第十話
明久side
僕らは、Dクラスとの試召戦争を終え、Dクラス代表と交渉しようとしてるところだった。
平賀「まさかFクラスに姫路さんがいたなんて…」
姫路「あの、さっきはすいません」
平賀「誤ることは無いよ、姫路さん。全てはFクラスを甘く見ていた俺たちが悪いんだ」
雄二「Dクラス代表の平賀か?これから戦後対談を行いたいんだが…」
平賀「…ああ、俺たちの負けだ。教室は明け渡そう。」
雄二「いや、その必要はない。」
平賀「…え?」
雄二「俺たちの目的はAクラスだからな。」
平賀「それは有難いが…それでいいのか?」
雄二「ああ。だが、条件がある。Dクラスは3ヶ月の間Fクラスに協力し、それに加え勝手に宣戦布告するのを禁止ってのを飲んでもらえるならば設備の交換は無しだ。」
平賀「…協力と言うのは、やばい事みたいなものか?」
雄二「いや、そんなやばい事をさせるわけじゃないから安心しろ。」
平賀「…そうか。じゃあその提案、有難く飲ませてもらう」
雄二「決まりだな」
交渉が終わると、平賀君はDクラスをまとめて帰って行った。
雄二「さて、皆!今日は苦労だった。明日は消費した点数の補給を行うから、今日のところは帰ってゆっくり休んでくれ。」
雄二が号令をかけると、皆は雑談を交えながら自分のクラスへ帰って行った。
◆
翌日の朝、僕はいつもよりちょっと早く学校に登校した。
すると登校してる途中に見知った顔の人を見つけた。
明久「あれ?霧島さん?」
翔子「…おはよう、吉井」
明久「うん、おはよう。霧島さん朝早いね。」
翔子「…今日だけ。雄二にお弁当を渡しに雄二の家に行ったら、もう学校行ったって言われた。」
明久「あ、だからこんな朝早いのか。」
翔子「…吉井は?」
明久「僕?僕は今日テストだからね、勉強しに。ところでそのお弁当、僕が雄二に渡しておこうか?」
翔子「…いい。でも屋上で食べようって伝えてくれる?」
明久「うん、わかった」
そうゆうと僕は霧島さんと別れ、自分の教室に向かった。
明久side out
◆
雄二side
翌日の朝、俺はいち早く学校に着き勉強していた。
「ガラッ」
明久「おはよう」
雄二「ん?明久じゃないか。ずいぶん早いな」
明久「まあ今日はテストだしね。雄二こそ僕より早いじゃないか」
雄二「俺は一応代表だからある程度の点数を取らないといけないからな」
明久「へぇ~、代表も大変だね。」
そんな話をしながら明久は一番窓側の後ろから二番目の席に着いた。
雄二「お前はちゃんと勉強したのか?」
明久「うん。一応ね。」
明久は席に着くと数学の教科書を開いて勉強し始めた。
明久「………(カリカリ)」
よし、明久も勉強し始めたし俺も勉強するか
明久「あ、そういえば雄二」
雄二「何だ?」
明久「さっき、霧島さんと会ったんだけど、今日お弁当作ってきたから屋上で食べようだって。」
雄二「翔子が?ったく翔子のやつ…わかったありがとう明久」
明久「うん。」
さて、勉強に戻るか。と思ったとき、
島田「吉井!!」
勢いよく教室に入ってきた島田は明久を殴り飛ばし、そして右手を掴んで関節技をかけていた。
明久「痛ッ~~~!!」
島田「昨日はよくもウチを見捨ててくれたわね。」
明久「ッ…!それは…島田…さんが勝手に…持ち場を…離れたせいじゃないか!?」
島田「何言ってんのよ!!勝手に出歩いてたのは吉井でしょ!!」
明久「僕は…仕事だったし…雄二にも…許可取っグッ―――!!」
さらに島田が強く関節技をかけていく。
雄二「…そのくらいにしておけ、島田」
明久「グッ――ぅぅぅ!!」
島田が俺の指示を無視して明久に関節技をかけ続ける。
雄二「おい島田」
明久「ッ~~~~!!」
…はぁ、仕方ない
雄二「おい島田!!!!!!!!!!!!!!」
俺はここからAクラスまで聞こえたんじゃないかっていう位でかい声を出した。
島田「(ビクッ!!)な、何よ?」
雄二「…何度も言わせるな。やめろ」
島田「で、でも」
雄二「もう一度、言わせるきか?」
島田「ッ―――!わ、わかったわよ。何で私だけが…ブツブツ」
さすがにわかったのか、島田は関節技を解く。
雄二「…大丈夫か、明久?」
明久「う、うん。何とか。ありがとう雄二」
雄二「いや、どうってことない」
…久しぶりにでかい声出したな。
それにしても島田は…ハァ…まあいい勉強しよう
雄二side out
◆
明久side
キーンコーンカ-ンコーン
Fモブ数名「「「「「「うあー……づがれたー」」」」」」
Fクラスのほとんどが机に突っ伏す
とりあえず4教科のテストが終わった。やっとお昼だ~
秀吉「うむ。疲れたのう」
明久「そうだね。じゃあ弁当食べよっか。」
雄二「あ~、明久。一緒に屋上で食べないか?」
明久「え?いいの?」
雄二「ああ、かまわん。秀吉にムッツリーニもどうだ?」
秀吉「では、わしも行こうかの」
ムッツリーニ「…右に同じ」
雄二「よしじゃあ行くか」
と僕たちが屋上に向かおうとしたとき、
姫路「あ、あの~私もいいですか?」
雄二「ん?姫路か?別にいいぞ」
こうして僕を含め5人で行くことになった。
秀吉「では、行くとするかのう」
明久「うん。…痛ッ!!」
僕も行こうと右手で持ち上げた時、右手に激痛が走った。
秀吉「ん?大丈夫かの明久?」
明久「う、うん大丈夫。行こう秀吉」
そうして僕らは屋上へ向かうのだった。
◆
翔子「…はい、雄二お弁当」
雄二「おう、サンキュ翔子」
愛子「へぇ~代表彼氏にお弁当作ってきたんだ!」
翔子「…うん」
僕らは屋上でお昼を食べていた。
メンバーは僕と秀吉、ムッツリーニ、雄二、姫路さんに加えAクラスの霧島さん、工藤さん木下さんがいた。
どうやら工藤さんと木下さんは霧島さんについてきたらしい。
明久「へぇ~みんなお弁当作ってきてるんだ~」
優子「あれ?吉井君はお弁当じゃないの?」
明久「うん、まあね」
秀吉「む、明久と姉上は知り合いだったのか」
明久「うん、この前Aクラスにプリント届けた時に知り合ったんだ~」
と、秀吉に簡単な説明をしながら、昼食を出す。
優子「…何…それ?」
明久「?僕の御飯だよ?」
優子「…水と塩だけにしか見えないんだけど」
そう!僕の御飯は500mlのペットボトルに入った水と塩だ!!
雄二「…食生活は変わってないのな」
明久「うん。初めて冷蔵庫を開けた時、水と塩しかなくて何か買おうと思ったけどお金がなかったんだ。だから水と塩だけの生活をしばらくしてたら慣れてきちゃって。」
愛子「水と塩だけで生きていける人間なんてすごいね…」
姫路「あ、あの私もお弁当作ってきたんですけど、みなさん食べてくれます?」
雄二「おう、いいぜ。どれどれ」
雄二が姫路が作った弁当のエビフライを取ろうとしたが、
「ブス!(目潰しの音)」
雄二「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!な、何しやがる翔子!」
翔子「…他の女の子を見ることは許さない。」
雄二「別に姫路の弁当をいただこうとしていただけだ!」
するとムッツリーニが
ムッツリーニ「…異性からお弁当を作ってもらっているのに他の異性の弁当を食べるなんて失礼極まりない。」
愛子「そうだよ!まず代表のから食べてあげないと!」
雄二「あ、ああ。すまん翔子」
明久「まったく、雄二は…(ゴクゴク)」
優子「あ、あの!吉井君」
明久「ん?何木下さん?」
優子「も、もしよかったらだけど、あたしのお弁当少し食べる?」
明久「まじで!?」
優子「う、うん…///」
明久「じゃあもらおうかな?」
僕は木下さんから一個から揚げを貰う。
明久「ん!!おいしい!」
優子「そ、そう!よかった…」
明久「ありがとね、木下さん」
優子「うん。あ、それと優子でいいわ。秀吉と区別がつかなくなるから」
明久「うん、わかったよ優子さん。僕のことも明久でいいよ」
優子「えっ!?あ、う、うん。あ、明久君…///」
愛子「あ!!優子まさか!」
明久side out
優子side
愛子「あ!!優子まさか!」
愛子は私に近づいてきて、
工藤「…明久君に惚れたね(ボソボソ)」
優子「え!?そ、そんなんじゃないわよ!?」
工藤「え~。だって顔赤いよ~(ニヤニヤ)」
優子「ッ~~~!」
ど、どうしよう!あたし、顔そんなに赤いかしら!
私は慌てて顔を隠そうとしたその時、
「ドサッ」
明久「む、ムッツリーニ!!」
え!?何が起きたの!?
雄二「ムッツリーニしっかりしろ!!」
ムッツリーニ「……(ガクガキガクガク)」
明久「まずい!痙攣してる!秀吉、AEDを取ってきて!!」
秀吉「わ、わかったのじゃ!」
明久君が土屋君のすぐ側にあった食べかけのエビフライを取る。
明久「…姫路さん、お弁当に何か入れた?」
姫路「何かって何ですか?」
明久「たとえば隠し味に何か入れたとか」
姫路「あ、はい。入れましたよ」
明久「…何入れた?」
姫路「えーっと、硝酸を少々」
えええええええ!?
ここにいるみんながドン引きしている。
秀吉「明久、持ってきたぞい!AEDじゃ!!」
そして明久君はAEDをセットし、パッドを土屋君に付けると、
明久「300{J}チャージ!!」
「ビリビリビリビリ」
ムッツリーニ「はっ!!…俺はいったい…」
明久「よかった~。ムッツリーニ無事?」
ムッツリーニ「…あ、ああ」
雄二「あぶねぇ。危うく俺もああなるところだったぜ…翔子、まじで弁当作ってくれてサンキューな…」
明久「…さてと、じゃあちょっと話があるんだけどいいかな、姫路さん?」
姫路「?いいですよ?」
そういって明久君は姫路さんを階段の踊り場まで連れて行った。
愛子「大変だったねムッツリーニ君」
ムッツリーニ「…ああ、まだ状況の整理ができていないが…」
すると、遠くから、
明久「何デ硝酸ナンカ入レタノカナ姫路サン~!!」
姫路「え、えっと、酸味がでて美味しくなると思ったから…」
明久「硝酸ナンテオ弁当ニ入レチャッタラ、人死ンジャウヨ~!!」
姫路「は、はい!ごめんなさい吉井君!今度から気負つけます」
明久「イヤ、シバラク姫路サンハオ弁当作ッテキチャダメダヨ~!!」
姫路「で、でも…」
明久「デモジャナイヨ~!!」
姫路「は、はい!ごめんなさーーーーい」
一同「「「「「「…」」」」」」
雄二「…明久のやつは料理になると厳しくなるからな」
愛子「…まるで人が変わったみたいだね」
優子「…そうね」
…でも、その明久君に、おいしいって言われちゃった。
愛子「あれ~。優子また顔赤くなってるよ~(ニヤニヤ)」
優子「え!?ッ~~~~!!」
愛子「ほらほら~」
優子「ちょ、ちょっとやめてよ!」
こうして長かったようで短かった昼食の時間が終わった。
優子side out