本好きと暗殺教室   作:与麻奴良 カクヤ

20 / 52
70 「20時間目 暗殺終了の時間」

触手が真っ黒に染まっていく。

 

それがどうした。むしろもっと速く、強く動かせる。

死ねよ、死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

 

私の触手をタコに叩き付けるとそれだけで気持ち良い。頭に響くこの快感。ずっと感じていたいと思う程に離れられない。

 

故に打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、打つ、

 

あぁ、頭が痛い。でもイタイのが気持ちイイ。

もっと、もっとこの快楽が欲しい。

 

私はこの快楽を求め触手を動かし続ける。押しているはずなのにまだタコは倒れない。それどころか徐々に反撃をしてくる。

 

おかしい。

 

怒りで、痛みで、快楽でどうにかなってしまいそうなのに触手の動きはますます増していく。

タコの触手が私の身体に当たる。

 

何で?

 

もう何も考えられない。殺したい気持ちだけで触手は動きを更に激しくなる。

 

可笑しいな

 

私はもう何をやっているのかさえ分からなくなる。

私がいつも最後になると思うことそれは

 

もうどうでもいいや

 

次の瞬間、触手がちぎれた。

同時に私の意識も落ちた。

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。