本好きと暗殺教室   作:与麻奴良 カクヤ

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179 「33時間目 初めてのお出掛けの時間」

「ついて行きたい?」

 

「はい。私も書店と言うところに行ってみたいです。ダメですか?」

 

 

か、可愛い!

 

「うちのホムンクルスが可愛すぎる件について」とでも題名を付けようと思う。

 

 

そんなバカみたいな事を考えていると、ホムンクルスはシュンとなっていく。

 

 

創ってから一ヶ月弱、まさかテレビや本だけでここまで成長するなんて!!

 

外の世界に連れていって色んな事を体験させた方が、今後の為にもいいかもしれない。

 

書店の場所を覚えてもらい、どうしてもいけない時にお使いさせるのもいい。

 

新しい本を教えてくれるかもしれない。

 

そうと決まれば、早速連れて行こう。

 

 

「そうね。私の命令がない限り、あなたには自由にして欲しいもの」

 

「っ!連れていってくれるのですか!!?」

 

「そういってるでしょ」

 

 

私が許可を出すとホムンクルスは花の様に笑った。

 

 

今更ながら、ホムンクルスの容姿を説明しよう。

 

顔立ちはアイドル業界で売れる位。

 

私に似ようとしたのか、白銀の髪を伸ばしている。

 

胸はほどよい大きさ。

 

服装は勿論、エプロンドレス。

 

 

さて、まずはチートコードで服を出す。

 

 

「その格好は目立ちすぎると思うから着替える?」

 

 

私はホムンクルスに疑問形で聞いた。

 

命令形で言うと絶対服従になるが、疑問形だと自分で考えさせれる。

 

私は基本的には自由にさせたい。

 

私の様には育って欲しくない。

 

 

「私はこのままの方がいいです」

 

「寒いわよ?」

 

「大丈夫です」

 

 

ホムンクルスにはステータスチートは使っていない。

 

しかしホムンクルス故か、基本スペックが異常に高い。

 

 

多分だけど、タコといい勝負ができるくらいは強い。

 

一体何を材料にして創られたのだろうか?

 

非常に興味深い。

 

 

本人の希望により、着替えをせずにエプロンドレスの姿ののまま、書店近くにテレポートした。

 

通り過ぎる人が全員、私とホムンクルスに注目してくる。

 

 

エプロンドレスがそんなにも珍しいか!?

 

アキバでも行ってろ!

 

そこら中にメイドさんがいるぞ。

 

知らないけど。

 

 

書店に入ると店員が台車を持って来てくれた。

 

常連客どころではなく、VIP待遇だ。

 

台車をホムンクルスに任せて、ラノベコーナーに向かう。

 

新刊のチェックを始める。

 

ホムンクルスは私の後ろにじっと立つ。

 

 

「私が持っている本は覚えている?」

 

「もちろんです」

 

「だったら、新刊が出ていないか探して。同じ作者が書いていれば持ってないシリーズでも構わないわ。それと、気になる物があったら勝手に選んでもいいわ」

 

「分かりました」

 

 

二人いると作業が捗る。

 

結局、私はいつもの半分の時間で倍の量、本を買った。

 

 




ホムンクルスの名前を募集中。

返信は活動報告覧にて。

期間は早ければ明日、遅ければ二、三日ほど。

よろしくお願いします。


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