読んで頂けるだけで幸せです。
ちょっと東方関連
五分あれば読み終わる。五分後のあなたと今のあなたでは天地ほどの差がついているでしょう。
あ、最後に
※実話を元に書きました。
では…お楽しみ下さい…
まだ彼が天人だった頃,50年程部屋に閉じこもり,ニートのような生活を送っていたが,ある日母上が部屋に入り文句を言ったことに対し腹を立て,母上を一発殴った。その事を知った父上は怒り狂って彼が天人であった記憶を全て消し去り能力も封じ、彼を紛争地域に人間として地に堕とし、反省するまで帰らせないよう宮女達に命令した。しかし、宮女達はそれは流石に可哀想だと思い、父上にバレないよう彼を幸せになるであろう家庭に送り、記憶も少し程度残しておいてくれた。しかし、すぐに地上の穢れに身を支配され、それに慣れない彼は発達障害を負ったまま生まれ、自分と周りの子との違いに違和感を感じていた。
16歳になったある日の事、彼を心配してくれる元々彼の身の回りの世話役であった宮女Iが夢に出て来て彼に問い掛けた。
「天界へはもうお戻りにならないのですか?」
と聞きに来た。相変わらず無邪気な笑顔だなぁと久しぶりの対面に少し涙する。
「I、会いたかったよ…そりゃ俺だって帰りたいさ…でも…」
「帰れないのですか?」
「今の俺が帰ってもどうせ父上は再び俺を地に堕とす。これは俺の罪だから俺が償うしかないさ…」
「そうですか…」
そう言って帰って行った。まだ話したい事が山程あるのに…。次に来るのはまた何十年先になるか…待ち遠しくて仕方ない。
天界にいた頃の彼は毎日仲間との賭博に明け暮れていた。元々彼の能力は「確率を操る程度の能力」であったため,賭け事で彼に勝る者はいなかったという。働きもせず、自分の地位を使って偉そうにわがままばかりしていた。
しかし能力をほとんど失ってしまった彼は地上でも天界にいた頃とは大して変わらず,反省の色を何一つ見せず慣れてしまっただらしないニート生活を地上でも続け,家庭内暴力や物への八つ当たりで家族に迷惑ばかりかけていた。
こんな調子で一体どれくらい輪廻転生を繰り返さなければ天界に帰れることやら…しかも人間になってしまった今の彼に残された力は話にならない程ちっぽけで,じゃんけんで勝率を少し程度なら上げれるまでしか出来なくなっていた。
目の前は何時も同じ天井。ベッドに横たわり1日を過ごす。働かず、親のお金で欲しいものを買い、インターネットに浸かり、部屋に籠る。その繰り返し。勿論その様子を彼の父上は天界で何時も見ていた。
彼の父上は天界の最高官である「玉皇大帝( ぎょくこうだいてい )」に仕える「千里眼(せんりがん)」(本名は不明)である。その名の通り「その場にいながら千里先をも見通せる能力」を持つ。下級の随神ではあるが、天帝の片目として働き、天帝に大変好かれている。人間として地に墜ちたの彼を何時も監視していた。
そして地に墜ちた彼の母親は誰かと言うとあのかの有名な神話に出てくる「嫦娥」の従姉妹である「雕娥(ちょうが)」である。後に行方不明になるがそれは別のお話。
彼の母である雕娥は天界の「昆仑山(クンルンザン)」にある「蟠桃園(ばんどうえん)」(天人しか食べる事を許されない食べると限りなく不老不死に近づけるいわゆる桃園)の管理人であったがため、高価な桃をこっそり取って、夫である千里眼や息子である彼に渡して食べさせていた。これを玉皇大帝や玉皇大帝の妻である「王母娘娘(おうぼにゃんにゃん)」(一部では西王母とも呼ばれている)に知られると大罪になるのだが雕娥はそんな事は気にせず食べていた。
そんなこんなで何も努力をせず、両親の虎威で生まれた瞬間から身分が高かった彼は努力する事を知らず、母親を殴り、親不孝の罪で地に墜とされた彼の物語は彼の思ったよりもずっと過酷であった。
最後まで読んでいただき、心から感謝しております…
どうでしたでしょうか?ぜひ感想を聞いてみたいですね…
では、またお会いしましょう…