デート・ア・リリカルなのは   作:コロ助なり~

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転生者の話し合いです!

転生者の話し合いです!

 

Side空

 

朝、学校に行くと、下駄箱の中にピンク色の手紙が入っていた。

 

「これは……」

 

「空君どうし―――――ッ!? そ、それってまさか……!?」

 

なのはがとても驚いた表情をしていた。

 

「この手紙がどうかした?」

 

「だ、誰からのお手紙なの?」

 

表裏を確認してみたが名前は無かった。

 

中の方に書かれてるのかな?

 

「わかんないけど、とりあえず教室で読んでみるよ」

 

 

 

 

 

教室で読んでみるとこう書かれてあった。

 

『私と同じ転生者である龍神空君にお話があります。

 

 放課後、屋上に来て下さい。

 

                    天河愛衣より』

 

なるほど。彼女も俺と同じだったのか。

 

「それで、誰からの告白だったの?」

 

なのはが真剣な表情で訪ねて来た。

 

「告白?」

 

「だってそれってラブレターじゃないの?」

 

へ? ああ、その考えはなかった。

 

「全然違うよ」

 

「よ、よかった~。あれ? じゃあ、その手紙は何だったの?」

 

「俺がらみのこと」

 

なにが良かったんだ?

 

「空君がらみ? ……ッ! まさか!」

 

なのははしばらく考えて思いついたらしいが口には出さなかった。

俺がらみというのは転生の事で、最近になって高町家の人達にも話した。

 

理由は俺が子供らしくないところがあったらしく士郎さんに怪しまれたからなんだけどね。

 

「そーゆーこと。あ、ヴァーリおはよう!」

 

「おはよう、空、高町」

 

「あ、おはよう、ヴァーリ君」

 

その後に、明日奈やあかりも登校してきていつもの学校生活が始まった。

 

 

 

 

 

お昼の時間になっていつものメンバーで仲良く食べていた。

 

「空、そのだし巻き玉子と私のお肉と交換しない?」

 

俺の弁当を見て、アリサが玉子焼きが欲しいと言ってきた。

 

「お、いいよ。はい、あ~ん」

 

俺は箸で玉子を掴んでアリサの口に持って行った。

 

「え!? ちょッ!」

 

「何? ほら、早くしてよ」

 

何故かアリサは顔を赤らめていた。

 

「し、仕方ないわね。あんたがそこまで言うなら食べてあげなくもないわ」

 

「はい、あ~ん」

 

もう一度アリサの口に運んで行ったのだが、途中で玉子は別の人物の口に入った。

 

『あっ』

 

「美味しい!」

 

「ちょっとなのは! 私の玉子何食ってのよ!?」

 

「空君のあ~んは幼馴染の特権!」

 

何それ? 初耳ですよ? それに幼馴染って言っても一年無いぐらいの付き合いだよ。

 

「そんなの知らないわよ!」

 

「まあまあアリサ。まだ玉子はあるから、ほらどうぞ」

 

「すずか! なのはを押えといて!」

 

「う、うん、わかった!」

 

頷いたすずかはなのはを羽交い絞めにした。

 

「にゃ!? すごい力!?」

 

「今よ!」

 

切迫した表情のアリサに気圧されながらももう一度あ~んをした。

 

「お、おう。はい、あ~ん」

 

「あ、あ~ん。……お、美味しわね」

 

「それは良かった。今度はアリサのお肉ちょーだい」

 

「そうね。じゃあ、……は、はい、あ~ん」

 

恥ずかしくて顔を赤くしたアリサが箸で掴んだお肉を持ってきた。

 

「あ~ん」

 

その時になのはが叫んでいたが、気にせずにお肉を口に入れた。

 

「ど、どう? 美味しかった?」

 

「うん! すっごく美味しい!」

 

「そ、そう。ま、まあ当然だけどね! 感謝しなさい!」

 

「ハイハイ、感謝感激雨霰~♪」

 

「全然感謝してないじゃない!」

 

「え? 意味知らないの? アリサは勉強した方がいいよ」

 

「ムカ~ッ! 私は頭良いわよ!」

 

俺の態度に怒ったアリサが俺をポカポカと叩いて来たが全然痛くも痒くもない。

 

「なんだか二人って恋人みたいだね」

 

明日奈が不意にそんなことを呟いた。

 

「な!?」

 

「確かにそうだな。二人の周りには桃色の空間が出来ていたな」

 

ヴァーリも同じようなことを思っていたらしい。

 

「へ、変なこと言ってんじゃないわよ!?」

 

「思わずブラックコーヒーが飲みたくなるぐらい甘々だったし」 

 

「だ、誰がこんな奴と! ってニヤニヤしてんじゃないわよ!」

 

「アハハ! アリサの顔真っ赤だよ~」

 

「あんたの所為じゃないッ!」

 

アリサが俺に掴みかかろうとしてきたので逃げだしたら、二人だけの鬼ごっこが始まった。

 

「ホレホレ、捕まえてごら~ん!」

 

「見てなさいよ!」

 

鬼ごっこはチャイムが鳴るまで続いて俺は疲れてなかったが、アリサはバテバテだった。

教室に戻る時、あかりに呼び止められた。

 

「今日の放課後屋上に来てくれないかな? 話したいことがあるんだ」

 

「わかった」

 

短く答えて、俺とあかりも戻った。

 

 

 

 

 

午後の授業も終えてホームルームをしたあと、屋上に行こうとしたのだが、

 

「なあ、龍神。今から屋上で話したいことがあるんだ。来てくれ」

 

王城君に誘われた。

 

「いいよ。俺も行こうと思ってたから」

 

何か、思ってた感じと違ったな。

 

「? まあいいや。じゃあ行こうぜ」

 

「うん」 

 

 

 

 

 

 

屋上に行くとすでに俺を呼び出した二人がいた。

 

「遅れてごめん、二人共」

 

「大丈夫だよ」

 

「……問題ないわ」

 

「で、話って?」

 

「うん、そうなんだけど……どうして二人がいるの?」

 

二人というのは天河さんと王城君のことだろう。

 

「私は龍神くんを呼んだの」

 

「俺も同じだ」

 

「そう。でも丁度いいかな。ここにいるのは皆同じ転生者だから」

 

「ええ、そうね」

 

「八神や龍神はそうだと思ったが、天河もだったのか」

 

「あ、やっぱり三人ともそうだったんだね」

 

魔力を感じたからそうなのかなって思ってたけど。

 

「じゃあ話をするけど、私が最初でいいかな?」

 

あかりの問いかけに俺達は揃って頷いた。

 

「皆は原作をどうするつもり? 私は無印では特に動くつもりはないんだけど」

 

む、無印? いきなり知らない言葉が出てきたぞ。今日は精霊達がいないから知ることが出来ないんだよね。

 

「私は一応なのはを手伝うつもりよ」

 

なのは? あ、リリカルなのはってなのはが主役だったね。

 

「俺ももちろん動くぜ! 踏み台を演じるためにな!」

 

ふ、踏み台? また知らない言葉……。って俺だけ付いていけてないの!?

 

「で、空君はどうするの?」

 

あかりが俺はどうするのかと訪ねて来た。

 

「あー、その前に一つ良い?」

 

「何?」

 

「無印とか踏み台ってどういう意味?」

 

『はあ!?』

 

俺の言葉を聞いて三人は驚いていた。

 

「た、龍神はリリカルなのは見たことないのか!?」

 

「踏み台を知らないってことは二次創作も知らなさそうね」

 

「これは予想外だよ。てっきり知ってるものだと思ってたんだけど」

 

「ご、ごめん……」

 

三人は知ってるのか……。

 

「あ、別に責めてるとかじゃないんだよ! 気にしないでね!」

 

「う、うん、大丈夫」

 

俺、場違いだなぁ。

 

「ゴホン、では気を取り直して、空君に無印について説明します」

 

急に先生口調のあかりの話を集中して聞いていた。

 

 

―――十分後。

 

 

「はぁ、願いを叶えるジュエルシード、ねぇ……。で、なのはがそれに巻き込まれると」

 

「そう。でもね問題が一つあるんだよ」

 

「問題?」

 

「フェイトちゃん達のこと」

 

「正史通りならアリシアとプレシアさんは死んでるんだっけ? でも今は生きてるから……」

 

「だからすでに原作が改変されているってこと」

 

「ふむふむ……む? それって、俺の所為!?」

 

そう言えば、前に二亜が原作壊したとかなんとかって言ってた!

 

「空君が何をしたのかはさておき、これから原作で何が起こるかわからないんだよ」

 

「な、なるほど」

 

あ、これも前に精霊の皆が言ってたか。

 

「それで、改めて聞くけど空君はどうする?」

 

原作か。以前ならどうでも良かったんだけど、なのはとフェイトが関わるんだよね。

だったら―――

 

「友達を助けるのに理由は要らない。俺は原作に関わるよ」

 

「そっか。わかった。私からは以上かな」

 

そこで、俺は疑問に思ったことを口にした。

 

「あ、正田君は? 彼も転生者なんじゃないの? 魔力感じたし」

 

その名前が出た途端、三人が揃ってため息をついた。

 

「彼はダメだと思ったんだ」

 

「私も同感ね」

 

「ああ、あいつはムカつく」

 

三人共正田君に協力を求めるのは嫌らしい。

 

「いきなり殴られた王城君はわかるけど、他の二人はどうして?」

 

「私は自分の特典で相手がどんな人か解るの。それで彼は危険だって思ったの」

 

なるほどね。それなら仕方がないか。それにしても、あかりの特典は相手の性格も把握できるわけか。便利そうだ。

 

「私は生理的に無理」

 

「それだけ!?」

 

天河さんの答えはまさかの理由だった。

 

「ええ、それだけよ」

 

「かなりキツイな……」

 

「アハハ……」

 

あかりと王城君も苦笑いだ。

 

「まあ、理由は分かったよ。それなら仕方がないか」

 

「あ、次俺いいか? 皆の特典教えてくれよ。ちなみに俺は踏み台を演じるために金髪オッドアイと頑丈な体と魔力SSSだ」

 

頑丈なのか……なら、十香達と戦っても大丈夫なのかな? 今度やってもらいたいな。

 

「私は原作組と同じぐらいの魔力にそれなりに裕福な家庭、それと嘘を見抜く力よ」

 

天河さんには嘘が通じないってことか。

 

「私は八神はやての双子の姉に同じ魔力、それとさっき言った相手のことを知る力。能力とか身長や体重の細かいことも解るよ」

 

「俺はデート・ア・ライブの精霊の力にハイスクールD×Dの神器(セイクリッド・ギア)を創る力、覇気三色、成長限界無し、家事能力EX」

 

『チート過ぎる!!』

 

「それと何で五つも特典があるのよ」

 

「何か気に入られて五つになった」

 

あんなんで五個にされるとは思わなかったけど。

 

「あの時にデアラのキャラがいたのもお前の特典か?」

 

「らしいよ。神様の気紛れらしいけど」

 

「やっと納得できたよ。空君がやけに特典の数が多いから気になってたんだ」

 

「アハハ……。あ、あかりの能力で正田君の特典って解るんでしょ?」

 

「うん。確か、NARUTOの忍術全部と、九尾の力(九喇嘛付き)、大抵のことは何でも出来る才能だったはずだよ」

 

「それってすごいの? 最後のはわかるけど」

 

ナルト? 忍術? 九尾? 知らないです。

 

「……お前はNARUTOも知らないのか?」

 

「いや、知らないっていうか記憶が無いんだ」

 

「それって前世の記憶ってこと?」

 

「うん、自分の特典に関することぐらいなら覚えてるけどそれ以外はさっぱり」

 

「なるほどね。だからリリカルなのはも知らないんだ」

 

「王城君の話はこれでおしまい?」

 

「ああ、ありがとな答えてくれて。正直、断られるかと思ってたんだけど」

 

「王城君がワザと言ってるのは能力ですぐに解ったからね」

 

「私もあなたが本心で言ってないって分かったから」

 

「俺はさっぱりだったけど。何となく悪い人じゃないって思ったんだ」

 

悪い人ならもうちょっと問題くらい起こしてるだろう。

 

「お前ら良い奴だな!」

 

「ねえねえ、王城君さ。どうして踏み台とかいう奴やろうとしたの? そもそも踏み台って何?」

 

「それはオリ主の引き立て役だよ。例えば俺が高町達に「俺の嫁!」って言うんだ。そしたらオリ主がやってきて「なのは達が嫌がってるだろ!」って言って俺を殴る。それでオリ主が高町達に笑顔を向けて「もう大丈夫だ」と言って高町達は赤面する。そして俺はオリ主と高町達がイチャイチャしているのを見て俺はニヤニヤして楽しむってわけ」

 

………………………………? それだけ?

 

「それの何が楽しいの? ただ嫌われること言って痛い思いするだけじゃん。俺には何が良いのかさっぱりだよ。確かに俺には君の生き方を否定するなんて出来やしない。でも、わざわざ辛い思いをしてまで楽しむことじゃないと思うんだ」

 

「そ、それは、そうだけど……」

 

「もっと自分のこと大事にしなよ。君は今ここで生きてるんだよ? 前にいた世界と同じで、簡単にとまではいかないけど死ぬことだってあるんだから」

 

「それは王城君だけじゃなく、私達にも言えることだね」

 

「グヌヌ…………ああ、わかったよ。龍神の言う通りだ。自分のことは大切にする。だけど! 高町達がオリ主君に赤面するのを見て楽しむのは絶対に諦めないからな!」

 

王城君が俺に指をビシッと突き付けて宣言した。

 

「うん、それで良いと思う。まだ良く分かってないけど頑張れ。あ、あとさあんましなのはと関わろうとしないのは何で? 踏み台やるとか言ってたのに」

 

踏み台をするのであれば、なのは達に関わるべきなのに全然何もしてないことに気が付いた。

「あー、あれは思ったよりも声かけるのが恥ずかしくてよ……」

 

「そっか、王城君は意外と初心なんだね」

「う、ウルサイ! 俺は前世で女子と会話するなんて滅多になかったんだよ! あ、ヤベ! 俺はそろそろ帰るな! 親が心配しちまうから!」

 

「あ、私もはやてが寂しいだろうから帰るね」

 

「バイバーイ! また明日!」

 

二人は屋上からいなくなった。

 

「天河さんは帰らなくて大丈夫?」

 

「…………」

 

あれー? 無視ですかー? さっきまでたくさんしゃべってたよねー?

 

「え、えっと天河さん?」

 

「……実はあなたと二人っきりで話したいことがあったの」

 

「それは誰にも聞かれたくないようなこと?」

 

やっと返してくれた……。

 

「ええ」

 

「それで、話したい事って?」

 

どんな内容か全く思いつかないな。ま、まさかッ! 俺があまりにも嫌いだから今この場で―――。

 

「と……に…………さい……」

 

へ? とにさい?

 

「ご、ごめん。良く聞こえなかったからもう一回お願い」

 

「! わ……ととも…………になって下さい!」

 

わとともになってください? どういう意味?

 

「ごめん……もうちょっと大きいと助かるんだけど」

 

「だ、だからッ! 私と友達になって下さいッ!!」

 

天河さんの叫びが校舎全体に響いた。

 

「ああ、友達ね。うんうん…………え? えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!?」

 

今度は言葉の意味を理解した俺の叫びが校舎全体に響いた。

 

「だ、ダメ、かな?」

 

あ、あれ雰囲気変わった? いやそれよりも!

 

「きゅ、急にどうしたの?」

 

「わ、私、実はね、男性恐怖症なの……そんなに酷くはないんだけど」

 

「え? それがさっきのセリフとどう繋がるの?」

 

さっぱりわからん。あ、今まで睨まれたのはそういうことなのか。

 

「で、でもね! ホントは男の人とおしゃべりとかそ、そのお付き合いとかしてみたいの!」

 

顔を赤くして俯きながら伝えてきた。

 

男性恐怖症なのに男と話したいってどーゆことー? 矛盾してないか?

 

「私の前世のことになるんだけど、私は小さい頃から父親が出張や単身赴任が多くていえにあまりいなくて、兄弟や親戚もほとんど女しかいなかったの。しかも幼稚園から大学まで全部女子校で、男の人と触れ合える機会が無いまま事故に遭って、死んで転生したの」

 

……? それだけで男性恐怖症になるの?

 

「男性と接する機会が無いだけでそれだけでなるの?」

 

「えっと、それは家や学校で男は野蛮だとか不潔だって言われてたから、それを聞いてから私は男性が怖くなったの。だから休日もほとんど家でアニメや漫画ばかり見てたわ」

 

「えーっと、もしかして男子と話してみたいのってアニメや漫画の影響?」

 

「ええ、そうね。現実とは違うって分かっていながらも男の人には優しい人もいるんだってずっと信じてきたの。でも転生してから共学のこの学校に入ったはいいけど、男子と全然話せなくて困ってたの。そしたらあなたが……空君がいたの」

 

俺?

 

「俺がいたからなんなの?」

 

「なのはがね、あなたの自慢話をたくさんしてくれたの。あなたがカッコイイ、優しいって」

 

おっふ。そんなこと言われると照れるな。

 

なのはにカッコイイって思われるようなことしたっけ?

 

「それでね、その人が私の思い描く理想の優しい男性なんだ! って運命を感じたの」

 

興奮したように語る天河さんにちょっとビックリ。

運命って大げさじゃない? どこにでもいる転生者だよ?(普通はいない)

 

「そ、そっか、それは良かったね、理想の人が見つかって……」

 

あ、その理想の男性って俺か。実感が湧かない……。

 

「だから、あなたと話してみたかったんだけど、何話していいか分からなかったの。しかも、あなたが一人の時に声を掛けようかなって思ってもいつもヴァーリ君達がいて出来なかったし、お昼の時も皆がいて恥ずかしくてどうしても言えなかった。でも、あなたが同じ転生者って分かったときにこれなら話せるって思って手紙を出して呼び出したの」

 

あの手紙はそういう意味だったのか。

   

「そ、それで私と……」

 

天河さんがモジモジと恥ずかしそうにしていた。

 

「俺の名前は龍神空。空って呼んでね。君の名前は?」

 

「あ、天河愛衣です! その、ふ、不束者ですがよろしくお願いします! で、出来れば愛衣って呼んでください!」

 

「もちろんだよ。よろしくね愛衣!」

 

愛衣は俺の返事を聞いて顔を輝かせた。

 

「じゃあ、次は恋人ね!」

 

は? 恋人? ああ、お付き合いしたいとかなんとか言ってたね。

 

「そっか、頑張れ。俺にも手伝えることがあったら言ってね」

 

しかし、愛衣は俺の言葉が分からなかったのか首を傾げていた。

 

「何を言ってるの?」

 

「へ? だって恋人作るんでしょ?」

 

「ええ、そうよ」

 

「だから、頑張って作ってって言ったつもりなんだけど」

 

話しが噛み合ってない?

 

「あなたが恋人になるに決まってるじゃない」

 

……………………………………………………………………はい?

 

「え? は? へ? お、俺? な、何で?」

 

「空君が理想の男性って言ったじゃない」

 

「た、確かに言われたけどそれは男友達としてじゃないの?」

 

「私はそんなこと一言も言って無いわ」

 

言われてみるとそうだ……。

 

「で、でも……」

 

「言わなくても分かってるわ。友達になったばかりでいきなりは流石にどうかと思っているのでしょ? 私も同じね。でもそれは、これから互いのことを知っていけばいいのよ。

そしてある程度仲が良くなったら付き合い始めてデートかしら。何事も順序というものがあるからね。で、しばらくすれば互いに恋人以上の関係を欲するようになると思うの。そうね……成人したぐらいに親に紹介しましょう。私の家はある程度裕福だから式も盛大に挙げられるだろうし――――――」

 

「ちょ、ちょっと待って! 話に付いていけてないんだけど!」

 

「もう、しっかりして。私達の将来のことなのよ? わかってる?」

 

ごめんなさい! 一つも分かりたくないです! というかキャラ崩壊し過ぎじゃないですかねぇ!? 男性恐怖症じゃないの!? と、とにかく今の状況を変えねば!

 

「え、えっと……気持ちは嬉しいんだけど、もう時間が時間だし帰ろ?」

 

俺がそう言うと残念そうにしたが、仕方ないと言って頷いてくれた。

 

助かった……。

 

「それじゃあ、一緒に帰りましょうか」

 

嫌な予感しかしないのは何故?

 

「う、うん帰ろっか。家まで送るよ」

 

「フフッ、やっぱり空君は優しい人ね」

 

「これくらい普通だよ」

 

 

 

 

 

そして、俺は愛衣の家に着いたのだが――――

 

「まさかの俺ん家の向かい側!?」

 

やばい。これは明日からやばいぞ。

 

「あなたの家と近くて良かったわ。これから毎日一緒に登下校が出来るわね」

 

「そ、そうですね」

 

なんで今まで気付かなかったんだ!?

 

「これから少しずつ仲を深めていきましょ? それではお休みなさい」

 

「う、うん、お休み」

 

俺、今引きつった顔してんだろうな……。

 

「明日からどうすればいいの!?」

 

愛衣が家の中に入った後で俺は叫んだ。

 

「とりあえず、今までどこで何をしていたか言いなさい」

 

声のした方を見れば玄関に精霊達が立っていた。

 

これはバレると殺されるんじゃ……?

 

「ごめん。先生に手伝いを―――」

 

『頼まれたというのはもちろん嘘で、ホントは天河愛衣という女と将来結婚しようという話をしてたぞ』

 

「な、何言ってるか俺には分からないなぁ?」

 

ドライグッ! テメェ余計なこと言うなよ!?

 

「アルビオンとヤハウェは?」

 

『ドライグの言っていることは事実です!』

 

琴里の声音にビビったアルビオン達はあっさり白状した。

 

お前らも裏切るの!?

 

「どういうことか説明してもらうわよ」

 

「はい! 全て包み隠さずお伝えします! だから命だけは!」

 

「……そこまでしないわよ」

 

俺は今日あったことを全部話した。

俺が話し終えた途端、琴里が俺を抱きしめた。

 

「バカ……心配したんだからね」

 

「琴里……ごめん」

 

嬉しくて涙が出そうになるのを堪えた。

 

「でも、それとこれとは別よ」

 

「へ?」

 

あ、あれ?このまま家で皆に謝ってハッピーエンドになるんじゃないの?

 

「皆、ヤっちゃっていいわよ。()()()()()()()()

 

『うむ(はい/ええ/了解)!』

 

精霊達がそれぞれの天使を出して構えた。

 

「いや、あの待っぎゃあああぁぁぁぁぁッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




天河愛衣はまだ空君に恋をしているわけじゃないです。
今は恋愛をすることに憧れているといった感じです。

というかキャラ崩壊させ過ぎですね。
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