本好きと暗殺教室   作:与麻奴良 カクヤ

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175 「29時間目 冬休み期間終わりの時間」

あの爆発は居酒屋の店主が自爆で行った結果らしい。

 

余命が近い店主は責めて娘にお金を、とタコに接近したらしい。

 

その後、店主の話を聞いたタコは店主の目を治した。

 

 

私はその時に暗殺を仕掛けた。

 

手始めに後ろから奇襲。

 

ちっ、避けられた。

 

しかも、店主も安全な場所に避難させるおまけ付き。

 

余裕ってわけか・・・なら。

 

チートコードで空中に爆弾を出現させ、私が自爆する様に見せかけて起爆した。

 

 

勝った。

 

タコは私を爆風から庇う様に動き、爆発を無かったことにする。

 

その瞬間、ステータスMAXまで上げた速度と力によって、タコの心臓目掛けてナイフを振った。

 

当たる寸前でナイフを止めた。

 

 

「チェックです、先生」

 

「いいのですか?このまま止めを刺さなくても?」

 

「簡単に死んでもらっても困りますから」

 

 

私はまるで、弱いもので遊ぶ子供のような気持ちだった。

 

今度は聖剣とか出して戦うのも面白そう。

 

アニメや漫画のようなバトル、期待してるからね、タコ先生。

 

 

冬休み期間の暗殺はこれくらいでいいだろうとのことで、あと一週間本を読もう。

 

 

 

ラスト一日、私は気付いてしまった。

 

宿題に全く手を付けてない事に。

 

時間の無駄だけど、手を付けない訳にはいかない。

 

放課後補習とか、絶対に嫌に決まってる。

 

そんな訳でチートコード『ホムンクルス』をジェネレート。

 

完全服従メイドの出来上がり。

 

家での家事から宿題まで全てを任せて、私は安心して本を読む。

 

 

流石、ホムンクルス。

 

日付が変わるころには宿題は完璧にこなしていた。

 

8時に起こす様に命令すると、私はチートコードで出したフカフカのベッドで寝た。

 

 

 

朝8時きっかりに起こしてもらった私は制服に着替えて学校に行く。

 

クラスの奴らは雰囲気が暗い。

 

ビッチが精々後悔のない選択をしろ。とか言ってきたが、私には関係の無いことだし。

 

そもそも、その言葉は自分に言ってろ。

 

 

放課後、潮田が校舎裏の山に呼び出しをした。

 

逃げよう。そう思った時には既に遅し。

 

クラス委員長の・・・片岡と巨乳の持ち主・・・矢田が私の両腕をガッチリ拘束。

 

そのまま連れて行かれた。

 

 

逃げようと思えば、力で振りほどいたり、テレポートで帰宅できるのだが、辞めた。

 

潮田の呼び出し理由はある程度、予測がつく。

 

このクラスが私にとってはどうなるかを知るには、行かないとはならない。

 

 

「逃げないから、拘束をほどいて欲しいのだけど」

 

「だ~め!若麻績さんはめんどくさがりだから、こうもしないと来ないでしょ」

 

「そうよ。もっと私たちと仲良くしましょう」

 


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