明久「僕が女の子に!?」   作:白アリ1号

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やっと学園祭も完結間近です!

ここまで読んでくれた読者の方々には感謝の気持ちでいっぱいです!
最後までお楽しみいただけるよう、頑張りますよぉ!(`・ω・´)フンス!


62話 学園祭終了

sideアキ

 

 

『ただいまの時刻をもって、清涼祭の一般公開を終了しました、各生徒は速やかに撤収作業を行ってください』

 

「や、やっと終わった……」

 

「学園祭とはいえ、流石に疲れたのう……」

 

「……まったく同意…………」

 

放送を聞いて、僕達3人は過度な疲労により、その場で同時にへたり込んだ。

 

案内や接客などの一見、簡単そうに見えるホール役の仕事だが、次から次へと来店して来るお客さんの接客相手をするのはあまりに過酷だった。

 

それに、こんな露出度の高い衣装だし……。

あんなに大勢の前でこんな姿を晒していたのか……恥ずかしかった。

 

今更ながら、この衣装はやりすぎたと思っていた。

 

「お前らよくやったぞ。おかげ様で大盛況になった。ご苦労だ」

 

「雄二こそ、お疲れ」

 

「お疲れ様なのじゃ」

 

「……ご苦労様」

 

僕たち3人は代表として(一応)頑張ってくれた雄二にお疲れ様と返す。

 

「おつかれさま、アキ」

 

「お疲れ様です! アキちゃん」

 

丁度、姫路さんと美波が決勝から戻って来たようだ。

 

「あ、姫路さんに美波、どうだった、優勝できた?」

 

見に行けなかったので、勝敗の行方は分からぬまま。

 

「残念ながら……負けてしまいました」

 

残念そうな表情や悔しい表情ではなく、笑って誤魔化すように返す姫路さん。

 

「惜しかったねぇ……」

 

「でも、いいんです……お父さんは説得できましたし!」

 

「そうね、ウチもそれで十分ね」

 

おお! お父さんの説得に成功したのか~。

よかった、これで姫路さんはこの学園に残ることができたんだ。

本当によかった……。

 

自然と僕は心配していた悩み事が消えて、安堵のため息をつく。

 

ムッツリーニもそれを聞いて、普段は見せることのない安心した表情でいた。

 

「そんじゃ、この後教室で打ち上げを行う。お前らとっとと着替えておけよ」

 

「ん、了解。雄二」

 

僕たち3人は一刻も早く着替えたい。

ただ純粋にそう思い、更衣室に向かおうとしたが、

 

「待ってください! アキちゃんはこのままで! できれば土屋くんも……!」

 

と行こうとしたところを姫路さんに止められた。

 

「えぇ!? 何で僕が!?」

 

「……なぜ俺まで……!?」

 

「せっかくですから、最後までその姿でいましょう! お願いします!」

 

姫路さんのお願いは聞いてあげたいけど……こればかりは無理です。

 

「悪いけど、僕は着替えるからね……ムッツリーニだけで十分だよ」

 

「……アキちゃんまで……!?」

 

困惑するムッツリーニをよそに僕は制服を手に取り、更衣室まで向かおうとした時だった。

 

♪~♪~♪~

 

制服のポケットに入っているスマートフォンから、着信音が鳴った。

 

誰だろう、こんな時に……?

 

スマートフォンを取り出し、ホーム画面を開くと、L●NEに一件のメッセージが来ていた。

 

差出人は久保くんだった。

 

久保くん……?

どうしてこんな時に……。

 

久保くんとはほぼ毎日、連絡を取り合っているのだが、

何でこんな時に送ってくるのだろう? 何かあったのかな?

 

気になりながらも、メッセージを確認。

 

『学園祭お疲れ様。Fクラスは凄いことになっていたね、何かあったの?』

 

ああ、なんだ……Fクラスの盛況が気になっただけか……。

 

確かに気になるよね、初日があんな状態だったのだから。

 

『久保くんこそお疲れ様。実は言い難いことだけど……水着で接客させられちゃって……。(/ω\)

そしてなぜか、お客さんが増えたんだよね……』

 

取り敢えず返信。

 

あんまり知られたくないことなんだけどね……。

 

♪~♪~♪~

 

返信してすぐに久保くんからの返信が来た。

 

確認っと。

 

『そうだったんだ……僕もFクラスに行ってみたけど、多すぎて並ぶ暇がなくてね。

ちょっと残念だな、僕も見たかったよ』

 

…………?

 

僕は久保くんの返信を見て、首を傾げた。

 

残念ってどういうことだ……?

僕の水着姿が見たかった、ということかな?

でも、それなら何で見たがるんだろうな?

 

久保君らしくない返信に悩んだが、考えても答えは見つからず、理解に苦しむ。

 

『僕の水着姿が見たかったの……?』

 

本人に聞いてみようと、返信。

悩んだ時は本人に聞いてみるのが1番だ。

 

♪~♪~♪~

 

また、すぐに返信が来た。

 

確認。

 

『うん、見たかったよ、ただ何となく見てみたくてね……(;^_^A』

 

何となく……か……。

 

ただの好奇心的な意味だったようだ。

そんなに見たいのかな……?

 

『そしたら、この後Fクラスで打ち上げをするから、その時に来てくれない?

そうすれば見せられるけど……?』

 

恥ずかしいけど、久保くんだからいいか……。

いつも助けてもらってるから、お礼として……お礼になる訳ないけど。

 

♪~♪~♪~

 

確認。

 

『え、大丈夫なの? わざわざ僕のために……』

 

久保くんが驚きの表情が想像できる内容だ。

 

『うん、今着替える前だったし、別にいいよ』

 

すぐに返信。

だんだん操作に慣れてきた。

 

♪~♪~♪~

 

確認。

 

『ありがとう、そしたら後でFクラスに寄ってみるよ』

 

と嬉しそうな返事が返って来た。

 

こうして、僕と久保くんの約束事ができた。

 

久保くんのために、もうしばらくこの格好でいないと……。

でも恥ずかしいから、制服を羽織っておく。

 

僕は制服を羽織って、そのまま打ち上げに参加することにした。

 

なんで僕はすぐに責任を持てない約束事をすぐ交わすんだろうな……。

 

「アキちゃん、結局着替えなかったんですか?」

 

姫路さんは僕の姿を見て不思議そうな顔で尋ねる。

 

「まぁ……一応ね……」

 

「考えを改めてくれてよかったです~♪」

 

別に改めたって訳じゃないけど……。

 

「……俺まで結局着替え損ねた……」

 

ムッツリーニが絶望的な表情を浮かべている。

 

着替えたら着替えたで、大変なことになりそうだ。

 

その格好じゃないと、僕の姿を見た瞬間、昇天してしまうよ……。

 

ムッツリーニにとっての生命線はチャイナドレスにかかっていた。

 

にしても、ムッツリーニの新しいところを見つけたな。

まさか女装すると若干だけど、興奮が収まるんだね。

 

これを機に、本人も学習しているといいけど……。

 

「男子生徒に止められて、ワシも着替えておらぬのじゃが……」

 

秀吉は着替えなくて結構。

むしろそのままでいなさい。

 

「おーい坂本、買出し行ってきたぞー」

 

「おう、須川。ご苦労……そしたら、もう始めるか」

 

買出しに行ってくれたFクラス男子達が戻ってきたところで

中華喫茶『ヨーロピアン』の成功を祝して、打ち上げ開始。




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