明久「僕が女の子に!?」   作:白アリ1号

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今回はふと思いついたことを番外編として執筆しました。
コスプレのアキちゃんが沢山登場しますよ!

アキちゃんを可愛く表現できていればいいのですが……。

それではどうぞ!


番外編
番外編 ハロウィン


アキside

 

 

10月31日。

放課後に突入し、帰宅途中のことだった。

 

「アキちゃん! アキちゃん!」

 

「な、何かな……? 玉野さん……」

 

僕の目の前に玉野さんが現れた。

 

どうしよう、嫌な予感がする……。

 

嫌な予感がするのはいつものことだけど、今回は特にまずいことになりそうだ。

 

「あのね! アキちゃん! 今日はアキちゃんに着てもらいたい服を持って来たの!」

 

玉野さんはそう言って、鞄から何かを取り出す。

 

この間に逃げ出そうと思ったが、ちょっと気になって足を止めた。

 

そして、僕によく見えるようにあるものを広げて見せた。

 

「これは……ハロウィンの女性用コスプレ?」

 

「そうだよ! アキちゃんに着てもらいたくて作って来ました!」

 

「確かに今日はハロウィンの日だけど……ちょっと玉野さん! ここで脱がすのはやめて!」

 

玉野さんが僕のスカートを掴んで、脱がそうとする。

 

女の子の力を手にしている僕にとっては力が強く、気を抜いたらすぐに下着まで脱がされてしまいそうだ。

 

「こらこら、美紀ちゃん。ここで脱がすのはNGよ、別の所でやりなさい」

 

横から3人の女子生徒が声をかけてきた。

玉野さんと面識があるように見えるが、恐らくDクラスの生徒であろう。

 

「女子更衣室はあっちだから、連れて行きましょ」

 

3人は僕の腕を掴んで更衣室に連れて行こうとする。

 

「ちょっと待って、何で僕を更衣室に連れて行こうとするの?」

 

「決まってるじゃない、アキちゃんのコスプレが見たいからよ」

 

1人の女子生徒が平然と言った。

 

そんな当たり前のように言われても……。

 

「みんなアキちゃんのコスプレが見たいんですよ!」

 

「……うぅぅ、結局、着るしかないのか……」

 

そのまま、玉野さんと女子生徒3人に更衣室へと強制連行される。

 

 

 

 

「アキちゃん! 着替え終わりましたか~?」

 

「ま、まだだよ!」

 

更衣室に入ってからというもの、玉野さんが外で見張っている。

 

しかも、さっきから外が騒がしいと思えば、Dクラス全員の女子生徒を呼び集めたみたいだ。

 

こんなことしてくれなくてもいいのに……!

 

にしても、ハロウィン用のコスプレって結構着るのが難しい。

これは、脱ぐのも大変だろうな……。

 

「……アキちゃん、まだか……?」

 

この声は……ムッツリーニまで連れて来てたのか……。

誰だ? 余計なカメラマンを連れてきたのは?

 

内心、複雑になりながらも着替え終わり、更衣室を出る。

 

「わぁーやっぱりアキちゃん可愛いです!!///」

 

「キャー見て! すっごい可愛い!」

 

「あぁ、こんな妹が欲しかったわ……」

 

僕の着ている衣装は小悪魔のコスプレだ。

頭にツノとリボンのカチューシャに黒のワンピース。

下は網タイツとハイヒールを履いている。

 

「……胸部はレースアップで胸が露出しているのがなんとも言えない……!

さらに、太ももまで露出している足には網タイツという、なんともセクシーな組み合わせ……」 ガクッ

 

ああ、ムッツリーニが……。

やっぱり呼ばなくてよかったんじゃない……?

 

「それでは、次です!」

 

玉野さんに急かされて、次の衣装に着替える。

この衣装も着るのが大変だな……。

 

「それではアキちゃん、出てきてくださ~い♪」

 

「こんなの恥ずかしすぎる……」

 

次の衣装は狼男ならぬ狼女(?)のコスプレだ。

ケモミミのかぶりものに、ふわふわな毛で覆われたワンピース。

腕にウルフグローブをつけている。

 

「……ケモミミがアキちゃんの可愛さを引き立てている……何よりお腹を露出させているのが1番の目の付け所……!」 ダラダラ

 

さっきよりも鼻血の量が増しているよ……。

出血多量で死ぬのも時間の問題だろう。

 

「さてさて、アキちゃん。ここでお決まりのポーズです!」

 

「お決まりのポーズ? ポーズってどんな?」

 

「例えば、『がぉー!』とか『わぉーん』とか、狼になりきって可愛くアピールするんですよ!」

 

ポーズってどんなことしたらいいんだ?

 

……って他の女子生徒まで期待のまなざしで見られているよ……。

あぁ、こんな雰囲気になってしまった以上、やるしかないじゃないか……恥ずかしい。

 

「……が、がぉ~……///」

 

言われたとおり、狼の真似……いや、これ本当にすごく恥ずかしい……。

 

(((……………)))ズキューン

 

「あー! いいよ、いいよこれ!///」

 

「アキちゃん最高! 私の妹になってー!』

 

「ん~エロい! 携帯の待ち受けに一枚撮らせてもらうわ」

 

女子生徒のみんなは大盛り上がり。

 

「こ、これは予想以上の破壊力でした!///」

 

「……その格好で、恥じらいながら猫の手ポーズからの『がぉー』は卑怯……ゴハァッ」

 

玉野さんとムッツリーニまで……ってムッツリーニはいつも通りか。

 

「それでは、次が最後です! アキちゃんお願いします!」

 

僕は玉野さんに最後の衣装を渡される。

 

「これで最後か……やっと開放されるよ……」

 

僕はさっさと終わらせたいので、玉野さんから衣装を受け取り、更衣室に入る。

 

えっと、次の衣装は…………なんだこれ?

 

「ちょっと玉野さん、この衣装は何?」

 

「アキちゃんに着て欲しくて買って来ました!」

 

「そうじゃなくて、この衣装はさすがにないよ……」

 

「アキちゃんならできます!」

 

僕ならできるって、玉野さんは僕をなんだと思っているのだろうか……。

 

そして、みんなも目を輝かせないでよ。

 

他の女子生徒は何かに期待するような目でこちらを見ている。

また雰囲気的にならなければいけない流れになって、なんとも言えなくなった。

 

あ~もう、分かったよ着ますよ。

どうせ夏休みであった、ミスコンよりはぜんぜんマシだから。

 

もうこの際プライドとか恥じらいとかどうでもよくなってきた。

 

「分かったよ、着るから……」

 

「それでは、アキちゃん、お願いします!」

 

結局、着る羽目になってしまった……。

まぁ別に、コスプレはよく着るから慣れてるからいいか……。

けど、いくらなんでもこの衣装はないと思うんだけど……。

 

「それではアキちゃん、出てきてくださ~い♪」

 

「こんなの裸とほぼ変わらないじゃん……」

 

胸と股間の部分を手で隠しながら

 

包帯で胸と尻だけの部分を隠したミイラの衣装だった。

ミイラとは呼びがたいけど……。

 

「……全体の肌が丸見え、胸と尻は隠れているが動いたりしたら、

今でも見えそうなギリギリ感……恥じらって隠すことで更に……!!」

 

ついにムッツリーニは出血多量で倒れてしまった。

お得意の評価も最後まで言えない事態に。

 

「すっごく可愛いです! これが1番です!」

 

「もうこれは可愛いわ……何よりエロい」

 

「……パーフェクト……」

 

感想はいいです。

聞いてるこっちが恥ずかしいです。

 

玉野さんを始めとする、女子生徒の全員の声が耳に入って、より一層羞恥心を煽られる。

 

これで満足してくれたのか、僕はやっと開放された。

 

僕はハロウィンという一年間の中でも、その行事が嫌いになったかもしれない。

と、精神がぼろぼろになりながら心の中で泣いた。

 

 

 

 

後日、ムッツリ商会では『アキちゃんの写真集~ハロウィンversion~』が売り出されたそうだ。

 

これは学園中の生徒が買ったのはもちろんだが、他校の生徒も買いに来るほどの売り上げを誇る結果となった。

 

もちろんアキちゃんはそのことを知る由もない。




橘潤さんやマナさんにいつもお世話になっている
オファニム1952さんと社畜マンさん、アンケートにお答えいただきありがとうございます!
そして素敵な案をありがとうございます!!


また思いついたら番外編やると思います。
その時は見て、楽しんでいただければ嬉しいです。
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