シロと会ってから私は家に帰らず防衛省が用意した部屋で過ごした。学校には行ってない。烏間先生にも知らせてないから見つかることはまずない。
ここは快適だ。何も言われないし本も自由に読める。だがこの生活も後からくるものに対してはほんの少しにもならない。故に必ず成功させてもらう。私の生活の為に!
二学期の始めに私が立てた予想は合っていた。これまでの物事から考える。始めよう最高の暗殺を。
目の前に茅野さんによって心臓が傷ついたタコに奇襲をかける。
暗殺のタイミングは他の暗殺失敗直後が良い。これは失敗した暗殺が大きければ大きいほど奇襲が成功する。夏休みの暗殺から得た知識からだ。
タコは驚く。いや、タコだけでなくこの場にいた全員の不意を着いた。
だって一番暗殺に乗り気でなかった私が触手で攻撃しているからだ。茅野は初めからタコに殺意を持っていた。私が殺意を持ったのはつい最近、死神に捕まってからだ。
タコ達が触手は危険だと説得して来る。
知るか!タコを殺せば触手は抜いて貰える。茅野と違って埋めてから一ヶ月も経ってない。ここでタコを殺して百億手に入れて一生本を読んで暮らす。もし失敗したら触手に蝕まれて死ぬだけだ。どうせ家に居ても本をもう読めない。なら大金を手に入れるか死ぬかのどっちかだ。
段々とタコを追い詰めていく。
茅野は感情に溺れ理性を失ったが私は違う。殺したいと思う気持ちと同時に冷静でいる。冷静さを失うと触手の動きが鈍るからだ。
触手を集めてエネルギーを凝縮し放つ。
触手の熟練度はタコには劣るが茅野には負けない。想像する事によって私は触手を動かしている。一学期の球技大会の時の様に想像するだけで触手が動く。
タコは防御に費やして攻めあぐねている。
それはそうだろう。タコは生徒を傷つけない。茅野の様に心臓を油断させても私は一発で躊躇せず何発の撃つ。仮に私の動きを止めても殺意は忘れない。食べ物の恨みは忘れない。みたいに本の恨みは忘れない。
さぁ、速く私に殺されろよ。何なら完全防御体にでもなってみるか?もしなったとしても高速ロケットの準備はできている。まぁ、心優しいタコはそんな動けなくなることしないよね。私を助けれなくなるもんね。人質は私自身だ。
でもなぜ倒れない?完璧なはずだ。
そうか。力だ。力が足りないのだ。堀部や茅野と明確に違う点。触手の色だ。そうだ怒ればいいんだ。怒りで黒くしちゃえば良いんだ。
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね……………………………………………………………………
活動報告にて少しアンケートをしています。