本好きと暗殺教室   作:与麻奴良 カクヤ

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53 「3時間目 中間テストの時間」

 次の日、先生はもっと増えて勉強を教えてきた。

昨日、理事長に何か言われたことがきっかけになったようだ。

生徒一人に付き先生三人、一対三のハードな授業、正直言って昨日の一対一より分からない。

本を取り上げられるのはもう嫌なのでこんな時は寝るに限る。

 

休み時間、本を読んでいると校庭に出るように言われた。

また面倒な事になるしか思えない。

校庭に出ると先生はイリーナ先生に聞いた。

仕事をする時に考える作戦は一つだけかどうか?と。

それに対してイリーナ先生は本命の作戦は上手くいかない事が多いから予備の作戦をより綿密に建てておくと。

次に先生は烏間先生に聞いた。

ナイフ術を教える時、重要なのは第一撃だけか?と

それに対して烏間先生は第一撃は重要だが次の第二撃、第三撃がいかに高性度で繰り出せるかが勝敗を決めると。

先生が言いたい事は分かった。

先生を他の誰かが殺した時の事を考えろと言いたいのだ。

まぁ私は先生を誰も殺せなかった時の事を考えて行動しているのだが…

そして先生は今の私達には暗殺者の資格なしと。

明日に第二の刃を見せろ、つまり中間テストでクラス全員五十位以内に入れと。

無理だ、先生はすでに自分が育てているから大丈夫だと言っているが私には出来る気がしない。

担任がこの先生に代わったからっと言って別に勉強が前より分かるようになった事はない、と言うか地球を破壊すると聞いてからは授業中でも本を読んでいたので前より下がったと思う。

 

次の日、私達は本校舎でテストを受けていた。

ペンがはしる音が聞こえる。

他の皆は順調なようだ、私はテスト開始十五分で終わったので寝ている。

テストの時間は嫌いだ。

なぜなら問題を解き終わったら本が読めなくて寝るしかないからだ。

急にペンの音が鳴りやむ、皆気づいたらしい。

私は分からない問題はすぐ飛ばすのでかなり早くそこにたどり着いた。

テストの問題を見てすぐに気が付いた。

私にも解き方は分からなくても習ったか習っていないかはわかる。

だから分かった。

後半の問題は習っていないことに。

 

それから数日後テストがかえってきた。

合計得点…194点

186人中180位

それなりの点だ。

E組ではダントツに最下位だがこれでも成績は上がった。

以前のテストでは合計点が120点ぐらいで一回70点代を出した事もあったし最下位も抜け出せれた。

あの先生に教わって少しは上がったのか……でも来年地球か破壊されるならこんな事意味なんかないのだけど。

ちなみに先生は生徒に挑発されて「期末でリベンジです。」とか言っている。

 


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