デート・ア・リリカルなのは   作:コロ助なり~

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新しい名前です!

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Side空

 

「―――――我、目覚めるは――――」

 

「……私のことはいいです。放っておいてください」

 

暗い空間の中でも目立つ銀色の髪を持つ女性―――防衛プログラムが置いていけと言い出した。

 

えー? それ、今言うの? 折角の詠唱が止まったんだけど……。

 

「お姉さんはこんな暗い所が好きなんですか?」

 

「それは違うと思うんだが……」

 

「それもそうですよねってあなたは誰ですか?」

 

「ん? ああ、私はクライド・ハラオウン。管理局で働いていてたよ」

 

「ッ! そうですか……。俺は龍神空って言います」

 

ハラオウンってやっぱりそうだったか!

 

「それで、お姉さんはどうして?」

 

「私はここを出る資格を持ち合わせていません。二人だけで行ってください」

 

「資格?」

 

そんなモノがここから出るのに必要なのかな?

 

「私は分離されてるとはいえ、今まで多くのものを傷付け、壊した。そんな私が外に出ていいはずがない。だから、置いて行ってください」

 

「嫌です」

 

「……そうですよね。……は、はい? 今、何て言いました?」

 

断れたことに気が付いたお姉さんが顔を上げて聞き返してきた。

 

あ、ようやく顔が見れた。管制人格と違って瞳が蒼いんだね。

 

「嫌ですって言ったんです」

 

「な、何故ですか!?」

 

「放っておけないんで」

 

たったそれだけの理由でしかないが、このお姉さんは何となく放っておけない。

そう思ったからこそお姉さんの提案を断った。

 

「だから私には生きる価値なんて無いんです! そう言ったはずです!」

 

「何かを傷付けたり、壊したのは自分の意思じゃないですよね? 後悔も反省もしてるんですよね?」

 

「それは……そうですけど……」

 

「だったらいいじゃないですか。お姉さんは生きていいと思いますよ」

 

自分で無茶苦茶なこと言ってるのは自覚してるけどね。

 

「で、ですが……私は―――」

 

「大丈夫、例え何が来ようと俺がお姉さんを護るし、世界が否定しようと俺が肯定する。――――だから、手を伸ばして。きちんとその手を離さないで握ってるから」 

 

お姉さんは一瞬手を伸ばし掛けたがすぐに引っ込めた。

まだ迷いがあるのか質問をしてきた。

 

「……迷惑を沢山掛けるかもしれないですよ?」

 

「誰だって誰かに迷惑は掛けるよ。もちろん俺だって」

 

『いつも一杯迷惑掛けられてるな、空に』

 

「……住むところや食事はどうすれば?」

 

「俺の家に来ればいいよ。今更一人くらい増えても問題無いよ」

 

『ホントに今更ですよ! 多過ぎです!』

 

「……予想外のことで暴走するかもしれませんよ?」

 

「そしたら全力で止めるよ。俺の家族は強いから」

 

『思いっきり他力本願だな』

 

「本当に、私は生きていてもいいんでしょうか?」

 

「うん、生きていいんだよ。さ、お姉さんの答えを聞かせて?(お前ら後で覚えておけよ)」

 

「……ぁ……あ゛ぁッ……………………行きたい(生きたい)ッ、ですッ!」

 

お姉さんは涙で顔をクシャクシャにしていたが、しっかりと返事をしてゆっくりと俺に手を伸ばした。

 

「ちゃんと届いたよ、お姉さんの手」

 

伸ばされた手を俺は力強く握り返した。

 

 

 

「―――――我、目覚めるは」

 

 

 

Sideout

 

 

 

 

 

Sideあかり

 

『あと五分で防衛プログラムが暴走開始します!』

 

アースラのオペレーター、エイミィさんからの連絡が入った。

私達の目の前には黒い何かがウヨウヨと蠢いてる。

それが防衛プログラム、ナハトヴァールだ。

 

「……時間がない。このままだと空抜きでやるしかないな」

 

「そんな……!」

 

私達は一応いつでも戦える準備はしてる。

それとユーノ君とアルフの二人とようやく合流できた。

 

ぶっちゃけ空君がいなくてもこのメンバーなら防衛プログラム暴走体は止められるんだよね。でも、空君がいるいないで士気が変わるからなぁ……。

特に好意を寄せてる娘達にとっては。

 

残り時間が無くなっていく最中(さなか)、突如誰かの呪文(うた)が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

『―――――我、目覚めるは』

 

 

 

それは、私達全員が待ち望んでいた声。

 

 

 

『―――――炎の精霊と赤き龍帝と共に歩む者なり』

 

 

 

いつも屈託の無い笑顔でいる少年。

 

 

 

『―――――無限の(ほのお)が舞い、夢幻の(あか)が彩る』     

 

 

 

誰かを助けることに躊躇わない心。    

 

 

 

『―――――我、全てを灰燼と化す燚焱(いつえき)の龍精霊と成りて』

 

 

 

そんな彼なら、平然とやってのけるに違いない。

 

 

 

『―――――汝の未来を希望溢れる真紅で染め上げよう』

 

 

 

《Crimson Dragon Elemental Over Drive‼‼》

 

 

 

 

 

 

 

 

何かの詠唱が終わると、曇っていた空が割れて龍の形をした炎が降りてきた。

 

「な、なんだありゃ!?」

 

「炎のドラゴン……」

 

「綺麗……」

 

炎は一定の高さにまで達すると球体となった。まるで太陽のようだ。

その光景に私達の視線は釘付けだ。

 

「まったく……待たせてくれる奴だ」

 

「だが、そこがアイツらしいではないか」

 

球体が切り裂かれ、声の主が姿を現した。

 

やっと帰ってき――――――へ?

 

『…………へ?』

 

「到着っと。お、皆いる。龍神空、ただいま戻りました! ……なんつって。ってどうしたの? 固まってるけど」

 

彼のあまりの変貌と、知らない男性と女性を抱えていて誰もが固まった。

 

Sideout

 

 

 

 

 

Side空

 

「え、クライドさん、皆固まってますよ? どうしましょう?」

 

俺と共に魔導書内から脱出した黒髪の男性―――クライドさんに助けを求めた。

 

「……ハハハ、側で見ていた私達でさえ君の変身に驚かされたんだ。変身するところを見てない人だったら尚更の事だと思うよ」

 

「そんなにですかね?」

 

まだ自分の姿を見てないから何とも言えないんだけど。

 

『誰がどう見ても変わり過ぎよ。自分でも見てみなさい』

 

自分の姿を見ると、確かに大分変わっている。

軽く着崩した赤い龍の紋様の入っている薄橙の和装と紅い袴、紅い下駄。

腕にはヴァーラが付けていたのと同じ緑色の宝石の埋まった腕輪が二つ。

髪は伸びてはないようだが琴里のように赤くなり、側頭部には感触的に白い角らしきものがあった。

一番目立つのが子供が持つには不釣り合いな緑色の宝玉が埋まった紅い戦斧。

そして、腰辺りに違和感を覚えると、ドラゴンの尻尾らしきものが付いていた。

 

「おお、スゲー変わってる。尻尾まで生えてるし」

 

露出が増えた気がする。

 

「君からは分からないだろうけど瞳の色も右が赤で左が緑に変化しているよ。それから身長も伸びてるね。大体……14、5歳辺りかな」

 

自分ではわからないところはクライドさんに教えてもらった。

 

「そんなに変わってたんだ……」

 

瞳の色は琴里とドライグの力が合わさったからで、身長の変化も琴里と合わさった影響と考えていいだろう。

 

一旦、それは置いといて。

 

「クライドさん、クライドさん。あそこにいる真っ黒少年が、あなたの息子のクロノですよ。会ってきてはどうですか?」

 

俺はクロノのいる方向を指し示した。

 

「クロノだって!? ……夢の中で見ていたクロノよりも小さいな」

 

それ、本人も気にしてるから言わないで上げて! 

 

「クロノのところまで行きましょうか」

 

「あ、ああ、頼む」

 

デバイスが無いので飛べないクライドさんを俺が支えながらクロノ近くまで連れて行った。

 

「クロノ君、ここで問題です! この人、だ~れだ?」

 

「にゃ!? クロノ君に似てるの!」

 

「ッ!? ま、まさか……父さん、なのか……?」

 

「え、でもクロノお父さんって十年前に……」

 

「実はそれは違うんだ。私が砲撃に吞まれる直前に魔導書内に吸収されてね、その中で今日まで夢を見ていたよ。()()()()()()()()()()()()()()()()まではね」

 

死んだはずのクライドさんが生きていることが有り得ないという表情をしているなのは達に、クライドさん自身が説明した。

しかし、そこで気になることが出て来た。

 

「ハリセンで叩かれるって……まさか」

 

皆の視線が一気に俺とヴァーリに向けられる。

 

「そう言えば、フュージョンしたときにハリセンで管制人格を叩いたな」

 

「あー、あれって聖剣創造(ブレード・ブラックスミス)で創ったハリセンだったからなぁ、きっと聖なる力のおかげで目覚めたんじゃない?」

 

「じゃあ、私が目を覚ましたのも……」

 

「ヴァーラ君に叩かれた、というわけね」

 

「うぅ……あとちょいでキスできたのに、それを好きな人に止められるって……」

 

何か、はやてがブツブツ言ってるけど大丈夫かな? って――――

 

「はやてが不良になってるッ!? 何があったの!?」

 

はやての髪がクリーム色になり、目は碧眼。服装も私服から黒いバリアジャケットに変化していた。

 

「え!? ち、ちゃうで! これはリインフォースとユニゾンした影響なんや! ていうか、空君にだけは言われとうないわ! 何や知らんけど身長も伸びとるし! 露出が多いのは正直言ってエロいですありがとうございます!」

 

へぇ……管制人格、もといリインフォースははやての中か。

最後の方にお礼を言われたのは予想外なんだけど……。

 

「俺のは……ほら、色々あったから。だからいいの」

 

『何が!?』

 

適当にはぐらかして自分のことは棚に上げた。

説明が面倒くさいというよりもどうしてできたか自分でも分かってないからだ。

 

「もう一人の方は誰だ? 管制じ――――いや、今はリインフォースだったか。彼女にそっくりだな」

 

「そうや! 何でリインフォースそっくりなん!?」

 

うん、俺もさっき顔見た時はびっくりだったよ。瞳の色以外はほとんど一緒だし。

 

「こちらのお姉さんは防衛プログラムのボーちゃんです!」

 

『ボーちゃん?』

 

「……勝手に人の名前を鼻水垂らした五歳児と同じ名前にしないで下さい」

 

あ、そのアニメ知ってるんだね。

 

「ごめんなさい。良い感じの呼び方が無かったもので……」

 

「でしたらあなたが付けて下さい。それと敬語はやめて下さい。さっきまでタメ口だったではありませんか」

 

えー!? いきなり名付け親(ゴッドファーザー)になれと申しますでございますか!

 

「わ、分かったよ(何か良い案在りますー?)」

 

『あなたが指名されたんだから自分で何とかしなさい。ヤハウェも手伝うのは無しよ』

 

『私は構いませんが……』

 

ぐぬぬ……ヤハウェの力が借りられないのはキツイです。

 

『偶には頑張ってみろ』

 

『そうだな、それぐらいしても良いではないか。良い経験になると思うぞ』

 

『ワシは面白いから、ボーちゃんでも構わねぇがな!』

 

『空、ファイトだよ!』

 

誰も助けてくれないのね……。もう諦めて自分で考えようか。

 

「うーん……ステ、ラ……? お? おお! あ、いや待てよ……? ねぇ、お姉さんはステラとシエルのどっちがいい?」

 

「え、そう言われましても……二つの意味は何ですか?」

 

「ステラはイタリア語で星とか恒星って意味で、シエルはフランス語で空って意味」

 

「……星と空……。悩みますね……」

 

「いっそのこと合体させて“シエラ”でもいいよ」

 

「……シエラ……気に入りました。私は今からシエラを名乗ります。ところでどうしてその二つが出て来たんですか?」

 

「ステラはイタリア語で星や恒星の意味って言ったでしょ? お姉さんとさっきまでいた場所って暗い所だったのに、その中でも綺麗な銀髪は目立ってたから星みたいだなって思って付けたんだ。シエルに関しては俺の名前から偶々思いついたんだよ。……もう、自分に生きる価値はないとか思わないでね? いい?」

 

「それはもちろんです。ここに誓います、()()()

 

「うん、よろ――――我が主?」

 

あまりの自然な流れによろしくと言い掛けて気が付いた。

 

『我が主?』

 

「何で俺が主なの? はやてが魔導書の主だからシエラの主ははやてでしょ」

 

「名前を付けてもらった時点で主は八神はやてから龍神空に書き換えました。……それに」

 

「それに?」

 

続きを促すと、シエラの肩がワナワナと震え出した。

 

「……わ、私にあ、あんなことを言っておいて責任を一切取らないというおつもりですか!?」

 

『あんなこと!?』

 

シエラの発言に過剰に反応したのは小学生組の女子達だった。

 

「(え、俺そんなこといつ言った?)」

 

『そりゃそうよ。あのセリフ、ほとんど告白に近いもの』

 

「(こ、告白ってそんなつもりじゃ……)」

 

『これは責任は取った方がいいんじゃねぇのか?』

 

『ホントにあなたという人は……』

 

『まあ、空だしなぁ……』

 

『もげろ』

 

『私は空が幸せなら何でもいいよ』

 

うーん、どうしたもんか……。とりあえず、ドライグはぶん殴るの確定だね。

 

悩んでいたら後ろから凄まじいほどの殺気を感じた。

バッと振り返るとなのは達から黒いオーラが出ていた。表情は俯いているのでわからない。

 

「あのー、皆さん? どうかなさいました?」

 

『……あんなことってどういうことなのか説明してもらえる(かな/かしら)?』

 

「こ、これにはかくかくしかじかでマリアナ海溝よりも深い事情がございまして……あ! ナハトヴァールが出そうだ! よーし、頑張るぞー!」

 

『あ、逃げた』

 

うるさいよ! あんなの相手にしてられるか! ……これ終わったらさっさと逃げないとヤバい気がする……。

でも、今はアイツに集中しなくちゃいけないのは事実だからね。

 

『ナハトヴァール、出現します! あ、空君おかえりってクライドさん!? クライドさんなんですか!?』

 

「それは後で説明する。とりあえず父さんをアースラに転移させてくれ」

 

『よく分からないけど、分かったよ!』

 

クロノがエイミィさんに指示を出すと、すぐにクライドさんがアースラに転移された。

 

「で、あれが暴走した防衛プログラム―――ナハトヴァールってわけ? デカいね」

 

俺達の前に現れた黒い塊が大地に降り立つと地割れが起こり、黒い蛇の頭八つが生え、その後ろには名状し難い何かがいた。

 

「な、なんだあれは!? 後ろのはともかく、あんな蛇、私は知らないぞ!」

 

『ッ!?』

 

防衛プログラムのシエラでさえ知らない変化が魔導書に起きたとでもいうのだろうか。

 

『あー、詳しいことは省くけど、実は神様が空の為にやったんだよね……』

 

凜祢が気まずそうに教えてくれた。

 

『(何だそれ!)』

 

『だ、大丈夫だよ! 今の空ならいけるって! ……………………多分』

 

おい、最後のでメッチャ不安になったんですけど! はぁ……結局やるしかないんだけどさ……。

 

「よし! どうすんの!?」

 

俺が問い掛けると、皆は空中にいるというのに器用にズッこけた。

 

「……何も考えてなかったんだね」

 

「空君だったら一人で行くかと思ってたんだけど……ちょっと意外……」

 

「考えてないわけじゃないけど、アレを倒すには俺一人じゃ無理だからね。それなりの作戦が必要でしょ」

 

意外って何だよ……。すすか、君は失礼過ぎない?

 

「……君だったらあの蛇一匹倒すのにどれ位掛かる?」

 

「30秒……ってところかな? ヴァーリだってそんぐらいでイけるでしょ?」

 

「そうだな。今の俺ならそれぐらいが妥当か」

 

「それなら二人に全部任せてもいいか?」

 

「いや、それはキツイかも。だから」

 

『だから?』

 

「雄人、明日奈、フェイト、アリシア、シグナムさん、ヴィータに手伝ってもらいたいな」

 

「え、そんなにそっちに割くのかい?」

 

俺とヴァーリがいるのに更に人数を加える。

単純に考えて一人一匹と言ってるのだから当然の意見だ。

 

「一匹倒す間に他のから攻撃されたらいくら俺と空でも無理だ。今呼ばれなかった奴らは後ろの本体を出来るだけ抑えて欲しい、ってところか?」

 

「うん、正解」

 

俺の考えをヴァーリが全部まとめて答えてくれた。

 

「あ、ちなみにだけどフェイトとアリシア、明日奈の三人で二匹。俺、ヴァーリ、雄人、シグナムさん、ヴィータが一匹ずつ」

 

「それだと計算が合わんで? 最後の一匹はどうするん?」

  

「早い者勝ちの勝負!」

 

『やっぱりか! でも誰も乗らな―――』

 

「その勝負乗った」

 

「私も乗るぞ! 騎士として勝負事で負けてはいられん!」

 

『ここにいた! それも二人!』

 

ノリが良いことでなによりなにより。

 

「相変わらずだな……。まあ、いい。これで作戦は――――」

 

「ちょっと待ってくれ! 俺一人であんなバカでかい蛇なんて倒せねえよ! せめてもう一人ぐらい寄こしてくれよ!」

 

作戦決行直前に雄人が待ったをかけた。

一人では蛇には勝てない、それが雄人の意見だった。

 

「大丈夫、大丈夫。雄人は無駄に頑丈だから」

 

「無駄ってなんだよ!」

 

「僕も君なら出来ると思うぞ」

 

他の面々も頷いていた。

 

「なッ! お前らマジで言ってんのかよ!」

 

「本気と書いてマジと読むぐらいに大マジだよ」

 

「で、でもよぉ……」

 

「あー! もう! だらしないわね!」

 

渋る雄人に痺れを切らしたリーゼロッテが雄人の胸ぐらをつかんだ。

 

「この日の為にあんたは頑張ってきたんじゃないの!? それとも何、あんたのその魔力やデバイスはお飾りだって言いたいの!?」

 

「もう少し自分に自信を持ってもいいのよ。あなたにはそれだけの実力が備わっているのだから」

 

「グッ……ああもう! 分かったよ! やりゃあいいんだろ! 俺がアイツぶった切る! 二匹目だって俺が貰ってやるぜ!」

 

『……今のは俺(私)達に対する宣戦布告と見なしていいんだね(いいんだな)?』

 

「あ、今の無し! 一匹で十分です! 調子に乗ってすんません!」

 

勢いに乗って勝負に乗った雄人が慌てて取り消そうとするが、もう遅い。

おかげで俺達三人の闘争心が更に燃え上がった。

そして今の会話でどこからともなく笑顔が広がった。

 

「指揮は誰がするの?」

 

「私に任せてちょうだい。こう見えても守護騎士の中じゃ参謀役なのよ」

 

「なるほど。無駄に歳を重ねて――――」

 

「はやてちゃ~ん? 何か言ったかしら?」

 

「ナ、ナンデモアリマセン……。……怖かった」

 

『自業自得だよ(です/よ/なの/だな)』

 

女性に年齢のことは禁句だよね。それがたとえ同姓であっても。

 

準備は完了してる。あとはアイツをぶっ飛ばすのみだ。

 

 

 

 

 

「さあ、俺達の最後の戦争(デート)を始めよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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