デート・ア・リリカルなのは   作:コロ助なり~

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インフィニット・ストラトスの西暦が分からないので適当に書きました。






衛宮ヒーローズ編
未来感ハンパないです!


未来感ハンパないです!

 

Side空

 

………………………ここ、どこ?

 

ゲートを潜り抜けた先は空の上だった。

降下していき、どこかのビルの上に降り立つ。

眼下に広がる道路に置かれている看板や標識からして、今いるのは日本……だとは思うのだが、違和感がある。

 

「これだけ発展していて過去とは考えにくいかな。だから未来の世界。または―――――異世界、かなぁ……」

 

少なくともこの世界は俺の世界の未来ではない。この世界の人々からは魔力が()()()()()()()()()一切感じられないからだ。

何かしらの理由で魔力が世界から無くなっていたとしたら話は変わってくるのだが、そんな大事は滅多にないだろう。

 

「皆はどう思う?」

 

『私も異世界に賛成。しかも私達のいた時代よりも時間が進んだ世界で間違いないわ。下にある時計見てみなさい』

 

琴里に言われた通りに、下の方にあった大きなデジタル時計に目を向けると、そこには今日の日付と西暦が表示されていた。

 

 

 

「……2253年……」

 

 

 

思わず現実逃避をしたくなった。

 

 

 

 

 

付きつけられた衝撃の事実からなんとか立ち直り、これからの行動を考え始めた。

まずはこの世界がどんな世界なのかを調べる。もしかしたらの場合も考えて、俺達のいた世界の未来なのかも調べることにした。

 

「二亜、お願い」

 

『任せてー。…………はい、終わり』

 

軽く返事をしてから数秒ほどで調べ終えた。

 

『ここは私達のいた世界の未来じゃないね。完全に異世界だよ。この世界では男女の立場が一変して、女尊男卑が当り前みたいだから男である少年も気を付けてね』

 

「そっか。ありがと」

 

この世界は俺達と関わりがないのなら過去への影響は考えなくても大丈夫そうだ。

女尊男卑の風潮になったのは、女性にしか動かせない世界最強の兵器「インフィニット・ストラトス」、通称「IS」の出現によってからだそうだ。

しかし、女性にしか動かせないはずのISを二人の男(どちらも日本人)が動かしたという話題が世界を震撼させた。

 

「んで、次はどうしよっか」

 

所持品を確認すると、(この世界では意味のない)スマートフォン、千円札が数枚と小銭がいくらか入っている財布、俺の替えの服一着、デバイスのブレイブ、アザゼルさんに貰った能力を隠すペンダント、博士に作ってもらったものぐらいだ。

この世界にどれくらい滞在するかわからない以上は寝泊まりする場所と生活していくためのお金が必要になってくる。

 

「なんにしてもお金が必要か……」

 

『じゃあ、〈囁告篇帙(ラジエル)〉で宝くじで一等が当たるようにする?』

 

「うーん、それしかないのかなぁ……?」

 

犯罪をしているわけではないから問題はないんだろうけど、こんなことに天使を使うのは気が進まない。だが、実際問題、そんな綺麗事を言っている場合ではないことも確かなのだ。

 

「大きな魔力があるところに行ってみよっか」

 

『飛ぶのは目立つから歩きだな』

 

「それくらいならなんともないさ」

 

高層ビルから見える離れ小島に向けて歩き出した。

 

 

 

 

 

「ほえ~~~! デッカイな~!」

 

日本列島と離れ小島を繋ぐモノレールに乗って辿り着いた場所には大きな建造物があった。

 

『これは学校……でいいのか?』

 

建物の形状が俺のいた時代ものと異なっているので、十香のセリフの最後に疑問符が付いてしまうのも仕方のないことだ。

 

「魔力はこの島の中か。でも、俺はこの学校(?)の生徒じゃないから入れないよね……」

 

ここまで来て、どうすればよいか途方に暮れてしまい地面に座り込む―――――と頭の上を銀閃が通り抜けた。

 

「……アサシンクラスの私の気配に気が付くとは……少年、ただものではないな。何が目的だ?」

 

後ろに慌てて振り返ると、目の前にいたのは髑髏の仮面をつけた全身真っ黒の男だ。右手に持つナイフで俺を斬りつけたのだろう。

 

あと一秒遅く座っていたら頭と体がさよならしてた!?

 

男の気配は全くしてなかった。油断していたというのもあるが、これほど近くに接近を許すとは思いもしなかった。当たらなかったのは本当にたまたまだ。

 

「目的はこの学校(?)に大きな魔力を感じたから気になって来ただけなんですけど……」

 

「魔力……そういうことか! 貴様を危険人物だと判断し、この場で抹殺する!」

 

ええッ!? いきなり抹殺宣言!?

 

「ちょッ、待って!」

 

有無を言わさずに男が襲い掛かって来た。見聞色の覇気を使って攻撃をいなし、躱して凌ぐ。

 

「なぜ死なない!? なぜ、たった一人の子供に私の攻撃を一撃も与えられない!?」

 

そりゃ、命狙われてるんだから必死になって防ぐよ!

 

「ハサン達よ、集まれ!」

 

男が虚空に向かって命令すると、音もなく黒い服を着た人達が18人集まった。

 

《マスター、この状況は最悪です。逃げることを推奨します》

 

言われなくてもわかっている。一人や二人ぐらいなら倒せるだろうけど、二桁はキツイ。

 

「九喇嘛!」

 

『応ッ!』

 

両手を合わせて橙色の魔力に全身が包まれて黒い勾玉や線が浮き上がる。

 

「螺旋丸!」

 

掌に青い球体を作り出して地面に叩きつける。激しい土煙が起こり、俺の姿を相手の視界から消した。

 

今のうちに逃げる!

 

学校(?)の校舎を目指して走り出し、隠れられそうな場所を探す。

 

「死ぬかと思った……」

 

走り回った結果、誰もいない空き教室に逃げ込んだ。椅子に座って机に突っ伏し、先程の男を思い返す。

男は自分をアサシンと言っていた。つまり暗殺者だ。それならば、気配を消すのは得意分野で接近を許したのも当然だろう。

だが、暗殺者とは基本的には戦闘向きではなく、暗殺向き。戦って分かったが、あの男性もそれに漏れることなく暗殺向きで、相手に気が付かれてからの戦闘はそこまでではない。もちろん、動きは人間離れしているし、彼が一般人と戦って勝つのは目に見えてわかっていることだ。

 

「二亜」

 

『もう調べてる。ここはIS学園って言って、IS操縦者の育成機関だよ。それからここには転生者が二人。さっきの暗殺集団は転生者の特典の能力だってさ。その子が魔力反応の正体でもあるよ』

 

「暗殺集団の特典を持ってる転生者はどこにいるの?」

 

『この学園の校庭で訓練中みたい。窓から見える場所に人がいっぱいいるでしょ? そこが校庭』

 

そうと分かれば、早速向かってみよう。

 

 

 

 

 

「うわっ! ロボットだ!」

 

こっそり校庭に入ると多くのロボットが空を舞ったり、素振りの練習をしていた。

 

「あれがISか……」

 

『それで? どうやって接触する気だ?』

 

「あそこの偉そうにしてる人に聞いてみる」

 

上下白いジャージを着ている黒髪の女性を指差しす。ISを操縦していない、指示を出しているという二つの点からこの中で一番上の存在だろう。緑髪の女性も一緒にいたが、雰囲気がそんな感じしなかったから候補から除外した。

 

「すみませーん!」

 

「子供……?」

 

「……子供がなぜこのような場所にいる?」

 

訝しむ視線を向けられるのは予想していたことだ。

 

「迷子です!」

 

『クハハハハ、確かに次元レベルでの迷子だな!』

 

「(迷子? 今時の小学生ならIS学園を知っているはずだが……)名前は?」

 

一瞬、何かを考え込んだ女性は質問をしてきた。

 

「龍神空です」

 

「親とはぐれたのか?」

 

「違います。そもそも親は元から居ませんのではぐれるとかないです」

 

「……兄弟は?」

 

「血縁者は一人も居ません」

 

「……そうか。辛いことを聞いてしまって悪かったな」

 

親のことを訊いたときよりも兄弟がいないと訊いたときの女性の顔が少しだけ悲しそうだった。

 

「どこから来たか憶えているか?」

 

「異世界です」

 

「……大人をからかっているのか?」

 

今度は鋭い視線になった。

 

「ホントですよ。でも証明しろって言われてもできません」

 

戸籍を調べたとしても世界には戸籍を持っていない人もいるから無理。

パスポートや保険証だって偽物だと思われたらそこまで。

 

「わかった。なら別の奴に本当かどうか調べさせてもらう。清浄、こっちに来い!」

 

女性がIS操縦者の一人を呼び、呼ばれた生徒が女性の傍にやってきた。

 

「何ですか、織斑先生?」

 

「この子供が異世界から来たと言っている。お前の能力で調べてくれ」

 

愛衣のように嘘を見抜く力でもあるのだろうか?

 

「わかりました。君に質問する。君は異世界から来た、それで合っているかい?」

 

「はい、そうです」

 

「……先生、彼は嘘は言ってません。―――――アトゥム神で調べましたから」

 

ホントか嘘を見抜く力、アトゥム神。この二つの情報から出る答えは、ジョジョのスタンド能力だ。

 

もう一人の転生者ってことか。

 

「助かった。訓練中に邪魔して悪かったな。戻ってくれ」

 

女性はお礼を言って清浄と呼ばれた生徒を訓練に戻した。

 

「疑ってすまなかった。つい最近この学園が襲撃にあったから部外者に警戒してしまったんだ」

 

襲撃? この学園は結構危ないところなのかな?

 

「いえいえ、それなら仕方がないです。さっき殺されそうな目にあったのはそういう理由があったんですね」

 

学園の周辺をあの人達が見張っていたのはそれを防ぐためだったのだろう。

 

あれ? 俺って今、学園内にいるから、あの人達に見つかったら……殺される!?

 

「……殺されそうになった? それはこの学園の中でか?」

 

「え、まあ、そう―――――あ」

 

「藍様! この学園に侵入者が―――――あ」

 

先程の男性が休憩中の生徒に報告をしているところで、俺と目が合った。

 

「貴様、さっきの! ここで会ったが百年目! 生かして帰さん!」

 

数秒ほど目を合わせて逃げようとしたら、ナイフを投げてきた。それをブレイブを銃形態にして放った魔力弾で撃ち落とした。

 

もう、しつこいな!

 

「九喇嘛!」

 

『今度は叩き潰すぞ!』

 

二度目の九喇嘛モードで男性が続けて投擲するナイフを魔力の手で弾き落としつつ接近する。

相手との距離は目測で20m程。それを高速の3歩で縮める。

 

「速い……ッ!」

 

躱せないと判断した男性は顔の前で腕を交差して防御の姿勢に入った。

 

「螺旋丸!」

 

螺旋丸を男の防御している腕にワザと当てた。ただの防御なら関係ない螺旋丸によって男性が校庭の端に乱回転しながら吹き飛ばされていった。

それを見送りながら九喇嘛モードを解除した。

 

「あの人に襲われたんです」

 

吹き飛んでいった男性のいる方向を指差すと、女性はそれだけで理解したのか頭を抱えていた。

 

「はあ、そういうことか……。おい、衛宮」

 

衛宮と呼ばれた赤髪のショートヘアーの女子生徒がやって来た。

 

「事情は他のハサンから聞いてます。彼の動きがあまりに子供とは思えないもので、侵入者と判断して排除しようとしたそうです。……結果、負けてしまいましたけど。(英霊に勝てるこの子は一体……)」

 

異世界に来て早々酷い目にあった。事情を聞いたら仕方がないとしか言えないけど。

 

「重ね重ねすまない、龍神。確認が取れたことだ、お前はこれからこの学園で保護しよう。それでいいか?」

 

「そうしていただけると大変助かります。帰る方法を探すまでの間、退屈しなさそうですしね」

 

ちょっとくらい寄り道しても大丈夫だよね?

 

「山田先生、彼を空き部屋に案内してくれ。学校側には私から伝えておく」

 

「はいっ。龍神君、私に付いてきてくださいね」

 

「はーい」

 

緑色の髪の女性、山田先生に連れられて、学生寮にしばらく泊めてもらうことになった。

 

「あのー、山田先生は女尊男卑についてどう思っているんですか?」

 

ただ歩くだけだと暇だったので、隣を歩く山田先生に質問をしてみた。

 

「いきなりな質問ですね!?」

 

「何分、異世界から来たもので気になっちゃうんですよ」

 

「それなら仕方がない……のでしょうか? それで女尊男卑についてですか……私はそこまで考えたことなかったですね。その風潮が広まってからも私の知り合いの男性との関係は変わりませんでした。……元々、交友関係が広くないというのもありますけどね」

 

「ふーん、でも、()()()ISっていうロボットが女性にしか動かせないってだけで、その風潮が広がるのはおかしいと思うんです」

 

ISは人の力で出来ないことをISの力を使ってこなす。それが女性にしか出来ないというだけだ。俺はべつに女性の社会的地位が低い方が良いと言っているわけではない。だが、たったそれだけのことで男女の立場が逆転したことが、どうしても納得がいかない。

 

「そう言われると確かにそうですね……。ISが女性にしか動かせないだけでそこまでの風潮は妙です」

 

「ですです。ま、異世界から来た俺には関係ないですけどね」

 

部屋に着くまでに山田先生と会話をして、この学園がどんななのか、先程の黒髪の女性、織斑先生について教えてもらった。

 

授業中は暇だから、あのハサンとか言う人と鬼ごっこでも……命懸けになりそうだから遠慮しよ。

 

 

 

 

 







おまけ

突如、IS学園の校庭に金色のサッカーボールと金ぴかの人が落ちてきた!

「これよりサッカーは我の物だ! 我が僕達よ、この世界からサッカーを奪え!」

まさかのサッカー独占宣言!
サッカーを愛する誰もが抵抗するが、襲い来るギルガメーズの力の前に為す術無し!
あっという間に世界中でサッカーが出来なくなってしまった!
だが、サッカーが独占されることを良しとしない人達が金ぴかを倒すために立ち上がる!

「私が真のセイバーというのをお見せしましょう! ……金ぴか野郎は消します」

青ジャージのヒロインが二本の聖剣で暴れまくる!

「別に、ゴールを決めてしまっても構わんのだろう?」

赤い外套を着た弓兵が死亡フラグを建てる!

「父上が出てるなら、このオレが出ねぇ理由はねぇッ!」

叛逆の騎士が邪剣を振るう!

「その心臓! 貰い受ける!」

青タイツが堂々と反則技を使う!

「ボクもサッカーやるやるっ!」

理性蒸発したポンコツ英霊が場をかき乱す!

「貴方の頼れる巫女狐、ここに降臨です!」

頼んでもないのにどこからともなく現れた狐がチームのマネージャーに!

「ふっ、この程度簡単だ」

三国志最強の軍師が監督を務める!



次回、「サッカーやろうぜ!」




もちろん嘘です。

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