デート・ア・リリカルなのは   作:コロ助なり~

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今更ですけど、愛衣ちゃんの容姿は魔装学園H×Hの千鳥ヶ淵愛音で、亜麻色の髪に緑色の瞳にしました。
あと、愛衣ちゃんのデバイスの名前も変更しました。


闇の書完成です!

闇の書完成です!

 

Side空

 

クロノ達が魔力蒐集を協力してくれるようになってから、俺達小学生組は夏休みに入った。

本来なら長期休暇で嬉しいはずだが、今年は夜天の魔導書完成に向けて大忙しだった。

 

「ページはあとどれ位で埋まりますか?」

 

「昨日の蒐集で残り20ページとなったな。今日で完成させられるだろう」

 

皆で手分けしてはぐれ悪魔や次元世界の生物から魔力を奪ったのであっという間にページは集まっていった。

 

「クロノ、無人世界でなら完成さてもいいかな? ここだとちょっと面倒だし」

 

この世界だと色んな勢力に目をつけられそうだから、それを考慮して尋ねた。

 

「そう言うと思ってすでに決めてあるさ」

 

おー、仕事が早いね!

 

「そっか。じゃあ、早速皆に準備してもらうように伝えてくる」

 

念話で皆に準備が出来たらトレーニングルームに集合してと伝えた。

 

「(琴里、今回は頼んだよ)」

 

『任せなさい。どれだけ私が傷付いても治してあげるわ』

 

「全員準備はいいな?」

 

『うん(はい/ええ/ああ/おう)!』

 

クロノ皆が頷いたのを確認してから次元世界へと転移をした。

ちなみに、ユーノとアルフは無限書庫の整理が大変らしくあとから合流することになっている。

 

 

 

 

 

「ここが次元世界……」

 

初めて見た異世界に、はやてはそう呟いた。

 

「感想はある?」

 

「うーん、なんか思うてたのと若干違うかなーってとこやな」

 

「あー、それわかるわ。あたしも初めて来たときはそう感じたわ」

 

他の面々もアリサに同意とばかりに頷いていた。

 

「ここは無人世界だからそんなもんさ。かくいう俺も人がいる次元世界には言ったことないけど。さあ、無駄話はここまでにして最後の蒐集して完成させるとしますか」

 

「……ほんまにごめんな。こんなことさせちゃって。本当なら夏休みを――――」

 

「それは違うよ、はやて」

 

「……?」

 

「ここにいる皆ははやてを助けたいから協力してるんだよ。だから、感謝するのはいいけど謝らないで、絶対に」

 

「そうやな……お姉ちゃん言う通りや。皆、ホンマにありがとうな!」

 

「でも、それは全部が無事終わった後じゃないかな?」

 

苦笑いしながらすずかが言った。

そこで一旦、会話を終了させてからいくつかのグループに分かれて魔力集めを始めた。

各グループにはアザゼルさんが作った小型の魔力吸引機を持たせている。

これのおかげで俺達の蒐集活動はスムーズに行ったと言っても過言じゃない。

 

 

 

 

 

「そんじゃ、サクッと終わらせますか」

 

「ああ、そうだな」

 

「このメンバーならすぐにでも終わるだろ」

 

「私は三人の足を引っ張んないように頑張るよ」

 

飛行しながら上から目標を探しながらそんな会話をしていた。

 

「お、早速いたぜ。アイツから魔力をいただくとするか!」

 

俺達から大分前方にいたのは一頭の大きな生物だった。

 

あれはゾウかな? 

 

飛行速度を上げて目標に近づいて行くにつれて俺達の顔は引き攣っていく。

 

「ね、ねぇ、ちょっと不味くない?」

 

「ああ、俺もそんな気がしてきた……」

 

「同感……」

 

そして、目標とした生物の全体がようやく視界に収まった。

 

「こ、こいつは……デカすぎだろォッッ!!」

 

体長はおよそ500メートルくらいだろう。

 

「というか、あれは……マンモス?」

 

牙の形がゾウというよりもマンモスのそれに近かった。

 

「だが、鼻が二本あるぞ」

 

うん、ヴァーリの言う通りで鼻が二本ある。しかも体に鳥の翼みたいなものが付いてる。

あと何故か脚の数が六本もある。

 

次元世界って色々な生物がいて面白いなぁ。

 

「(って、トリコのリーガルマンモスじゃん! なんでこんなところにいるの!?)」

 

『まあ、倒せないことはないね』

 

「お前らホントにアホだろ!?」

 

「このサイズの生物をどうやって倒すの!?」

 

「気合」

 

「根性」

 

そう答えたら中にいるドライグ達にまで呆れられた。

 

「でも、こいつを倒す方法は簡単だよ」

 

「……まともな策何だろうな?」

 

俺を疑っているのかヴィータが睨んできた。

 

「うん、問題ないよ。まずはヴァーリが半減の力で動きを止める。その時にあかりはヴァーリに注意が行かないように出来るだけ大きい砲撃で誘導。俺は倍加した力をヴィータに譲渡するから、全力で撃ってそれで止め。OK?」

 

俺が立てた作戦にヴァーリはすぐに頷いたあとに、二人はしばらく迷ったのちに頷いた。

 

『アイツの正面に入らないようにしなさい。吸い込まれると大変よ』

 

「(わかった)ヴァーリ、あかり、出来るだけ正面に入らないようにして」

 

琴里からの忠告を受けて、より注意することにした。

 

『わかった』

 

返事をしたヴァーリはすごい速さでマンモス(?)に接近、あかりはヴァーリに注意が行かないようにスナイパーライフルの形をしたデバイス――――――プレリカで目元に砲撃を行っていた。瞬く間にヴァーリの半減の力が発動された。

 

こっちも倍加を始めないと。

 

「ドライグ、行くよ」

 

『任せろ!』

 

《Welsh Dragon Balance Breaker‼》

 

「こっちも行くぜ、アイゼン! カートリッジ、ロード!」

 

《Load Cartridge》

 

ヴィータのデバイス――――グラーフアイゼンから空薬莢が排出されると形が変わっていく。最終的に身の丈の10倍以上はあるであろう超巨大なハンマーになった。

だが、これだけでは大きさも威力もまだ足りない。

 

《BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost‼‼‼‼‼》

 

もうイッチョ!

 

《BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost‼‼‼‼‼》

 

これで行けるでしょ!

 

「ヴィータ、受け取って!」

 

《Transfer‼》

 

ヴィータの肩に触れて倍加した力を譲渡すると、アイゼンは先程よりも数倍の大きさになり、ヴィータから感じる魔力が膨れ上がった。

 

「すげぇ……。これならあんなデカブツだって一撃で行けるぜ!」

 

自分の力が大きくなったのを左手を開いては閉じてを繰り返して感じていた。

 

「二人共下がって!」

 

指示を出して二人を下げた。下がる直前に二人は砲撃でマンモス(?)の視界を潰した。

 

「轟天爆砕! ギガントシュラークッ!」

 

そして、二人が戻るのと同時にヴィータの全力+赤龍帝の倍加でさらに威力が跳ね上がったハンマーをマンモス(?)のガラ空きの背中に振り下ろした。

 

「ブッ潰れろォォォッ!」

 

巨体を意図も容易く呑み込み、聞こえはずの悲鳴はハンマーが地面にぶつかる音にかき消された。

 

うわー……あんなの喰らったら一溜まりもないわー。

今の技に非殺傷設定が無かったらほぼ確実に死んでるよ……。

 

ヴィータがハンマーを小さく戻すと、マンモス(?)は地面に横たわっていた。

近づいて反応を確認すると、ものの見事に気絶させられていた。

 

「よし、魔力貰おう。……痛い思いさせてごめんね。あとで治してあげるからね」

 

一度謝ってから魔力を抜き取った。その後で聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)で回復させた。

 

「デカブツのくせに全然魔力ねぇな、こいつ。はぁ……無駄に疲れちまったぜ」

 

魔力吸引機に入った魔力を見てヴィータが呟いた。

 

「そういうこともあるって! 次、頑張ろうよ!」

 

「そうだな。それにもうじき完成なんだ、これだけでも今はありがてぇし」

 

あかりの励ましでヴィータは立ち直り、俺達は次のターゲットを求めて移動し始めた。

 

 

 

 

 

魔力集めが開始されてから二時間後、クロノから念話で集合が掛かった。

 

「全員集まったな」

 

「十分に魔力が集まったと判断したから集めたのね?」

 

「ああ、そうだ。それで闇の書――――じゃなかったな。夜天の魔導書を早速完成させたいところなんだが、最終確認と休憩を挟んでからにしよう。……約二名ほど元気な奴らもいるが」

 

約二名ってのは俺とヴァーリですね。クロノの眼がそう語っているのが嫌というほど分かるよ。

 

「先に最終確認だ。あかり、もう一度説明してくれないか」

 

「分かりました。それでは僭越ながら説明させていただきます」

 

久々にあかりが先生口調で話し始めた。

 

「夜天の魔導書を完成させると、所有者である八神はやてが魔導書に取り込まれます。そのあとは管制プログラムが現れます。私達はその人の暴走を止めなければなりません。そして、ここからが重要です! 私達が戦っている間はやては夢を見ることになります」

 

「夢ってどんなん?」

 

「……それは私には分からないよ。はやてが最も幸せな夢でも見るんじゃないかな?」

 

「幸せな夢……つまり、空君と……。何か目覚めなくてもいい気がしてきたで」

 

『お願いだから目覚めて(下さい)!』

 

あと、何でそこで俺の名前が出てくるんだろう……。

 

「ジョークやジョーク。ちゃんと夢から覚めてみせるで!」

 

それはシャレになんないよ……。

 

「……若干不安になって来たが、まあいい。続きを頼む」

 

「はい。ええと、はやてが夢から目が覚めたと仮定しますね。目が覚めた時には管制プログラムがそばにいると思うので、管理者権限を手に入れて防衛プログラムを魔導書から切り離して下さい。そのあとはこっちに戻ってこられるはずです。そして最後に私達で暴走している防衛プログラムを倒す。それで終わりです。あ、戦ってる人は取り込まれないように気を付けて下さいね。はやてと同じで夢を見せられることになりますので。今ので説明は以上です。何か不明な点があればどうぞ(終わったあとのことは空君に任せるしかない)」

 

「えーっと、俺からいいかな?」

 

気になることがあったので質問するために俺は手を上げた。

 

「なんでもどうぞ」

 

「はやてが取り込まれている間ってその管制プログラムが管理者権限を持っているんだよね?」

 

「そうなるね」

 

「だったら、ヴォルケンリッターの皆って例えばだけど、俺達と戦えって管制プログラムに命令されたら従わざるを得ないんじゃないの?」

 

『!?』

 

俺の質問に全員が目を見開いていた。

 

『いや、気づきなさいよ、それぐらい……』

 

『全くだな』

 

中いる琴里達が呆れたように呟いた。

 

アハハ……はやてを助けたいって気持ちで一杯だったんだろうね。

 

「それは困ったな……」

 

とか言ってるけど、ホントに困ってるのかな? 表情が全然そういう風に見えないんだけど……。

 

「失礼なことを言うな。いくら私でも少しは困っているぞ」

 

「心を読まないで下さい! それと困っているのは少しだけですか!?」

 

皆俺の心読むの上手すぎない!?

 

「しかしだな、いつもの模擬戦では互いに全力を出し切れていなんだ。だから全力で戦えるいい機会だと思ってな」

 

「いや、負けてくれへんと世界が危ないんやけど……」

 

「いくら主のためでも騎士として手加減なんて出来ません!」

 

ダメだこの騎士……。

 

「まあ、シグナムがそう言うなら俺達も全力で相手をしないとな。今のうちに組み分けをしておくのが良いんじゃないか?」

 

「そうだな。じゃあ――――」

 

「はい! 俺、管制プログラムと戦いたい!」

 

「はぁ……分かったから落ち着け。それに元からそのつもりだ。この中で一番の戦力は君とヴァーリ、君達二人だからな。二人で管制プログラムに当たってもらう」

 

管制プログラムと戦えることが決定して内心でガッツポーズをしていたら反論がでた。

 

「ちょっと待って! 二人だけじゃ危険だよ!」

 

フェイトだけでなく他にも不満そうな顔をした人がいた。

 

「それは僕も思う。だが、二人に着いていけるメンバーは残念ながらこの中にはいない。

正直に言えば、僕達では足手纏いになる可能性の方が高い」

 

『…………』

 

クロノの正論に誰も反論できないでいた。

 

「……それにだ。なのはやフェイト達は二人ほどではないが貴重な戦力だ。それも考えて二人が妥当だと判断したんだ」

    

『確かにそれが良いでしょうね。守護騎士達も中々の強さですから』

 

「では引き続き組み分けを――――――」

 

結果として、

ヴィータにはなのは、愛衣、クロノ、あかり。

シグナムさんにはフェイト、アリシア、明日奈。

シャマルさんにはすずか、アリサ、プレシアさん、リニス。

ザフィーラさんにはリーゼアリア、リーゼロッテ、雄人。

管制プログラムには俺とヴァーリ。

といった組み合わせになった。

 

「それでは各自休憩にしてくれ」

 

 

 

 

 

休憩を取り始めたところではやてが側にやって来た。

 

「どうかした、はやて」

 

「……不安なんや。……空君が、皆が無事でいられるか」

 

「うーん、それを言われるとなぁ……。もしかしたらこの戦いで大怪我をするかもしれないし、最悪の場合、死ぬこともあるかもね」

 

「ッ! ……私は皆が戦っているのを何も出来ずに夢を見てるだけかいな」

 

無力な自分を恨めしそうに顔を歪ませていた。俺はそんなはやての手を取って言った。

 

「だったら、信じて」

 

「……へ?」

 

「俺達が全員無事で勝ってはやてを助けられるってことを信じて待っててよ」

 

「でも、それだけじゃなん――――――」

 

「何にもならないなんてことはないよ。誰かが誰かを想う気持ちって案外すごいんだよ?」

 

漫画とかアニメでよく悪役は下らないとか無駄だって言うけどそんなことは決してない。

 

『あら、意外と分かってるのね。姉として嬉しいわ』

 

「空君……。うん! 私、信じる! 信じて待っとる!」

 

「うん、それでよろしい」

 

はやてと話し終わったあと、クロノから休憩が終わりだと伝えられ、魔導書を完成させる準備をした。と言っても、結界張ってバリアジャケットを展開して魔力を入れるだけなんだけど。

 

「それではプレシアさん、お願いします」

 

「ええ、任せてちょうだい」

 

最後の魔力蒐集を終えた魔導書がはやての側で光を放つと、はやての足元に魔方陣が浮かび、強い光が天高くに放たれた。光が収まるとそこにははやてではなく長い銀髪に赤い瞳、黒い翼を生やした女性がいた。

 

あれが管制プログラム……。強いなぁ……。

そう言えば名前はリインフォースってはやてが付けるんだよね?

でも、今は無いみたいだし、一々管制プログラムって長いから……夜天、でいっか。

 

目の前にいる女性――――夜天から感じる魔力だけでも十分に強さが伝わる。

 

「また……すべてが終わってしまった……」

 

「随分ネガティブな奴だな」

 

「うん。いかにもこの世の終わりだって顔してるし」

 

「……お前達も闇に沈むがいい」

 

手を掲げると黒い魔力が集まった。

 

『ッ! 空間攻撃が来るわよ!』

 

まさかの開幕ブッパですか!? 

 

「全員退避して!」

 

全員が即座に夜天から離れた。

 

「――――デアボリック・エミッション」

 

放たれた魔法は半径数kmのありとあらゆるものを消し飛ばした。

 

「いきなりとんでもないことをするな……」

 

何とか全員の回避が間に合った。だが、喜ぶ暇もなく敵は動き出す。

 

「……守護騎士達よ、敵を倒せ」

 

『ハッ!』

 

彼女の命令に従い、シグナムさん達は俺達と敵対するように前に立ち塞がった。

 

「ホントに空の予想通りになったか……」

 

「なら私達の役目を果たすまでよ」

 

全員が先程決めた通りの組み合わせで分かれ、それぞれのグループごとに互いの戦闘を邪魔しないため、騎士達に援護をさせないために距離を取った。

 

「……私の相手はお前達二人か」

 

「ああ、そういうことだ」

 

「……無駄な足掻きだ」

 

やる前から決めつけないで欲しいな。まあ、いいか。

 

 

 

「さあ、俺達の戦争(デート)を始めよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回予告(?)的なネタバレ

夜天「……お前達ももう眠れ」

空「絶対にやだね!」

ヴァーリ「そう簡単には諦められない!」

だが、管制プログラムの圧倒的力の前に屈する空とヴァーリ。

空「……つ、強い」

ヴァーリ「こうなったらアレを……」

そんな時、突如として現れた超戦士が逆境を覆す。

夜天「……お前は何者だ?」

???「俺はお前を倒すものだ!」



こんな感じになる――――――はずです!

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