明久「僕が女の子に!?」   作:白アリ1号

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今回は入浴時間にはこんな戦いが繰り広げられているんですよ。と、お伝え出来たらいいなと思っています。


84話 入浴中にあった出来事

sideアキ

 

 

Aクラスとの合同学習が終えた次には入浴時間が待っている。

今は部屋に戻って、着替えを取りに戻っていた。

 

「そういえば、姫路さんと美波と佐藤さんって学習時間に何してたの?」

 

多くのAクラス女子生徒と一緒に勉強していたと思っているが、合同学習とはいえ、あそこまで集めてするのだろうか? とずっと疑問に思っていた。

 

「最初は美波ちゃんと美穂ちゃんと一緒に勉強していたんです」

 

「ふむふむ」

 

「ですが、途中で息抜き程度にアキちゃんの写真集を見せ合いっこしてたら、そこへAクラスの人たちも集まってきたんですよ……」

 

「……ごめん、姫路さん。なんで僕の写真集を学習時間に見ているの?」

 

あの原因の発端は僕みたいなものだった。

 

しかも、あの大勢に見られてるってことは…………うぅ……考えないようにしておこう。

 

「みなさんから大好評でしたよ! アキちゃん」

 

「欲しい人が続出して、ムッツリ商会で買えばいいことも教えてあげたわよねぇ」

 

「佐藤さん、美波……学習時間にそんなもの読まないでよー!」

 

考えないようにしてた矢先に余計なことを教えられた。

 

なんで僕の写真集なんて欲しがる人が多いんだろうか……今月のムッツリ商会は黒字確定だな……。

 

 

 

 

side雄二

 

 

「坂本、俺たちに話ってなんだ?」

 

Fクラスの連中を全員、俺らの過ごす部屋へと集めた。

 

「よく来てくれた。実はみんなに提案がある」

 

「提案?」

 

「今度はなんだよ……正直、疲れて何もやりたくないんだけど」

 

「早く部屋に戻ってダラダラしてぇな~」

 

Aクラスの合同学習で疲れたFクラスの全員は口々にダルそうな発言や態度をとる。

 

俺は静かになるまで待ち、こう告げる。

 

「――みんな、女子風呂の覗きに興味ないか?」

 

「「「詳しく聞かせろ!!!」」」

 

よし、いい返事だ。

 

「昨夜俺たちは女子風呂の覗きに向かったんだが、そこで卑劣にも待ち伏せをしていた教師陣の妨害を受けたんだ」

 

「「「ふむ、それで?」」」

 

「そこで、風呂の時間になったら女子風呂警備部隊の排除に協力してもらいたい。

報酬はその後に得られる理想郷の光景だ。どうだ?」

 

「「「乗った!!!」」」

 

よし、これで仲間が増えた。

 

待ってろよ、明久。

身体を入念に洗って、風呂場で待ってろよ。

 

 

 

 

「西村先生。流石に彼らも現れないのでは? 昨日、あれほど指導をしたことですし」

 

「布施先生。彼らを侮ってはいけません。彼らは生粋のバカです。あの程度で懲りるようであれば、今頃は模範的な生徒になっているはずですから」

 

「そうでしょうか? いくらなんでも、そこまでバカでは――あ、アレは!?」

 

――――ドドドドドドド!

 

「待ってろよー! Aクラスの可愛い子ちゃん!」

 

「姫路さん、結婚しましょうぅぅぅ!」

 

「島田のペッタンコ!」

 

「そして、一番の目玉は――」

 

「「「アキちゃんのパーフェクトボディー!!!」」」

 

俺らFクラス男子全員で風呂場に突撃。

 

作戦はいたってシンプル。

理想郷への到達。目的地まで突き進むだけだ。

 

「に、西村先生! 大変です! あの数はまずいですよ!?」

 

「まさか、懲りるどころか数を増やしてくるとは……布施先生、私たちだけでもあの連中を食い止めますよ。1人でも逃がさないように!」

 

「りょ、了解しました……! 試獣召喚(サモン)!」

 

西村先生は身を構えて、布施先生は召喚獣を出現させる。

 

「な、なんだ……アレは……!?」

 

「布施先生が2人になった!?」

 

布施先生をコピーしたような召喚獣がいることに誰もが驚き、足を止めた。

 

そういえば、前に明久が試験召喚のアップデートがどうのこうの言ってたな。

もう既に実装済みって訳か。

 

「教師2人相手なら辛うじていけるだろうと思っていたが、あれだと実質3人を相手にするようなもんだぞ……。

どうする……坂本?」

 

「ここは突破するしかない! 理想郷へたどり着くことだけに専念しろ!」

 

「「「おう!!!」」」

 

俺の掛け声で、一斉に召喚獣を召喚していく。

もちろんこちらも、アップデートの影響を受けて、自分と同一人物の召喚獣となっている。

 

「これが俺たちの新しい召喚獣……」

 

「この数でならいけそうだな!」

 

そのまま勢いに任せて、布施先生の召喚獣を各自の召喚獣で襲い、それに続くように再び走り出す。

 

「「「うおおおおおぉぉぉ!!!」」」

 

これは行ける!

 

誰もがそう思っていた時のことだった。

 

「……まったく、君たちには呆れたよ」

 

突如、目の前に謎の人物が現れて――。

 

ヒュン

 

何かを振りかぶったような音と共に、俺たち全員の召喚獣の約3、4割程度がやられていた。

 

「は、はぁ!? 何が起きたんだよ!?」

 

「一瞬でどうなったというんだ……!?」

 

「布施先生の仕業……じゃないよな?」

 

西村先生でもなければ、布施先生がやった訳でもない。

目の前に現れた人物に目をやる。

 

すると、そこには――。

 

「く、久保くん? なんで君がこんなところに!?」

 

「なぜ貴様がこんなところにいるんだ……?」

 

「「「はぁ!!!???」」」

 

なんと、謎の人物の正体は久保だった。

布施先生も西村先生も動揺しているのが気になるところだが……。

 

久保も召喚獣を出現させており、もちろん久保と等身大サイズとなっている。

 

「すみません、先生。勝手に指導に首を突っ込むような真似をして。しかし、これは同級生である僕としては見過ごせない事態です」

 

「何があってここにいるかはよくわからんが、まぁいい。お前は学年次席という立場にいる。

それに免じて、協力することを許可する。あいつらのお手本となってやれ」

 

「正直、私と西村先生だけでは心細かったところです。協力感謝します」

 

「ありがとうございます」

 

西村先生と布施先生に対して、頭を下げると、こちらへ向きを変える。

 

「おい、久保! なんでお前がここにいるんだよ!? まさか、俺たちの計画を知っているのか!?」

 

「計画……? なんだ、それは? 僕はただ、着替えを取りに部屋へ戻っている最中、君たちを見つけたんだよ。

この時間は確か、Fクラスは人数上の問題で、女子の入浴時間だったよね。それなのに、こんな大勢揃って入浴場に行くのは不自然だと思って、後をつけたらこの有様だった……という訳だよ」

 

クソッ……読まれていたか……勘の鋭い奴め。

 

「久保! テメェはこの前のアキちゃんとのデートの件といい、今回も俺たちを邪魔するのか!?」

 

「いくら学年次席だからって、俺たちの前で調子のいいことぬかしてんじゃねぇぞ!」

 

「ぶっ殺す! やるぞ、お前ら!」

 

「はぁ……もうちょっと賢いと思ったんだけどね……残念だよ」

 

久保はそうつぶやくと、彼の召喚獣は大鎌を振り上げて、目にも止まらぬ速さで俺らを襲ってきた。

 

 

 

 

sideアキ

 

 

一方、その頃の女子風呂では――。

 

「アキちゃんと風呂に入るのって落ち着くなぁ……」

 

「やわらかいし、気持ちいいから最高だよ」

 

案の定、佐山さんと浜崎さんに湯船に浸かりながら密着されていた。

 

「同じお湯の中にいるって、なんかエッチだね!」

 

今回は工藤さんもいるからいつもより暑苦しい……。

下手したらサウナよりも暑いかも……。

 

「いつ見ても綺麗な肌よね……どんな体質なのかしら」

 

じっくりと僕の身体を観察していく櫻井さん。

 

「やっぱり、大きいと浮くのね……瑞樹もそうだけど」

 

「あっても困るだけですよ……」

 

どこがとは言わないが、湯船に浮く僕と姫路さんの物体を睨む美波。

 

「アキちゃん、部屋に戻ったらトランプやりませんか? 昨日、持ってきてたのを使いましょう!」

 

「うん、いいよ。やろうやろう」

 

佐藤さんがトランプを持ってきていたが、昨日は時間がなかったのですることができなかった。

 

「アタシも行っていいかしら? 部屋にいても退屈だし」

 

「ボクも行きたい!」

 

「……私も参加する」

 

「もちろん。多い方が楽しいし」

 

木下さんと工藤さんに霧島さんもトランプをするメンバーに混ざることとなった。

 

2日目の入浴時間も平和で終わって何よりだ。




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