デート・ア・リリカルなのは   作:コロ助なり~

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最強の戦士です!

最強の戦士です!

 

Side愛衣

 

知らない少年が私達の前に現れてから、いきなり管制人格に「お前を救う」と宣言した。

 

「……私を“救う”だと?」

 

『ああ、そう言ったぜ』

 

少年はニヤッと笑った。

 

「……どこの誰だか知らないが、それは誰であろうと無理だ」

 

『おいおい、勝手に決めつけんなよ。そんなもんやってみなきゃわかんねぇだろ?』

 

「……いや、絶対に――――」

 

『なら、どうしてお前は外に出て来た時から泣いてる?』

 

「……それは……」

 

『……ホントはこんなことしたくないんだろ? 誰かに助けて欲しいんだろ?』

 

「…………」

 

『どうにかして主を助けたいって、誰かに迷惑を掛けたくないって今まで何度も思ってきたんだろ?』

 

「…………い」

 

『そもそもお前は空とヴァーリが戦ってる時でさえ、時々何か考え事をしていたみたいだしな。最初から本気出されてたら二人は今頃死んでるだろうし』

 

管制人格の力はそこまでのものなのね……。

 

「……う……さい……ッ」

 

『あ?』

 

「……うるさい、ウルサイッ、煩いッ! 私だってどうにかしたかった! だが、やりたくもないことを無理やりさせられ、何かを守りたくても何も守れないことが! お前のような子供に何がわかるというんだッ!」

 

それは、管制人格の心からの叫びだった。

それに対して少年は、

 

『そんなん分かるわけねぇだろ』

 

知るか、と言わんばかりの答えだった。

 

『俺はお前じゃねぇんだから、お前の考えや気持ちなんてわかるはずないだろ?』

 

それは確かにそうなんだけど、言い方ってものがあるんじゃないかしら……。

 

「……だったら――――」

 

『だが、手を差し出すことや一緒に悩んでやることぐらいなら俺には出来る。少なくともそこにいる白い悪……ゲフンゲフン……白い娘達はお前を救いたいってきっと思ってるぜ』

 

「……ッ」

 

今、明らかになのはを見て、白い悪魔って言おうとしたわよね? というか、さっきから思っていたんだけど、空君とヴァーリ君は? 時間稼ぎは十分したと思うんだけれど念話の一つもないわね。ん? よくよく考えると彼の正体って……いや、まさか……。

でも、二人がもし、もしもあの漫画のあの技をやったのならこんな感じになるのかしら?

 

そこまで考えたが流石にそれは無いと思い、二人の会話に集中することにした。

 

『さあ、お前はどうする? 手を伸ばすか? それとも諦めるか?』

 

「……私は……悪いが私には救われる価値は無い。……救われてはいけないんだ」

 

『そうか。――――――――ま、そんなのはどうだっていいけどな』

 

『…………は?』

 

管制人格も含めて私達は固まった。

 

……自分で聞いておいてそれはどうなの?

 

『はぁ……なんでお前達も固まってんだよ。こいつが世界滅ぼしてみんな死ぬんだろ? そんなのは絶対に御免だろうが。だから、全力で止める』

 

「……もう、誰にも止められはしない! お前も主と共に眠れ!」

 

管制人格が高速で接近して彼に拳を振るった。

 

『―――フン、遅いな』

 

『ッ!?』

 

だが、それ以上に彼の反応速度が凄まじかった。

拳を掌で受け止めていたのだ。

 

『今度はこっちから行くぜ……。――――オラッ!』

 

彼が拳を離して右足で蹴りを入れると、管制人格の体は数m後退った。

 

もしかして、彼は空君やヴァーリ君よりも強いのかしら……。

いや、もしかしなくても強いと断言できるわね。

 

「…………。……お前は誰なんだ? 先程から龍神空とヴァーリ・ルシファーの二つの魔力がお前から感じられるのは何故だ?」

 

管制人格が未だ正体の分からない彼に質問をした。

それは私達も知りたかった。

 

『なんだ、まだ気がついて無かったのか? ……ってことは、まさかお前達もか?』

 

私達の方に向いて聞いてきたので、わからないという意味を込めて首を縦に振った。

 

『おー、そっかそっか。それは悪かったな。俺の名前はヴァーラ。龍神空とヴァーリ・ルシファーが合体して生まれた存在だ』

 

『え……がっ、たい……? えッ!? えええぇぇぇえええええッ!!??』

 

私達の驚きの声が無人世界に響き渡った。

 

Sideout

 

 

 

 

 

Side琴里

 

遡ること数分前。

私―――五河琴里は空の中にいるドライグ達と共に、まるで映画でも観るかのように戦闘を観ていた。

なのは達が時間稼ぎに入ってから、二人は距離をとって地面に降り立った。

 

『さてと、やりますか!』

 

『……まぁ、ダサいとか、恥ずかしいはこの際我慢だな』

 

はぁ……まさか、ホントにアレをやる気なのね。

確かにアレはすごい力よ? 管制人格に勝てる見込みだって十分だろうしね。

ただ、その力を使うまでがちょっとアレなのよね……。

 

『行くよ、ヴァーリ!』

 

『ああ!』

 

二人が一定の距離を開けて並列になると、動き出した。

 

『フュー……―――――――――』

 

腕を回しながら脚をカニのように動かして近づく。

 

『ジョン――――――――ッ!』

 

片足を上げ、腕は外に向ける。

 

『――――――ハッ!』

 

最後に足を下げ、外に向けていた腕を中に戻して二人の人差し指同士をぶつけ合うと、光が二人を包む。

光が晴れるとそこに二人はおらず、代わりに一人の少年がいた。

 

『ここは……? ああ、前と同じか』

 

二人が合体(フュージョン)したことによってヴァーリのアルビオンと精神世界を共有することが、以前にふざけてやって成功したときに判明した、というのをヤハウェ達から聞いた。

 

ふぅ……何とか成功したわね。凄まじい魔力と……これは龍の力かしら? それはあとで聞くとしましょうか。

 

『ところで、あいつの名前はどうするんだ?』

 

『空さんとヴァーリさんですから……ヴァーラという名前でどうでしょうか?』

 

ヤハウェが少年の名前を付けた。

 

空の”ラ”と、ヴァーリの”ヴァー”を合体させたわけね。

 

「って感じだけどあなたはどう?」

 

『他になさそうだし、それでいいかな。その名前、ありがたく頂戴するぜ』

 

こうして二人が合体して最強の戦士が生まれた。

 

Sideout

 

 

 

 

 

Sideヴァーラ

 

アイツらうるせぇな……。そんなに驚くことでもねぇだろ?

 

なのは達の声の大きさに思わず耳を両手で塞いでしまった。

夜天も声には出さなかったが、目を大きく開いていた。

 

『ていうかお前はこれぐらい知ってると思ってたんだけどな……』

 

「……その技を魔力蒐集した後で主が知らないところで覚えたのならば、私は知らない」

 

ふーん、そういうものなのか……。そういえば、この技はドラゴンボール読んで、二人がノリでやったら出来ちまったんだよなぁ……。本人達も出来るとは思ってなかったし。まぁ、今はどうでもいいけどな。

 

『さあ、お前の持てる全力を使って掛かって来いよ。俺がお前の抱えてるもん全部ぶっ壊してやるから』

 

右手をクイクイッと動かして挑発しながら言った。

 

「……来い、騎士達よ」

 

夜天が魔方陣を展開すると、倒されて気絶しているヴォルケンリッターが夜天の周りに召喚された。

 

何をする気だ?

 

「……騎士達よ、私と今こそ一つとなれ」

 

五人が夜天を中心として黒い線みたいなもので繋がれると、守護騎士達は消えて夜天の魔力が膨れ上がった。

 

……合体したってことか? 

 

『油断するなよ。感じる魔力からして、さっきよりも強くなってるはずだからな』

 

『(わーってるよ)』

 

こりゃあ、益々面白くなってきたな……。

 

「……分身」

 

夜天がそう唱えると彼女の隣にもう一人の彼女が現れた。

 

『増えたぁッ!?』

 

俺達の技が使えるんだから普通だろ。

 

そう思っていたら、二人のうちの一人が接近して攻撃してきた。

 

片方は接近戦で、もう片方は後ろから援護射撃ってわけか。

 

(あめ)ぇよ!』

 

俺が近づいてきた方の攻撃をいなして掴むと、後方からやってくる砲撃の盾にした。

当たった瞬間、彼女は煙となって消えた。

どうやらこっちは分身だったようだ。

 

うーん、どっちも同じ魔力しか感じねぇから本物と分身の見分けがイマイチできねぇな。

まあ、何にせよあいつぶっ飛ばせばいいか。

 

俺は残りの夜天、つまり、本物の方に少しだけ魔力を込めた右拳で殴りつけた。

 

『オラァッ!』

 

「……盾+倍加! ……クッ……」

 

俺の攻撃は防がれたもののシールドには罅が入っていて、もう一度攻撃すれば今にも砕けそうだった。

 

『もうイッチョ! セイッ!』

 

空いていた左拳でシールドは完全に砕け散った。

そして、ガラ空きになったところに回し蹴りを放ち、綺麗に脇腹に入った。

 

『お前、そんなもんなのか? もっと全力で来ないと俺を眠らせるなんて無理だぜ』

 

吹っ飛んだ夜天を煽ってみると返事は来なかったが、代わりに膨大な魔力を解き放ってきた。

 

「……分身」

 

再び分身の術を発動させると、今度は二人ではなく五人だった。

 

『……穿て、ブラッディダガー』

 

周囲に展開した短剣の総数はざっと見るに、二百は下らないだろう。

 

「〈ヴァーラ、援護するぞ! 全てとはいかないがこちらで少しは減らしてみせる!〉」

 

『〈そりゃ助かる。頼んだ〉』

 

『……倍加』

 

ま、そりゃあ倍加するよな。予想の範囲内だ。

五人で一斉に倍加したから短剣の数が増えるだけじゃなくて、恐らく威力も速さも段違いになってるだろうな。……アイツらが落とせるのは精々半分が良いところだな。

俺の方は……防いでみるか。失敗しても琴里がいるから死にはしねぇだろ。

 

『ブレイブ、防御魔法頼んだぜ』

 

《任せて下さい、マスター……って呼んであってるんですかね?》

 

そんなの知らん。というか、お前いないと思ったらネックレスになってたんだな。

 

防御魔法を五枚展開してブラッディダガーに備えたが、

 

『……透過』

 

あ、やべ。

 

ドライグの透過の力の前に防御魔法など無意味に等しい。

 

『グアアアアアアッ!』

 

よって、俺はもろに攻撃を喰らった。

 

『あんたバカなの? 倍加が出来るんだから透過も出来るに決まってるでしょ?』

 

『(わかってたなら教えてくれても良かったんじゃねぇの?)』

 

今の攻撃で体中に短剣が刺さって血が溢れたが、刺さった個所から突如青い炎が噴き出して短剣を燃やすと同時に傷口が塞がる。

なのは達を見れば、距離が大分離れていたのでギリギリで躱せていたらしく、そこまで酷い傷はなかった。

 

回復の力は便利だけど熱過ぎ!

 

『……そんなことぐらいわかってると思ってたのよ』

 

そう言われると、自分の愚かさを呪うしかない。

 

『ていうか本気出しとけば、今のだって躱そうと思えば躱せたはずでしょ?』

 

『まあな。むしろ、全部掴むことすら出来たと思うぜ』

 

意外と目で追えるぐらいの速さだったな。

 

『あ、こいつ絶対にアホだ』

 

ドライグ達が息をそろえて呟く。

 

うるせぇ。簡単に勝っても面白くないんだよ。

 

『はぁ……分かったよ。そろそろ本気出すとしますか』

 

この状態も30分しかいられないからな。

 

『だったら今こそ二天龍の力を合わせるときじゃないか?』

 

本気を出すことを決めたら、アルビオンが提案してきた。

 

『(でも、二天龍の力って相反する力だろ? 一緒に使えないはずじゃないのか?)』

 

『そこは私にお任せ下さい! 何たって私が神器(セイクリッド・ギア)を創りましたからね! そのくらい造作もないです!』

 

『ヴァーリの方にある歴代の白龍皇の怨念は私ともう一人の私で抑えよう』

 

頼もしい連中だな。

 

『そこまで言うなら頼んだ。禁手化(バランス・ブレイク)ッ!』

 

《Emperor Dragon Balance Breaker‼》

 

赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)を出して禁手になると、二天龍の力が合わさった影響なのか、いつもとは違った声が神器の宝玉から響き渡った。

 

「……変身したのか? その力は一体何だ? (先程から感じる魔力以外の力が強まった……)」

 

『そうだな、サイヤ人を超えたサイヤ人が(スーパー)サイヤ人なら、天龍を超えた天龍だから……(スーパー)天龍ってとこか』

 

『そのまんまね(だな/ですね)』

 

『それ以外に思いつかねぇんだよ! ってか夜天もツッコんでんじゃねぇ!』

 

中にいる奴らと管制人格が呆れたようにしているけど、俺は結構いいと思うんだがなぁ……。第一、ヴァーラだってちょっとなぁ……って思うんだが。

 

改めて、自分の変わった姿を見てみると、両腕には緑色の宝石が埋まった赤い腕輪。

両足は踵部分に小さな青い羽が着いた白いシューズに変化した。

 

髪は……金色に近い橙色って感じか? ロゼみたいにピンクじゃなくてよかったぜ。

多分、ヤハウェのおかげでピンクにはならなかったんだろうな。

 

『ま、何にせよここからが本番だぜ。倍加!』

 

《BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost‼‼‼‼‼》《BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost‼‼‼‼‼》

 

()()()()()からの倍加が完了すると、一気に管制人格の一人に詰め寄り、鳩尾辺りに拳を一発入れた。

 

こいつも分身か……。とことんツいてねぇな。

 

「……倍加が2つ……だと……? いや、そう言えば、誕生日パーティーでヴァーリ・ルシファーに()()()()()()を渡していたな」

 

『ああ、その通りだぜ。ヴァーリなら使いこなせるって空が思ったみたいだからな。ホント面白いことする奴だぜ』

 

渡したと言っても、ドライグが入って無いから赤龍帝の能力が使えるだけの紛い物だけどな。

 

『さあ、ドンドン行くぜ! オラオラオラオラオラッ!』

 

管制人格を一体ずつ吹き飛ばしていくが、最後に殴った奴が本物だった。

あっという間に分身を倒されて自棄になったのか、管制人格が接近して攻撃してきた。

だが、

 

『ほれほれ、当たってねぇぞ? こんなんだったら目を瞑っていても避けれるぜ』

 

管制人格の攻撃は一度も当たらずにいた。

 

「……クッ……だったら! デアボリック・エミッション+倍加!」

 

『ッ!? ヴァーラ(君)、避けて(避けろ/避けなさい)!』

 

だが、俺は皆の忠告を無視して何もせずに喰らった。

 

Sideout

 

 

 

 

 

Sideクロノ

 

僕達は声がギリギリ届きそうな場所から、サーチャーで二人の戦いを観ていた。

空とヴァーリが合体してできた存在―――ヴァーラが戦い始めてから、管制人格はとてもじゃないがほとんど相手になっていなかった。

 

つ、強い……。二人が力を合わせればここまでのものなのか……?

 

そう思っていたのも束の間、管制人格が最初に放ってきた空間攻撃を、僕達の忠告を無視してかなり近い距離で受けた。それも、バカ丸出しのノーガードでだ。

 

あいつは何をしているんだ! あんなのを受けたらただじゃ済まないんだぞ!

 

だが、煙が晴れてそこにいたのは、無傷のヴァーラだった。

 

『無傷ッ!?』

 

ぶ、無事だったか……ってそうじゃない!

 

「君は馬鹿なのか!? どうして防御魔法すら発動しないんだ!?」

 

『何となくイケそうだったから!』

 

なんでそんなにいい顔で言えるんだ! サムズアップもするんじゃない!

 

「……いい加減真面目に戦ってくれ。君しか止められそうにないんだからな?」

 

『大丈夫だって。そんなに心配すんなよ。俺は強いぜ?』

 

心配なのはその性格なんだが……。ああ、頭が痛い……。

 

再び管制人格と戦い出したが、さっきと同様に目を瞑って攻撃を回避したり、大量の短剣を全部掴んだり、魔力弾を蹴り返したり、管制人格よりも速く動いて髪型を弄る、管制人格が蒐集した魔法を発動する際、そばにある魔導書を開かなければならないのを無理やり閉じて発動させなかったり、どこから取り出したかわからないハリセンで叩いたり等々の無茶苦茶なことをやりまくっていた。

 

……最早、これは戦いと言えないんじゃないのか?

なのは達もどこか遠い目をしてるし。

管制人格なんて涙目だぞ? あ、最初からすでに泣いてたか。

 

彼は人間離れした動きをして管制人格を完全に弄んでいたが、彼女を掴んで地面に叩き付けた。

 

『これで終わりにしてやる! 100倍ビッグバン――――――――』

 

あの時の赤い砲撃よりも膨大な魔力量だと!?

アレをあんな距離で喰らえば魔導書もろとも消しかねないぞ!?

 

「止めろ! そんなのを放てばはやても死ぬぞ!」

 

『――――――かめはめ波ァァァアアアッ!』

 

忠告虚しく砲撃は放たれ、眩しい光に目を閉じて、来るであろう衝撃に備えたのだが、やってくるはずの衝撃どころか音一つしなかった。

 

何が起こったのかと思って目を開けてみたら唐突にクラッカーの音が聞こえた。

 

『なーんちゃって。見事に引っかかったな! ハッハッハッハッハッ!』

 

『……はぁ!?』

 

僕達だけでなく管制人格の方もただただ茫然とするしかなかった。

 

「……つ、つまり、君はただ単に驚かせた、ということなのか?」

 

『まあな。お前らの驚いた顔をも中々よかったぜ!』

 

『アホカァァァアアアアアアアアアアッッッ!!!!』

 

自分でも驚くほどの声が出たことに驚いたがそれどころではない。

 

「ふざけ過ぎだ!」

 

『だってはやてが目を覚まさねぇとどうしようもないんだから仕方ねぇだろ?』

 

「それにしたって限度ってもんがあるでしょうが!」

 

『別にいいだろ? こいつはもう勝てないって分かってる諦めてるだろうし』

 

「諦めるどころか、今現在メッチャ攻撃されてるんだけど!?」

 

でも、ヴァーラは攻撃されながらもそっぽを向きながらすべて躱し続けている。

 

見てるだけで頭が痛くなってくる……。

 

『お前も懲りねぇなー。知ってるか? しつこい女は嫌われ易いんだぜ?』

 

ヴァーラが反撃しようとしたところで彼に変化が起きた。

彼の体が突如輝き出し、空とヴァーリに分かれてしまったのだ。

 

『えッ!?』

 

「あ、あれ? 戻った?」

 

「そのようだな」

 

「ってことは……」

 

「……眠れ」

 

「一応聞くが、慈悲は?」

 

「……勿論無い。――――吸収」

 

その瞬間、二人は光となって魔導書の中に入れられた。

 

「普通だったら、二人が吸収されたことに対して管制人格に怒りたいんだけど、ヴァーラのあの戦いを見てたら……」

 

「怒るに怒れないんだよね……」

 

フェイトとすずかの言葉に周りの皆も同意とばかりに頷いていた。

 

……すまん、二人共。こればっかりは君達二人が悪いとしか言いようがない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ヴァーラ君は最強の戦士(笑)だった。
ちょっとアホが入ってる子ですね。
出番はもうないかも?

次回はシリアス、もしくは超展開?かもしれないです。
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