本好きと暗殺教室   作:与麻奴良 カクヤ

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191 「45時間目 スティーナ様の時間」

・・・・・・管理者。

 

スティーナ様はご自分の事をそうおっしゃいました。

 

 

ではスティーナ様がマスターに管理者権限を与えた方のなのでしょうか?

 

 

「それは違います。風月に管理者権限を与えたのは、創造神様です」

 

 

創造神様、マスターから聞いたことがあります。

 

確か、この世界を創った張本人であるとか。

 

 

「そこまでにして下さい。これ以上考えるのはね?」

 

 

なぜでしょうか?

 

何かいけない事でもしたのでしょうか?

 

 

「私たち創り手の事は余り考えないで下さい。物語の軸からズレてしまう事があるので」

 

 

なら、何故かマスターを管理者にしたり、管理者権限を与えたりしたのでしょうか?

 

不思議です。

 

 

「それが神の意志ですから。私がこうして貴女の夢に干渉しているのも神の意志です」

 

 

神の意志・・・?

 

この世界はこうなる。と決められたルートのようなものでしょうか?

 

よく分かりませんがスティーナ様は私に用があって現れたと言うことでしょうか?

 

 

「そうですね。今は何か用があって現れた、と思って下さい。何の用かは後ほど分かる形になっていますので。それをどう使おうと、あなたの勝手です。物語はあなたたちの気づかないうちに、終末へと進んでいくのですから」

 

 

私の頭の中はショートしそうになりました。

 

本物の人間の様にできていないためか、スティーナ様の話は私にとって難し過ぎたようでした。

 

 

「では、貴女がこれからどう動くのか、見させて貰います。さようなら」

 

 

スティーナ様は現れた時と同じ様に、消えていきました。

 

同時に私の夢は終わりだと言わんばかりに、意識が遠のいていきました。

 

 

 

再び意識が浮上すると私はベットの中でした。

 

スティーナ様に会って、何か変った事はないかと体を調べましたが特に変化は見られませんでした。

 

 

スティーナ様は後ほど分かるとおっしゃいました。

 

来たるべき時が訪れたらわかるのでしょう。

 

それよりも、私が今考えるべきことはマスターの事です。

 

 

そのまま、学校に登校し、烏間先生に住む所を相談したところ、期限付きで用意してくださいました。

 

期限は卒業式までです。

 

それからというもの、マスターが姿を現わさないまま、日は過ぎていきました。

 

皆さんが将来の為に入試とういうものが、ひと段落した頃のある日。

 

クラスの皆さんがソワソワしていました。

 

 

今日に何かあるのでしょうか?

 

はっ!

 

もしかして、マスターから何か連絡があったのではないでしょうか!?

 

 

気になる事は何でも聞く。

 

その教えに従って、皆さんに聞いてみました。

 

 


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