明久「僕が女の子に!?」   作:白アリ1号

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ちょっと今回は危険な描写があります。

まぁ、許容範囲でやっている(つもり)だから………
大丈夫かな……。(´•ω • `)ジシンナイ……





10話 身体測定

アキside

 

 

「はぁ……よりによって女の子になってすぐのタイミングで身体測定とは……」

 

ため息をついた後、机の上に頭を突っ伏す。

 

今日の午前中は身体測定となっている。

 

まさか、この身体で身体測定をすることになるなんて思ってもいなかった。

そもそも女の子になってしまうこと自体、思ってもいなかったから尚更だけどね。

 

面倒くさいとか、そういう問題ではないのだけれど……憂鬱というか気が進まないというか……とにかく僕はこの身体で身体測定をすることに抵抗を感じていた。

 

「今日の午前中は身体測定だ。保健委員が来るまで大人しくしていろよ」

 

「「「はーい」」」

 

西村先生の指示にFクラスの全員が声を揃えて答える。

 

「身体測定って体重測るのよねぇ……だから朝ごはん食べていないのよ……瑞希は?」

 

「はい、私も昨日の夜と今日の朝を合わせて、2食抜いてきました……」

 

姫路さんと美波が2人でため息を揃えている。

 

体重という女子特有の話題でメランコリックとなている2人を横目にしていると、

 

「アキはどうなの?」

 

美波が僕に質問してきた。

 

話の流れ的に考えて、体重の話だろう。

 

「アキちゃんも朝ごはん抜いてきましたか?」

 

姫路さんまで……。

 

っていうか、いつの間に僕のことをアキちゃんと呼んでいるんだ……。

別に嫌という訳ではないけど、呼び慣れない名前で言われると変な気分になる。

 

おっと、話が逸れてしまった。

話を戻すが、もちろん僕は朝食を食べてきている。

 

「いや、僕はちゃんと食べてきたけど……?」

 

今は女の子の身体だからね。

ちゃんと食べておかないと、いつかぶっ倒れてもおかしくないし。

 

「なんでよ!? 体重測定が終わってから食べないのよ!」

 

「そうです! 一食分体重が軽くなるというのに……!」

 

2人は僕に詰め寄る。

 

「そ、そんなこと言われても……別に僕はそんなこと気にしてないんだけど……」

 

2人の目が怖いよ。

どうしてそんなに体重というものにこだわるのだろうか。

 

「アキちゃんはズルイです!」

 

「そうよ仲間だと思っていたのに!」

 

「なんで!?」

 

体重を気にしていなくて何か問題でもあるのだろうか。

2人はなぜ怒っているのかさっぱり分からない。

 

「その身体を見る限り、アキちゃんは気に留める必要はなさそうじゃの」

 

僕たちのやり取りを見ていた秀吉が苦笑しながら話しかけてくる。

 

姫路さんに続いて秀吉にまで、アキちゃんと呼ばれてることが少し気になった。

 

「う~ん、どうだろう? 僕はあんまり分からないや」

 

「木下の言う通りよ! 可愛いし、その上にスタイルもいいじゃない!」

 

美波が恨めしそうに僕を睨む。

 

「可愛いことと、スタイルがいいのは今の話とはまた別な気がするけどね……」

 

下手に言てしまっては火に油を注ぐ状況になるかもしれないので、あえて小声で言う。

 

「そんなことよりお主ら、もうすぐで呼ばれるのじゃ」

 

「そうね、最初は確か女子だったかしらね。遅れる前に準備しなさい。アキ、木下」

 

え!? なんで僕まで!?

 

「え!? ちょっと待って! 秀吉は分かるけど、なんで僕まで!?」

 

「な、何を言っておるのじゃ!? アキちゃんは女子じゃろ!? そしてワシは男じゃ!」

 

こんなことを話あっている内に教室のドアが開いて、

 

「失礼しまーす」

 

入ってきたのは違うクラスの女子生徒だった。

腕には保健委員と書かれた腕章がついてるので、保健委員の招集係だろう。

 

「Fクラスの女子生徒の方々は身体測定があるので、保健室まで来てください」

 

「行くわよ、2人とも逃げないように」

 

ガシッと美波に手を強く握られてしまい、最終手段の「逃げる」が使えなくなってしまった。

 

しょうがない……ここまで強引にされたら、大人しくするしかない。

 

「ほら、秀吉行くよ」

 

「だから、ワシは男なのじゃ」

 

すると、またもう1人の保健委員がやって来て

 

「Fクラスの『秀吉』の方は身体測定があるので来てください」

 

「ほら、秀吉呼ばれてるよ」

 

「……分かっているのじゃ」

 

秀吉はとぼとぼと保健委員に連れられて行ってしまった。

 

「モタモタしてないで、さっさといきましょ」

 

美波に握られた手を引っ張られる。

 

「ああぁ!! ずるいです! 私もアキちゃんと手を繫ぎます!」」

 

もう片方の手を姫路さんが握ってくる。

 

「2人とも……恥ずかしいからあまりそういったことは……」

 

「ダメよ、迷子になったら大変じゃない」

 

「そうです。はぐれないように手を離さないでください」

 

「待って、そんな理由で手を繋いでるの!?」

 

……ここ学校だよ?

こんなところで迷子になる高校生は極度の方向音痴じゃないか。

 

2人は僕をなんだと思っているんだ……。

女の子になってから扱いがよく分からなくなってきた。

 

結局、美波と姫路さんの双方と手を繋いだまま、身体測定を行うために保健室へ向かうことになった。

 

 

 

 

保健室に着くとそこには他のクラスの女子が体操服へと着替えていた。

 

Fクラスの女子は僅かな数しか存在しないので、他のクラスと一緒に着替えるのであろう。

 

身体測定では体操服に着替えることが必須なので、ここで着替えてから身体測定へ移る形となっている。

 

さて、ここに長く居座るつもりはないので、早めに着替えるとしよう。

 

早く身体測定を終らせたい一心で制服を脱ぎ始めていた時、事件は起きた。

 

「あぁ! アキちゃん!」

 

この声を聞いた途端、僕の背筋がビクッとなる。

 

「た、玉野さん! なんでここに……!」

 

どうしよう、こんな日に限って1番会いたくない人に会ってしまった。

玉野さんとは女の子になってまだ顔すら合わせてないから、何をされるか分からない。

 

「正真正銘の女の子になれたね、アキちゃん!」

 

あっという間に玉野さんは僕の至近距離まで来てしまっていた。

 

「うん……なれたというより、なってしまっただけど……」

 

興味津々な目で僕の身体を見渡す玉野さん。

 

「うわぁ……やっぱり女装した時よりとっても可愛い! よかったね、アキちゃん!」

 

「よくないよ……この身体でどれだけの苦労を強いられてきたことか……」

 

「これで何も気にせず坂本君と付き合えるね!」

 

「ちょっと待って! なんで僕と雄二が付き合うことになってるの!?」

 

雄二には霧島さんという婚約者がいるのだ。

婚約者を奪うなんて不道徳的な行為は僕の良心が許さない。

 

そもそも、あんなやつと付き合うとか……想像したくもない!

 

「そこ、何やっているの? 早く着替えなさい。後がつっかえるじゃない」

 

ん? この声は……

 

「あ、木下さん」

 

「あら? 吉井くんじゃない」

 

そこには秀吉と瓜二つの姉、木下さんがいた。

 

「ボクもいるよ♪」

 

「……私も」

 

ひょこっと横から出てきたのは、工藤さんと霧島さんだった。

 

「霧島さんに工藤さんまで……」

 

どうやらAクラスの生徒もここにいるそうだ。

ここまでくると、もはや全部のクラスの女子がいるのではないかと錯覚してしまう。

 

「早く着替えましょ。そんなやり取りしてたら測定に遅れるわよ」

 

「う、うん」

 

木下さんに急かされて、改めて制服を脱ぎ始めようとする。

 

周りの女子生徒全員の視線が僕に向いているのは気のせいだろうか……。

 

「遅いよアキちゃん! 脱がないなら脱がしちゃお!」

 

周りの視線を気にして、手が止まっている僕を見た玉野さんは手慣れた手つきで、僕のスカートを両手で掴み、ずり下げる。

 

そして、下半身は赤いチェック柄の下着が姿を現した。

 

「ちょ、ちょっと待ってよ! 自分で脱ぐから」

 

僕は玉野さんの手をけん制して、もう片方の手で下着を隠す。

 

「遠慮しなくていいんだよ、アキちゃん!」

 

「遠慮なんてしてないよ! 1人でやるから!」

 

なんとか玉野さんの魔の手から逃れたところで、僕はブラウスに手をかける。

 

周りの女子生徒全員の目がさっきよりも輝いている気がする。

 

僕はブラウスのボタンを1つ1つ丁寧にはずして袖から腕を抜くと、僕の上半身の肌が露わになる。

 

下とお揃いの赤いチェック柄のブラが僕の大きな胸を持ち上げている。

 

「なんて綺麗な……」

 

「同じ人類とは思えない!」

 

「こんな姿を拝めるなんて……女子に生まれて本当によかった」

 

女子生徒全員の視線が更に集まる。

 

「アキのくせにどうしてそんな……」

 

「お、落ち着いてよ美波……」

 

どこはとは言わないが、ある部分を睨みつける美波。

 

そんなに落ち込まれると、悪いことをした気分になってしまう。

 

「いや~下着姿になると本当にイイ身体してるね~。吉井クン」

 

僕の身体をあらゆる角度からニヤニヤと見つめる工藤さん。

 

「は、恥ずかしから……あんまり見ないで……」

 

羞恥交じりの声で言いながら、腕で胸を隠す。

 

「うひゃー///恥ずかしがっている吉井クン可愛い///いじめたくなっちゃうよ♪」

 

その言葉を聞いて身の危険を感じた僕は、工藤さんから距離をとろうと後ずさる。

 

「アキちゃんー!」

 

「うわぁっ、玉野さん!?」

 

すると後ろから、がばっと玉野さんに抱きつかれた僕は

身動きができない状態になった。

 

「アキちゃんの肌、すべすべでやわらかいです!」

 

「ひゃあ、だ、だめだよ!」

 

玉野さんが僕の脇やお腹を撫で回す。

 

「アハハッ、ボクも触る~♪」

 

「しまった、工藤さんのことを忘れてた!」

 

手をワキワキと動かしながら、工藤さんは僕の胸に手を伸ばす。

 

「く、工藤さん! そこは……あっ……や、やめて……んんッ」

 

「わぁ! すっごくやわらかい! これはもっと調べねば……!」

 

「やぁん……はぁ……ひゃうん……やめてよぅ……」

 

「あぁ~///もう、そんな顔されたらもっとしたくなっちゃうな///」

 

こちらが嫌がっても工藤さんの手は止まらず、むしろ悪化していくだけだ。

 

周りの女子生徒に助けを求めようとするが、周りは僕の姿を見て顔を赤くして目を背けるだけで、こちらを助ける気などないだろう。

 

「うぅっ……もう、やめて……」

 

僕は工藤さんに胸を揉まれて、羞恥心なのかくすぐったいのか分からないが、

涙目になりながら小さな声で懇願した。

 

「やめてあげなさいよ!」

 

木下さんが2人を僕から引き離す。

 

あぁ……ここに頼りになる優等生&常識人が……。

 

「もう2人とも、やりすぎじゃない。吉井くんが可哀相よ」

 

「「……ごめんなさい」」

 

なんだろう……2人に説教をする木下さんは僕にとってかっこよくて尊敬に値するくらいだ。

 

「まったく、アタシが目を離した隙に……大丈夫? 吉井くん」

 

その場にへたり込んだ僕を木下さんはしゃがんで、僕の様子をうかがった。

 

「だ、大丈夫……ぐすっ……ありがとう木下さん」

 

安心しきった僕は木下さんに思わず抱きついた。

 

「ーーーーッ♥!?」

 

「……んぅ? って、わー! 木下さん! どうしたの!?」

 

僕が抱きついた瞬間、木下さんは倒れこんでしまった。

 

……おまけに、鼻血まで出ている。

 

「あらあら、身体測定だというのに困ったわね」

 

幸いここは保健室なので、すぐに保健の先生と保健委員の生徒が木下さんを運んで行くのであった。

 

いったいどうしたんだろう、木下さんは……。

 

「流石の優子も吉井クンに下着姿で、泣きながら抱きつかれたらそうなるよねぇ……」

 

「? どういうこと? 工藤さん」

 

「ん~? なんでもないよ~」

 

本当に何があったんだろうか……。

 

こんなに先が不安になる身体測定は初めてだった。




できた。(´・ω・`)

まったくこのポンコツPCのせいでミスがおおいです。□_ヾ(×× )

とにかく次回は身体測定パート2のお話ですよ。
誤字脱字報告や感想など待っています。

ってゆうか感想ほしい( ゚д゚)ホスィ
我が儘言ってすみません。
ですがこれも自分のモチベーションにつながるので
どうかよろしくお願いします!!
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