学校に通いたいと言ったホムンクルスの願いを叶えるべく、まずは戸籍を創ろうとしたのだったが。
名前をまだ決めていなかった。
特に名前を付ける理由が無かったから、決め手なかった。
何か用があるときは
「~~をやっておいて」
基本これだけの命令形だったからだ。
とにかく、今は名前を考えないといけない。
後回しにしても、いい案は思い浮かばなさそうだし、考えるのを忘れる。
と言う訳でホムンクルスに向き合う。
ホムンクルスはチートコードで出した、エプロンドレスを着ている。
エプロンドレス、エプロンドレス・・・エプロンドレスと言ったら、『不思議の国のアリス』の主人公アリスが着ているのが全世界共通で有名だ。
日本語版で読んだことがあるが、それなりに楽しめた。
チートコードに『完訳』というものがある。
『・『完訳』
どんな世界、国、時代、であろうと文字である限り、完全に使用者の分かる文字 に訳される。
これで解読不可能な文献も解読可能、歴史的発見もできるね!』
これで原書を読むのもいいかもしれない。
発売された当時の物をジェネレートできたはず。
ここまで考えた所で本題から脱線していることに気づく。
そこで私は思った。
もう『アリス』でいんじゃないか。
髪の毛が白銀なのを苗字にして『アリス・ホワイトシルバー』
うん、決まり。
それをアリスに伝えると
「アリス・ホワイトシルバー。・・・アリス、私の名前はアリス。っあ、ありがとうございます。マスター!!」
安易なネーミングセンスだったが、喜んでくれたので良しとしよう。
『戸籍作成』を使って外国の戸籍を作成。
続いて、『書類偽造』で外国生まれのアリスを日本に移住させる書類を作り、役所に提出した。
『チートコード
・『戸籍作成』
主にホムンクルスなどの戸籍を作る時に用意る。
中華人民共和国にはこの能力が必要な人が沢山います。
・『書類偽造』
大切な書類を役所からパクって変えれる。
お金の偽造はやめましょう。 』
これでアリスは正式に在住外国人になった。
保護者はあの親どもにして、税金なんかは私の金庫から引かれる。
さて、次にやる事と言ったら、椚ヶ丘中学校の編入試験だろうか。
「アリス。編入試験を受けに行くわよ。問題はないわね」
「もちろんです、マスター」
アリスを連れて、通学の時に利用している場所にテレポートする。
そのまま、本校舎の事務室に向かう。
場所は全然覚えていなかった為、『ナビゲーション』に任せた。
来年度の入学ではなく、今からの編入と念を押して書類を提出して家に帰り、いつも通りの読書を始めた。
名前はアリスに決定。
げね様、協力ありがとうございました。