本好きと暗殺教室   作:与麻奴良 カクヤ

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60 「10時間目 初めての暗殺関わり当日の時間」

「失敗する?どうしてだい」

 

「いくらプールに薬品を撒いてもプールに先生を落とせなければ意味がないと思ったので別の可能性を考えてみた。」

 

「それで?」

 

「まず、何らかの方法で生徒に危害を食わえる。勿論、そんなに危ないものではないと思う。精々先生が直ぐに助ける事が出来るはず。そうして油断した時に水場に落とす。寺坂に渡したピストルはあなた達に合図するものではなく別の物ではないと?」

 

「…お見事。正解だ。寺坂君に渡したピストルはあそこの塞き止部分に設置した爆弾の起爆装置になっている。生徒が川に流されているのを助けたアイツをイトナが殺る。そう言う計画だ。7~8人は死ぬ可能性がある。どうだいここまで聞いて私を止めるかい?」

 

「止める?バカ言わさせないで。成功に犠牲は付き物、そう言うのは分かり切ったことだわ。でも報酬は絶対よ。ここに私は居なかった。計画に関与してない。分かったわね」

 

「もちろんだよ。君みたいな人がいると非常に殺りやすい」

 

さて、聞きたい事も聞けたし帰るとするか。

 

絶対怒られるな。

 

 

 

次の日昼休み時間に寺坂が登校して来た。

 

今度は巻き込まれないようにと誰にも気づかれずに教室を出た。

 

向かった先はプール近く。

 

「今、彼が宣言したわ。放課後、ここで暗殺を行うよう言ってるはず。正直、生徒は何人来るか分からないけど」

 

「来てもらわなくてはこちらが困る。最悪君に人質役をやらさなくては」

 

「そうならないように祈っておくわ。」

 

 

 

放課後先に帰ったと見せかけてプール近くに行く。

 

プールにはクラスの人達。

 

良かった人質にならなくて。

 

さて、順調にいってよね。

 

とここで爆破音が聞こえてきた。

 

寺坂は呆然と立っていた。

 

爆破は成功、先生は流された人を救出しに行った。

 

少し川沿いを下り先生と転校生がいる近くに行った。

 

先生はと転校生の戦いはこっちが優勢だと一目で分かった。

 

一億まであと少し。

 

今の歳で一億あればアルバイトで生きていけるとなにかの本に書いてあった。

 

あと少し、あと…………

 

急に寺坂が邪魔をしてきた。

 

なぜ?さっき呆然と突っ立てったはずじゃあ。

 

周りを見渡すと赤羽がいた。

 

アイツが寺坂を使っているのか!

 

そして私の一億が遠のいた。

 

結局は寺坂も周りに飲み込まれたか。

 

このクラスと暗殺をする気は当初と同じく全くない。

 

成功する気がないから時間の無駄。

 

だけど、あの二人の計画はいい。

 

成功、失敗に関わらず計画の準備をキッチリとすればお金が貰えるのだからこれ程良いアルバイトはない。

 


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