転生チートテイルズ物語 〜幻の冬カノンノに転生〜 作:プラネテューヌ大好き勢 kanamiss
明日はエドナの覚醒のために張り切ってます。
セントビナーとフーブラス川は普通なのでカットしました
ごめんなさい
「証明書も旅券もなくしちゃったんですぅ。通してください、お願いしますぅ」
体の動きに合わせて、ツインテールの髪が、背中に負ったぬいぐるみが揺れる。だが、兵士はそれにはまったく籠絡される様子はなく、首を振った。
「残念ですが、お通しできません」
「……ふみゅぅ〜」
「……なあ、あれアニスだよな?」
「うん、そうみたいだね……」
がっくりと首を落として踵を返すアニス。が、まだこちらに気づかない。歩き出しながらちらりと後ろをもう一度振り返り、ちょっと涙目になったりしても、やはり通してくれる気がないとわかると、とろりんとした目がきっと吊りあがり、明らかに、ちっ、と舌を打った。
「……月夜ばかりと思うなよ」
凄みのある低い声に、ルークはぽかんと口を開けた。なんだ、この豹変振りは。
「アニス♪ルークに聞こえちゃいますよ?」
おかしそうにジェイドが言うと、アニスはぎょっとして顔を上げた。
一瞬固まる。
だが次の瞬間にはアニスは、両拳を口に当てるようにして身をくねらせ、ととと、と内股で走ってきた
「きゃわーん♡アニスの王子様♪」
「ルーク様ぁ♡ご無事で何よりでした〜!もう心配してました〜!」
そこには先刻、一瞬垣間見えた、別人のようなアニスはどこにもいない。だか、どちらが本当の姿かというと
(あっちだよな)
そのくらいは、いくら世間知らずのルークでもわかった。
「女ってこえー」
背中で小さくガイが呟く。
「まあ、このオールドランドの半分くらいはこういう女性が多いらしいしね……」
〜〜〜〜〜〜
「ところで、大佐」
「どうやって検問所を越えますか?私もルークも旅券がありません」
ルークは旅券ってなんだ?と聞いてきたので国境を越えるには国が認めた身分証明書が必要なんだよ。それを券にしたのが旅券、とカノンノは答えた。
ジェイドがそうですね、と呟いた、その時。
「ここで死ぬ奴に、そんなもんいらねぇよ!」
ふっと影が落ちるのと同時に、そんな声が頭の上から降ってきて、ルークは咄嗟に、殆ど本能で横に飛んでいた。転がりながら見たものは、地面に突き刺さる剣と、黒づくめの、おそらく法服をつけた男。赤い色で模様が描かれ、その背中の赤いどこかで見た覚えのある、真っ赤な燃えるような長い髪が踊っている。
男は舌打ち、剣を引き抜いた。
その瞬間。
間に割って入った一つの大きな影があった!地面から抜くと同時に振り上げられた赤い髪の男の剣をその影の剣が受け止める。あれは。あの背中は!
「どういうつもりだ、アッシュ!私はお前にこんな命令を下した覚えはない!弾け!」
「ちっ!」
忌々しげに舌を打つと、男は身を翻してあっという間に消えた。すぐに警備の兵たちが追いかけたが、とても追いつけるとは思えない足の速さだった。響律符で身体能力を上げてるのは違いない。
「師匠!」
「ルーク。今の避け方は無様だったな」
剣を様に収め、ヴァンは微笑んだ。
「ちぇー。会っていきなりそれかよ」
「ヴァン!」
「ティア、武器を収めなさい。お前は誤解しているのだ」
「誤解……?」
「頭を冷やせ。そして、私の話を落ち着いて聞く気になったら宿まで来るがいい」
そう言うと、ヴァンは無防備にティアに背を向けて歩きだした。ナイフを投げたければ投げろ、その背中は言っていた。
「ティア、ここは、ヴァンの話を聞きましょう。分かり合えるチャンスを捨てて戦うことは愚かなことだと、僕は思いますよ」
「……イオン様の、お心のままに」
〜〜〜〜〜〜
場所は打って変わって国境前
「そういやルーク、日記はちゃんとつけてるか?」
「ちゃんとつけてるよ」
「ルーク様はどんなのをつけてるんですか?」
「そんなの教えるかよ!」
「案外ルークは剣術練習とか書いてそうだけどなぁセントビナーの時とか」
〜〜〜〜〜〜
「そんなこと言ってる間につきましたよ」
「ようやくキムラスカにかえってきたのか……」
「駄目駄目。家に帰るまでが遠足なんだぜ?」
「こんなやばい遠足、もう二度と勘弁って、感じだけどな」
ガイは笑顔のまま頷いて空を見上げ、ルークも同じように顔を上げた。
やはり、さっき見た空と変わらない。
変わるはずはないのだ
それでも、ルークはこの空が見覚えのある空だという、そんな気がした。
スキット 「ヴァン師匠」
ルーク「あーヴァン師匠にカッコ悪いところ見せちまったな」
カノンノ「大丈夫だよルーク、まだ見せ場があるよ」
ルーク「例えば?」
カノンノ「ほら、きっと移動中魔物が現れた時 とかセントビナーで練習した瞬迅剣を使えばヴァン師匠もきっと褒めてもらえるよ」
ルーク「なるほど、それ試してみようぜ、なら早くヴァン師匠のもとに行かないとな」
カノンノ「そうだね」
注これはヴァン師匠の宿に向かう前のスキットです。
実質17話でした〜
次回予告
カノンノ「よし、次の次回予告はね〜」
今回で原作一巻終了して次は2巻ですね。
カノンノ「そうそう、次から私の出番も増えたらいいなぁ」
でも作者の考えは途中アビスをカットします。だいたい2巻分くらい
カノンノ「えっじゃあどうするの?」
それはその時までのお楽しみということで