明久「僕が女の子に!?」   作:白アリ1号

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早めの投稿できました!
これも皆様のネタ提供のおかげです!!
いつもいつも本当にお世話になっています!(´▽`*)/♪アリガトウ

それではどうぞ~。


14話 夏休み計画

アキside

 

 

雄二から呼ばれて今は雄二の家の前にいる。

 

「えっと……入っていいよ……ね」

 

ここに来ることは初めてではないのだが、ちょっと変な緊張感があって入りにくい。

 

男の家に入るのがこんなにも緊張するものだっただろうか。

 

「おじゃまします……」

 

ドアを開けてゆっくり玄関に入る。

雄二の家は依然と変わらず、自分の家とは全く違う雰囲気が漂っている。

 

「お、来たか明久。とりあえず、上がってくれ」

 

二階の階段から雄二が降りて来た。

 

「ん、じゃあ、改めておじゃまするよ」

 

靴を脱いで、雄二の家に足を踏み入れる。

 

「ところで、どうして急に呼び出したの? 前もって連絡すればいいのに……」

 

あまりに急だったもので、少し急ぎ足で来てしまった。

 

おかげ様で、僕の身体は汗でべったりとしてしまっている。

 

「それはすまん。とにかく二階に来てくれ。ついでにこれを使え」

 

雄二からハンドタオルを受け取る。

 

「うん、ありがと」

 

雄二の後をついていくように、受け取ったハンドタオルで汗を拭いつつ、玄関のすぐそばにある階段を上がって行く。

二階に着いて奥へと進む。

 

「俺の部屋だ入ってくれ」

 

部屋の扉を開ける雄二。

 

「遅かったじゃないアキ」

 

「ようやく来たのじゃ」

 

「……来たか」

 

「こんにちは、アキちゃん」

 

「あれ? みんなも来ていたんだ」

 

そこには美波、秀吉、ムッツリーニ、姫路さんがいた。

 

みんなも僕と同じく雄二に呼ばれたのだろうか?

 

「ああ、いつもの面子も呼んでいた。全員揃わないと話にならないからな」

 

みんながここにいるということは、雄二は僕にだけ前もって連絡を入れていないのか……? と言いたくなるが、今は言わないでおこう。

 

もし、そうだったとしても、さっきここに来る途中の暑さで怒る気力がないし。

 

「話にならないって、それ以前になんで僕たちをここに呼んだのさ」

 

夏休みの初日にいつもの全員を呼んで、雄二はいったい何を始める気なんだ?

 

「今からこのメンバーで夏休み計画を立てたいと思う」

 

「つまり、夏休みどこに遊びに行くかとかを考えろってこと?」

 

「そうだ、せっかくの長い休みなんだ。楽しまなきゃ損だろ?」

 

雄二の言葉に一同はうなずいた。

 

長い休みを有意義な時間にしたいというのは学生である僕たちにとって、切実な思いだ。

 

「それはそうと、いったい何をするのじゃ?」

 

首をかしげる秀吉。

 

「だからそれを今から考えて計画を立てるんだ。誰か夏休みにやりたいことはないか?」

 

雄二の唐突に出されたお題に、僕らは頭を抱える。

 

いきなり集められた挙句、唐突に夏休みに何がしたいかと聞かれてすぐに答えるなんて

難しいことを強要してくるなぁ雄二は……。

 

「私は海がいいですね」

 

「ウチは夏祭りかしら」

 

姫路さんは海で、美波は夏祭り。

 

夏の王道イベントなので、出ることは大体予想できていた。

 

「海に夏祭りか……なるほど。確かにこれは外せないよな……」

 

雄二がペンと手帳らしきものでメモを取っている。

 

こういった計画的な雄二の光景は珍しかったりする。

 

「よし、他にはないか?」

 

また雄二が全員に聞いてくる。

 

「……昆虫採集」

 

昆虫採集?

ムッツリーニにしてはまともな意見……いや、海に行って水着の女性の撮影とか、

夏祭りで浴衣の女性を盗撮etc……を姫路さんと美波より先に言おうとしていたのか、

下心もなく純粋にやりたがっているのか……。

 

「昆虫採集って虫捕りのことか? なぜいい歳こいてなんでそんなものを……」

 

雄二は抵抗を感じている様子。

 

それは僕も少し同意かな。

今時の高校生がそんなことするのは気が引けるような気もする。

 

「……何を言っている……! 自然と触れ合う機会も必要不可欠……!」

 

「お前、なんか必死だな……どうしたんだ? らしくないぞ」

 

いつもとは違う雰囲気のムッツリーニに困惑している雄二。

 

そこまで昆虫採集に対してムッツリーニには思い入れがあるのだろうか?

 

理由はよく分からないが、さっきまで海で水着の女性を撮影だの夏祭りで浴衣の女性を盗撮などと疑っていた自分を恥じた。

 

いつものこととはいえ、ごめんよ、ムッツリーニ。

 

「まぁよいのではないか。これも夏にしかできぬことじゃし、わしは悪くないと思うのじゃ」

 

秀吉は賛成のようだ。

 

「別に構わないけど……ウチ、虫は苦手なのよね……」

 

「私も苦手です……でも、みなさんと行くなら、どこでもいいですよ」

 

美波と姫路さんも渋々、賛成。

 

「僕はいいかなと思う」

 

気が引けるとか思っていたものの、ムッツリーニがあれだけ純粋にやりたそうにしている姿を見せられたら反対という訳にもいかないので、賛成。

 

「そんじゃ、昆虫採集……っと」

 

また手帳らしきものにペンを進めながら書き加えていく雄二。

 

「ところで、雄二。海とか夏祭りとか昆虫採集はいつ行くつもり?」

 

大体、候補が挙げられたところで次はいつそれを実行するかが問題だ。

 

「んー……一番先にできそうなことは、海へ行くことになるな」

 

「そっかぁ。海ね、海……」

 

真夏の空に青い海の景色を思い浮かべる。

 

海に行って、水着を着て泳いで……ん? 水着?

 

「あ、そういえば僕、水着持ってなかったよ……」

 

重要なことを忘れていた。

僕は女子の水着を持っていないのだ。

 

そりゃそうだ、今まで男だったのだから、女子の水着を持っていたらただの変態じゃないか。

 

悩んでいる僕を見た姫路さんが目を輝かせた。

 

「それなら買いに行きましょうアキちゃん!」

 

「え、なんで?」

 

「アキちゃんの水着姿が見たいからです!」

 

「で、でもいきなり買いに行くのはちょっと……」

 

水着を買うとなるといろいろ手間が掛かりそうだし。

それに今更だけど、この身体で水着を着るのはちょっと恥ずかしい気もする。

 

「いいじゃねぇか。買いに行かねぇと話が始まらん」

 

「そ、それはそうだけど……」

 

「そうよ、なんならウチも買いに行くのに付いて行ってあげる」

 

美波まで……。

 

「……俺も行くぞ……!」

 

「あ、ムッツリーニは来なくて結構」

 

「……馬鹿な……!?」

 

馬鹿な、じゃないよ!

まったく、便乗して行けるとでも思ったのか……。

 

「という訳で、お前は明日、姫路と島田で水着を買って来い。じゃないと海に行こうにも行けないからな」

 

「わ、分かったよ……」

 

分かりましたもう買いに行きます。

ちゃんとした格好で行きますよ。

 

僕は肩を落として投げやりな思考に陥っていた。

 

「そうと決まれば、明日水着を買いに行きましょう♪」

 

急に姫路さんはとてもご機嫌になる。

 

「アキちゃんに似合う水着は……ワンピース……それともビキニですかね……」

 

ボソボソと考え始めたのだが、姫路さんは海が楽しみなのだろうか。

意外とアウトドア気質なのかな?

 

それにしても、僕は女子の水着を着ることになるのか……。

ああ……こんなにも元の姿に戻りたいと思った出来事を夏休み早々味わうことに……。

 

僕は夏休みの初日にガクリと、うなだれてしまった。

幸先が不安でしかない。




できた~。(´・ω・`)~♪

次回はアキちゃんの水着選びですよ!
アキちゃんはいったいどんな水着を選ぶのでしょうか!?

想像しただけで……あれ? ケチャップでてきちゃったよ?
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