どうしてこうなった!!!
「アリス!!」
「なんでしょうか、マスター?」
「少し冷静になりなさい。私は別に何ともないわ」
「・・・そう、ですか」
私はアリスを冷静にさせると見ている奴らに向き合った。
「答えてあげるわ。見ての通り、アリス・ホワイトシルバーは私が創った従者。あ、別に奴隷とかじゃなから。私に全てをささげてくれる。私はともかく、アリスとは仲良くやってね。私の娘同然の存在なんだから」
「そんなこと言われたって!」
「それよりも作った?」
「そうよ、アリスは今の体は全て人間そのもの、だけどアリスがこの世界に生まれてまだ三ヶ月も経っていない」
「人間を創る!?そんなことが!!」
「出来る。この世界に一人、私だけにはね。こんな風に」
アイテム『エリュシデータ』をジェネレート。
私の手元に現れた、某黒い剣士愛用の剣を構える。
「それって空想の物なんかじゃあ!!?」
「試してみる?自分の肌で?」
私の本気の眼差しを目に奴らは後ずさる。
「私が何者か言ってなかったよね」
いつもの『ヒーリングコート』を装備する。
「私は、若麻績風月。元管理者で今はこの世界で生きる管理者権限持ちの暗殺者よ」
操作パネルの表情をオンにして、見せる。
奴らは混乱してる様だった。
分かり易く言い替えよう。
「ゲームとかでよくあるでしょ?チート、管理者権限はこの世界のそれそのもの」
「よくわからないけど、すごい力だってことは分かった。でもそれで何がやりたのか分からない」
「簡単よ、タコと遊ぶのよ。お前らは邪魔者。タコを殺すのは私で十分」
「待って、殺せんせーを殺すのはクラスのみんなでって」
「皆!?誰もが皆って言葉が好きだと思わないで!!?私は始め、タコを殺すことに反対だった。でもお前らが有無を聞かずに、少数派の意見を聞かずに多数派の意見を全体の意見だと勝手に決め付けた!!今度は私がお前らの意見を聞かない番だ!!止めたかったら止めればいい。お前ら全員でも、烏間でも、タコでも国だろうと使って来てもいい!!管理者権限の前では無力同然」
ここまで言い切ってアリスの下に向かう。
「マスター」
「・・・アリス。これからは精々がんばって」
「えっ!きゃあっ!」
私はアリスを奴らに向かって放り投げた。
数分前に殺すと言われた相手をそれでも向けとめる奴ら。
「なっ!従者なんじゃ!!?」
「アリスは命令を破った。使えない物を側に置いておいて何の役に立つと言うの?」
「今は逃げるけど、タコは殺しに行くわ。お前らの言うみんなって力で頑張って私を楽しませて!!」