雪のように白く、美しく ~like snow~   作:海童(ワダツミ)

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こんばんは、海童です!
やったぜ、HGジェスタ買っちゃったぜ!

で、今さらなんですけど、刀魔の専用機について。アスタロトなんですが、基本的な外見はアスタロトオリジンです。ですが、装備、カラーリングに関してはアスタロトのものを採用してます。感想欄と本編で混乱した人もいるかもしれませんが、すいません。




#53

「と、刀魔がここに来るって、本当ですか!?」

 

「そうだよ? で、それの準備を手伝ってるって訳。」

 

一夏は、目の前の衝撃をいまだに受けている。何せ、あの束が自分と箒と織斑 千冬以外の人間とまともに付き合っているという事実が不思議でたまらない。

 

「束さん、え、束さん?」

 

「ひどいなぁ、いっくんは。いくら髪が変わったからってその反応はさすがに傷つくよ?」

 

「いや、だって赤の他人と、しかもある意味因縁の相手なのに、随分と親しくしてるから………」

 

すると、束は

 

「――――かわってみよう、って思ったんだ。少しずつ。少しずつでいいからね、まずはとーくんから。それに、日本にはいい言葉があるじゃん、『昨日の敵は今日の友』!」

 

その言葉を聞いて、一夏はとても嬉しくなった。というよりは、刀魔にたいしての感謝の念が強くなった。自分に新しい考え方を与えてくれ、その上に女尊男卑にまみれた世界を正面から壊していった。

 

一夏にとっては新しい『憧れ』である。

 

 

 

 

「………ところで、荷物を運ぶって……束さん何も持ってないじゃないですか?」

 

ベッドは簡単なものだったら備え付けでおいてあるからいいとしても、衣類や小物の類いはあるはずなのである。

 

「いや、これこれ。」

 

そう言って束はポケットの中から謎のスマホのような機械を取り出した。

 

「……なんですかそれ。」

 

「なんか、とーくんが言うには『F』……パワードスーツの待機状態らしいよ?」

 

その場の空気……特に一夏の辺りが凍る。まさか予想だにしていない答えが帰ってきたから仕方のないことではある。

 

つまるところ、ISと互角に戦える=世界を変えることのできる兵器がそこにあるのだ。

 

「束さん!? なんでそれを運んでるんですか!? それ兵器ですよ!?」

 

「知ってるよ? でもとーくんだよ? 大丈夫大丈夫。」

 

「(いったい何があったらここまで束さんが変わるんだ……)」

 

ガチャリ

 

そんなことをしている間にも、また扉が開く。

 

「はい、いったい誰………刀魔!?」

 

入ってきたのは、新しいルームメートでありながら、ついさっきまで話題のひとつでもあった刀魔本人であった。なお、その手にはビニール袋が握られている。

 

「刀魔、今までどこにいってたんだ!? あのあと全然連絡ないし、心配したんだぞ!?」

 

「あんたに心配されるほどじゃない。」

 

「いっくん、とーくんはね、つい最近まで――――」

 

「それ以上その口を開くな束!」

 

束につかみかかる刀魔。二人の今までの姿を知っていた一夏からすればそのいまみえている光景は信じがたいものである。ここまで仲の良さそうな、しかしつい最近まで本気で戦っていた二人は見ていて違和感しか生まれない。

 

「それで、その袋ってなんだ?」

 

「ああ、これは病院でのもらいもんだ。簡単な日用品からタオルやら……」

 

「えっ、もしかして荷物ってそれだけ?」

 

「ダメか? もしかしてパワードスーツ作るときに使った工具とかでも持ってきたらよかったのか?」

 

「いや、それはいらないけど、なんかこう、服とかなかったり……そうでなくても、なんか……」

 

「服?」

 

刀魔は不思議そうな顔をして袋から何かを取り出す。それは、まさかの病衣だった。もはや楽をしたいがためにすべてを捨て去っている。というよりは、めんどくさいだけなのかもしれない。

 

「………いやいやいや! え!? 他にも服あったでしょ! ほら、俺とはじめてあったときに着てたパーカー……は、今着てるにしても、他にないの!?」

 

「いや、この病衣結構楽で「言わせねぇぞ!」」

 

刀魔は一夏に首根っこを捕まれる。どこにそんな力があるのか、一夏はずんずん進んでいく。

 

「まて一夏、どこにつれていく!?」

 

「わかってるだろうが、てめぇの服を買いにいく! いくらなんでもひどいわ!」

 

 

 

 

「とーくんの服ならあるよ?」

 

気づけば束の手にはある意味すごい服が握られていた。上下セットの服が二つ。片方は胸にでかでかと『秘密結社』とかかれたTシャツに黒のズボン、もう片方は黒ベースに白や金の英文を連ねたノースリーブに白の短パンだった。

 

「まって、さっきまで持ってなかったのにいつの間に!? そして何そのセンスの差!?」

 

「ん? 気にしちゃダメだよ。どう? とーくん。」

 

「ん。ありがとう……」

 

この光景を見て、一夏は思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――あぁ、この二人は仲がいいとかそういうレベルじゃない、姉弟レベルまで来ている、と。

 

 

 




なお、『秘密結社』のTシャツは実際に存在します。私の趣味です。


一夏の恋愛パート入る前練習みたいなとこがあるので、シリアスはシリアルになってます。ご注意ください。
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