雪のように白く、美しく ~like snow~   作:海童(ワダツミ)

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こんばんは! 海童です!

よし、なんか今回色々やったけど、このまま突っ切ります(笑)


#50

刀魔は少しだけ不思議に思っていた。先程からずいぶん動いている――――いままでの機体なら自身にかなりの影響が出ているはずなのに、咳のひとつも出ていない。ほんの少しだけレイピアを当てられた場所は痛いが、たいした問題ではないほどである。それどころか、エネルギーの減少すら感じない。

 

「これが、いままでのデータを吸収してより適正化した結果……? だとしたらなかなか強い。――――っ、来たか! おいおい、いきなりフィナーレか?」

 

いつのまにか辺りには打鉄、リヴァイヴ、あるいは他国の量産機が空を埋め尽くしている。中には専用機も数十機。まさに全戦力をもって潰しに来ているかのようだ。

 

「いいぜ、面白い。かかってきな、まともに戦ったこともない雑魚が!」

 

 

 

 

 

 

 

IS国際委員会会長である巫 蓮佳は苛立っていた。まさか、自分達が今ここにいることのできる理由であるIS、それを破壊して回っているクズが存在し、あまつさえそいつが男であることに。

 

「(なんで、男風情で調子に乗るんじゃないわよ!)」

 

彼女自身はラファール・リヴァイヴに乗っている。肩にはIS国際委員会のエンブレムがしっかりと刻み込まれ、脚部にはスラスターを追加し、手にはライフルを握る。

 

「(まともに戦ったことが無いですって? なめられたものね、普段から私は対人特訓してるの、様ないわね……)」

 

そんな心境を知ってか知らないでか、刀魔はデモリッションナイフを正面に構える。

 

「誰からくるんだ? 全員か? 少なくとも今この段階で撃ってない時点でお前らは負けている。」

 

「ふざけたことを! 全員、う……キャァァッ!?」

 

攻撃命令を出す前に、巫はデモリッションナイフで切られていた。さらに後ろに回りブースターをすべてコンバットナイフで破壊、追加で蹴り落とし、対物ライフルで追撃した。

 

「なっ、なにを……キャァァッ!!」

 

刀魔はそこに加速して飛び、顔面めがけて殴った。

 

「少なくとも、俺は『撃つのは待ってくれ』何て言った覚えはないのに、何丁寧に準備して足並み揃えて攻撃しようとしてんだ。いまの状況をスポーツかなんかと勘違いでもしてんじゃねえのか?」

 

そこから刀魔は巫を踏み台にして飛び、そこから近かった打鉄のもとへととぶ。

 

そこにいたIS乗りは全員はっとして、改めて武器を刀魔へ向ける。数十名は発砲まで始めたが、刀魔は腰のブースターを不規則にふかし、的を定めさせない。

 

近づかれた打鉄のパイロットは慌ててブレード『葵』を振るが、あっさりと避けられ………いや、捕まれた。そして、刀魔はデモリッションナイフでブレードを叩き割る。そして、打鉄ごと蹴り飛ばす。

 

「はぁぁぁっ!」

 

後ろからまた別の打鉄がブレードで同じようにデモリッションナイフを切りに来たが、刀魔はデモリッションナイフを折り畳み、その攻撃を避ける。

 

そして、畳んだ状態で横側を思いっきりつく。

 

リヴァイヴたちはその動きを見てか、ライフルをしまい、マシンガンタイプの銃に持ち替え、刀魔を狙う。

さすがにかなりの量の弾丸が飛んできたため、刀魔もこれを避けきれない。数発はナイフで弾き落としたが、ほとんどは受けてしまう。そして、左側の腰のスラスターに被弾した。

 

「――――? 一発の被弾で発火? ……まさか!?」

 

刀魔は最悪の事態を想定し慌ててスラスターをパージする。そこから急いで離れると、その予感は的中した。

 

 

 

スラスターは半径5km級の爆発を起こした。

 

これにはそこにいた全員が驚く。まさかあのサイズの、たかだかスラスターがあのような爆発を起こすとは思えない。

 

「こいつは、まさか…………核、だと………」

 

そうだとすればいままでのエネルギーの生成量も説明がつく。しかし、もはやこれは……

 

「ISの破壊どころじゃねぇ、世界をひっくり返す、力だ。」

 

 

 

 

 

「なおのことあの機体は破壊しなければ!」

 

すぐに発砲を開始する。刀魔も必死で回避する。それもそうだ、一歩間違えれば刀魔自身が死ぬ。いままで以上にダメージに気を付けなければならない。誰もがそう思っていた。しかし、刀魔が実際にとった行動は真逆だった。

 

真っ直ぐ突っ込む。それだけだった。当たりどころが悪ければ、強い衝撃を受ければ彼自身が死ぬかもしれない、そんなことお構いなしのように刀魔は次々とISを落としていく。

 

こうなってしまえば逆に恐怖を覚えるのはISを操っている側だ。いってしまえば自分の近くに核爆弾が接近しているのも同然である。彼女らもISの絶対防御が完全に発動するわけではないのは承知の上である。

 

いくら専用機と言えど、大した能力………AICやビット、エネルギー回復や重力操作等といったド派手なものではないため、少しばかり性能のいい量産機と同等である。

 

善戦むなしく破壊されていくIS…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果、20分でその場のISはすべて地に落ち、金属片があちらこちらに散らばった。腕を押さえて天にいる刀魔を睨み付けるものもいれば、気を失っているものもいる。

 

この状態ですでに地獄絵図、しかしてやはり、刀魔の理念通りなのか、死者は存在しなかった。

 

「(それにしても、IS学園の戦力があまり来ていない………まさか、一夏が? だとしたら、感謝しないとな。それに、まだあいつが来ていない。こんなことをしておいて、あいつがじっとしているわけがない…………)」

 

 

 

 

 

 

 

 

とっととこいよ、篠ノ之 束(げんきょう)――――――

 




よし、俺はなにもしてない、別にフリーダムのような歩く核爆弾なんてつくってないですよー
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