本好きと暗殺教室   作:与麻奴良 カクヤ

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61 「11時間目 期末テストと夏休みの時間」

もうすぐ期末テストが始まる。

 

先生が三人も付いて鬱陶しい。

 

今回は各教科一位をとった人が触手を破壊できる権利を獲得できるらしい。

 

全教科最下位レベルの私じゃあ関係のない話になる。

 

それよりアルバイトで手に入ったお金で本がたんまりと手に入ったのでそちらの攻略を

したい。

 

次の日A組と各教科で勝負をする事になった。

 

どうしていつもこんな面倒なことをするのかしら、勝手に合意しやがって!

 

 

 

期末テスト当日

 

眠い。

 

昨日の晩、父親に明日がテストだということがばれて「勉強しろ!!」と怒られ仕方なく机に向かったもののする気などなく、いかにもやってますよ雰囲気で教科書を開き買ったばかりのシリーズ物小説を読み始めた。

 

一冊読み終わると続きが気になり二冊、三冊と立て続けに読んでいったのだが四冊目が読み終わると日が昇っているのに気づき慌てて支度し今にいたると。

 

眠たいのでぱっと見で分かる問題だけを探して解いていき後の時間は全部寝た。

 

全体の一割も分からなかったとは……これ高校入れないかも。

 

その前に地球がなくなるんだった。

 

もっと本を読まないと後悔がないように。

 

 

テストが返ってきて一学期最終日。

 

結果は全教科最下位

 

当然の結果だろう。

 

眠くて集中出来なくなり途中から問題すら読まずに記号問題を感で書く事しかやらなかったからね。

 

あ、A組との勝負は勝った。

 

おかげさまで夏休みなのに沖縄離島リゾートに三日も行かなくてはならない。

 

そこで暗殺をするのだと。

 

あぁ、私の夏休みがぁ………

 

さらに家に帰った後で親にもこっぴどく怒られた。

 

本だけは死守しなければ!

 

 

 

夏休みなのに学校で訓練

 

こんな事しても一向にナイフ術も射撃も上手くならない。

 

まぁ私一人が成長してないにすぎないのだけどね。

 

そんなわけで体を動かすナイフ術は嫌なので隅の方でゆっくりと狙いを定めて撃っていた。

 

撃つ、当たった。

 

撃つ、当たった。

 

撃つ、当たった。

 

こんな感じでVRMMOFPSゲームが出てくる某小説の感じを味わいながらひたすら撃っていた。

 

 

 

そんな感じで七月が過ぎ八月の沖縄離島の暗殺の日になった。

 

離島まで約六時間三冊弱の本が消費された。

 

かなりの冊数持って来たのだが果たして持つだろうか?

 

かなり不安だ。

 

暗殺は夕食後にやるそうなのでそれまでは自由時間。

 

もちろん部屋に籠って本を読むに限る。

 

エアコン完備の完全個室これ程本を読むのに適した部屋はこの島にはないだろう。

 

フカフカのベッドでゴロゴロと体制を変えたりこれまたフカフカな椅子に座ったりとしながら本の世界にめり込んでいった。

 


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