この作品の更新は不定期です。
作者のノリと勢いで書いた作品ですからね……。
週に2~3話くらいは更新できたらいいと思っています。
ただテスト期間とかで遅くなる場合もあります。
凍結だけは絶対に避けたいところ……! :(;゙゚'ω゚'):
アキside
夕食が終わりみんなコテージの中へ戻る。
今日の夕食はみんなでカレーを作って食べたんだけど、普段自分で作るより美味しかった。
途中、姫路さんが食材を担当しようとしていて、焦る場面も出てきたが、美味しくも楽しい時間となった。
さて、夜になったのだが、夜は何をすればいいか悩む。
部屋で暇な時間を過ごす訳にもいかないとばかりに、ボーッと何をするか考えていた矢先、雄二が2階へと上がってきた。
「なぁ明久、肝試しに行かないか?」
「肝試し?」
「ああ、やっぱり夜の山といったら肝試しだろ!」
「いい提案だけど……でも、どこでやるの?」
キャンプ場だから、あまり肝試しに向いてるような場所はないと思うんだけど?
「コテージの裏に山道があるらしい。そこは外灯や人通りもないようで、肝試しには絶好のポイントらしいぞ」
「そうなんだ、じゃあ行こうかな」
僕たちは外へ出て、夜の暗い山道へと向かう。
★
「ここが雄二の言っていたとこか…………暗いな」
コテージの裏の山道へ来たところ。
雄二が言っていた通り、暗くて灯りがあまりないので、なかなか奥が見えない。
こんな中を歩くのはまた別の意味で怖い気もする。
「よし、じゃあ今からこのくじを引いて同じ色を引いた奴とペアになる」
と、雄二は沢山の棒を握りながらみんなに差し出す。
この棒は割りばしで多分、今作ったのであろう。
それぞれ、雄二の持つくじに手をかけて引く体勢に入る。
「「「せーのーでっ!!!」」」
みんなで声を揃えて、くじを一斉に引き抜く。
僕の引いた棒の先端の色は…………赤だった。
★
秀吉side
現在、ワシとアキちゃんは2人で夜の山道を歩いている……のではなく、肝試しをしている。
自分の引いたくじと同じ色を持っていたのは、アキちゃんだったのだ。
アキちゃんと違う色を引いた、島田や姫路などの女子の面々はがっかりしていた。
少し悪い気もするが、決まったものはしょうがない。
「うぅ……暗くてよく見えない……秀吉はこういうの平気だよね」
「もちろんなのじゃ。こんなの慣れるどころか、朝飯前じゃ」
ポーカーフェイスや忍耐力などの演劇部に必要な能力をを鍛えてきた自分にとって
こんな暗い夜道を歩くだけなど、たやすいことだ。
「アキちゃんは怖くはないのじゃな?」
「う~ん、怖いと言うよりドキドキしてるかな……? 秀吉と2人っきりでの肝試しだからね」
「そうなんじゃな……」
よく考えると、アキちゃんが元の姿の時もそうだが、2人になることはあまりなかった。
少しだけアキちゃんの言ってることが分かる気もする。
「僕ってそんなに怖がりに見えるのかな?」
アキちゃんは自分の姿を見ながら思案顔になる。
「そうじゃな……ワシの意見じゃが、そう見えるのじゃ」
「うぇぇ~、そんなに怖がりに見える?」
「か弱い女な感じが出ている感じじゃな。ワシは可愛くていいと思うのじゃ」
雰囲気的にもそうだが、背は小さいし、顔的にも怖がりな感じがする。
「褒めてくれてるのは分かるけど……全然嬉しくないよ……」
肩を落として、ため息を吐くアキちゃん。
「褒めた訳ではない、本当のことを言ったまでじゃ」
「うぅぅ、それはもっとひどいよ……」
肝試しをしていることはほとんど忘れて、会話をしながらどんどん先に進む。
進むたびに連れて、ワシとアキちゃんの会話が山の中に小さく響き渡る。
「あ、ここ段差あるから気を付けないとね」
アキちゃんは足元を見て、段差があることに気付いたようだ。
「そうじゃな……しかし、足元がなかなか見えないのじゃ」
目線を下にしても、ただ地面がある……くらいの認識しかできず、何があるかよく見えない。
用心して歩かなければ転びそうだ。
「大丈夫だよ、足元が見えなくても……うわっ!」
と自分で言ったそばからアキちゃんが足を滑らせて、尻餅をつく。
「大丈夫かの?」
ワシはそう言って、アキちゃんに手を差し伸べる。
「えへへ……大丈夫だよ」
ごまかすように笑いながら、アキちゃんはワシの手を握る。
「まったくお主も他人に呼びかける前に自分も注意を払うの――じゃ!?」
「えっ……?」
アキちゃんの手を引こうとすると、地面が湿っていたせいで滑ってしまった。
ワシはアキちゃんの方向に倒れて、暗くて分からないが、押し倒すような形になった。
「……いたた……秀吉、大丈夫?」
「大丈夫じゃ」と言おうとしたが、
顔が柔らかい物体に埋もれて、口を開くことができなかった。
な、なんじゃ? この柔らい物体は? とにかく息ができぬ。
暗くてよく見えなかったからか、足元に変なものでも落ちていたのかとその物体に手を伸ばす。
ふにゅっ
「あんっ……ひ、秀吉……どこ触って……んぅ」
触れた瞬間、アキちゃんの声がした。
そして、手のひらにとても気持ちがいい感触がした。
まさか、これは…………。
「秀吉、それ僕の胸だよ……」
「!!!」
それを聞いたワシはすぐにその場から飛び退く。
「す、すまぬのじゃ! アキちゃん! 不可抗力とはいえ、悪かったのじゃ!」
土下座をしながら、必死で謝った。
「ううん……別に秀吉ならいいよ」
「……なぜワシならいいのじゃ?」
「え? だって、僕たちは女の子同士だし、これくらいどうってことないけど?」
けろっとしながら言われた。
「そうじゃったか……いや、そうではなくて、ワシは男じゃ!」
アキちゃんが何も怒ったりしない理由はよりによってこれだった。
あまりにも当然のように言われたので、逆に自分が怒りたくなる。
まったく、いつになったらワシを男と見てくれるのじゃ……。
いい加減、こんなコントは続けたくないし、自分の性別を間違われているのがどうしても納得いかない。
「じゃあ、行こうか。あまりここに長くいるのもあれだし」
「……そうじゃな」
そう言ってわしとアキちゃんは、また山道を進んで行く。
肝試しというよりかは、後半から完全に夜の散歩になってしまったが、これはこれで楽しかった。
それにしても……アキちゃんの胸、柔らかかったのじゃ……。
なにより、顔と手のひらに感じたアキちゃんのあの感触は忘れられなかった。
今朝、番外編を更新したのですが。
時間が結構余っていたので、1日に2話の投稿ができました!
やっぱ、時間を有効活用するのって大事ね。(´・ω・`)ヾ
それと肝試しの相手は秀吉に決まりました!
アンケートにお答えいただきありがとうございました。(_ _*) アリガトォ
活動報告を見ればわかりますが、アンケートの意見が、なんと綺麗に3つの案に分かれて判断に苦しみまた。(笑)