New Styles ~桜井夏穂と聖森学園の物語~ 作:Samical
ここまでのあらすじ
流星高校との死闘を制した聖森学園は敗れた者たちの思いも背負って、次の戦いに挑む・・・!
P.S.少し組み合わせを見やすくしました
3回戦が終わり、さらにシードと組み合わせの関係で4回戦が行われた。聖森学園は運良く4回戦の無い組み合わせだったので準々決勝、すなわちベスト8に名を連ねた。
ベスト8には聖森学園、SG高校、大筒高校、激闘第一高校、文武高校、くろがね商業高校、木之美(きのみ)学院、関明大附属が出揃った。そして組み合わせは
準々決勝 第1試合
S G — 大 筒
第2試合
文 武 - くろがね商業
第3試合
木之美学院 - 関明大附属
第4試合
激闘第一 - 聖森学園
と決まった。
「ついにこの時がやって来た・・・!」
「ああ、そうだな・・・!」
木寄さんと岩井さんが言うように秋以来のリベンジを果たす時が来た。流星が私たちにそうだったように、私たち聖森学園も激闘第一にリベンジしなくちゃいけないんだ。
「リベンジ果たして準決勝、決勝を目指すぞ!」
「「「おおーーー!!」」」
準々決勝1日目の第1試合はSGが大筒の猛攻を堅守で防ぐ形で接戦を演じた。しかし、SGも決定力に欠け、点を奪えない。最終的に大筒がついにSGの牙城を崩し、終わってみれば6-1という結果に終わり、大筒が勝利した。第2試合は互いに点を取り合うも文武がくろがねのエースの弱点であるストレートを狙い大量得点。11-4で文武が勝利した。
そして迎えた準々決勝2日目、夏休みに突入したのもあって見に来ているお客さんも増えていてスタンドは8割方埋まっていた。ちらほらとウチの生徒の姿も・・・。
「学校のみんなも応援に来てくれてるね」
「ああ、情けない試合はできないな」
「トモはスタメンなんだからしっかりしてよね!」
「わーってるよ」
そしていよいよ監督がスタメンを発表し、それからノックの後に両チームのスタメンが発表された。
先攻、激闘第一高校
1番 ピッチャー 鶴屋
2番 ショート 垣内
3番 キャッチャー 中岡
4番 サード 羽生
5番 レフト 少豪月
6番 センター 三船
7番 ファースト 松尾
8番 セカンド 村上
9番 ライト 坂上
後攻、聖森学園高校
1番 ショート 梅田
2番 セカンド 里田
3番 キャッチャー 松浪
4番 サード 岩井
5番 ピッチャー 御林
6番 ファースト 竹原
7番 センター 小道
8番 ライト 小島
9番 レフト 花川
激闘第一は秋と変わらぬメンバーで、聖森学園は打順を変えて挑むこととなった。
試合前に聖森学園は円陣を組んだ。
「いいか、お前ら! この試合・・・、勝つぞおおお!!」
「「「おおおお!!」」」
今日のオーダーは左打者を得意とする鶴屋に対して右打ちの里田さんと左打ちの花川さんを入れ替えてある。ただし風太と御林さんは役割的に固定されている。
* * * *
一方の激闘第一ベンチ・・・、
「分かっているな選手諸君。秋にコールドを食らわせた相手とはいえここまで勝ち上がってきているのだ。気を抜いている奴がいれば即刻代えるぞ」
「「「うっす!!」」」
その返事をしながらも羽生は内心であざ笑う。
「(とはいう物の、秋に惨敗している奴らがそう簡単に勝てるはずがないさ・・・、精々足掻くがいいさ・・・、ハッハッハ!)」
そしてまもなく試合が始まった。
先頭の左打者鶴屋に対し、御林と松浪のバッテリーはインコース中心に攻めていく。
「このっ!」キインッ!
結局鶴屋は外角のドロップカーブを引っ掛けてファーストゴロに倒れる。続く垣内は緩い変化球の後に高めの釣り球を振らされて三振。3番の中岡は内角へのストレートを見せられた後に外のストレートを打ち上げてセカンドフライに倒れ三者凡退。
「(前は木寄さんの策があったけど今回は無い。でも抑えられている! 確実にウチは強くなってるはずだ!)」
松浪は確信する。御林さんは変化球のキレが格段に良くなっているし、岩井さんは打撃にさらに磨きがかかりおそらく県内どころか全国レベルの打力になっているだろう。他のメンバーも格段にレベルは上がっている。ベスト8は偶然でないはずだ。
しかし、相手も強敵である。鶴屋は先頭の梅田を得意のストレートでサードフライに打ち取り、続く里田もSFFを見せられた後に低めのストレートで見逃し三振。そして3番の松浪が打席に立った。
「(さて、何を狙うかな・・・)」
「(松浪・・・、コイツは岩井、御林に次ぐ要注意人物だ。どう攻めるかな)」
激闘第一の正捕手中岡はリードを考える。
「(鶴屋、岩井をランナーを置いて回したくはない、長打のリスクを負ってでも抑えるぞ・・・!)」
「(了解・・・!)」
鶴屋、中岡バッテリーは初球はインコースのスライダーから入り、松浪はのけ反るもストライク、続く2球目、3球目にアウトコースのストレートを続けるもボールでカウント2-1とした。そして4球目、
「うおっとっ!」
またもインコースへとスライダーが投じられてまたも松浪はのけ反る。しかしこれもストライク。松浪は改めて感心した。
「(鶴屋のコントロールは去年より遥かに良くなってる・・・!)」
ここまでデッドボールになりそうでならないコース、手が届きそうだがボール球のコースにコントロール良く投げ込んでくる。
「(でも・・・、ビビってられるか!)」
「(! 踏み込んできた!?)」カキ―――ン!!
アウトコース、今度はギリギリ入るくらいのストレートだったが、松浪は踏み込み振り抜いた。しかし快音を残した打球だったがライトのグラブに収まりスリーアウトチェンジ。
初回は互いに無得点に終わった。
2回の表、先頭は4番の羽生。
「さて、何を狙おうかな?」
「今日も打たせるつもりないんで・・・、内の際どいボール来ても気を悪くしないでくださいね」
羽生の笑顔でかけてきた声に松浪は毒を交えて答えた。その言葉に羽生は表情こそ崩さないものの、内心で舌打ちする。
「(コイツ・・・、生意気な。今日も打たせない? 前はまぐれに過ぎなかったことを教えてやる・・・!)」
羽生は今大会もここまで4番として活躍しており、今秋のドラフトでも注目の選手の一人だ。高い対応力と守備が評価されている。
羽生に対し、御林が投じた初球はインハイへのストレートだった。これはストライク。T続く2球目はアウトローいっぱいのストレート。これもストライク。
「(くそ、なかなかのコントロールだな。去年よりも少しは進歩しているようだな)」
そして3球目は再びインハイに、しかし今度は顔すれすれに来た。
「くっ!?」
羽生はとっさに顔を引いた。所謂ビーンボールだった。
「大丈夫ですよ、御林さんはコントロールいいですから、当たることはほぼ無いですよ」
「つまり、お前のリードということか・・・!」
「そうでもしないと抑えられないんで・・・!」
「・・・随分と強気だねえ・・・!」
松浪は平然と構え直し、羽生もまた構え直す。
「(随分と舐めた真似を・・・!)」
そんないざこざを知ってか知らずか、御林は松浪のサインに迷うことなく頷き次を投じる。そして投じられたのはインコースの低めへと落ちるドロップカーブだった。
「ここで変化球か・・・、だがっ!」カキ―ン!
羽生は落ちてくるボールもコンパクトに捉え、力の限り引っ張った。
「うおっと!」
強烈な打球を放ったが飛んだ場所が悪く、岩井が逆シングルで抑え1塁へ転送し羽生はサードゴロに終わった。
「(くそっ、捉え損ねたか・・・!)」
続く5番の少豪月は三振。変化球を低めに集められると掠りもしなかった。6番の三船も引っ掛けてショートゴロに倒れた。
この日もまた投手戦になろうとしていた・・・。
* * * *
しかしその雰囲気を砕いたのは岩井だった。
2回の先頭打者として打席に立つと、鶴屋のアウトローのストレートを捉えた。打球はフェンスに直撃する2塁打となる。
「あのコースを・・・」
「フェン直にするとか、化け物かよ・・・」
鶴屋と中岡は改めて感じた。そもそも聖森学園自体が下馬評よりも強いことは間違いなく、特に岩井は別格だろう。広角に打ち分ける技術とあのスイングスピードは驚異に他ならない。
5番の御林はきっちりと送りバントを決め、1アウト3塁となった。そして6番の竹原が打席に立つ。
「(確かにパワーはあるが・・・、正直このチームの中でも比較的安パイだな)」
中岡はそう竹原を評価する。実際、長打率こそあるものの確実性に欠ける。前の試合では終盤に代打を出されることもあった。
「(外野には飛ばさせたくない。ここは低めにSFFを集めていこう)」
鶴屋は頷き、初球は低めにSFF。2球目はスライダー、3球目にSFFと徹底して低めを攻める。ボール、ストライク、ボールとカウントは2-1となった。
「(ここまで結果はあまり残せていない・・・、このままでは・・・控えになっている先輩方に申し訳ない!)」カキン!!
「なんだと!?」
中岡は打たれないと確信して配球したつもりだったのだが低めのボール気味のSFFを強引にすくい上げられた。ヒットではなく完全に外野フライを打てばいいという打ち方だった。打球はレフトへと飛んだ。それほど深い当たりではないが、レフトの少豪月はやや目測を誤り少し前に来ていた。
「(まずい、少豪月の外野守備ははっきり言って素人に毛が生えた程度だ!)」
「ちいっ、思ったより伸びよるのう!!」
後退しながら捕球した少豪月を見て岩井はスタートを切った。
「これなら行ける!」
「少豪月! バックホームだ!」
「帰させんぞお!」
少豪月はすぐさまホームへ投げ返す。捕り方も投げ方も滅茶苦茶だったが、肩は中々強くいい返球が返って来た。しかしそれでも岩井の方が速かった。
「よっしゃーー!!」
「先制だー!」
「ナイスラン、岩井さん!」
鶴屋も悔しそうに顔を歪める。
「鶴屋、今のは岩井に打たせたことと竹原を甘く見ていた俺の責任だ。気にすんなよ」
「ああ、わかってるよ・・・」
その言葉通りその後の鶴屋は小道をショートゴロに抑えて2回を終了した。
3回表、反撃したい激闘第一だったが先頭の松尾が三振、村上もレフトフライに倒れる。9番の坂上は内に甘く入って来たストレートを捉えセンター前にヒットを放ったが鶴屋はサークルチェンジを引っ掛けてセカンドゴロに倒れチェンジとなった。
3回裏、追加点を狙う聖森学園だったが小島はSFFを引っ掛けピッチャーゴロに倒れ、9番の花川も球数は稼いだが低めのストレートで見逃しの三振に倒れた。トップに戻って梅田だったがまたもSFFを引っ掛けセカンドゴロに倒れた。
* * * * *
激闘第一 00000 0
聖森学園 01000 1
2回以降互いにランナーは出すもののあと一打が出ず、0行進が続いていた。
そして迎えた6回表、
「このお!!」 カキ―ン!!
「しまった!?」
徐々に捉えられだしていた御林だったがこの回も先頭の鶴屋に浮いたストレートを綺麗に流された。そして垣内はバントの構え。竹原はチャージを仕掛けたが垣内はバットを引き、思い切りボールを叩いた。
「「バスター!?」」
打球は高く跳ねて前進していた竹原の頭を超えた。ライト前ヒットとなりその間に1塁ランナーは3塁へと進み、0アウト1,3塁という最大のピンチを迎えた。
「ストライク! バッターアウト!」
「くそっ!」
中岡は三振に切って取り、1アウトとした。ここで打席に迎えるのは・・・、
「羽生・・・か・・・」
「さてと、そろそろ満足したかい?」
羽生はニヤリと笑いながら松浪に話しかけた。
「1打席目は無様だったけど?」
「ふん、まあ、お前を潰せなかったのは残念だが・・・」
「潰す?」
「まあ、その必要すらなかったねえ・・・」
松浪はサインを出し、御林が頷きボールを投じた。
「彼の球はもう見飽きたよ」
カッキ――ン!!
「「なっ!?」」
羽生の放った打球はライト前へと弾き返された。
「やられた・・・!」
「辰巳! まだ同点だ! しっかりしやがれ!」
「あ、ああ!」
その後の少豪月にも捉えられたがセンターフライ、そして三船をショートゴロに打ち取った。
「御林、良く踏ん張ったな」
ベンチに戻って来たメンバーを選手や監督が迎え入れた。
「は、はい。すみません・・・」
「あのピンチを1点で凌いだんだ。それにまだ同点だ。切り替えていけ」
「・・・はいっ!」
一方、6回裏の聖森学園の攻撃。里田は三振、松浪は良い当たりではあったがレフトフライに倒れる。岩井、御林が共にストレートを捉え出塁したが竹原はレフトフライに終わり、無得点。
7回表、御林は下位打線を相手に三者凡退に切って取った。しかし松浪はこの回を見て考える。
「(・・・明らかに球威が落ちてるし、制球も甘くなってきた。三者凡退とはいえ捉えられていた当たりだった・・・)」
7回裏、援護したい打線だったが、小道がヒットで出塁したものの花川の併殺で結局3人で終わってしまった。
8回表は再び1番からの好打順。
「もらった!」カキン!
「ぐっ・・・、またか!」
またも鶴屋に、今度はセンター前に弾き返された。そして続く垣内はバントの構え。
「(バントか? バスターか?)このっ!」
「今度は送らせてもらうぜ!」
「まずい!」
垣内はいったんバットを引いて再びセーフティーの形でバントをした。
「へっ! かかったな・・・、って何!?」
フェイントをかけたはずだがサードの岩井は猛然と突っ込んできたいた。
「セカンドォ!!」
そしてすぐさま2塁へ転送。岩井の全力プレーが起こしたファインプレー。しかし、
「くっ! 間に合わない!」
「!? やっちまった・・・!」
梅田のベースカバーが間に合わない。送球するのが早すぎた。その間にランナーは進みまたも0アウト1,3塁。そしてさらに・・・、
「ボール! フォアボール!!」
「ぐっ・・・」
「主審、タイムを!」
慌てて松浪はマウンドへ、内野陣も集まり、さらには伝令としてベンチから木寄もやって来た。
「すまねえ、辰巳。俺のミスで・・・」
「らしくないよ健太。もっとドシッとしてなよ」
「辰巳、アンタも大概よ。大丈夫なの?」
「大丈夫、って言いたいけど、この状況じゃ言えないね・・・」
「冗談言ってる場合じゃないわ。残念だけど監督は、交代だ、だって」
「・・・そっか。で誰が投げるんだい?」
「それはね・・・」
監督が審判に選手の交代を告げ、アナウンスで知らされた。
* * * * *
【少し前のブルペン・・・】
2か所ある1塁側ファールグラウンドのブルペンには私と金村さんが準備していた。捕手は一応捕手経験のある大木さんと野村さんが務めていた。さっきまでは木寄さんがやってくれていたんだけど・・・。伝令で行ってしまった。
そして、準備してはいるもののピンチとなっているグラウンドが気になって仕方がない。
「わりーな桜井。かじった程度しかやったことないから捕るの下手で」
「いえ、そんなことないですよ」
野村さんが謝ってくるけど正直そんなことないと思う。きっと野村さんなりの気遣いだろう。すると、こちらにベンチから久米ちゃんが走ってやって来た。
「ベンチから伝令です! ピッチャー交代だそうです!」
「こ、この状況でかよ!?」
同点でノーアウト満塁、しかも4番。・・・うん、確かにとんでもない。
「で、どっちが?」
「・・・夏穂さんです」
・・・え、今なんて?
「監督は夏穂さんに、『難しいこと考えずに行って来い』って・・・」
「え、ええええええ!!」
「えええ、じゃねえよ。桜井、行ってこい!」
「え、あ、はいっ!」
私は金村さんの言葉に背中を押され、マウンドへと向かった。
* * * * *
夏穂がマウンドに向かった後、金村は久米に尋ねた。
「・・・なあ久米」
「? なんですか?」
「監督は、ここで桜井に行かせた理由、言ってたか?」
「金村さんは普段はあんな大雑把なのに、試合ではすぐにマウンドで考え込むからだ、って言ってました」
「・・・そこまで考えられてたのか、まったく監督の底が知れないぜ」
「夏穂さんのピッチングに期待しましょう」
「ああ、俺たちの最後の夏の行方。あいつが握ってんだもんな・・・」
「聖森学園高校、選手の交代をお知らせします。ライトの小島くんに代わりまして桜井さんが入りピッチャー。ピッチャーの御林くんがライト。5番、ライト、御林くん。8番、ピッチャー、桜井さん。背番号11」
スタンドがざわめく。エースの御林をこの場面でライトに回して投手交代。しかもマウンドに上がったのは2年生、しかも女性投手。女性選手が認められ始めたとはいえ、まだ少なからず見下す意見があるのも現実である中でのリリーフ。
「女子投手か~」
「しかもこんな場面で・・・」
「相手は4番だろ? やっぱり強豪とは選手層が・・・」
いろいろな声が聞こえる中、数球の投球練習を流し気味に終えて、松浪が夏穂の元へと歩み寄る。
「サインはいつも通りでいいよな?」
「うん、大丈夫!」
「・・・緊張してるか? なんだか余計な声も聞こえるけどな」
「それも大丈夫。スタンドの人たちも、あの羽生って人も、みーんな、驚かしちゃうんだから!」
松浪はニヤリと笑い、夏穂とグラブで手を合わせる。
「よっしゃ! それでこそ桜井夏穂だ! 見せてやろうぜ!」
「おうよ!」
そうしてプレイ再開。羽生は鋭い目で夏穂を見据える。
「先ほどは目にもの見せてやったのに、女に俺の相手をさせるとは随分舐められたもんだねえ・・・」
「・・・この交代がお前を舐めてるかどうかは、コイツのボール見てから言えよ」
「ほう、面白い・・・。まあ、すぐ引導を渡してやるさ・・・」
* * * * *
3年生たちの最後の夏、同点、8回、0アウト満塁、バッターは4番。つくづくとんでもない場面でバトンを渡されたもんだね。公式戦初登板がこれって私は一体どうすればいいんだろうか。セットする前にふと周りを見渡す。交代を告げられライトに回って尚も大声でこちらに言葉を掛けてくれる御林さん。負けじと声を張る花川さん、小道さん、岩井さん。同様にブルペンから声を飛ばす金村さん、野村さん、大木さん。ベンチから必死に叫ぶ木寄さん。・・・これだけ先輩たちが私の背中を後押ししてくれている。
何が厳しい場面だ。
何が初登板の緊張だ。
打席に立つ相手がなんだって言うんだ。
――ただ必死にみんなが声を出している。だから私も、あのミットに、私の全力を。今までとは違う、“新しい私”の全力をぶつけるだけ・・・!———
セットポジションに入り、足を大きく上げる。そして貯めた力を、一気に踏み込んで解放、ミットに向けて解き放つ!!
「これが、私の、本当の夏の始まりだあ!!」
全国高校野球選手権大会 県大会準々決勝
激闘第一 0000010 1
聖森学園 010000 1 (8回表、0死満塁)
いよいよ夏穂の出番が!
まあ、次回に持ち越しですが・・・。一丁前に次回が楽しみになるような書き方にしてみました。もう少し早く上げたい・・・!
今回はおまけは無しです。すいません。
よければ感想などもよろしくお願いします!
この作品の中で好きな登場人物は?(パワプロキャラでもオッケー)
-
桜井夏穂
-
松浪将知
-
空川恵
-
久米百合亜
-
ここに上がってる以外!(コメントでもオッケー)