友達出来ました!
Side空
俺―――龍神空が転生してから、数週間が経った。その間にしたことと言えば修行だ。というかそれぐらいしかやることがない。
ほぼ毎日琴里達に修行を付けてもらって何度も死にかけたんだけどね!
でも、そのおかげか精霊の力を限定霊装で引き出すことが出来る様になり、
え? どこで修行したのかだって? それは家の地下なんですね、これが。
前に言ったけど龍神家はかなりの大豪邸だ。部屋もまだまだ余裕があるくらいに。具体的に言うと、ハイスクールD×Dの兵藤家よりも大きかったです。ハイ。
まあ、龍神家の大きさ云々はさておき。話を戻すと赤龍帝の籠手と白龍皇の光翼を
使い始めて間もないのに出来るわけもないのだが、やはり使えるようにはなりたい。
うーん、どうしたらいいかな? どっかの戦闘民族みたいに死にかければ至れるのか?
でも、それじゃあいつもと変わらないしなー。琴里に相談してみるか。
「あのさ、どうやったら禁手出来る様になるかな? あともうちょいってところなんだよね」
琴里はしばらく考えた後、
「焦る必要はないわ。今は体力や基礎をしっかりやりなさい。でないと、禁手したときにもたないわよ。それに霊装のことも考えて、体力はかなり必要よ」
と教えてくれた。
無茶して体壊したら元も子もないないか。
「それもそっか。ありがと」
「これぐらい別にいいわよ。その……一応家族、なんだし」
「うん! そうだね!」
琴里は少し恥ずかしそう言ってから顔を背けた。
「あ、それともう一つ良いかな?」
「何かしら?」
「最近噂の翠屋っていうお店に行ってみたいなって思っててさ。今から皆で行ってみない?」
「(翠屋といえば、原作キャラの両親がやっているお店じゃない。でもこれはこれで何か面白いことがあるかも……)いいわ。皆で行きましょ」
「という訳で、翠屋にやってきました!」
「誰に言ってるのだ?」
『修行の疲れでもたまってるんじゃないのー?』
「だ、大丈夫……ですか?」
「大丈夫だよ? 確かに少し疲れてるけど、それ以外は何ともないから。でも心配してくれてありがと、四糸乃」
そう言って俺は四糸乃の頭を撫でた。四糸乃の方がまだ身長が高いから精一杯手と足を延ばして何とか届いた。
……何かカッコ悪い。
「……そ、そうですか」
ん? 何で顔が赤いんだ? 熱でもあんのかな? まあ聞いてみたら何ともないって言われたから大丈夫か。……ところで何で皆して睨むのさ! 俺なんかした?
「何で不機嫌そうなの?」
「だーりんは女心を学んだ方がいいですぅ」
と、言われましてもどうしろと!?
他にも鈍感だとか、朴念仁だとか色々言われた。
もうやめてッ! 俺のライフはゼロだからッ!
しばらくして琴里が皆を止めてくれたので助かった。
「ハイハイ、いいから中に入りましょ」
翠屋に入ると、イケメンのお兄さんがやって来た。
「六名様でよろしいですか?」
その言葉に琴里が「はい」と返事をして奥のテーブルに案内された。
周りのお客が皆を見て驚いていた。
そりゃあ美少女集団だからね。皆の目がいっちゃうよ。何か俺だけ普通だからやだなぁ。
ちなみに六名というのは俺、十香、琴里、四糸乃(よしのん)、美九、七罪のメンバーで、他の精霊たちはというと、折紙が買い物、八舞姉妹は勝負をすると言って審判に六喰を連れていき、二亜は面白そうとか言って付いていってためここにはいない。
で、狂三はというと―――――
『中々オシャレなお店ですわね』
そう、
これは修行中にわかったことなんだけど、どうやら精霊が俺と一体化していないと力が封印されている状態と同じらしく、俺はほとんど力を使うことが出来ない。でも、ある程度の簡単な能力は使うことが出来る。
基本的には精霊が中にいなくても神器があるので平気ではあるんだけど、何故か狂三はよく俺の中にいる。本人曰く、居心地がいいとか。よくわからん。
と、無駄話はこのくらいにして人気のシュークリームでも頼みますかね。
注文したシュークリームを食べて俺たちは帰ることにした。
シュークリームは大変美味でした。
家事スキルEXの特典貰ったけど、あの味出せるかな? 今度作ってみよっと。
後日、挑戦してみたが俺には作ることが不可能だったことは別の話。
翠屋からの帰り道で、公園を過ぎよとうとしたら俺と同い年ぐらいの金髪の少年と赤髪の少年が公園の中でケンカしていた。
あと、栗毛のツインテールの女の子が二人を見て怯えていた。
これはどうしたものか……。
なんて考えていたら後ろから声を掛けられた。
「あの女を助けたいのか? ならば行くべきだと私は思うぞ、ソラ」
「私達は先に帰るけど、あんまし遅くなるんじゃないわよ。(あの二人は転生者っぽいけど、今の空でも問題ないわね)」
『わたくしもいますし、大丈夫ですわ』
狂三がいるのでこちらは安心だ。
「うん、出来るだけ早く帰るね」
そこで琴里達とはお別れして、俺は公園内に入った。
Sideout
Sideなのは
私―――高町なのはは公園で一人でいるの。
一人でいる理由は、お父さんが事故で大けがをして入院して、お母さん、お姉ちゃん、お兄ちゃんは最近始めた“翠屋”という喫茶店のお仕事で大忙しなの。
だから、皆に迷惑を掛けないように“いい子”でいないといけないと思って一人で公園にいたら、いきなり知らない男の子に話しかけられた。私は俯いていたから顔はわからないの。
「よう、なのは俺と遊ぼうぜ!」
顔をあげると、金色の髪で右と左で目の色が違う男の子がいたけど少し怖かったの……。
「ど、どうして私の名前を知ってるの?」
「それは、お前が俺の嫁だからだ」
意味わからないことを笑いながら言って来た。嫁の意味がわからないわけじゃないけど。正直言って男の子の笑顔は気持ち悪かった。私が嫁なんかじゃないって言っても、照れるなよって言ってきて嫌だった。
勝手に頭を撫でようとしてきて余計に怖くなった。私は男の子と目を合わせたくなくて俯いていると、
「おい、お前! なのはが怖がってるだろ! 離れろ!」
また、知らない子が来たの。
なんでこの男の子も私の名前を知ってるの?
そしたら金色の髪の男の子が怒ったのか、モブとか俺の嫁とか言いながらケンカを始めちゃった。私は怖くてどうすることも出来なくて、ただケンカを見ているしかできなかった。
誰か助けて……。
「あらまーすごいね。子供のケンカって」
にゃ!? いつの間にか知らない黒髪の男の子が隣にいたの!?
Sideout
Side空
俺は二人がケンカしていて俺に気付いてないみたいなので、女の子の隣に立ってケンカを見てた。
「あらまーすごいね。子供のケンカって」
呑気に呟いたのが聞こえたのか、ブランコに座っていた女の子が驚いていた。俺がいたことに今気が付いたらしい。決して俺の存在が薄いわけじゃないと思いたい。
「と、止めないの?」
「巻き込まれると思うからパスで。というか、君が困ってそうだったから助けに来たんだ」
「ふぇ? 助けてくれるの?」
まさか助けに来るとは思ってもみなかったのか、随分と呆けた顔をしていた。
「まあね。んじゃここから出よっか」
そう言って俺は女の子の手を引いて公園を出た。もちろん、二人には気づかれないようにこっそりと。
公園を出てしばらくしてすると、とくに目指す当てもなく歩いていた。
うーん、自己紹介でもすっか。
「さっきは急にごめんね。俺は龍神空って言うんだ。空って呼んでね。もし良かったら君の名前を教えてくれない?」
「ううん。助けてくれてありがとうなの。私は高町なのは。なら私もなのはって呼んでほしいの」
「うん、なのは。よろしくね」
ん? なのは? それってどっかで聞いたような……ま、いっか。
つい最近聞いたような気がしたが気のせいかと思ってそれ以上は考えないようにした。
「ところでなんであんなことになったの?」
俺が聞くと、なのはは嫌なことを思い出したのか怯えながら話してくれた。
「う、うん実はさっきね―――――」
なのはの話をまとめると、
公園に一人でいたら知らない金髪が話しかけてきてキモかった。
↓
また知らない子が来て金髪とケンカをし始めた。
↓
どうしようか困ってたら俺が来て助けてくれた。
「要するにあれだよね。君が可愛いから仲良くなりたかったんじゃない?」
モテるのも辛いんだねぇ。
「にゃ!? か、可愛いってそんな……」
「えー、俺だったら仲良くなりたいと思うけどなー?」
なのはは将来すごくモテそうな気がする。
『(……これは皆さんに報告いたしませんと)』
「で、でも金色の男の子は俺の嫁とか言ってたの」
「いや、法律上無理でしょ。普通に考えて……」
あー、5歳児だから解る訳ないか……。いや、しんのすけだって知ってると思うぞ。
「君は何で一人でいたの? 友達いないの?」
「友達いないって普通ズバズバ聞かないからね!?」
まあ、俺もこの世界には居ないんだけど……。
「……実はね―――――」
またまとめると、
お父さんが大怪我で入院。
↓
お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃんが最近お仕事で大忙し。
↓
皆に迷惑かけないために良い子でいないといけないから一人でいた。
「ふ~ん、なるほどね。でも、君は寂しくないの? ホントは一緒にいたいんじゃないの?」
この歳で寂しくないなんてことはないでしょ。俺だって十香達いなくて一人だったら今頃寂しい思いしてるだろうし。
「そ、それはそうだけど……」
「なら甘えなよ。君はまだ子供でしょ? 甘えて何が悪いのさ」
どうしたもんかね? とりあえず、なのはの家族のところに行くか。
「ねえ、今から君の家族のところに行こうよ。そんでもって君の気持ち伝えてみよ?」
なのははしばらく迷ったけど、小さく頷いて俺を案内してくれた。
「ここって……」
なのはの案内で着いた場所は――――
「翠屋ってお店だよ。行ったことある?」
「うん、さっき来た」
まさかのここか~!
『運命を感じますわね(知ってましたけど)』
「(そうだね)よし! 行きますか!」
「ふぇえええ!? ま、待ってなの!?」
なのはが何か言ってたけど、残念ながら答えは聞いてないよ!
再び手を引いて、俺達は中に入った。
店の中に入ると、もう今日は閉店の準備をしているのか店員さんしかいなかった。
「あの今日はもう終わりなのでってなのは! どうしてここに!?」
「お姉ちゃん……」
眼鏡のお姉さんが俺の隣の少女を見て驚いていた。
「どうしたんだ? 美由希何かあ――――! なのは!」
「お兄ちゃん……」
あ、さっきの店員さんだ。この子の家族だったのか。よく顔を見れば確かに兄妹だとわかるくらいには似てる。
「どうしてここにいるんだ?」
「そ、それは、その、なんていうか……」
なのはが俺の方に向いて来た。助けを求めるような視線だった。
え、代わりに答えろってこと? ……まあいいけど。
「えっと代わりに説明しますとね、この子が困っていたので助けたんです」
俺はさっき在ったことを説明した。
「……そうか。君はさっき来てくれた男の子だったな。俺は兄の高町恭也だ。なのはを助けてくれてありがとう。……だが、なのはと手を繋いでいるのは何故だ?」
お? 急に殺気を出してきたぞ。十香達ほどじゃないから大して怖くないけど。
それにしても、誰かと手を繋ぐのって前世であったかな? だんだん前世の記憶が薄れていってるからわかんなくなってるんだよね。
というか思い出そうとするたびに消えてく感じがするんだよね。
「流れ? ですかね?」
そう言って俺は手を離そうとしたけど、なのはが離してくれなかった。
「……ねぇ、離してくれない? 君のお兄さんが睨んできてるから」
「誰がお前のお兄さんだッ! なのははやらんぞッ!」
「誰もそんなこと言ってませんよね!?」
「何だと!? なのはに魅力が無いって言いたのか!?」
「じゃあなんて言えばいいのさ!」
思わず敬語じゃなくなったけど仕方ないよね!
「すまん。ただの冗談だ。だが、後悔も反省もしてない」
この人マジ何なん? 何が言いたいの? 誰か助けて~!
『面白い方ですわね』
見てる分にはね。
「もうさっきからうるさいわよ。早く片づけしちゃいなさいって、あら? なのはどうしたの? 隣の男の子は誰かしら? あ、もしかしてボーイフレンド?」
なのは似のお姉さんが厨房からやって来た。
あ、自己紹介してなかった。
「初めまして、龍神空って言います。俺が妹さんを助けて連れてきたんです。あと、ボーイフレンド(?)とかではないです」
「そうだったの。ありがとね空君。娘を助けてくれて」
………………………ん? ムスメ?
「娘ってこの子が?」
俺はなのはを見ながら聞いた。
「ええ、そうよ。その子は私の娘よ。あ、私はこの子たちの母親の桃子よ」
若ッ!! え、この人母親なの!? 一番上っぽい恭也さんが高校生くらいだから少なくとも四十手前のはずなのにこの若さでいるってすごッ!?
『この方、ホントに人間ですの? 実は精霊でした、なんて言われても驚きませんわ』
俺と狂三が驚いていると、今度は眼鏡のお姉さんが自己紹介してきた。
「こんにちは、空君。私はなのはの姉の美由紀っていうの。よろしくね」
「はい、よろしくお願いします。それとなのは、言いたいことあるんでしょ?」
なのはとつないでいる手が少し強く握られた。
「うん……あのね皆に聞いて欲しいことがあるの……」
そう言ってからなのははじぶんが寂しかったことや悲しかったこと、辛かったことを全部吐き出した。それを聞いていて途中から桃子さんと美由希さんは謝りながら涙を流し、恭也さんは悔しそうに拳を握りしめ静かに涙を流していた。
「良かったね、なのは。気持ちが伝わって」
「うん! 全部空君のおかげなの!」
なのはは先程とは違って可愛らしい笑顔をしてくれた。
「全部じゃないよ。俺は君の背中を押しただけだよ」
自分の気持ちを伝えられたんだから十分。花丸あげちゃいます。
「それでもなの! 本当にありがとうなの!」
そこまで言われるとなちょっと照れるなぁ。まあ悪い気はしないからいいか。
「うん、どういたしまして」
「私達からもお礼を言わせてもらうわ。本当にありがとね、空君。今度お礼をしたいのだけれど良いかしら?」
「お礼なんていいですよ。ただなのはを放っておけなかっただけですから」
「それでも―――」
「それに、“友達”を助けるのに理由は要らないですから」
「……そう、わかったわ。でも、お礼はきちんとさせてもらうわね」
そこまで言われると流石に断りづらいなぁ。
「わかりました。それじゃあこれで失礼します。そろそろご飯の時間なんで」
「え、もう行っちゃうの……?」
「そんな悲しい顔しないの。俺達はもう友達なんだから二度と会えないわけでもないでしょ? それに翠屋のシュークリーム美味しいから来ないわけがないよ」
「……で、でも、もう少しぐらい……」
グッ! 泣きそうな顔はズルくない? だが、俺は負けない!
「これ以上はちょっと……」
「……グスン……わかったの……」
え、ちょ、泣かないでよ!? 桃子さん助けて!
「なら、家でご飯食べない? それならなのはもいいでしょ?」
桃子さんに助けを求めたが何を勘違いしたのか俺の考えとは別のことを言った。
何でですか!? 助けてくれないんですか!? 俺の意見は無視なんですか!?
おかげでなのはは嬉しそうな顔してるし。
桃子さんが断ったらどうなるかわかってるわよね?って感じの視線を向けてきて、背筋に寒気が……。
あれー? 何度も死にかけたのにそれすら凌駕するのは気のせいだよね?
「はぁ、わかりましたよ。今晩お邪魔しますね」
結局、俺は折れた。
『押しに弱いですわね』
「(……だって怖いんだもん! これは仕方がないと思うんだ!)」
「やったー!」
なのはは嬉しそうにその場で飛び跳ねていた。
こうして俺は高町家に行くことになった。
そして、高町なのはというこの世界で初めての友達が出来た。
高町家で晩御飯を食べた俺はなのはに誘われて好きな物や嫌いな物、趣味、特技、etc……。翠屋の他には道場をやってるそうな。
高町家の皆と色んなことを話した。そしたら、いつの間にか8時を過ぎていた。
ヤベッ! 遅くなりすぎた! 皆に怒られる!
俺は慌てて帰ろうとしたが、なのはによってそれは阻まれた。
「……えっと帰りたいので手を離してもらえると嬉しいのですが……」
「いやなの……」
どうしたなのは! 我が儘言うんじゃありません! ……俺が子供だから甘えろーなんて言ったせい? バッカじゃないの過去の俺!
「も、桃子さん」
「あら、もう時間も遅いし泊まっていったらどう? お家には私から言っておくから」
「いきなり知り合った人にそれはどうかと思いますけど?」
「私は空君を信用してるから言ってるのよ。それに子供が何言ってるの?」
イケない! このままではさっきと同じになってしまう!
「……空君は私のことが嫌いなの?」
ウグッ! そ、そんな悲しそうな顔してもダメだからな!
そう思ってた時期が僕にもありました。
はい、ただいまなのはと一緒にベッドで横になっております。
テレビで言ってたけど女の涙は武器。わかっていても防げないチートだった。
『はぁ、結局折れてしまうとは情けない限りですわ、空さん』
「(仕方ないでしょ! なのはが泣きそうだったんだから! 俺にどうしろと!?)」
「空君……手、つなご?」
「え、う、うん、いいよ。おやすみなのは」
「おやすみなさい……」
こうして俺達は二人仲良く手を繋いで寝ましたとさ。
そう言えば、なのはって名前どっかで―――――あ、リリカルなのは。え? ってことはこの子が魔法少女になんの? マジで?
と、ようやく割と肝心なことを思い出したが、俺にも睡魔がやってきてすぐに寝てしまった。
翌朝家に戻ると、玄関に
普段は大人しいあの四糸乃でさえ少し不機嫌そうな顔をしていた。
あれー? 何故に怒ってらっしゃる?
「昨日は随分とお楽しみだったみたいね」
「え? ま、まあそうかな」
あれ、何で知ってるの?
「女の子と寝たんだってー? 聞いたよー。少年も中々やるねー」
「な、何でそれを!? って狂三か!」
「あらあら空さんが悪いんですのよ。わたくしは何度も止めたというのに」
「止めてないよね!?」
俺の体から出てきた狂三は大げさなリアクションを取りながら俺のせいだと言った。
「とりあえず……歯を食いしばれ」
ひッ!? こ、これはやばい!! 普通に死ねる!!
「逃がしませんわ」
逃げようとしたら狂三の能力で影から大量の手が出てきて逃げられなくなった。
その間にも皆は近づいていた。
「は、話せばわかるよ皆。ね?」
「……問答無用。皆全力で構わないわ」
その日、一人の少年の叫び声が海鳴市に響いたとかなんとかで噂になった。
踏み台君のしゃべり方が変だと思うかもしれないですが、これから成長して直していけたらと、思っているので気長に待ってくれると嬉しいです。