アナザーストーリー〜トラウマの原因をぶち壊したら、その世界はどうなるか。   作:袖野 霧亜

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決意表明

 高校の入学式が始まるまでの間の春休み期間。この限られた時間の中で諸君らは何をするだろうか? 学校側から出された課題をする者、高校デビューの為の自分磨きをする者、特に何もせずだらだらと過ごす者等々、人それぞれだろう。

 何しろ義務教育が終わったのだ。各々が自分で何を成すか決めることが出来るのだ。選択科目や文理のどちらの道を行くかを決められるのだ。なんと素晴らしきかな高等教育。産まれて15年と数ヶ月でこれからの人生に向けて成長をしなくてはならないのだから。この歳でもう既に将来やりたいことが見つかっている者ならばその手の高等教育機関に向かうのだが俺のような人達はとりあえず自分の学力に合った学校に行くのだろう。なので高校に入ったからと言って特に今は何かを成し遂げるだとか、そういうものは無いのだ。

 

 なので、俺は今回のテーマに沿った作文を作ることは出来ないと言っても過言ではない。

 

 

 

 

 

 

 

「ダメでしょこれ」

 

「ダメかなぁ」

 

「ダメだろうなぁ」

 

「ダメ」

 

「相変わらず捻くれた事を書くねぇ」

 

「全員してなんだよ。何がいけないって言うんだ」

 

 春休み最終日の正午より少し前、学校側から出された課題を終わらせる為に近くの図書館に集まった俺たちはなんとなく、入学式に合わせて提出する『高校生になったら』という作文を見せ合うことになり、俺の物を見せたところ三木たちによるダメの雨嵐が殺到した。酷くない? かなりの傑作だと思うんだけど。

 

「何がダメって、何もかもダメでしょ。いや、確かに納得出来る部分はあるけどさ」

 

「納得出来るなら問題無いな」

 

「いやだからダメだって」

 

 はて、何が問題なのだろうか。確かに『高校生になったら』というお題からは少し外れているかもしれないがそれに目を瞑ればこれ以上に無い良い文章だと思うのだが。

 

「まず何がダメかって高校に入ったらどういうことがしたいかとかが書かれてないこと。そもそも高校に入っても何もする気ないぜヒャッハー! みたいな文章だからアウトじゃんじゃん?」

 

「いや実際何かを成し遂げたいが為に海浜に来たんだ! みたいなスポ根魂とかそういうのも無いし、そもそも俺はあそこに何も求めてない」

 

「ならいいか」

 

「「「ダメって言ってるでしょうがこのアホ2人!」」」

 

「千佳たちハモってるウケる!」

 

 そんなに俺の書いたものはダメだったのか。仕方ない、後でぱぱっと書き直すか。たぶん忘れるだろうけど。

 

「おいお前ら、ここ一応図書館だからもうちょい静かにしろ。それよりそっちの3人は課題の写しやらなくていいのか。だいぶ時間経ってるぞ」

 

 そっちの3人、というのは三木、日月(ひづき)氏神(うじがみ)の3人のことである。え? 三木は知ってるけど他の2人を知らない? いやまぁなんだ、俺も三木たちとつるむようになって3ヶ月くらいした後にやっと名前を知ったくらいだから。それまで普通に不便が無くて名前を聞くのをすっかり忘れてたなんて言えない。さすがに失礼すぎるのでこの事は誰にも教えずに墓の中まで持っていくつもりだ。

 

 日月絆奈(きずな)、いつものメンバーの1人で妹が1人いる千葉県に住む姉。3年になってから俺と妹談議をよくするようになった。さすが千葉。兄弟愛も姉妹愛も深いな。俺のせいで妹が可愛く見えてきてしまった。責任をとれ! などと言ってきたのは懐かしい思い出だ。

 氏神環奈(かんな)、こちらもいつものメンバーの1人で1人っ子だ。俺と日月の妹談議に付き合っていたら妹が欲しくなっていた時に三木が妹を攻略するギャルゲーの存在を教え、少し危ない所まで落ちかけた。今はたしなむ程度で落ち着いている。

 

「ふっ、(おれ)はいざとなれば刻に見せてもらえば問題無いのさ」

 

「妹を愛でてたらいつの間にか時間が流れてたのが悪い」

 

「妹の攻略に勤しんでしまってた。反省はしてる。後悔はしていない!」

 

「日月と氏神、妹に理由を押し付けるんじゃない。妹を愛でながら他のことをするのは難しいに決まってるだろうが。常に妹のことを考えながら生活してきた俺とは年季が違うんだからな」

 

 24時間364日、ほぼ年がら年中妹の事を考えているからな。1日足りないのはあれだ、気にすんな。俺にだってそんな時はある。

 

「くっ、さすが比企谷! 私達とは格が違う!」

 

「絆奈と環もは十分シスコンをこじらせ過ぎでしょ。もともとそんなんじゃなかったでしょ?」

 

「違う、違うのかおり! 私だって元々妹なんてー! とか思ってたの! でも比企谷がいい顔で妹の事を語ってくるから!」

 

「比企谷……、あたしらが居ない時に何を……」

 

 待て、そんな目で俺を見るな。いいだろ別に。妹と弟を嫌いな千葉県民はいないもんだと思ってたからどれだけ素晴らしいものなのか懇切丁寧に教えてあげただけだ。あとは知らん。元々その才能があっただけだ。俺は悪くない。

 

「はいはい、さっさと集中してやっちゃってよ。午後から遊びに行くんでしょ?」

 

「「はーい」」

 

 さすがこの中で唯一のまともな存在、仲町さんだ。俺とかがやると必ずまた雑談になるからちゃんと作業させるなら仲町さんの存在は必要不可欠だな。今後何かしらあったら仲町さんに任せよう。

 

「あ、そうだ比企谷君。今のうちにさっきの作文書き直しちゃいなよ。どうせ忘れたとか言うんだから」

 

 ……本当に、何かしら作業する時には仲町さんは必要だなぁ。




???「新しいメンバー紹介のコーナー!」

三木「まぁ本当は最初からいたんだけどねぇ。いままで出る機会がなかったからとりあえず出しておいたよ」

???「まぁ本文に書かれてること以上に言うこと特にないんだよねぇ。日月は明るい茶髪に短髪で氏神が黒髪セミロングってくらいしか考えてないし」

三木「そもそも設定すら全く考えてなかったって噂が……」

???「ほとんど行き当たりばったりに加えて所々にフラグを建設するような書き方するから……」

三木「まぁそんなこんなで今の状況だから、ここから盛大に全力全開全身全霊でオリジナルストーリーに原作と上手く絡めていかないとね」

???「海浜に行ってる時点で無理だと」

主「それをするのが俺クオリティー」

???「いきなり現れないで主」

三木「投稿遅すぎ。もっと早く書け」

主「本当にごめんなさい。ちょっと荒野行動にハマってしまいやっちゃってました」

???「マジで待ってる人そこそこいるからね? 前も感想で来てたじゃないか」

三木「そのコメに深夜に気づいてすぐ書いた時は驚いたけどね」

主「俺はやらないとやれない男だから」

三木・???「意味わからん」

主「はいはいそれじゃあ締めるよ」

???「無理やり締めようとするな」

主「今回も遅くなってすみませんでした! 次もたぶん遅くなりますので首をキリンくらい長くして待っていてください! お疲れ様でした!」

三木・???「無理矢理すぎぃ!?」
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