僕はユウキ。
仮面ライダーゴーストとして眼魂(アイコン)を集めていた、ある日・・・
突然現れた少年が青いゴースト、スペクターに変身して襲い掛かってきた。
返り討ちにしようとしたら、いきなりアスナに似たポニテの女の子が現れて・・・そしてら眼魂(アイコン)になってスペクターが重力を操る姿になっちゃった。
すごいパワーの相手に僕もディアンヌ魂で対抗したんだけど、2人のオメガドライブが激突した瞬間・・・・・・、
空間に歪が生じて別世界に飛ばされちゃった(・ω<)テヘペロ
「う~ん…、」
ユウキは目を覚ました。
「ここは…」
「お、目が覚めたかい?」
布団から起き上がったユウキは周囲を見回すとそこは木造の家屋、長屋だった。
声をかけたのは身の丈が180cmはあろうかという大男だった。はだけた単衣の着物の胸元には金襴のお守り袋が揺れていた。
「ここは…?」
ユウキはまだ頭がぼんやりしていた。
「エドワールドだよ」
「エド?って、江戸時代!?」
ユウキは素っ頓狂な声を上げた。
「俺ぁホンダ・セイシロウってんだ、おめぇは?」
「ユウキ…」
「ユウキ、か。ずいぶん珍しい名前だな」
セイシロウは布団を畳み風呂敷に包んで梁に張った太綱に吊るしながら、ユウキが往来で行き倒れていた経緯を説明した。
「ほれ、お前の刀も手入れしといたぞ」
細身で反りの小さいユウキの愛刀はゴーストになった時仙人から渡された一振りだ。
「しっかし、生っ白い奴だな、そんなんじゃ剣術もからっきしだろ」
「………そうでもないよ」
「へぇ、じゃあ少しやってみっか」
長屋の裏路地に出たユウキとセイシロウ。
ユウキには木刀を貸し与えたセイシロウは、戸口に突っ張る心張り棒を手にしていた。
「そんなのでいいの?」
「遠慮しないでかかってきな」
セイシロウは片手でユウキを挑発した。
「…じゃ、遠慮無く!」
ユウキは一気に間合いをつめてセイシロウにかかっていったが・・・
「ほいっと」
セイシロウはあっさり弾いてしまった。
「まだまだ!」
ユウキは何度も打ちかかるが、セイシロウは余裕を持って全部弾き、捌き、打ち返されてしまった。
「なんだ、案外剣術もやるじゃねぇか」
「…一太刀も、…浴びせて、ないけどね…」
十数分の打ち合いでユウキは汗だくになっていた。
「面白い太刀筋だったけど、何流なんだ?」
「え~と…、アルブヘイム流…?」
「聞いたことねぇな」
セイシロウは懐から新しい手拭を出して汗だくのユウキに渡すと手を叩いた。
「よし、ちょっと飯でも食いに行くか」
「え…、」
「大丈夫、奢ってやっから」
セイシロウは途惑うユウキの手を引っ張って行った。
雪駄でチャリチャリと粋な足音をさせながら歩くセイシロウとそれに着いて行くユウキ。
「おや、ホンダの若様」
「ご機嫌よう」
町の人たちから声をかけられるセイシロウをユウキは不思議そうに見ていた。
「セイシロウさんっていいとこのお坊ちゃんなの?」
「呼び捨てでいいよ。まぁ…、一応な、でも俺ぁ庶長子…、本妻じゃなく側室が生んだ子でな、家督が継げねぇ冷や飯食いだから家を出て一人で暮らしをしてんのさ………」
そんな会話をしながらセイシロウが連れて来たのは天ぷらの屋台だった。
「お、セイシロウさん、今日は珍しい、お連れがいるんですかい」
「あぁ、俺んとこの客だ。治作のとっつぁん、穴子の天ぷらを頼まぁ」
「あいよ!」
セイシロウは天ぷらが揚がるのを待っている間に、隣のそば屋の屋台でかけそばを二杯買ってきた。
「ほぅい、揚がったよ」
天ぷら屋の治作は揚げたての穴子天をそばの上に乗せた。
「ほら、食いねぇ」
「えっと…、ボクはいいよ…」
ゴーストとなっているユウキは食事やさらには睡眠も必要としない体質になっているのだ。
「なんでだ?ここの天ぷらは絶品だぜ、そばも挽きたて打ちたて茹でたてだぞ」
「その…、ダイエット中で………」
「だいえっと?」
「じゃなくて、そう、今は修行中なの。修行の一環で一切食べないことになってて………」
ユウキの苦しい言い訳を、しかしセイシロウは納得したようだった。
「そうかい、修行ってんじゃ、仕方ねぇな」
「ごめんなさい」
「謝るこたぁねぇよ」
セイシロウは早々に自分の分を食べるとユウキの前の丼を手にして食べ始めた。がっついているようで、橋先は少ししか濡れておらず、背筋を伸ばして脇も締まっていた。育ちの良さがさり気なく表に出ていた。
「ごちそうさん、また来るぜ」
そばを食べ終えたセイシロウとユウキは河原に寝そべっていた。
「お前、これからどうするんだ?」
「う~ん、今ユルセン………、仲間が探してくれてると思うから、それ待ちかな」
「そっか、仲間がいんのか」
水面を眺めるセイシロウに、ユウキは訊いた。
「セイシロウはさ、実家と仲が悪いの?」
ユウキはセイシロウにどことなくアスナの面影を感じていた。
「………本来なら嫡男である弟のタダカズが跡を継ぐんだ。けど、自分で言うのもあれだが、俺は文武両道でな、ホンダの本家の長老や他の親族からもご先祖のタダカツ様の生まれ変わりだって言われてて………、それで庶長子だけど俺を後継ぎにって声もあるんだ」
「それが煩わしくて家飛び出してこうやって無理矢理放蕩息子の無頼漢を気取ってる、ってこと?」
「なっはっは、まぁ簡単に言えばそうだな」
セイシロウは笑うとユウキの背中をバンバン叩いた。
その時、町の方で悲鳴が上がった。
「なんだ!?」
セイシロウとユウキが駆けつけると、そこには頭は猿、胴体は狸、手足は虎、尾が蛇という怪物、鵺ヤミーがさらに全身タイツエレクトリック・ショッカー戦闘員を引き連れていた。
「なんだあの化け物どもは…」
「セイシロウ、街の人たちを」
セイシロウが走っていくのを確認したユウキは懐から眼魂(アイコン)を取り出すと駆け出しながらドライバーに装填した。
ア~イ!バッチリミナ~!
「変身!」
開眼!オレ!レッツゴー!覚悟!ゴ・ゴ・ゴ!ゴースト!ゴー・ゴー・ゴー・ゴー
仮面ライダーゴースト変身したユウキはエレクトリック・ショッカー戦闘員をガンガンセイバーで斬りながら鵺ヤミーに迫った。
「ガゥ!」
鵺ヤミーは右腕を虎の頭に変化させるとガンガンセイバーを白羽取りして反対の爪で攻撃した。
「うわっ!だったら…、これだ!」
防火用水として雨水を貯める天水桶に突っ込んだゴーストは頭に被さった桶を取ると、眼魂(アイコン)を取り出した。
ア~イ!バッチリミナ~!
開眼!ヒビキ!平気へっちゃら鍛えてますから!
黄みがかったオレンジのパーカーを羽織り首にマフラーを巻いた姿、ヒビキ魂となったゴーストは大きく跳び上がると鵺ヤミーに迫った。
「グルゥ…」
鵺ヤミーが唸ると体からセルメダルがこぼれ、そこからクズヤミーが大量発生した。
「はぁぁ~~っ!」
ゴーストは拳、蹴り、肘打ち、踵落し、膝蹴りと次々と打撃技を繰り出しクズヤミーを屠っていった。
ダイカイガン! ヒビキ オメガドライブ!
デトネイトリガーを引いて押し込み、引いた右腕にエネルギーを集中させ、一気に前方へダッシュして拳を突き出した。
「貫けぇ~~~!!!」
ゴーストは爆発的な推進力で残るクズヤミーの集団を一直線に貫いた。
「でやぁ~!」
その勢いのままゴーストは鵺ヤミーにアッパーを繰り出した。
「ゴァッ!」
しかし、虎の腕で受け止めた鵺ヤミーは蛇の尻尾でゴーストを叩きつけた。
「うっ、ぁ…」
反動で変身が解けて地面に倒れてしまったユウキに、さらに召喚されたクズヤミーが迫る。
その時・・・・
「おらぁっ!」
突然現れたセイシロウの蹴りがクズヤミーを吹っ飛ばした。その手には愛刀が握られていた。
セイシロウは逃げたわけではなかった。長屋に戻り、刀架の刀を手に文字通り押っ取り刀で助っ人に来たのだ。
「てめぇら、人の可愛い妹分に何しやがんだ!」
刀を抜くとセイシロウは次々とクズヤミーを斬り伏せていった。
「くっそ…」
しかし、鵺ヤミーが生み出すクズヤミーは一向に減る気配がない。
「セイシロウ、ボクはいいから早く逃げて」
「馬鹿野郎!んなことできっか」
セイシロウは倒れたユウキを庇うように立ちはだかった。
「ルルゥ…」
鵺ヤミーの唸り声と共に、クズヤミーが迫る・・・・・・
その時、遠くからこちらに近付く影が・・・・・・
「なに…?」
「馬の蹄、足音…?」
ユウキとセイシロウが呆気に取られていると、その影はどんどん近付いてきた。
毛並みが綺麗な白馬に豪奢な馬具。それに跨っている武士は手綱を打つとクズヤミーの群れに突っ込み、2人を助けた。
「嘘だろ…、」
「セイシロウ、この人は…?」
「この人…、いや、お方は………」
セイシロウが口を開こうとするのを、馬上の武士が視線で制した。
「マツダイラ・ケンノスケだ」
マツダイラと名乗った武士は馬から降りると袴が汚れるもの構わずに膝をついた。
「大丈夫か」
「あ、はい…」
ユウキが立ち上がるとセイシロウはケンノスケの前に跪いた。
「ホンダの風来坊だな」
「はっ…、セイシロウです」
「お主の噂は耳にしておる」
「………」
「素行を咎めるようなことはせぬ。今は、このエドを守るために、その力貸して欲しい」
「はっ、御意のままに」
その時、セイシロウのお守り袋が光り出した。
「セイシロウ、それは?」
「あ、あぁ…、ご先祖が使っていた刀の鍔だよ。本家の爺様からお守り代わりって」
「ちょっと貸して」
セイシロウがお守り袋から出した鍔を受け取ると、ユウキは人差指と中指だけを立てた刀印を結び、鍔の前で目玉の紋様を描いた。
「こいつぁ…」
「なんと…」
セイシロウとケンノスケは驚いた。鍔の光がユウキのドライバーに吸収されると、そこから鎧武者のパーカーが飛び出した。
鹿の角の兜を被ったその武者は・・・・
「ご先祖様………?」
「うむ、あれこそ戦国最強と謳われしホンダ・ヘイハチロウ・タダカツ様だ」
『トクガワ家に連なる御仁と御見受け致す』
パーカーは物々しい声でマツダイラに問うてきた。
「はっ」
『そこなる若造は、我が末裔だな?』
「はい…、セイシロウと言います」
『我が殿、イエヤス様が築きしこのエドを蹂躙せし魑魅魍魎を退治するぞ!』
パーカーはユウキを睨み付けた。
『ゆくぞ!』
「は…、はい!」
パーカーがゴーストドライバーに吸収されると、眼魂(アイコン)が現れた。
ユウキはそれを装填した。
ア~イ!バッチリミナ~!
先ほどのパーカーが飛び出すとユウキの背後に佇み、ゆっくりと変身ポーズを取った。
それに合わせるように、ユウキは左斜め前に突き出した右腕でゆっくり弧を描いた。
「ライダー…、変身っ!」
そして、素早く左腕を突き出すと同時にデトネイトリガーを引いて押し込んだ。
開眼!タダカツ!戦国最強れっつごぅヘイハチロウ!
無骨な鎧のパーカーを羽織ると、頭部に本来の角の左右に鹿の角が現れた。
ゴーストタダカツ魂がガンガンセイバーを握ると柄が伸び、ガンガンセイバースピアモードとなった。
「ユウキ…、その姿は」
「そうか、お主も仮面らいだーだったのだな」
「セイシロウ、マツダイラさん、行くよ」
「おぅよ、ご先祖の前で無様な姿は見せらんねぇしな!」
セイシロウは刀を肩に担いだ。
「共にゆくぞ、仮面らいだー」
マツダイラは八双に構えた刀を峰に反した。
「成敗!」
マツダイラは峰打ちで次々とクズヤミーを倒し、背後から迫る気配を察知すると切先を向けて牽制、そして堂々とした太刀筋で返り討ちにした。
「おぅらっ!」
セイシロウはまるで獣のように素早く、そして力強い太刀筋でクズヤミーを倒していく。
「はぁぁっ!」
そして、戦国最強の武人の魂を纏ったゴーストはクズヤミー数十体をガンガンセイバースピアモードの一振りで倒し、鵺ヤミーと対峙した。
「グルゥワァ!」
鵺ヤミーは両腕を虎の頭部と爪に変化させ、雄叫びを上げた。
『かァッ!』
しかし、変身しているにも関わらず分離したタダカツゴーストの気合でそれは掻き消され、逆に怯んで動けなくなってしまった。
ダイカイガン! タダカツ オメガドライブ!
「ライダ~…、キ~~ック!」
ゴーストが放ったライダーキックを喰らった鵺ヤミーは苦悶のうめき声を上げながら爆散した。
「お~~い、ユウキ~」
戦いが終ると、空から巨大な幽霊船、ユウキとユルセンが移動に使っているキャプテンゴーストが飛来した。
「仮面らいだーよ、これを持って行くが良い」
マツダイラは懐から眼魂(アイコン)をユウキに手渡した。
「これは…」
「かつてこの世界を守ってくれた英雄の魂が宿っておる。いずれお主の力になることだろう」
それは、仮面ライダーオーズの眼魂(アイコン)だった。
「はい、ありがとうございます」
そんな中、セイシロウは少し淋しそうだった。
「行っちまうのか…」
「まぁね。でも、生き返…、修行が全部終ったら、また来るから、そしたら天ぷらそば奢ってよ」
「あぁ、もちろんだ」
「えへへ、じゃあね、セイシロウお兄ちゃん!」
ユウキが跳び上がり乗り込むと、キャプテンゴーストはあっという間に時空を越えて行ってしまった。
「あ、オッちゃん」
船の甲板にはユルセンと、ゴーストの力を与えてくれた仙人のオッちゃんがいた。
「ユウキよ、非常にまずいことになった」
仙人は珍しく険しい表情をしていた。
「絶夢、エレクトリック・ショッカーこの二つの勢力が手を組み電撃ワールドを中心とした全人類眼魂(アイコン)化計画を進めているのだ」
「え…、なにそれ?」
「世界を1つに、などと謳っているがその実は体よく人類を、世界を支配しようとしているのだ。そしてその中にかつてワシと共にゴーストの研究をしていた者がいる」
そして仙人は重々しくその名を口にした。
「『金獅子のシキ』、奴はワシらの研究成果を持ち出しエレクトリック・ショッカーに取り入った。そして今は絶夢の計画に協力しているのだ」
「あ、そういえばこの世界に来る前に青いゴーストと戦ったんだけど………」
「あれはスペクター。ゴーストと同じシステムだが性能はゴースト以上。その危うさからワシが封印しておいたのをシキが持ち出したのじゃ」
「あの変身していた男の子は…?それに眼魂(アイコン)になっていた女の子も」
「『夏目智春』、そして少女は『水無神操緒』、アスラクラインの世界の住人で一度は神をも倒した者達だ。しかし、その時から元の世界に戻れなくなり、旅をしているところをシキの実験部隊に発見され、少女の方はシステム『IQ』の実験で眼魂(アイコン)にされてしまったのだ」
「そんな…」
「しかし、シキはそのタイミングで現れ眼魂(アイコン)を集めれば何でも願いが叶うと唆し、自分の手駒としてスペクターの力を与えたのじゃ。その危険性を秘匿してな」
「危険性って?」
「変身者への負担が大きすぎるんじゃ。今のまま変身し続ければ、ベルトが壊れるより先に変身者の夏目智春の方が死んでしまう」
「………止めないと」
「おいおい、お前自分のことほったらかして他人の心配かよ~。どんだけお人好しだよ」
ユルセンがユウキの周りをふわふわ浮かびながら毒を吐く。
「眼魂(アイコン)化計画が実行されたらもうボクが生き返っても誰もいなくなってるよ、そうでしょ?オッちゃん」
「うむ…………」
「なら、夏目君を止めて、ついでにシキとかエレクトリック・ショッカーとか絶夢を倒さないと」
「ワシも打てる手は打つ。頼んだぞ、ユウキ」
仙人はその場からふっと消えた。
「それにしてもお前、とんでもない人と一緒にいたな」
「へ?セイシロウお兄ちゃんとマツダイラさんのこと?」
「マツダイラ?何言ってんだ、あれはトクガワ・ヨシムネだぞ」
「え…?それって………」
「征夷大将軍だな」
「将軍だったの~~~!?!?」
現在のゴーストの眼魂(アイコン)
オレ魂 ディアンヌ魂 ヒビキ魂
タダカツ魂 オーズ魂
《仮面ライダーゴースト ヒビキ魂》
戦姫絶唱シンフォギアのヒビキの眼魂(アイコン)
格闘スキルが向上し、一点突破の技を得意とする
オメガドライブ(ライダーパンチ)
右拳(もしくは両拳)にエネルギーを集中させ、一気に加速し敵を貫く
《仮面ライダーゴースト タダカツ魂》
タダカツ眼魂(アイコン)で変身し、タダカツゴーストを纏った姿
変身の際は一号の変身ポーズをパーカーゴーストと一緒にする
ガンガンセイバースピアモードでの白兵戦が得意
オメガドライブ(ライダーキック)
強力なキックを放つ
電光を纏わせたり空中で決めるなどの派生技がある
※このホンダ・ヘイハチロウ・タダカツは、真田丸の本多平八郎忠勝(藤岡弘、)をイメージしています
あのお方、鎧も刀槍も軽いという理由で重くした特注を使っているらしいです
フル装備の鎧武者姿は、もう一号(真)よりも強そうです
史実とか策略とか関係なく、一人いるだけで全部なんとかしそう
関ヶ原も一人で西軍倒しそう・・・・
・・・そりゃマリオおじさんも勝てないわ・・・