明久「僕が女の子に!?」   作:白アリ1号

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(´・ω・`)/どうも、お久しぶりです。

新学年の最初だったので、家でも学校でもドタバタしていましたが、
やっと落ち付いて、最近は時間が空くことが多くなりました。
その時間を使って、ついに書くことができました!

お待たせして申し訳ないです!

今回から学園祭の話になります。
原作では1学期に行っていますが、作者の都合により、2学期にすることに決めました。
はい、原作より大幅にズレていますね。(;´・ω・)

この作品の設定などはほとんど、オリジナルなのですが、できるだけ原作に従いたいものです……。

読みにくい部分が多々あると思います。
その時はご指摘などをしていただければ幸いです。

それでは、どうぞ!


54話 学園祭に向けて

sideアキ

 

 

「よし、お前ら揃ったな、今日は学校生活の中の大イベントである、学園祭での出し物を決める」

 

教卓の上に立ちながら指示する雄二。

 

僕がFクラスに復帰してから、早くも3日を過ぎた頃。

丁度この時期に学園祭が行われるため、今はこの学園の全クラスが学園祭の出し物を決めている。

 

「そんじゃあ、まず実行委員を任命する、後はそいつに任せるから、好きにしてくれ」

 

やる気のない声で言う雄二。

 

雄二は今回の学園祭ではあんまり、乗り気じゃないみたい。

代表としての仕事をすれば、それでいいと思っているんだろうな。

 

さて、実行委員は誰がするんだ?

 

雄二に任せようとしていたが、本人は関心も意欲のかけらもないのいで、無理な話だ。

こういう時に限って、雄二は頼りないんだよな。

 

誰かやってくれないかと、横目で他のみんなの様子を見る。

 

「おい、誰がやるんだ? 俺は須川がやった方がいいと思う」

 

「俺じゃなくて、ここは横溝がやるべきでは?」

 

「いや、やっぱり坂本がやるべきじゃね?」

 

ダメだ。仕事がめんどくさいとばかりに、担当の押し付け合い合戦が始まっている。

みんなも乗り気ではないみたいだ。

 

自分もこんな面倒な仕事は引き受け難いけど、なかなか話が進まないと、イライラしてくる。

 

「んじゃ、島田がやったらどうだ?」

 

教卓の上で、なかなか話が進まないこちらを眺めながら、雄二は提案する。

 

「え? ウチがやるの? う~ん……ウチは召喚大会に出るから、ちょっと困るかな」

 

「雄二……実行委員なら美波より姫路さんの方が適任なんじゃない?」

 

本人は結構、楽しみにしていたし。

 

「瑞希とウチはタッグを組んで、召喚大会にでるから……それも困る」

 

「へーそうなの? 姫路さんと美波で出るの?」

 

「そうよ、まぁ、ウチは誘われたからやるんだけど、瑞希ってばお父さんを見返したいって、言って聞かないんだから」

 

「お父さんを見返す?」

 

どういうことだ?

 

「そうです、皆さんのことを馬鹿にするんです!」

 

横から話を聞いていたのか、姫路さんが入ってくる。

 

「Fクラスって理由だけで、皆さんのことを馬鹿にするんですよ、許せません!」

 

「いや、その時点で既に馬鹿だと判断できるけどね……」

 

ひどい話とは思うが、馬鹿と決め付けられたって文句は言えないだろう。

 

「それだけじゃないですよ! 昨日、アキちゃんの写真集を見ていたら、

『Fクラスのせいでお前も毒されたんだな……』ってお父さんに言われたんですよ!」

 

「…………」

 

ごめん……姫路さん……それは否定できない。

むしろ、お父さんの方が正しい気がする。

 

「なぁ、島田。話を戻すが、実行委員になる気はないのか?」

 

「だから、召喚大会に出るって言っているでしょ……」

 

「雄二、美波がここまで言うなら、違う人がやるべきじゃないかな?」

 

美波に押し付けようとしたって、いつまでも話が進まないから、違う人を選んだ方がいいと思うけど。

 

「なら、こうしよう。サポート役として副実行委員を任命する、これでどうだ?」

 

雄二がまた、提案する。

 

サポートが付いたら負担は軽減されると思うけど、それで美波は納得するのかな?

それに、また1人増やすとなると、ますます決まるのに時間がかかるのでは……?

 

「そうね……副実行委員次第ではやってもいいけど……」

 

「そんなら、次は副実行委員は誰がやるか決めようぜ、誰かしても構わない奴はいるか?」

 

雄二はみんなに尋ねる。

 

「ワシはアキちゃんが適任だと思うぞい」

 

秀吉が僕を推薦する。

 

「いやー、僕はこんな面倒な仕事は引き受けたくないかな……」

 

「それならアキに決定ね」

 

「ヴェェ!? 何で僕が!?」

 

今の流れで僕になるのはおかしくない?

 

「別にいいだろ明久、島田が決めたことだ、やってやれ」

 

「うぅ……分かったよ…………」

 

僕は渋々と席を立って、前に出る。

 

はぁ……めんどくさいな……。

 

「ウチは議事進行をやるから、アキは板書をお願いね」

 

「ん、了解」

 

僕はチョークを手に取る。

 

「それじゃあ、意見がある人は挙手してね」

 

美波がそう言うと、数名が手を挙げる。

 

「はい、土屋」

 

「…………」 スクッ

 

名前を呼ばれて、ムッツリーニが立ち上がる。

ムッツリーニの意見はちょっと気になるな。

 

「……アキちゃんの写真を集めた写真館」

 

「なるほどね…………悪くないわね」

 

「ちょっと待って美波。なんでまともな意見を貰ったように納得しているのかな?」

 

ムッツリーニが提案する写真館って危ないイメージしか湧かないな。

そして僕の写真を集めたという点が最も気になる。

 

「これでも一応、1つの意見だから。黒板に書いてもらえる?」

 

「うーん……なんか、凄く納得できない……」

 

そう思いながらムッツリーニの意見を書く。

 

 

候補1:アキちゃんの写真館

 

 

「じゃあ、次は……はい、須川」

 

「アキちゃんがチャイナドレスを着て接客する中華喫茶」

 

そこは普通に中華喫茶ってことでよくない?

僕の名前いらないよね?

 

「はい、言われた通りに書いてね、アキ」

 

「わかったよ……」

 

 

候補2:アキちゃんがチャイナドレスを着て接客する中華喫茶

 

 

「書いたよ……」

 

自分の名前を書くのは、いささか恥ずかしいというかなんというか……。

複雑すぎる心境だった。

 

「それじゃあ、次……はい、横溝」

 

「アキちゃんにご奉仕されるメイド喫茶を提案する」

 

「おお、それいいな!」

 

「文句なしだな」

 

「はい、アキ。意見を黒板に書いて」

 

なんだこの自然過ぎる流れは。

 

また、ツッコみたくなったが、僕は黒板に提案を書く。

 

 

候補3:メイドアキちゃんにご奉仕されるメイド喫茶

 

 

「まだ他に意見は……はい、福村」

 

「アキちゃんが風俗嬢をする、というのはどうだろうか?」

 

ん? ちょっと待って、これって学園の出し物を決めるんだよね?

学園でそんなことやったら、学園祭どころじゃなくなるよ。

 

さっきから思っていたけど、みんなはなんで、出し物の中に僕を混ぜるのかな?

 

「ちょっとアウトな気がするけど……これも意見だし、よしとしましょう」

 

「ねぇ美波。仮にこれが採用されたら、Fクラスが大惨事になるよ」

 

下手すれば大惨事だけで済む話ではなくなりそうだけど……。

でも、どうせ選ばれないと思うし、書いておこう。

 

 

候補4:アキちゃんが風俗嬢をする風俗喫茶

 

 

「さて、他に意見は……はい、田中」

 

「アキちゃんと結婚できる、ウェディング喫茶がいいと思う」

 

「「「それだ!!!」」」

 

Fクラス男子生徒が一斉に声を揃えて言う。

 

「ちょっとみんな、出し物を提案するはずなのに、さっきからずっと僕の名前が入っているの!? 僕は関係ないよね!?」

 

「ほらアキ、落ち着いて。騒いでたら、一生決まらないわよ」

 

「僕は落ち着いている場合じゃないよ! というか、どうしてこうなったの!?」

 

「もう、しょうがないわね」

 

美波は黒板の前に立ち、チョークを手に取って、4つ目の提案を書く。

 

 

候補5:アキちゃんと結婚できるウェディング喫茶

 

 

「これで以上のようね、この5つから決めるわね」

 

出た案は5つ、まとめてみるとこうなる。

 

候補1:アキちゃんの写真館

 

候補2:アキちゃんがチャイナドレスを着て接客する中華喫茶

 

候補3:メイドアキちゃんにご奉仕されるメイド喫茶

 

候補4:アキちゃんが風俗嬢をやる風俗喫茶

 

候補5:アキちゃんと結婚できるウェディング喫茶

 

…………なんで全部の案に、僕の名前が入っているのかな?

しかも、後半につれて危ない方向に進んでいる。

 

ここまで来たら、もうなんの話をしているのか、わからなくなってくなってきた。

 

「そしたら……今からこの中から出し物を決めるわよ。みんなで話し合って決めましょう」

 

「そして美波、全部の候補が違和感だらけなのに、なぜ平然と話を進めているのかな?」

 

「全部普通の意見じゃない? どこか、おかしな点でもあるの?」

 

大アリだよ。

むしろおかしな点しかない。

 

「まず何で出し物の中に僕の名前があるの!? そして後半につれて学園祭から、かけ離れているじゃん! そして、誰も指摘しないってどういうこと!?

ねぇ……みんな、頼むからふざけてないで真面目に意見を提案してくれないかな!!」

 

僕は我慢の限界を突破したのか、さっきからずっと言いたかったことをみんなに叫ぶ。

 

しかし、みんなから返ってきた言葉は

 

「俺は普通におふざけ抜きの提案をしたまでだが……?」

 

「そうだ。俺はアキちゃんにやってもらいたいと思ったから提案したんだ」

 

「だよな、ごもっともな意見だ」

 

と全然、意見がどれだけ学園祭の内容にそぐあわないか、理解してくれていない。

 

「……あのさ……とりあえず、僕が何かをするという考えから一旦離れようか?」

 

「「「それは無理」」」

 

「えぇ!? なんで!? なんでわかてくれないの!?」

 

なぜそこまで、僕にこだわるのだ。

 

「俺たちはアキちゃんがコスプレする姿が見たいんだよ! アキちゃんがそうしてくれないと、アキちゃんがFクラスにいる意味がないだろぉ!?」

 

僕の存在意義って、なんだよ……。

別に僕がいようがいなかろうが、FクラスはFクラスで成り立ってると思うけどね……。

 

「アキちゃん、絶対にやってくださいね! こういう仕事はアキちゃんがするべき……とういうか、しないといけないんです!」

 

「姫路さんまで、僕にコスプレを強制させるように!?」

 

あ、待て、姫路さんは元からこんな感じだった……よね。

 

「諦めろ、明久。どう足搔いたって無駄だ」

 

「ゆ、雄二まで…………そこは助けるべきでしょ!?」

 

「もう、仮装がお前の役割と言っても過言ではない。いい加減、自重したらどうだ?」

 

「役割って……なんだよ……僕は着せ替え人形か…………」

 

ダメだ……味方は誰1人いない……。

みんなは僕にどうしても、コスプレをさせたいみたいだ。

 

僕のコスプレ姿なんて誰得だよ……。

 

なんとなくAクラスの時から疑問に思っていた。

 

「はぁ……もういいよ、そこまで言うなら、やってあげるよ…………」

 

「「「YES」」」

 

みんなのしつこい要求に負けてしまい、結局、承諾してしまった。

 

あぁ、僕は大勢の生徒や一般人の方々に自分のコスプレ姿を晒すことに……。

 

学園で幾度なく、コスプレ姿を晒してきたというのに、今度は一般公開というのは泣けてくる話だった。

 

「……でも、意見を改めて見ると……まるで僕だけがホール役をやるみたいじゃん……

1人は流石に無理だからね?」

 

「ん~……そんなら他の女子メンバーにやらせたらどうだ? 例えば姫路とか……」

 

雄二が素っ気無い言葉で言う。

 

だが、いい提案なのは確かだ。

 

「坂本くん、私は厨房班で料理をするつもりだったのですが……」

 

「ダメだよ姫路さん! 姫路さんは絶対にホール班じゃないとッ!」

 

姫路さんに厨房班を任せると、食中毒者多数で学園祭が悲惨な目になりかねない。

1人でも被害者が出る前に食い止めねば!

 

「え、でも、これはアキちゃんが主役ですし……私の出る幕はないと思います」

 

「そんなことないよ! えーと……ほら、姫路さんは可愛いから、僕だけより、姫路さんがいる方が絶対にいいと思う!」

 

「そうだな、姫路がいるといないじゃ大違いだ」

 

「……サブ役は必須」

 

雄二とムッツリーニからも援護をもらう。

 

過去に被害を受けた2人は唯一、わかってくれる奴だ。

 

「それなら、ウチもホール役にしようかな~?」

 

「どうぞ、ご自由に」

 

「なんでウチと瑞樹の態度が違うのよ……」

 

美波までやってくれると、負担が軽減されて助かるよ。

 

そして、後は……

 

「秀吉! 秀吉がいてくれれば完璧だよ!」

 

「なぜ、ワシを混ぜるのじゃ……サブ役は姫路と島田で間に合っているのじゃ。

そもそも、ワシは男なのじゃ、仮にホール役をやるとなると、男の格好じゃぞ?」

 

「女装でいいじゃん! お祭り騒ぎなんだし!」

 

「お主はどこまで都合のいい頭をしているのじゃ……」

 

秀吉なしじゃ、始まる訳がないよね。

 

「よし、じゃあ、ホール役は僕と姫路さんと美波と秀吉で決定だね、後は……うん。

この5つの案の中から、出し物を決めようか」

 

この、どう見てもおふざけ要素を詰め込んだ、5つの選択肢から選ばなければ。

 

「じゃあ、どうする? 俺は候補3がいいかな?」

 

「俺は5だな、アキちゃんと結婚したいし」

 

「衣装はどうするんだよ? ウェディングドレスなんて1着手に入れるだけでも、結構苦労するぞ? 俺は候補2が理想だな」

 

「候補1がいいかな、僕は」

 

「アキちゃんの写真集なんて、俺達はよく見てるじゃねーか。悪くはないと思うが、学園祭だし、もっと派手にやろうぜ。

ってことで俺は4を選ぶ」

 

意見は綺麗に分かれている。

最初は乗り気じゃなかったのに、今では意見を出し合い真面目に話し合っているから、実を言うと、本当はみんな楽しみなのかな……?

 

「はいはい、みんな、意見はまとまった? 今から、この5つの案の中から選んで手を挙げること。異論は認めないわ」

 

美波は候補に挙がった5つの案を決めるために、多数決で決めるようだ。

 

なかなか決まりそうになかった雰囲気だったけど、果たして結果はどうなるのやら。

 

「はい、Fクラスの出し物は須川考案の中華喫茶にします。全員、協力するように」

 

接戦状態だったが、僅差で中華喫茶が選ばれた。

 

まぁこれは、1番まともで健全だし、他の候補に挙がった案と比べれば全然だ。

僕もそれがいいと思ったしね。

 

こうして、学園祭の出し物は決まった訳だが、果たして、無事成功に終わるのだろうか。




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