本好きと暗殺教室   作:与麻奴良 カクヤ

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55 「5時間目 しおりの時間」

 突然現れたヤンキーらしき高校生。

 

目的は女子の拉致。私はすぐさま、流れる様に壁に寄り掛かって本を読み始める。

 

こうする事で何故か誰にも気づかれずにすむ、こういうイベントにはとても便利だ。

 

1ページほど読むとヤンキーらしき高校生は去っていった。

 

連れ去られたのは茅野さんと神崎さんの二人だ。

 

奥田さんは私と同じように隠れていたので助かったらしい。

 

赤羽によると、さっきの奴らは犯罪慣れしてるらしい。

 

そして自分の手で処刑したいとか。

 

そういえば、修学旅行のしおりの1243ページに班員が拉致られた時の対処法があったはず。

 

「これからどうしよう」

 

「早く、あいつ等を見つけて処刑したいんだけど」

 

「どこに行ったか分かる訳ねぇしな」

 

呆れた、こいつ等、誰もしおりを読んでいないの。

 

私なんか貰った日に楽しく全部読んだのに。

 

しかしこれは別行動するチャンスだ。

 

さっさと別行動為には

 

「あなた達はしおりも読んでないの?」

 

「あれ読んだのかよ!?」

 

「読んでないの?まぁいいわ1243ページにあなた達が今しないといけない事が書いてあるから。ここまで教えたんだから、あとはそっちでなんとかしといて」

 

こうしてヒントをあげてサラッと別行動する。

 

早く図書館に行ってクーラーの付いた部屋で快適に過ごそう。

 

そう思いながら私はその場から離れるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの先生が書いた修学旅行のしおりってかなり役に立ったわ。これがなかったら私は今頃、どうなっていたのか」

 

 

 

 

あれからどうにか図書館にたどり着く事が出来た私は修学旅行のしおりに感謝をしていた。

 

なぜなら、これがなければ私は迷っていたからだ。

 

私はこの修学旅行にはお金を持って行ってない、なので移動は歩きしかない。

 

あとは図書館の場所が分からなかった。

 

普通の人なら携帯電話で調べればいいだろうが、私は携帯電話を持ってないから調べる事が出来ず、道に迷っていただろう。

 

しかし携帯電話を持っていなくてもこの修学旅行のしおりを全ページ読んだ私は安心して一人で行動する事が出来た。

 

なぜなら修学旅行のしおりには京都のマップが掲載してあり、そこらの地図より分かりやすく簡単に図書館にたどり着き、本を読みながら修学旅行のしおりに感謝している、と今に至る訳だった。

 

 

 

 

だった、そう過去形なのだ。

 

班行動中に一人で別行動できるはずもなく、回想してる内にお迎えが来たのだ。

 

「よくここが分かりましたね。先生」

 

「渚君たちを助けに行ったら、君だけ姿が見えず、聞いてみたら『一人どこかに行ってしまった。』と言われたので、先生はここだと判断しました。正解のようですねぇ」

 

 

 

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