隼の決闘   作:ごくでヴぁる

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第一話『銀河の眼』

 「……どこだよ!ここ!」

 

 少女を背負って歩き続けて、1時間ほど経過した。

 裏路地からは出ることができたが、いまだ人に会えずにいた。

 それもそのはずだろう、裏路地は暗くて気づけていなかったがその時間帯は夜だった。

 今では、深夜の時間になっているため外出している人は少ない。

 

 「当てもなく歩くのは無理しすぎたか……とりあえず、どこか休ませられる場所ぐらいはさがさねぇと」

 

 背中に背負っている少女の意識は失われたままだ、大きい外傷は見られないがダメージを負っているのは確かだ。

 このまま背負って移動し続けるよりは、一度休ませる場所を探したほうがよいだろう。

 

 「つってもどうするかな……通貨は同じかわからねぇし、そもそも年齢制限で引っかかるか……」

 

 そんなことをぶつぶつつぶやきながら歩いていると、

 人にぶつかった。

 

 「っと……すまない、考え事をしていた」

 

 自分に非があるため、とっさにぶつかった相手に謝る。

 同時に顔を上げ、ぶつかった相手を見た。

 ……その顔を見た瞬間、一瞬めまいがした。

 

 「なに、気にするな。こちらも少々疲れていて前を見ていなかった」

 

 全体的に黒い服装をした、金髪の少年。

 ……隼はその少年に見覚えがあった。

 『天城カイト』

 遊戯王ZEXALにおける、最強デュエリストの一人。

 こんな人物とここで会うとは思いもしなかった。

 

 「しかし、見たところ中学生のようだが。こんな時間に徘徊するのはよくないぞ……待て」

 

 カイトは、隼を少々咎める様に言葉をかけていたが背中に背負われている少女を見ると態度が一変した。

 先ほどとは違い、険しい顔振りとなり少女と隼を見る。

 

 「『瑠那(ルナ)』がなぜ負傷をしている?詳しく話を聞かせてもらおうか」

 

 「『瑠那』?それが彼女の名前なのか?」

 

 カイトの反応に隼は動揺していた、隼は彼女の存在を知らなかったからだ。

 少なくとも、アニメで彼女を見たことがなかった。

 そして、『中学生ほどの』カイトの知り合いは少ないとも考えていた。

 

 「いいから答えろ!返答しだいでは、ただではおかないぞ」

 

 カイトは今にもデュエルを仕掛けそうな雰囲気を出していた。

 下手をすれば魂をとられかねない、そう思った隼はすぐに説明を始めた。

 彼女はデュエルに負け負傷した、その相手は『No.』と呼ばれる特殊なカードを使っていたこと、そこを話した。

 

 「……そうか、瑠那はNo.を相手にして……」

 

 少し顔をゆがめると、隼のほうを向く。

 そして、同時に頭を下げる。

 

 「まずは礼を言おう。ありがとう、お前のおかげで最悪の事態は避けられた」

 

 そんなことを言われると思っていなかった隼は、カイトの態度に動揺していた。

 それに、彼自身としては許せなかったから戦ったという自己満足の面も大きかった。

 

 「そ、そんな気にしないでくれ。……それより、彼女の治療もしたい。カイトの家に連れて行ってもらえないか?俺、ここの土地に詳しくなくて」

 

 頬をかきながら隼は答える。

 その言葉をきくと、カイトはうなづきDゲイザーを取り出すとどこかに連絡をした。

 そしてしばらくすると、カイトたちの前に一台の車が止まった。

 

 「これで向かうとしよう、きちんとした医療設備もあるからそこは問題ない」

 「それと……お前にもきてもらおう」

 

 隼のほうを見て、カイトは答える。

 その目からは、敵対意識は見えないが……何か思惑はあるのだろう。

 

 「……ああ、わかった。後、俺の名前は霧埼 隼だ」

 

 どちらにせよ、今の自分にいく当てはない。

 なら、カイトに同行するのも悪いことではないだろうと判断していた。

 

 「隼か……俺は、天城カイトだ。よろしくたのむ」

 

 お互いに自己紹介を終えると、車に乗り込みカイトの家へと向かう。

 カイトの家……そう、ハートランドに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ハートランドにつくと、すぐに瑠那は治療室へと運ばれた。

 今この場に残っているのは、カイトと隼だけだ。

 

 「……最初に聞く、隼。お前は何者だ」

 

 カイトは目の前にいる隼に向かってそういった。

 言っていることの割には、敵意を感じないのはただの疑問から言われる質問からだろう。

 

 「何者か、と言われてもな。こっちも何でこうなったのかわからないというか」

 

 聞かれた隼自身も、何者かと言われると返答に困るのが本音だった。

 カードを拾ったらそれが光って、気づいたらここにいました。

 と言っても信じてもらえるかわからないからだ。

 

 「……先ほど調べてもらったが、お前には戸籍がない。その時点から疑わねばならないからな」

 

 「(いつの間に……まさかここにつれてくる間に調べ上げたのか?)」

 

 事実、戸籍の調査に関してはハートランドに着く前にカイトの持つ『オービタル7』が済ませていた。

 あらゆるネットにハッキングを行えるオービタルを用いれば、短時間で戸籍を調べるのはそう難しいことではない。

 

 「……信じてもらえるかわからないけど、俺はおそらくこことは違う世界から来たんだと思う」

 

 カイト相手に下手な嘘はつけない、そう考えた隼は本当のことを話すことにした。

 

 「違う世界から、だと?」

 

 「ああ、少なくとも俺の世界にはデュエルディスク、だったか?こんなのはなかった」

 

 隼の目線は、カイトの持つデュエルディスクにあった。

 少なくともそれらは、隼の世界において創作のひとつだったことを知っている。

 

 「それに、《No.》だったか?あんな威圧感を放つカードなんかも、俺の世界にはなかった」

 

 そう言って、今手元にある《No.》をカイトに見せた。

 今も持っているだけで、カードからにじみ出るへんな感覚に気持ち悪さを感じていた。

 そんなカードは、少なくとも隼の世界ではありえない。

 

 「回収もしていたのか……」

 

 隼の言葉を聞き、カイトは考える。

 今の隼に嘘をつくメリットはないだろう、それに瑠那を助けてくれたことから悪い人物ではないことも推測できる。

 ______だが、それだけで信頼していいものか。

 そう考えていると、カイトの視界の中に隼が持つデッキが見えた。

 

 “_____ふん、相手がデュエリストならばやることは決まっているか”

 

 デュエルをすれば誰とでも分かり合える、彼自身を変えた友人の言葉が頭に思い浮かぶ。

 自分らしくないことを、そう思いながらもカイトは近くの机の上においてあった予備のDゲイザーとDパッドを隼へと投げ渡した。

 

 「わっ!?……これって」

 

 「それはくれてやる、その代わりと言っては何だが。デュエルをしてもらう、お前についてはそれで判断させてもらうぞ」

 

 カイトの言い分に一瞬混乱するが、隼はこの世界のことを考えるとそういうものか、と無理やり納得させる。

 それに、デュエルならいつでも大歓迎だ。

 

 「あ、ああわかった。……でも、その前にデッキ調整と……ルールの確認、いいか?」

 

 「そのくらいなら大丈夫だ」

 

 そう言うと、カイトは隼にDゲイザーとDパッドの使い方を説明してくれた。

 Dゲイザーは携帯としての機能や、インターネットの使用もできるらしい。

 ルールに関しても、Dゲイザーを用いることで調べるのは可能なようだ。

 

 「……便利だな、Dゲイザーって」

 

 その便利さに、隼は丁重に扱おうと心の中で決心した。

 そして、ルールを調べていく中で基本的なルールは自分のところと同じだと把握した。

 ただし先行ドローあり、LPは4000。

 そこに関しては慣れていくしかないだろう。

 

 「(LP4000……となると、《ソウル・チャージ》のようなライフコストの大きいカードは入れにくいな)」

 

 このルールにあわせて、一部カードを変更するために隼はデッキの確認をする。

 ……それと同時に、隼の思考が一瞬停止する。

 

 「…………え?」

 

 デッキの中にあったはずのカードがなくなっていた。

 その事実に隼はひどく驚いていた。

 

 「(おいおいおい!デッキの中にあった《RUM》が根こそぎ無くなってるぞ!一部のカードも無くなってるし……ッまさか)」

 

 エクストラデッキの中も確認する。

 すると、こちらにも一部のエクシーズモンスターが紛失していた。

 

 「(《カステル》や《シルフィーネ》も無くなってる……残っているのは《RR》エクシーズと、このカードだけか)」

 

 不幸中の幸いか、予備のカードも持ってきていたためデッキのカードを一部変更する。

 

 「(しかし、このままだと出せるエクシーズはランク4か3だけか……5も出せなくは無いけど……ん?)」

 

 デッキの構築に悩んでいるとき、一枚のカードが目に留まった。

 条件は難しいが、《RR》なら発動条件を満たすことも可能だろう。

 

 「……ま、デッキ枚数に空きはあるし入れてみるか」

 

 デッキにそのカードを加えると、調整は無事に終わり他のカードはデッキケースにしまうとデッキをセットする。

 

 「よし、準備できた。待たせて悪かったな、カイト」

 

 「問題は無い、さて、それでは始めるぞ」

 

 「「デュエル!」」

 

 カイト LP:4000 隼 LP:4000

 

 Dゲイザーに先行プレイヤーが表示される、先行は隼。

 

 「先行は俺か。俺のターン……ドロー!」

 

 おそるおそるドローをする。

 しかし、Dゲイザーからは警告のブザーが鳴らないため問題は無いようだ。

 

 「(大丈夫ってルール上わかっていても、不安なんだよな……)」

 

 だが、問題ない以上デュエルを進めるのは当然だ。

 

 「俺は《RR-バニシング・レイニアス》を召喚!」

 

 隼のフィールドに緑色の翼を持つ鳥が現れる。

 

 《RR-バニシング・レイニアス》

 ATK:1300

 

 「《RR》?聞いたことが無いカード群だ」

 

 「《バニシング・レイニアス》の効果発動!このカードが召喚・特殊召喚に成功したターン発動できる。手札からLV4以下の《RR》を特殊召喚できる!」

 「この効果で、手札から《RR-トリビュート・レイニアス》を特殊召喚!」

 

 《RR-トリビュート・レイニアス》

 ATK:1800

 

 「さらに《トリビュート・レイニアス》の効果発動!このカードも、召喚・特殊召喚に成功したターンに発動できる。デッキから《RR》カードを墓地に送る」

 「この効果で、《RR-ミミクリー・レイニアス》を墓地へ」

 

 「……自らカードを墓地に」

 

 何かあるか、そう思いカイトは警戒する。

 

 「墓地の《ミミクリー・レイニアス》の効果!このカードが墓地に送られたターンに発動できる。このカードを除外することで、デッキから《RR》カードを手札に加える」

 「この効果でデッキから《RR-ネスト》を加え発動!」

 「自分フィールドに《RR》が二体以上いるとき、デッキ・墓地から《RR》モンスターを手札に加える」

 

 そう言うと同時にデッキがシャッフルされ、一番上のカードを手札に加える。

 

 「俺が加えたのは、《RR-ファジー・レイニアス》。こいつは俺の場に《RR》モンスターがいるとき、手札から特殊召喚できる。このターン、《RR》モンスターしか出せなくなるけどな」

 

 《RR-ファジー・レイニアス》

 DEF:1500

 

 「一気にLV4を三体そろえてきたか……」

 

 手札消費を最小限に抑えての展開、相手はかなりデッキを使い込んでいるのだろうと予想ができる。

 そしてLV4が並んだとなれば次は、

 

 「俺は、LV4の《トリビュート・レイニアス》と《バニシング・レイニアス》でオーバーレイ!」

 

 「(来るか、エクシーズ召喚!)」

 

 二体の機械的な鳥が、紫色の球体となり黒い渦の中に吸い込まれ光の爆発を起こす。

 

 「冥府の猛禽よ、闇の眼力で真実をあばき、鋭き鉤爪で栄光をもぎ取れ!エクシーズ召喚!飛来せよ!」

 

 紫色の光がひとつのモンスターの姿へと変わっていく。

 そして隼はそのモンスターのカードをデュエルディスクへ叩きつけるように置き、召喚する」

 

 「ランク4!《RR-フォース・ストリクス》!」

 

 《RR-フォース・ストリクス》

 DEF:2000

 

 「……(ランク4で守備力2000、特に変わった数値ではないが)」

 

 カイトは出てきたエクシーズモンスターを考察する。

 ステータスはランク4のエクシーズモンスターとしては変わった点は無い。

 となれば、何か強力な効果を持っているに違いない。

 

 「オーバーレイユニットを一つ使い、《フォース・ストリクス》の効果発動!デッキから、闇属性・鳥獣族・LV4のモンスターを一体手札に加える!」

 

 「サーチ効果か……厄介だな」

 

 広いサーチ範囲を持つエクシーズモンスター。

 カイトは《RR》デッキの特徴を今までの動きから察知していた。

 多くのサーチを用い、大量のモンスターを手札に貯め大量展開することによりエクシーズモンスターを展開するデッキ。

 

 「この効果で《RR-シンギング・レイニアス》を手札に加える。そしてこのカードは、俺の場にエクシーズモンスターがいるとき、手札から特殊召喚できる!」

 

 《RR-シンギング・レイニアス》

 DEF:100

 

 「そして、《ファジー・レイニアス》と《シンギング・レイニアス》でオーバーレイ!エクシーズ召喚!現れよ!二体目の、《フォース・ストリクス》!」

 

 先ほどの同じモンスターエクシーズがフィールドに現れる。

 

 「オーバーレイユニットを使い効果発動、デッキから《バニシング・レイニアス》を手札に加える」

 

 ここまで展開して手札は5枚残っている。

 相手がカードアドバンテージを取っていることにカイトは警戒を強める。

 

 「……《フォース・ストリクス》は俺の場のこのカード以外の鳥獣族モンスター一体につき、攻撃力と守備力が500アップする」

 

 「フィールドには《フォース・ストリクス》は二体。……500のアップか」

 

 《フォース・ストリクス》×2

 DEF:2500

 

 カイトはそう言うと、二体の《フォース・ストリクス》を見る。

 微々たる強化であっても、大量展開を可能とする《RR》なら5体並べることは難しくないだろう。

 

 「俺はカードを二枚伏せ、ターンエンド!」

 

 隼 手札:3枚

    LP:4000

   場:《フォース・ストリクス》ORU:1×2

      《RR-ネスト》 伏せカード2枚

 

 

 「……いくぞ、俺のターン!ドロー!」

 

 今の布陣を突破するため、カイトはカードをドローする。

 ドローしたカードを一目見て、手札に加えるとすでにある一枚のカードを発動する。

 

 「俺は魔法カード、《トレード・イン》を発動!手札のLV8モンスターを墓地に送り二枚ドロー!」

 

 手札交換カード、だが狙いは別にあると考え隼は警戒する。

 警戒する隼を前に、カイトはデュエルを続ける。

 

 「さらに、俺の場にモンスターが存在しないとき。手札から《フォトン・スラッシャー》を特殊召喚する!」

 

 《フォトン・スラッシャー》

 ATK:2100

 

 「そして手札から、《銀河眼の雲篭》を召喚!」

 

 フィールドに、《銀河眼の光子竜》の幼体の竜が現れる。

 

 「……(あのモンスターは……まさかさっき墓地に送ったのは!)」

 

 ドラゴンの成長は早い。

 幼体もすぐに、成竜へと成長する。

 

 「《銀河眼の雲篭》の効果発動!墓地のこのカードを特殊召喚する」

 

 フィールドの《銀河眼の雲篭》に光が集まる。

 そしてその光の中に存在する、赤い十字をした物体をカイトはつかみ、宙へ投げた。

 

 「闇に輝く銀河よ、希望の光になりて我が僕に宿れ!」

 

 宙で回転する十字は周りの光を取り込むとその姿を変化させていく。

 

 「光の化身、ここに降臨!現れろ、《銀河眼の光子竜》!」

 

 そして、《光子》の名を持つ光の竜がフィールドに現れた。

 

 「……《銀河眼の光子竜》」

 

 その竜が持つ美しさに、隼は目を奪われた。

 カードから見るのではない、ARビジョンから見るかの竜は人を魅了する姿を持っていた。

 

 「行くぞ!バトルフェイズ、俺は《銀河眼の光子竜》で《フォース・ストリクス》を攻撃!」

 

 「ッ……」

 

 隼は一瞬伏せカードを見るが、何もせずに攻撃を待つ。

 

 「……《銀河眼の光子竜》の効果発動!戦闘を行うモンスター同士を、バトルフェイズ終了時まで除外する!」

 

 その宣言により、《銀河眼の光子竜》と《フォース・ストリクス》がフィールドから姿を消した。

 

 「……除外されたことで、《フォース・ストリクス》のオーバーレイユニットは墓地に行く。だが、墓地に行った《ファジー・レイニアス》の効果発動!」

 「デッキから、同名カードを手札に加える」

 

 隼の手札は増え、4枚となった。

 

 「だが、これでお前の場の鳥獣族モンスターは減りもう一体の《フォース・ストリクス》の守備力は下がる」

 

 《フォース・ストリクス》

 DEF:2000

 

 「さらに、俺の場に他のモンスターがいないため《フォトン・スラッシャー》は攻撃可能。やれ、《フォトン・スラッシャー》!」

 

 《フォトン・スラッシャー》の剣が、《フォース・ストリクス》の両翼を切り裂く。

 《フォース・ストリクス》は鳴き声をあげると同時に爆発し、破壊された。

 

 「ッ……《フォース・ストリクス》を無力化されたか」

 

 一体は破壊され、もう一体は素材をはがされた。

 実質サーチ効果を封じられたと言っても過言ではないだろう。

 

 「バトルフェイズ終了時、除外されたモンスターはフィールドに戻る」

 

 バトルが終わり、《光子竜》と《フォース・ストリクス》がフィールドに戻る。

 しかし、《光子竜》の効果は続いている。

 

 「さらに、《銀河眼の光子竜》の効果発動!除外されたエクシーズモンスターが持っていたオーバーレイユニット一つにつき、攻撃力が500アップする!」

 「《フォース・ストリクス》が持っていたオーバーレイユニットはひとつ、よって500アップ!」

 

 《銀河眼の光子竜》

 ATK:3500

 

 「攻撃力3500!」

 

 これでは、並大抵のモンスターでは破壊できないだろう。

 加えて言うと、《銀河眼の光子竜》は隼のデッキとは相性が悪い。

 どう対処するか、隼は考える。

 

 「まだ俺のターンは続いている、厄介な《RR-ネスト》は除去させてもらう。手札から速攻魔法、《破滅のフォトン・ストリーム》発動!」

 

 「《破滅のフォトン・ストリーム》!?」

 

 「このカードは、俺の場に《ギャラクシーアイズ》モンスターがいるとき発動できる。フィールド上のカードを1枚除外する!」

 「この効果で、お前の場の《RR-ネスト》を除外!」

 

 隼のフィールドから《RR-ネスト》が消滅する。

 これで、隼は《RR》のサーチ手段をひとつ失った。

 

 「クッ……」

 

 「俺は、カードを二枚伏せ。ターンエンド」

 

 カイト 手札:1枚

     LP:4000

場: 《銀河眼の光子竜》 《フォトン・スラッシャー》

       伏せ2枚

 

 隼 手札:4枚

    LP:4000

場:《フォース・ストリクス》ORU:なし

伏せ2枚

 

 「……俺のターン、ドロー!」

 

 この状況を逆転するため、隼はドローする。

 ______ドローカードは、

 

 「……来たか、俺は《バニシング・レイニアス》を召喚!」

 

 再びフィールドに、緑色の翼を持つ鳥が飛翔する。

 

 「《バニシング・レイニアス》の効果により、手札から二体目の《バニシング・レイニアス》を特殊召喚!」

 

 「二体目を引いたのか……」

 

 先ほどのサーチで一枚を加えていたのは知っていた、しかし二枚目はおそらく手札には無かったはず。

 となると、先ほど引いたのだろう。

 

 「二体目の《バニシング・レイニアス》の効果発動!手札から、《ファジー・レイニアス》を特殊召喚!」

 

 自身の効果を使わず、手札から《ファジー・レイニアス》を特殊召喚する。

 そして、これによりフィールドに素材となるモンスターがそろった。

 

 「……LV4モンスターが三体、来るか!」

 

 「行くぞカイト!俺は、LV4の《バニシング・レイニアス》二体と《ファジー・レイニアス》で、オーバーレイ!」

 

 三つの鳥が紫色の球体となり、紫色の渦へ吸い込まれる。

 そしてその渦は光の爆発を起こし、あるモンスターを目覚めさせる。

 

 「雌伏のハヤブサよ。逆境の中で研ぎ澄まされし爪を挙げ、反逆の翼翻せ!」

 

 鋭い鍵爪が敵を倒すために、今飛翔する。

 

 「エクシーズ召喚!現れろ!ランク4!《RR-ライズ・ファルコン》!」

 

 4つの目を赤く光らせ、機械的な体を持つ鳥がフィールドに現れた。

 

 「《ライズ・ファルコン》……」

 

 相手となるモンスターをカイトは警戒して見る。

 

 「行くぞカイト、お前に勝つ!」

 

 自らのモンスターを従え、隼は笑みを浮かべカイトに宣戦布告した。

 

 

 カイト 手札:1枚

     LP:4000

場: 《銀河眼の光子竜》 《フォトン・スラッシャー》

        伏せ2枚

 

 隼 手札:2枚

    LP:4000

場:《フォース・ストリクス》ORU:なし 《ライズ・ファルコン》ORU:3

伏せ2枚

 




勝負はガチガチ
考えていて思いますが、《RR》は強いです
しかし、相手は作中でも最強のデュエリスト、カイト!
デュエルは次回に続きます、お楽しみはこれからだ!
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