明久「僕が女の子に!?」   作:白アリ1号

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(´・ω・`)そろそろ学校が3学期になるな~……。
新学期を迎えるのに、なぜか心の中に謎の余裕があるんですよね。
分かりますか? 学生の皆さん? (*・ω・)? 


41話 対Aクラス戦

sideアキ

 

 

Bクラスとの交渉もうまく成立し、後はAクラスに宣戦布告をするだけとなった。

 

「よし、今からAクラスに宣戦布告をするぞ、形式は一騎打ちだ

明久行ってこい」

 

一騎打ちか……確かにAクラス全体が圧倒的に有利だ。

いくら試召戦争を経験したFクラスでもさすがにAクラスに勝つことはまず無い。

だから勝率が比較的に高い一騎打ちこそがAクラスに対抗できる手段だ。

 

「ん? ちょっと待って、もしかしてこのままの格好でいくつもり?」

 

「それ以外に何があるんだ?」

 

まさか、疑問形で返されるとは思ってもなかったよ。

メイド服姿で当たり前のように宣戦布告をさせるとは……。

雄二の頭の中で僕は仮装するマスコット的な存在なのかな?

 

「とにかく、事は早めに済ませたい。早く行くんだ」

 

雄二が強引にグイグイと背中を押してくる。

 

「分かったよ…………うぅ……恥ずかしい……」

 

「安心しろ、お前が仮装してるのは今や日常風景だ」

 

それでも恥ずかしいという気持ちは否めないんだよ……。

まったく……雄二は女の子でも人使いが荒いんだから。

 

恥ずかしい気持ちを抑えながら僕はメイド服姿でAクラスに向かう。

 

 

 

 

廊下を通る生徒の視線を浴びて、それに逃げるような速度で歩く。

そして、いつの間にかAクラスの教室の前にいた。

 

ふぅー……落ち着け……これはただの仮装。仮装なんだ。

ただの場違いな服装なんだ……いや、そこが恥ずかしいんだけどね……。

 

もういいや。

ここまで来たら後に引けないし。

 

よーし……行くぞ!

 

ガラッ

 

「失礼します、Fクラスの吉井アキです」

 

僕がAクラスの扉を開けると、ザワザワしていたAクラスの空気が、まるで映像を停止するかのようにピタッと止んで、視線が一斉に僕の方に向く。

 

うぅ……視線が痛い……晒し者になりに来た気分……。

 

「お、おい、俺は夢でも見ているのか? 本物のメイドがここに……」

 

「ああ、俺もだ……すげー綺麗だな……」

 

「か、可愛い……もう私、レズでいいや……」

 

な、なんだよ! そんなにおかしかったのか?

悪かったな、メイド服が似合わなくて。

 

うーん、でもそれを考えるとちょっとショックだ……。

似合っていても複雑だし……でも、だからと言って、似合わないのもな……。

 

「あれれ~? カワイイ女の子が来たかと思えば吉井クンじゃない」

 

「あ、こんにちは……工藤さん……」

 

目の前に工藤さんがやって来た。

 

「どうしたの、その恰好? あ! もしかしてボクのこと、誘ってる?」

 

ニヤニヤしながら、僕の身体を見回してくる。

 

「え、何が?」

 

いったい何を誘ってると言うのだ?

 

「ははっ、相変わらず天然でカワイイな~。吉井クンは」

 

そう言いながら、工藤さんは僕にギュッと抱きしめてきた。

 

「く、工藤さん……いきなりどうしたの?」

 

「あまりにもカワイイから居ても立ってもいられなくて。

あぁ~、やっぱり吉井クンを抱きしめている時が一番の幸せだよ……」

 

抱きしめているだけなのに、そこまで幸せなのか。

工藤さんは女の子を抱きしめる趣味にでも目覚めたのだろうか。

 

「愛子、そんなにくっついたら吉井くんが苦しいわよ。離してあげなさい」

 

次は横から木下さんが出てきた。

 

「ム~、吉井クンは嫌がってないよ。嫌じゃないよね、吉井クン?」

 

嫌という訳ではないけど、流石にここまでベタベタされるのは、ちょっと気恥ずかしいからそろそろ離してほしい。

 

「とにかく同意を得てようが得てなかろうが、離しなさい。吉井くんはこんなことをしにここへ来た訳じゃないんだから」

 

「はーい、……あ~あ、もうちょっと、くっついていたかったのに……」

 

工藤さんはふてくされた顔をしながら、抱きしめていた手を離す。

 

「ところで吉井くん、その服装は?」

 

「これ? それは雄二に着て行けって言われたから着てきただけだよ……おかげで恥ずかしい目に遭っているけど」

 

「そうなのね…………(坂本君、いい仕事してくれるじゃない)」

 

木下さんまで、工藤さんと同じような目つきで僕の身体を見つめる。

 

やっぱり、この衣装、着てこなければよかったかも……。

 

「誰かと思えば吉井くんか。ここに来るなんて珍しいじゃないか」

 

「……吉井、らしくない」

 

「あ、久保くん、それに霧島さんまで……」

 

横から学年次席と主席の優秀コンビの久保くんと霧島さんがいた。

 

「もしかして、観察処分者としての仕事でここに来たのかしら?」

 

あ、いけない、ついうっかりここに来た目的を忘れてたよ。

 

「そういうことで来た訳じゃないよ、木下さん。実はね――――」

 

雄二に言われた通り、僕は宣戦布告内容を告げる。

 

「という訳で、僕たちFクラスはAクラスに一騎打ちを申し込むよ……。

ルールはお互い代表を5人ずつ出して、先に3勝した方の勝ちってことでいいかな?」

 

「なるほど、それなら科目選択はどうするんだい?」

 

と久保くん。

 

「えーと5人だから3と2に分かれるね……どうしたらいいかな?」

 

このことは雄二からは聞いていない。

あらかじめ、細かいところまで内容を決めておけばよかった。

 

「別にそっちが3でこっちが2で構わないわ。Aクラス対Fクラスなのだから、多少のハンデは必要よ」

 

と木下さん。

 

「ありがとう……じゃあ、内容はこれでいいかな?」

 

「……ちょっと待って」

 

と霧島さん。

 

「……私から1つだけ提案がある」

 

「提案? 提案っていったい何?」

 

Aクラス代表でもある霧島さんから提案があるとは、いったいどんな提案なのだろう。

 

「……もし負けたらなんでも言うことを3つ聞くこと……これを追加して」

 

なるほど、これは勝負でよくあるパータンのやつだ。

 

「3つね……勝った数だけ言うことを聞く訳か……全然問題ないよ」

 

これくらいの提案なら雄二は受け入れてくれるだろう。

 

「それじゃあ、色々とよろしくね」

 

と工藤さん。

 

「うーん、それは僕が言うべき言葉だけど……まぁこちらもよろしく」

 

こうしてAクラスへの宣戦布告が完了した。




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