雪のように白く、美しく ~like snow~ 作:海童(ワダツミ)
いやぁ、この作品、あと何話で終わってくれるんだろ。九月入ったら忙しくなるので更新が一週間おきになってしまう可能性があるんですよ。あー、でも、本編は行けますね。
「何ヶ月ぶりですかね、楯無さんとこうやって戦うのなんて。」
「そうね……本気でいくわ!」
零拍子。相手に呼吸を悟られず近づき、そのまま攻撃に移る、かつて1度戦ったときに見せた基本の動き。
しかし、それを始めに使ってくることを読んでいた一夏は、あえて自分も零拍子で近づく。
楯無は動じることなく掌底を合わせ、打ちにいく。それにあわせて一夏も掌底を打つ。それこそ生身の人間同士の打ち合いのはずなのに、二人の合わさった手から空気の刃が飛び出すように見える。
「………フッ!」
短く息をはいた楯無は鋭く足を蹴りあげる。一夏はそれを体を半回転して避け、そのまま肘打ち。きれいに決まり、楯無はたまらず膝をつく。
「――――――これで、一本ですね。」
楯無はその言葉に感化されたのかそうでないのか、真意は不明だが、すぐに立ち上がり、
「いやぁぁっ!」
殴り突き、逆の腕全体で押し、さらにもう一度殴る。しかし、一夏はすべての攻撃を手のひらで止め、あるいは受け流す。そして、隙を見て足払いをかける。
これには反応できたか、楯無は少しジャンプし、体を捻りソバットをする。
一夏はすべてが見えてるかのように、それをしゃがんで避ける。そして、みぞおち付近に両掌を重ね合わせ、強く吹き飛ばす。
「くぅっ」
楯無は吹き飛ばされ、しかしなお立ち上がる。
「でゃぁぁぁあ!」
「…………っ。」
それでも果敢に攻めてきた楯無に対して一夏は飛び上がる――――ように見えた楯無は右足を振り切って蹴るが――――とんだ振りをした一夏はスライディングで楯無の背後に回り込み腕をつかみ、綺麗な一本背負いを決める。
地に倒れた楯無を見て一夏はかたりかける。
「どうしたんですか! 手を抜いてるんですか!? ………すべての動きが、あの日の時よりも劣化してます。俺を止めるんじゃなかったんですか!?」
「――――かった――――――」
「なにも、できなかっ、た――――――」
楯無は目から大粒の涙を流している。
「生徒会長な、のに、楯無の名を背負っ、ているのに、なにも、できなかった、力に、なれなかった、一夏くんを、止めることさえ、話、ひとつ聞くこともできな、かった!」
「楯無さん………」
「こんなはずじゃなかったのに、私は、私は!」
「ごめんなさい。――――でも、今までに起こったこと、そしてこれから起こることは決して誰にも止めることはできない。いや、あるべきはずの姿に戻るだけです。楯無さん、今は泣いてもいいんです。誰もあなたを責めることはありません。」
その言葉を聞いて押さえることができなくなったのか、楯無は一夏の胸に顔を埋める。そして、思いっきり泣いた。
楯無が落ち着いてから、一夏は鈴のほうを向く。
「鈴、話っていうのは――――――」
「いや。」
「えっ、いや、そんな、否定されても」
「いや! わたしのことを、すずねって呼んだときにわかったもん! いや、私は認めたくない!」
「聞いてくれ!」
「やだ! 絶対にいや! だって、」
「それを認めてしまったときに、私が一夏を好きだって気持ちは、どこに捨てればいいの!」
「鈴………?」
「私は一夏のことが好き! ずっと前から、中学校の頃から! でも、それを認めてしまえば、私たちは付き合うことなんてできない、できたとしても世間は認めてくれない!」
鈴の目からは一筋の涙が流れ落ちる。さすがに連続で女性の涙を見てしまい、一夏は少し慌てる。
「こんなことになるなら、知りたくなかった! こんな気持ちなんて、持ちたくなかった! そうすれば、こんなに苦しくなんて、悲しくなんてならなかったのに!」
鈴は一夏の肩を殴る。強く、強く、しかし、次第にその力は弱くなっていく。
「なんで、なんでよぉ………」
力ない声が一夏の耳にはひどく辛く聞こえる。
ごめん、ごめん………一夏はその言葉しかかけることができなかった。
ま、前回の後書きの続きなんですけど、
ツイッタアカでアンケートとって、選択肢にほしいキャラがなかったらりぷで受付しますので、アンケート公開されたらよければ投票してね
って言おうとしたけど、気がついたら感想欄があんな感じ。
そんなわけで、アンケート案は廃止です。最後に一言だけ。
近親相姦はいいぞ
(勝手な白熊さん、あなたの考えは普通です。私の頭がイカれてるだけです。たぶん私は末期です。許してください、なんでもします!)