デート・ア・リリカルなのは   作:コロ助なり~

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通りすがりの転生者です!

通りすがりの転生者です!

 

Side空

 

「う~ドキドキするな~」

 

今日が俺の動物園デビュー。これが俺の今後に関わってくると言っても過言ではない。

 

「ようやく動物に触れられるかもしれないから、だもんね」

 

「うん。アリサの家の犬もすずかの家の猫も触れたことないんだ。一度も。だから、今日が俺の人生初の動物との触れ合いにしたいんだ!」

 

アルフやリニスは家族だからカウントしない。

他の動物だからこそ意味があるのだ。

 

「……といっても触れる動物なんてほとんどいないよ?」

 

「それでもいいの! 確かに触れたらいいけど、見れるだけでも俺は十分だから」

 

「(今日の空君可愛い過ぎだよ!)なら、早く行ってみようよ!」

 

「そうだね! 待ってろ、動物達よ! 今行くからな!」

 

入園料を支払い、一番近くにいる動物がいる場所に向かった。

 

「ここは……鳥がたくさんいるエリア――――空君が近づいたら一気に鳴き始めたね」

 

俺が近づくと鳥達が一斉に鳴き出した。

 

「俺ってやっぱ、き、嫌われてる?」

 

開始早々心が折れそうだよ。

 

「でも、アリサちゃんやすずかちゃん達のペットとは反応が違くない?」

 

「え?」

 

あ、そうかも。あの二人のペットは静かになって気がする。

 

「仮に嫌われてないとして何で騒いだんだ?」

 

「元々空君自身は好かれやすいのかもよ。もっと近づいてみればわかるんじゃない?」

 

明日奈の提案に頷き、鳥が入ってる檻の一つに近づいてみた。

すると――――

 

「わ!? 一杯近寄ってきた!」

 

「す、すごいね……」

 

『これは成功したとみていいんじゃないかしら。良かったわね、空』

 

インカムから琴里が自分のことのように嬉しそうにした声で囁いた。

 

「(うん!)よし! 次に行ってみよう!」

 

俺が檻から離れようとすると、鳥達はさっきとは逆に悲しそうな鳴き声をしていた。

 

うッ……ごめんよ……。また会いに来るからさ、それまで待っててね。

 

俺自身も悲しいが他の動物達も見たいので、次のエリアに向かうことにした。

 

Sideout

 

 

 

 

 

Side明日奈

 

今日は待ちに待った空君とのデートをしています。

鳥達を粗方見て、次に見ることにしたエリアは猿やゴリラ、オラウータンなどがいる所だ。

 

「なんだか、私達……ううん、空君に動物達が視線を集めてる気がするんだけど」

 

「え、そう? あ、今あの猿がバク転した!」

 

本人は気にしてないようだが実際視線を集めてる。

空君の気を引こうとあり得ないことまで動物達はやっている。

飼育員の人も動物達の動きに困惑してる。

 

でも、空君がメッチャ可愛い! だから私も気にしない! というか動物達もっとやっちゃって! 空君の目がキラキラしてて最高!

 

もちろん私はスマホのカメラにその姿を保存している。最高画質で。

両親が私の安全のために持たせていたが、今日という日ほどスマホを持っていたことに感謝した日は無いと思う。

 

「うわ! あっちのオラウータンがすごい動きしながら綱渡りしてる! そっちではゴリラが筋トレしてる! ゴリラに筋トレって必要なのかわかんないけどすごい!」

 

うん! いいよ! 動物達のおかげで私幸せだよ!

 

しばらくして私達は次の場所に向かう。

その時に動物達が悲しそうにしてたのは言うまでもない。

それからもしばらく回っていたんだけど、全ての動物が普段絶対にしないような行動をしていた。

例えば、ライオン二匹がダンスを踊ったり、パンダが正拳突きで竹を纏めて吹き飛ばしたり、昼にもなっていないのに夜行性の動物が活発に動いたり、ゾウが鼻を使ってリンゴでキャッチボールしたり、カンガルーが柵を飛び越えようとしたり、草食動物の餌やり体験でそこにいた草食動物が全部集まったり等々。

他にもまだあるけど、これ以上は私の身が持たないので止めておくことにした。

 

雌の動物が空君に求愛行動をしたときは、視線だけで殺せるんじゃないかってくらい睨んであげたけどね♪

 

「すごいね、動物って! あんな動きやこんな動きが出来たなんて知らなかった!」

 

うん、それは全部あなたが来たからなんだよ。

飼育員の人も段々頭の整理が追い付かなくなってそうだったからね。

私にとってはご褒美でしかなかったけどね! 

 

「次は――――」

 

『これより動物達のサーカスをします。お時間があればぜひ見に来て下さい』

 

「これにしよっか」

 

聞かなくても答えが分かるよ。

 

「うん! 行く!」

 

手を繋いで、サーカスをやる場所に行った。

 

Sideout

 

 

 

 

 

Side???

 

俺はとある方に出会って力を手に入れた。

自分の人生を変えられるくらい素晴らしい力だった。

初めは漫画の中だけの力だと思っていたが、この力を使ってみて本物だと知った。

 

この力で俺をコケにしてきた奴らに復讐してやる!

 

そう思いながら、俺は与えられた力―――()()()()の能力を使った。

 

Sideout

 

 

 

 

 

Side空

 

「サーカスって何やるのかな?」

 

「うーん、動物達がすごいことしてくれると思うよ。(空君がいたら絶対に予定よりもすごいことしてくれるよ)」

 

俺達は幸運なことに簡易式のステージの一番前に座ることが出来た。

今か今かとサーカスが始まるのを待っている。

 

「お客様、ようこそおいでくださいました! これより当園のサーカスを始めさせていただきたいと思います! 最初の演目はこちら! お猿さんのジャグリング!」

 

ステージ裏から現れた一匹の猿が五個のボールを落とさないように器用に投げ続ける。

 

「おー! すごい!」

 

周りも拍手を送ると、猿がさらにやる気になったのかボールの数を増やし、頭や足も使ってジャグリングし出した。

 

「(え!? 何これ!? 練習してないことが何で出来るんだ!?)」

 

飼育員の人が驚いている気がしたが、それよりも猿のジャグリングを見たかったので気にしないことにした。

 

「つ、続きまして、犬達の玉乗りです!」

 

大成功に終わった猿の次は、大きめの球に乗った可愛い犬がたくさん出て来た。

最初は一つだけでやっていたが、途中から球を増やしてすごい平衡感覚だった。

俺がやれと言われても精々二つが限界だと思うことを平然とやってのけた犬達はすごいと思う。

 

帰る時に、一度俺のところに来て抱きしめさせてくれてありがとう!

 

どうして俺の所に来たのかよくわかんないけど満足だった。

 

「(ま、またなのか!? 一体何が……)つ、続いて、本日のメインイベント! ライオンの赤ちゃんです! この演目にはお客様に手伝っていただきたいと思います。何方か、ぜひやりたいという方はいますか?」

 

「はい! やりたいです!」

 

「え!? 空君!?」

 

だって、動物に触れあえるんだよ! しかもライオンの赤ちゃんに!

 

「他にはいないようなので、手を上げた男の子、前へどうぞ!」

 

俺が飼育員さんに指名されて、ステージに上がった。

 

「まずは君の名前を教えてくれる?」

 

「龍神空です」

 

「ありがと。それではこちらにいる空君にライオンと演じてもらいましょう! 空君、君には最初にライオンの赤ちゃんと仲良くなってもらうね」

 

「はい!」

 

「それじゃあ、ライオンの赤ちゃん、シーちゃんに来てもらいます!」

 

飼育員の人が“ちゃん”を付けたということは雌なのかな?

 

そう考えたら黄色い何かがいきなり抱き着いてきた。

 

「うわッ! え、あ、君がシーちゃん?」

 

「ガウ!」

 

「うん、その子がシーちゃんだよ。(私でも仲良くなるのに一月かかったのに、彼には会ってすぐさまに懐いた!?)」

 

いきなり抱き着いて来た時には驚いたが、ただじゃれついてるだけのようだ。

 

「うわー! もふもふだー! 可愛い!」

 

『(何この可愛い生き物……。これは撮るしかない!)』

 

もう死んでもいいかも。なんかこれで前世の世界に戻っても悪い気はしない。

 

……明日奈は何でさっきから視線に殺気を込めてるの?

あ、やっぱり触りたかったのかな? あと、皆写真撮り過ぎじゃない?

 

「さ、仲良くなったことだし、二人に頑張ってもらいます!」

 

「頑張ろうね、シーちゃん」

 

「ガウ!」

 

飼育員が俺に指示を出そうとした時だった。

 

――――――キャアアアアアアアアアアッ! 動物が暴れてるわ!

 

誰かの悲鳴が聞こえた。

 

……動物が暴れ出した? 

 

どういうことだと考えた矢先だった。沢山の動物が狂ったようにサーカスの会場まで来ていたのだ。

 

「飼育い――――ッ!? ……何するんですか?」

 

飼育員さんに避難誘導を頼もうとしたらナイフで攻撃された。

シーちゃんを抱えていたが何とか躱せた。

 

「ああ、外れちまったかぁ……。もうちょいで死ねたのによぉ」

 

飼育員さんの口調がいきなり変わった。これがこの男の本性ということか。

 

「この騒ぎ、飼育員さんがやったんですか?」

 

「おー、正解正解♪ご褒美に……殺してやるよ! この俺―――獅子釜(ししがま)動魔(どうま)がな!」

 

再び飼育員―――獅子釜動魔がナイフを振るってくるが、見聞色の覇気を使って容易に躱す。

 

「お兄さん、遅いね」

 

「……テメェ何もんだ? 普通だったら最初のだけでも十分パニックになるのに、ナイフで攻撃されても平然としてやがる?」

 

「まあ、潜ってきた場数が違うからね。それにお兄さんの動きは素人丸出しだよ。……お兄さんが動物達に何をしたか知らないけど、ぶっ潰す」

 

「ハッ! ガキが調子コクなよ! 死ねぇええええ!」

 

「〈ブレイブ、封時結界よろしく〉」

 

獅子釜の攻撃を躱しながら、ブレイブに念話で封時結界を張るよう頼んだ。

封時結界とはユーノから教わったのだが、通常空間から特定の空間を切りとり、時間信号をズラす魔法とかなんとかだとユーノは言っていた。簡単に言うと、結界内で壊れた物が結界を解くと元通りになる。

あのユーノでも詳しく説明するのは大変らしい。

 

《〈張り終わりました。中にはマスター、明日奈さん、おの男、暴れてる動物達。それからマスターが抱えてるシーちゃんです〉》

 

「〈ありがと。これで能力やデバイス使っても問題ないね〉」

 

セットアップして攻撃しようとしたら、俺よりも先に閃光が迸った。

 

「俺のナイフがいつの間にか弾かれていただと!? おい、ガキ! テメェが何かしたのか!?」

 

「あー、いや、違う」    

 

「だったら何が……」

 

犯人はあなたの後ろにいますよー。何かすごい殺気放ってまーす。

 

「よくも……よくも空君とのデートを台無しにしてくてたわね……」

 

「ああん? 何だて――――グホッ!? な、なにしや――――グエッ!? お、おい! タン―――ウガッ!? ま、ままま待って――――ウギャアアアッ!?」

 

うわー、容赦ないな~。

 

獅子釜が何か言おうとする度に明日奈が自分の神器(セイクリッド・ギア)―――揺らめく閃光(ランベント・ライト)で閃光の如き速さの突きを繰り出す。デバイスが非殺傷設定にしてあるので、獅子釜の体には傷が付かないが相当痛い思いはする。 

 

「さっさと動物達を元に戻して。あなたがやったのよね?」

 

レイピアを突き付けながら命令する。

 

「わ、分かった! 解除する! だからその剣をしまってくれ!」

 

……うん、実にテンプレな悪役の発言ですね。

 

「明日奈、しまう必要なんてない。しまったら解除せずに襲ってくるだろうから」

 

「ッ!? チッ……カンの良いガキだ……」

 

あっさり認めちゃうんだ……。

この人がどんな力を持っているか知らないけど、手に入れたばっかで完全には使いこなせてないみたい。

いや、元々一般人だった人には無理な話か。

 

「早くして! 終わらないとデートが出来ないじゃない!」

 

《〈100%私情ですね〉》

 

「〈アハハ……〉」

 

「分かった! 解除する……なんていうと思ったか! この馬鹿共め! さあ、来い! 俺の動物達よ!」

 

ッ! さっきまで静かにしていた動物達が一斉に襲ってきた!

数が多くてブレイブじゃ無理だ!

 

「来い! 永遠の氷姫(アブソリュート・ディマイズ)! 動物達を――――」

 

「『イフ』!」

 

『時ヨ止マレ!』

 

「凍らせろ……ってあれ? 動物達が……倒れてる?」

 

ど、どういうことなんだ? 一匹残らず倒されてる。いくら明日奈でもこれだけの数を一瞬で倒すのは不可能だ。

 

「や、少年。また会ったね」

 

今起こったことに混乱していたら、動物園に行く前に出会った変わった格好の()()()()に出会った。

 

「へ? え? あ、どうも……」

 

このお姉さんどうやって結界内に入ってきた!? 

 

「……お姉さん、何者ですか? そもそも人間ですか?」

 

バリアジャケットを解除してからお姉さんに質問する。

動物達を倒したのはこの人で間違いないと思う。何をしたかわからないが。

 

「僕? 僕は門矢未来(かどやみく)。――――通りすがりのスタンド使いだよ。それから一応言っておくけど、僕は()だし、人間だからね」

 

このお姉―――じゃなくて門矢さんは、自分のことをスタンド使いって言った?

スタンドって『ジョジョの奇妙な冒険』に出てくる能力のはずじゃ……。

だったら動物達が一瞬で倒されたのも、もしかすると……。

 

それらを考えると導かれる答えはただ一つ。

 

「あなたは転生者なんですね? ……え、というかその格好で男なの!?」

 

「そういうこと。ちなみにあの男もスタンド使いだよ。(反応遅くないか!?)」

 

門矢さんが指で示した方向にいたのはいつの間にか動物達と同じように気絶していた獅子釜動魔だった。

 

「え、じゃあ、あの人も転生者!?」

 

「いや、それは違う。転生者は君を含めて五人だけだよ」

 

「……どうしてそれを?」

 

獅子釜が気絶しているのを確認してから明日奈がやってきて、質問をした。

 

「スタンド使いだからね。能力でちょちょいのちょいだよ」

 

「……隠者の紫(ハーミット・パープル)かレッド・ホット・チリ・ペッパーじゃないですか?」

 

その二つのスタンドの情報収集能力が凄まじいことは漫画を読んで知っている。

 

「(知ってる人がいればそうなるよね……)正解さ。出て来て、『イフ』」

 

『イフ』と呼ばれる、ナハトヴァールよりはまだまともだが、小さな怪物といった感じの生物(?)が門矢さんの側に現れた。

 

『それが門矢さんのスタンド?』

 

「え、二人は『イフ』が見えるのかい!?」

 

俺達の反応に門矢さんはかなり驚いていた。

 

スタンドはスタンドを持っているか、スタンドの才能が無いと見えないはず。

俺達が見えたということはスタンドの才能があるのかな?

もしかしたら魔力や神器が関係してるのかもしれないけど情報が無いから分からない。

あとで二亜に調べてもらおうかな。

 

「そう言えば、門矢さんはどうしてここに?」

 

「あ、僕のことは名前で構わないよ。僕の目的は君に聞きたいことがあったからさ」

 

俺に?

 

「わかりました。でも、あの男を警察に突き出さないといけないです。それに今、デート中なんで……」

 

「それもそうだね。なら、僕はこれから寝泊りする――――」

 

「わ! シーちゃん!?」

 

俺の腕の中にいたシーちゃんがいきなり暴れ出した。

腕から離れると、獅子釜の方に行き、俺達から獅子釜を護るように立っていた。

 

「……まだ、終わってないか」

 

「みたいですね」

 

「チッ……最悪な目覚めだぜ。おい、シー! アイツらを殺せ!」

 

「ガウ! ガオォォォオオオオオオオオ!」

 

獅子釜がシーちゃんに命令を下すと、シーちゃんに異変が起きた。

体が急激に膨れ上がり、背中から羽、尾が蛇の頭、頭からは捻じれた角が生えて、5mを超える巨体となった。

 

「ハハハハハ! これが俺のスタンド―――――『改造(コンバージョン)』だ! 触れた生物を好きなように弄れる能力が備わっている! いくらお前達が強かろうとこいつとは戦えまい!」

 

襲ってきた動物達もその能力で自分の命令に従順になるようにしたのか。

 

「あなたなんて最低なの!」

 

「外道の極みだね。『イフ』! アイツを――――……空君?」

 

「……あなたのイフじゃ、シーちゃんを殺すことになる」

 

「甘ったれるな! アレはもう君の知ってるライオンの赤ちゃんじゃないだぞ!」

 

そんなこと言われなくてもわかってる。分かっているけれども!

 

「――――俺がシーちゃんを助ける! 助けなくちゃいけないんだ!」

 

「……わかった。君に任せる。……手助けは一切しないからね」

 

「すいません。それとありがとうございます。イフもごめんね。出番奪って」

 

『我ハ構ワナイ。――――!(コノ少年、既ニスタンドガ目覚メテイル!?)』

 

イフって話せるんだね。転生者だからそうなったのかな?

 

イフに謝りながら頭を軽く撫でてシーちゃんの前に立ちはだかる。

 

「シーちゃん、今助けてあげるから」

 

「どうせハッタリだろ? シー! そいつを()れ!」

 

「グオオオオオオオオオッ!」

 

姿の変わったシーちゃんが襲ってくる。

俺は手を前に翳し、一言。

 

「―――――【止まれ】」

 

「ガウッ!?」 

 

覇王色の覇気でシーちゃんを威圧して動きを止めた。

 

『止まった!?』

 

「よしよし、いい子だね。今、元に戻してあげる」

 

翳した手でそのままシーちゃんの額に触れるとガラスが割れるような音を立てて、シーちゃんは光に包まれた。

光が収まるとそこには元の赤ちゃんライオンの姿になったシーちゃんがいた。

 

「あ、ありえねえ! 何なんだよテメェは!? 何しやがった!?」

 

今起こったことに獅子釜は頭の整理が追い付かず混乱していた。

 

「お前に答える義務はないよ。さあ、あとはあんただ」

 

「か、簡単にはやられるか! この動物園の動物全部で襲ってやる!」

 

「あ、それ無理だと思うよ。さっきの“止まれ”は全部の動物に届くように威圧したから。

信じられないだろうから試しに呼んでみたら? 来ないだろうけど」

 

「ク、クッソォォォオオオオオオオオオ!」

 

自分の能力が完全に封じられて自棄になったのか、明日奈に弾かれたナイフを拾って襲ってきた。

 

「はぁ……最初に言ったでしょ? あんたは“遅い”って。――――吹っ飛べ」

 

俺の背後から黒い腕が伸びてきて、獅子釜を数m後ろに吹き飛ばした。

 

「(今のが彼のスタンドか……)」

 

今度は暴れられないように未来さんに『天国への扉(ヘブンズ・ドアー)』を使ってもらい、その場に放置した。

獅子釜のスタンドの力を受けた動物は俺が全部元に戻した。

未来さん曰く、俺のスタンドの能力らしい。

 

 

 

 

 

「あーあ、折角動物達にあんなに好かれたのになぁ」

 

動物園を出て、明日奈とのデートを続けることにした。

 

「……ホントそうだよね。(空君の写真もっと撮りたかったのに!)」

 

「明日奈もごめんね……。今度埋め合わせするよ」

 

「え、そんなのいいよ! 十分楽しめたから!」

 

「俺が納得がいかないんだよ。もちろん、明日奈が嫌っていうなら――――」

 

「埋め合わせ期待してるね!」

 

余りの変わり身の早さに思わず苦笑いしてしまう。

 

そう言えば、未来さんが聞きたいことって何かな?

しばらくこの海鳴市にいるみたいだし、今度聞いてみればいっか。

俺もスタンドについて聞きたいこと沢山出来たし。

 

 

 

 

 

 

今日の出来事が俺達を更なる事件に巻き込む切っ掛けに過ぎないことはまだ誰も知らない。

 

 

 

 

 

 

 




もうわかってる人もいると思いますが、先に言っておくと空君のスタンドはクレイジーダイヤモンドの能力ではありません。

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