雪のように白く、美しく ~like snow~   作:海童(ワダツミ)

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こんばんは、海童です!

えー、まず、申し訳ないです!多くの誤字報告、手数お掛けしました。そんななかついに最終回です。といっても、まだあと今回除いて2話(エピローグ?)はあります。


#51

多くのISを破壊して数分もしないうちに、戦場に変化が起きた。突然刀魔めがけて鉄柱が数千本飛んできた。

 

「!? この攻撃………」

 

落ち着いてすべての鉄柱を切り伏せようとする。しかし、その判断はすぐに間違いだったとわかった。

 

数百本切り落としたあたりから刀魔は気づいた。この飛んできた鉄柱がすべて純粋な鉄柱でないことに。

 

数本の切り口がおかしい、そう、まるで火薬を詰め込んだような…………それを知ったときにはもう遅く、爆発、そのまま他の鉄柱型爆弾に起爆し、刀魔は爆発の炎に包まれた。

 

そして、刀魔はその場所から一気に離れた。その腰には残りのスラスターは存在していなかった。刀魔は離れたビルの上にたつ。

 

先程までいた場所は特大の爆発に包まれた。近くのビルは崩壊し、次々とコンクリートの雨を降らす。

 

「――――しまった!? ……まにあえぇぇぇ!」

 

刀魔は真っ直ぐにその爆発地に向かい、破片をすべて粉レベルまで切り裂いていく。使っているコンバットナイフの刃がボロボロになっていくのもきにせず、目にも止まらぬスピードで切る、斬る。

 

「あぁぁぁぁぁあ!」

 

徐々に手の感覚がなくなっていくのを覚えても、口から鉄の味がしてもその手を休めない。

 

「だぁぁぁらぁぁ!」

 

最後の破片を微塵にする。それと同時に、コンバットナイフは砕け散った。そして、大地にいた人々の方を向く。

 

「くそっ、なんて最悪な攻撃………」

 

 

 

 

 

 

「あんたが、私の子達を壊した………」

 

「そうか、あんたが、篠ノ之 束か!」

 

ついに運命の二人が出会った。

 

「なんで、君は私の子を壊すのかなぁ………、君、すごい邪魔なの。」

 

束は自らの専用機『兎導』の武器、ビーム式のオートマシンガンを刀魔の心臓に向ける。

 

「そうか、そいつは奇遇だなぁ………俺にとっても、あんたは邪魔な……………いや、違うな。」

 

 

 

 

 

「復讐の相手だ。あいつらの仇は、ここでとらせてもらおうか!」

 

刀魔は対物ライフルを束の心臓に向ける。

 

 

そして、互いのライフルからノズルフラッシュの光が放たれ、戦いの火蓋が切って落とされた。

 

 

 

 

 

 

 

「…………ふっ!」

 

ビーム状の弾丸が無数に刀魔を狙う。刀魔はうまく壁を蹴って必要最小限のエネルギーで回避していく。

 

「(くそっ、さすがにまだエネルギーは残しておきたい。できることならここまであのスラスターは残しておきたかった………)」

 

先程の爆発で爆発を起こしたのがスラスターだけだったのを見て、刀魔はあることを理解した。核エンジンを使っているのは腰のスラスターのみで、本体自体は単に効率のよいバッテリータイプであることに。

 

「くそっ、はぁっ!」

 

次から次に壁を蹴って避けていく。

 

「これで落ちろ!」

 

束はバズーカを取りだし、ためらいもなく発射した。まるでその弾が確実に当たることを確信してるかのように。事実、そうではあった。

 

「あいつ、俺があれをよけれないことをしって!」

 

すでに刀魔は人の住んでいる辺りまで誘導されていて、しかも高火力の弾。これを避けることは簡単だが、そうすると今ここいら一帯にいる人に被害が及ぶ。それは刀魔が今まで守ってきた『命だけは奪わない』ことに反する。

 

結果、刀魔の行動はより守られている左腕でわざと受けるしかなかった。

 

「ぐうあっ…………、こいつを喰らえ!」

 

すぐさま対物ライフルを発砲するが、当たることはなく、束は一気に刀魔の近くまで接近することができた。

 

「とっとと死ねよ、このガキが!」

 

束は右手のビームクローで刀魔を仕留めにいく。しかし、刀魔は顔をにやけさせる。(もっとも、フルフェイスだから見えるわけはないのだが。)

 

「悪いが、勝つことはなくても、負ける気はないからな!」

 

背中に装着し直していたデモリッションナイフ、それを背中につけたまま展開させる。そして、自分の脇の下から刃を通し、逆に束にダメージを与えた。

 

「ぐうっ、よくもぉ!」

 

束はそれで倒れるわけもなく、クローを刀魔の腹につき当てた。さらにエネルギーを放出し、ついに貫通した。

 

「ガハッ………だが、捕らえたぜ、あんたをな……」

 

刀魔は右手で兎導の腕をつかむ。

 

「死ぬかもしれない恐怖、くらいな!」

 

そこから、ボロボロになってしまったが青い左腕で、束の顔面めがけてストレートを当てた。

 

「ひっ…………」

 

束はそれまで死ぬかもしれない戦いをしてこなかったせいか、恐怖の声を漏らしてしまう。

 

「(なんで、ちーちゃんと戦ったときにだってこんな気持ちにはならなかったのに!? こいつは、いったいなんなの、)」

 

「終わりだ、こいつは、俺からの、白騎士事件で死んでいった人たちの意志だぁぁ!」

 

渾身の両手でのダブルパンチが胴体に決まる。

 

束はそのまま飛ばされ、少し離れた位置にある山の麓まで吹っ飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガ…………ハァ…………ッ」

 

束は一つ息を吐く。すでに自分の近くに壊れたウサミミ………兎導の待機状態……のバラバラになった姿を見て、そして目の前にいるアスタロトを纏った刀魔を見て、自分の状況を理解した。

 

刀魔のアスタロトもすでにボロボロで、右腕は肩付近を残し、生身の腕が見えている。フェイス部分は展開をはずし、人間の顔がみえている。

 

「聞かせてもらおうか、なぜISを作った! そして、白騎士事件を起こした!」

 

怒りの形相で束をにらむ刀魔。

 

「はじめは、宇宙に行きたい、それだけだった――――――でも、政府は、世界はただ単にデータを見せるだけでは納得しなかった、援助もしてくれなかった。だから、白騎士事件を起こして、ISの優位性を見せるしかなかったの!」

 

「だとしても死者を出してまで叶えるような夢じゃない! 少なくとも、俺はそうだ!」

 

「宇宙に行く夢は、私だけじゃない! 凛道博士の夢でもあるの!」

 

「凛道………まさか、凛道片刃か……?」

 

その名を出したとたん、束は目を見開く。

 

「なんで、あんたごときがあの人のことを知ってる!」

 

「片刃は俺の父さんだ! ――――だったらなおさら、父さんはこんなことをしてまで宇宙を見たくなんてないはずだ!」

 

「そんなことは私だってわかってる! でも、所詮人間なんてすぐに私を裏切るんだ! 私だってはじめはこんな今みたいに兵器として使われることなんて望んでなかった! でも、………でも! 政府は、世界はそんな私の意思さえ無視して、自分達の利益を求めた!」

 

「だからって、それ以上ISを作らなければいい話じゃないか!」

 

「だって、私のせいで、白騎士事件で死んでしまった人たちがたくさんいる、だったらその人たちをもう一度ISとして生きさせることが、それがそのときの最善の行動じゃんか!」

 

「ISによって死んだ人がISになって、その上兵器として使われて、そんなことを望むわけがないだろうが!」

 

「私だって嫌だよ、だからISによる世界を作る、《最後の審判》を行って、せめてもの償いを――――っ!?」

 

刀魔は束の頬をひっぱたく。もちろん右手だから人間の手の方で叩いているから、頬が赤く色づいただけだが。

 

「さっきから聞いてりゃなんだ、結局はあんたが人間を信じなかっただけじゃないか! 何で信じようとしない、全部あんたの心の弱さが産み出したことだろうが!」

 

「そんなこと、どうにかな、なってたら、苦労、なんてしない! 私だって、今の、今の世界はもう、少しも、面白くなんてない! あぁぁぁぁあ!」

 

束は年甲斐もなく泣いている。刀魔はそれをずっと見ている。そして、こう思った。

 

 

 

 

 

「あぁ、この世界ははじめから壊れていたんだ――――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

束が口を開く。

 

「刀魔、だったよね。そのライフルで、私を殺して。――――死んで償えるようなことじゃない。でも、もう私にはなにもできない。だから、殺して。」

 

刀魔はその言葉を聞いて――――――ライフルを束の額に当てる。

 

「――――あぁ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、乾いた銃声が響いた。

 

 

 




いやー、書いたかいた。で、また誤字ありますよーとかいったらほんとすいません。もう疲れてるんです。
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