本好きと暗殺教室   作:与麻奴良 カクヤ

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65 「15時間目 二学期の始まり」

 違和感もとい気配を感じ後ろを振り向く。そして静かに本へと視線を戻す。

 

見なかった事にしよう。

 

「ちょ、何で無視するのですか!?」

 

何で私が宿題を諦めようとすると出て来るのだ。このタコ先生は!

 

違和感の正体はタコ先生が窓に張り付いていて部屋に入る光が少し変わった事によるものだった。

 

それになんだ。手?に持っている看板は?『夏祭りのお知らせ!!』あぁ、あれか。もう何年も行ってないやつだな。

 

このままではうるさいので中に入れた。

 

中に入れたのがいけなかった。タコ先生は部屋にはいると机の上に広げてあった宿題を見つけてやらされた。しかも19時になると気分転換と言って夏祭りに連れて行かれた。

 

余談だが夏祭りに行くとのことでおこずかいを母から貰えたので本代が増えた。これは少し感謝した。

 

夏祭りが終わってからもやらされ日付が変わる頃にやっと終わらせることが出来た。

 

両親に気づかないで教えるとはこのタコ先生はどうなっているのか?

取り敢えず私の夏休みは宿題が無事に終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二学期が始まりは少し波乱万丈だった。

 

 

 

クラスから一人Aクラスに行ったと思ったら数日後Eクラスに戻ってきた。

 

何がしたかったかしら。

 

 

 

それからまだ続く。廃棄される卵を使って巨大プリンを作らされた。中に爆弾と弾を入れて食べている時に暗殺するという計画だったがタコ先生に見つかり失敗。

 

作るのは面倒だったが最後に食べたプリンが美味しかったのでまぁ良しとしよう。あとこの計画を考案したのが茅野さんだったのが少し驚いた。この手の人は何か抱えているのがテンプレなのだがどうでもいいや。

 

 

 

体育でも変化があった。フリーランニングと言われるこれまた体を壊す様な訓練を追加された。

 

これを見てタコ先生が何を思ったのかケイドロをやらされた。烏間先生とタコ先生のチートコンビを相手にだ。始めは烏間先生が無双していたらしいが途中タコ先生が賄賂受け取り知恵を入れ烏間先生の無双が止まり一チームが引き寄せてタコ先生が手を出せない水中に逃げ込み勝ったらしい。

 

私?開始数分で捕まり残り時間を読書にあててたよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケイドロから数日後、学校から帰っていると奴に呼び止められた。

 

「若麻績君。また君に暗殺の下準備の依頼をしたい」

 

シロと言う得体の知れない奴だ。クラスに馴染めてない私にとって此奴は良い雇い主だ。今回も一言で引き受けた。

 

今回の仕事はタコ先生の私物に女性の下着を紛れ込ませる。クラスの出席簿に細工する。とのことだった。簡単だ。これだけの事で前回と同じく十万も貰えるとは。

 


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