本好きと暗殺教室   作:与麻奴良 カクヤ

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予告通りアリスちゃん視点です。


188 「42時間目 アリスの時間」

私が初めて受けた命令は、家の家事でした。

 

私は、私という存在が生まれてから、いろんな知識だけは持っていましたので、ぎこちない手取りで家事を始めました。

 

ただ、この家というものに住んでいらっしゃる、長い黒髪を持った女性の命令だけを聞いてきました。

 

逆らおう、などとは思いも寄らず、人間が食事を摂る、睡眠を摂る、性欲を持つ、と同じ様にマスターの命令を聞くためだけに生まれて来ました。

 

マスターは一定の家事と時々下される命令をやり解ければ、それ以外の生活は迷惑をかけなければ何をしてもいいとおっしゃいました。

 

それからというもの、マスターの持っている本をお借りするようになりました。

 

私は本を読んで、小さな感情というものが芽生え始めました。

 

この世界にはこんなことがあるんだって思いました。

 

しばらくして書店にお出掛けされるマスターに私は初めて意見というものを言いました。

 

マスターは私の傾向をよく思い、連れていって下さいました。

 

初めてのこの家以外の世界!

 

知識では知っているものの、初めて体験することにドキドキとワクワクと言った感情が押せえれませんでした。

 

そのお出かけ以来、私はマスターに甘えると言う行動を続けました。

 

この頃には生まれた時のようなただ黙然と命令をこなすだけの私ではなく、日々の生活が楽しかったのです。

 

本を読んで、私は学校と言うものに通ってみたくなりました。

 

マスターが学校で独りぼっちなのは知っています。

 

なので、マスターを学校でも独りぼっちにさせない為に、マスターに学校に通いたいと言い出しました。

 

マスターは私の言う事を飲んでくださり、この国での戸籍と「アリス」という名前まで下さいました。

 

その夜、お布団の中に入っても嬉しすぎて寝れなかったのはナイショです。

 

私が言った二日後にはマスターと一緒に学校に通えるようになりました。

 

私は学校でもマスターをマスターとして呼びたかったのですが、マスターにそれはダメだと命令されました。

 

一日目はマスター以外の人たちが常に私の周りにやってきて、あれこれ質問攻めにされました。

 

下校時に用事があるからと周りを振り切り、マスターの下に急ぎました。

 

が警戒を怠ったのでしょう、付けられている事を知らずにマスターに接触してしまい、マスターのお手を煩わせてしました。

 

次の日、前の日を警戒してマスターのより遅れて学校に行くことになりました。

 

私が教室にたどり着くと、マスターがクラスの人たちにやられていました。

 

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