あの爆発は居酒屋の店主が自爆で行った結果らしい。
余命が近い店主は責めて娘にお金を、とタコに接近したらしい。
その後、店主の話を聞いたタコは店主の目を治した。
私はその時に暗殺を仕掛けた。
手始めに後ろから奇襲。
ちっ、避けられた。
しかも、店主も安全な場所に避難させるおまけ付き。
余裕ってわけか・・・なら。
チートコードで空中に爆弾を出現させ、私が自爆する様に見せかけて起爆した。
勝った。
タコは私を爆風から庇う様に動き、爆発を無かったことにする。
その瞬間、ステータスMAXまで上げた速度と力によって、タコの心臓目掛けてナイフを振った。
当たる寸前でナイフを止めた。
「チェックです、先生」
「いいのですか?このまま止めを刺さなくても?」
「簡単に死んでもらっても困りますから」
私はまるで、弱いもので遊ぶ子供のような気持ちだった。
今度は聖剣とか出して戦うのも面白そう。
アニメや漫画のようなバトル、期待してるからね、タコ先生。
冬休み期間の暗殺はこれくらいでいいだろうとのことで、あと一週間本を読もう。
ラスト一日、私は気付いてしまった。
宿題に全く手を付けてない事に。
時間の無駄だけど、手を付けない訳にはいかない。
放課後補習とか、絶対に嫌に決まってる。
そんな訳でチートコード『ホムンクルス』をジェネレート。
完全服従メイドの出来上がり。
家での家事から宿題まで全てを任せて、私は安心して本を読む。
流石、ホムンクルス。
日付が変わるころには宿題は完璧にこなしていた。
8時に起こす様に命令すると、私はチートコードで出したフカフカのベッドで寝た。
朝8時きっかりに起こしてもらった私は制服に着替えて学校に行く。
クラスの奴らは雰囲気が暗い。
ビッチが精々後悔のない選択をしろ。とか言ってきたが、私には関係の無いことだし。
そもそも、その言葉は自分に言ってろ。
放課後、潮田が校舎裏の山に呼び出しをした。
逃げよう。そう思った時には既に遅し。
クラス委員長の・・・片岡と巨乳の持ち主・・・矢田が私の両腕をガッチリ拘束。
そのまま連れて行かれた。
逃げようと思えば、力で振りほどいたり、テレポートで帰宅できるのだが、辞めた。
潮田の呼び出し理由はある程度、予測がつく。
このクラスが私にとってはどうなるかを知るには、行かないとはならない。
「逃げないから、拘束をほどいて欲しいのだけど」
「だ~め!若麻績さんはめんどくさがりだから、こうもしないと来ないでしょ」
「そうよ。もっと私たちと仲良くしましょう」