本好きと暗殺教室   作:与麻奴良 カクヤ

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2017年最後の更新です。


172 「26時間目 エンディングクエストの時間」

何故タコが居酒屋に?

 

早く帰って読書をしたいが・・・ここでタコの日常生活を監視するのも、暗殺の役に立つだろう。

 

 

私はチートコードによって自由に生きることができると思っていたが、少し考えれば見当違いなことに気が付いた。

 

チートコードで幾ら死なない身体を手に入れたとしても、時間は有限だと言うことに。

 

タコが言うには三月に地球もろとも爆発するらしい。

 

私ならそれくらい、チートコードを使って逃げ切れる可能性が十分にあるが、本が無い世界では生きていく意味がない。

 

『異次元倉庫』に幾ら本を詰め込もうとも『作者』がいなければ、本は増えない。

 

それともう一つ、『ステータス』欄で検索で探さないと出てこなかった記述。

 

 

『 ・エンディングクエスト

    殺せんせーの暗殺成功 』

 

 

 

 

『エンディングクエスト』

 

例えば、物語が一つある。

 

その物語の完結結果の事を管理者ではエンディングクエストと呼ぶ。

 

重要なのはここからだ。

 

例えエンディングクエストが終わっても、その『物語上の世界』は続く。

 

ゲームなどで例えると、魔王を倒すまでがゲームだ。

 

プレイヤーはそこまでしかその世界が続かないが、ゲームの中の人達にとっては魔王を倒した後も生活は続いて行く。

 

そんな感じだ。

 

つまり、この世界も『誰か』がプレイヤーもしくは読者、私はその中のキャラの一人。

 

『誰か』がこの世界を見ることを辞めた後も、私の人生(人生と言っていいか分からないが)は続いて行く。

 

 

 

 

私がエンディングクエストの存在を知れたのは大きい。

 

エンディングクエストを成功すると、私にとって良いことしか起こらない。

 

管理者権限を得ている今、これ以上の良いこととは『静かに読書だけをして生きていく』

 

それを得る為にエンディングクエストは絶対にクリアしておきたい。

 

以上の理由もあるが・・・強さを得た者はそれを試したくなるものだ。

 

私は知らないうちに、チートコードを使っての殺し合いに、少しだけ興味が湧いていた。

 

 

 

閑話休題

 

タコの日常生活を探るために、居酒屋に入ることにした私は、不可視状態になった。

 

居酒屋にテレポートで侵入した私はそこで、四人の男に絡んでいるタコの姿を見た。

 

 

一般人に絡んでいいのか・・・。

 

いや、絡まれている男たちもナイフで応戦している。

 

あれは対先生用ナイフ。

 

チートコード『観察眼』を発動。

 

 

『 ・観察眼

 

    魔眼チートの一つで、見た者のステータスを知ることが出来る。

 

    相手のレベルに応じてステータスの量は変わる。       』

 

 

四人の男達の正体はやっぱり『暗殺者』だった。




オリジナル設定がドンドン広がっていく。

もっと解りやすく説明出来ればいいのにね。

それでは皆さん!よいお年をお迎えください。

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