次の日、学校に行くとクラスの奴らに問い詰められた。
「昨日、ホワイトシルバーさんに何していたの!?」
誰かが一人問うと何人かが私の元に来る。
ほらきた。
事情も知らない、変な正義感を持つ奴らがぞろぞろと。
「・・・別に何も」
「噓を突くのは止めて!」
噓?
私はアリスに何もやってない。
噓は言っていない。
・・・別の誰かが私を攻め立てる。
「若麻績さん!あなた、三学期から変だわ!」
「・・・?別に変ではないでしょ。いつもと変わらない」
「いいえ!変わっているわ?いつもと同じ様に見えても。妙に自信ありげに話しているもの!」
周りからはそう見えていたのか?
誰かが言った。
「若麻績、まさかお前!また触手なんぞ使っているのか!!?」
「触手?そんな貧相な装備なんて持ってないわ!」
管理者権限の前で触手なんて使い物にならない。
そう思って言ったのに。
「若麻績さん。危ないものはもうやめようよ」
また、勘違いしてくる。
危ないもの?
管理者権限のどこが危ないものだって言える!?
「クッ!なら力ずくで!!」
「若麻績さん!私たちは解り合いたいの!!」
クラスの奴らが私に向かって来る。
こうなったら、嫌でも解らせてやる。
お前らとは一生分かり合えないんだってことを!
私とクラスの奴らがぶつかる瞬間。
「おはようございます。・・・何があったんですか!?」
私の命令で登校時間を後れさせた、アリスが教室に入ってきた。
私は止まったが、向かって来た奴らは止まり損ねて、肩を押された。
咄嗟の事だったので後ろに転んでしまう私。
アリスはクラスを見渡して
「・・・何が、あったんですか??」
「ホワイトシルバーさん・・・これは、その」
「っは!!マスター!!」
転んでいる私に駆け寄った。
禁句を口に出して。
「「「「「「「マスター!!!!!????」」」」」」」
クラスの奴らが口をそろえて驚く。
アリスは知ったこと無いと私の事を心配する。
「マスター!お怪我はございませんか?誰にやられたのですか?このクラス全員ですか?マスターの敵判定ですか?殲滅しますか?」
「・・・アリス」
私がアリスに命令を下そうとしたその時。
クラスの奴らがアリスに説明を求める。
「ホワイトシルバーさん!貴方と若麻績さんの関係は何なのか教えてください」
「マスターは私のマスターです。それ以外に何が必要ですか?マスターの敵は私の敵。よって、殲滅します」
こんなにも怒っているアリスは初めて見た。
このままだとアリスは本当にこのクラス全員を肉片に変えてしまう。
何度でも言おう、どうしてこうなった!!