New Styles ~桜井夏穂と聖森学園の物語~ 作:Samical
p.s)おまけの西城の能力、ミスがあったので修正しました。
「みなさん! どーもこんばんはー! 本日より始まりました'激アツ甲子園'! メインMCは私、熱盛宗厚と!」
「パワテレ2年目のアナウンサー、響乃こころでお送りします!」
「そして、スペシャルリポーターは皆さんご存知この人だあ!」
「どうも! 熱盛さんに負けないように熱く行きたい! シューゾ・アツオカが勤めさせて頂きます!」
「夏の甲子園は高校球児の花の舞台! そして一球一球に懸ける全力のプレー! ンンー! 私、想像するだけでも胸が熱くなって参りましたァ!」
「僕も熱い戦いは大好きです! どれだけ練習を積んでも最後に勝敗を分けるのはやはり、ハートの強さ! どれだけ戦いに向かって冷静かつ熱くなれるか! その戦いこそ甲子園の醍醐味!」
「えっと…、熱盛さん? シューゾさん? 熱く語っていただいてるところ悪いんですけど、スタッフさんが押してるから進めて…と」
「おおっと! 失礼しました! では進めさせて頂きます! 各地で甲子園へのキップを賭けた熱戦が繰り広げられ残すところ5校となっています! 響乃ちゃんも確か実況の仕事とリポートしてきたんだよね?」
「はい! 私はある決勝戦を取材してきました! 両チーム共に最近増えてきた女性選手が多く所属するチームで…」
* * * *
――試合から数日後…、
『突然ごめんね。今日、これから会えないかな?』
夏穂のスマホには太刀川からLINEで連絡が入っていた。夏穂は驚いたがすぐさま連絡を返す。
『今日は練習休みだから大丈夫だよ。場所は?』
『場所は…の喫茶店に…』
大まかな集合場所と時間を決め、夏穂は着替えて向かった。
「やあ夏穂、甲子園出場おめでとう」
「ヒ、ヒロ! なんというか…、久しぶり」
「うん。なんだか試合からそんな経ってないのに長く感じるね。とりあえず、お店入ろっか」
喫茶店に入って飲み物を頼んだ後、夏穂は太刀川に聞きたかったことを聞いた
「ねえ、どうしてあの時。マウンドを東出くんに譲ったの?」
「全部話すよ、私の中学からのことも…」
太刀川は中学の時に投げすぎて肩を痛めたこと、高校に入っても細心の注意を払ってきたこと、そして決勝では8回に限界を感じたことを話した。
「そんなことが…」
「でも私は夏穂や聖森のみんなに感謝してるよ。…ありがと、引導渡してくれて」
「え?」
「もしあれ以上投げていたら、私は本当に投げられなくなってた。そうお医者さんが言ってたよ。そりゃ負けたのは悔しいけど、最後の対戦相手が聖森で投げ合えたのが夏穂で良かったよ」
「…そっか。野球、辞めちゃうの?」
「大学でこの状態じゃ無理だよ。…だから私は支える側になりたい」
「支える側?」
「うん。トレーナーでも、コーチでもいい。とにかく野球には関わりたい。それで、私みたいなことになる選手
を少しでも減らしたい」
「あはは、ヒロらしいね。…ねえ、私の話も聞いてもらえるかな? 少し長くなるけど…」
「うん、聞かせて」
それから夏穂は中学ではろくに試合に出してもらえなかったこと。高校を選ぶときも色々あったことを話した。
「ある意味私と…、真逆なんだね」
「そうだね。私の夢は…、いつか本当に性別関係なく、野球が賑わうこと。私みたいな思いをする女の子がいなくなって欲しい。…動機もヒロとそっくりだよ」
「ホントにね! …夏穂、最後に1つお願いがあるんだ」
「? なに?」
「甲子園で、聖森学園の名前を全国に知らしめて欲しい! 甲子園で聖森旋風を起こして欲しい! それがきっと、女性選手の励みになるから! 私も応援しに行くし!」
「ふふ、当たり前! 絶対に、優勝するよ!」
夏穂は太刀川に誓った。2人の夢に向かうためにも。
* * * *
そして練習が再開されてから数日後、遂に甲子園へと向かうことになった。
「よし、忘れ物は無いな。全員バスには乗ったか?」
「「「「はい!」」」」
「よし、では出発だ」
夏穂たち聖森学園野球部を乗せたバスは甲子園の宿舎に向け出発。そしてそのバスを多くの生徒が夏休み中にも関わらず見送りに来てくれていた。
「がんばってねー!」
「先輩! 頑張って下さい!」
「応援行くからな!」
「「「夏穂さーん! 頑張って下さーい!!」」」
「夏穂、人気だな」
「そういうトモこそ、後輩の女の子にすごい応援してもらってたじゃん」
「ぐう、羨ましいでやんす!」
「ぜってー活躍して、ワーキャー言ってもらうぜ!」
「「普通に頑張れよ!」」
程無くしてバスは宿舎に到着。翌日から近くのグラウンドで練習し、その翌日には甲子園練習が行われた。
「(ここが甲子園…! 本当に、広い!)」
「(最後にようやく来れたけど…、ここで試合しちまったら地元の市民球場じゃ満足できなさそーだぜ)」
夏穂と松浪を始めとして、それぞれが感想を抱き、そして試合を心待にしていた。
甲子園では18人しかベンチ入りできない。そのため、2人がベンチから外れることになるのだが…。
外れたのは19を着けていた田村快都と14を着けていた冷泉だった。代わりに20だった村井が14を着ける。
「にしても冷泉。大会前にケガなんてお前らしくもないなあ」
「うっせ」
「慣れない猛練習なんてするからだぜ」
「! 松浪さん…!」
「そういえばケガした理由はノック受けてる最中に足を捻ったことらしいでやんすね」
「毎日死ぬほど居残りで受けてて、疲労で足が上手く動かなかったんだ」
「そんなことは…!」
「お前の技術は一流だけどよ、まだ体はできてねーんだ。焦りすぎるとお前の選手生命縮めかねないぜ」
「うっ…、は、はい…」
松浪の言葉に返す言葉も見つからない様子の冷泉を見て矢部川はふと言葉を漏らした。
「冷泉のやつ、あんな素直だったでやんすかね?」
「トモは、ウチの練習風景見て変わったんじゃね? って言ってたよ」
「でも冷泉が抜けるのはちょっと痛いでやんすね」
「代わりに俺達が穴埋めしてやるぜ」
「おうよ、最後の夏。俺達が主役だー!」
「そ、そうでやんすね!」
「(…良かった。冷泉もちゃんと受け入れてもらえたんだ)」
盛り上がる3年達を見て、夏穂はひっそりと安心していた。
さらに数日後、組み合わせ抽選会が行われた。松浪は後半に引くのでおそらく引いた時点で相手が分かる。
「トモ! 良いクジ引いてね!」
「頼むでやんすよ!」
「あんまし期待すんなって」
松浪が聖森学園が呼ばれたところでクジを引く。引いたのは…、
「対戦相手は…、米田実業!」
「ぎゃー! 名門でやんすー!」
「しかも今年は…」
「…はい。センバツでも話題になったエース、西城さんがいて、アイドル級に人気です…」
「まあ、優勝目指す以上、どうせ当たる相手だ。張り切っていこうぜ!」
一方、米田実業は…
「1回戦の相手、聖森学園だってよ」
「おいおい、どこだよそれ! ラッキーだな! なあ西城!」
「おいおい、間違ってもそんなこと、表で言うなよ? 僕らのイメージが悪くなるからな」
「流石、甲子園のアイドルはファン心理を理解してるねえ」
それから何日かして開会式も行われ、迎えた大会第3日。いよいよ聖森学園の試合当日。
「遂に来たよ! 試合!」
「さい、気合い入れてくぞ!」
「「「「おおーー!!」」」」」
――試合開始前の先攻後攻決めのジャンケンの際に松浪は相手キャプテンの池須賀の言葉を聞いていた。
「お宅、女性選手が多いんだって?」
「ああ、まあな」
「いやー、羨ましーねー。ウチのはいないからさ、やっぱり華があるんだよなあ」
「…そりゃどうも」
しかし、少し声のトーンを変え、小声で松浪に囁くように言った。
「ま、話題作りにしかならないよな。女性選手なんて。そんな連中が主力のアンタらも、アンタらの地区も知れてるねえ」
その一言に松浪が反応する。
「おい、俺をバカにするのは好きにすればいいけどよ。俺のチームメートと、戦ってきた相手をバカにするだけは許さねえぞ」
「おー怖い怖い、そういうのは強い奴が言うからカッコいいの。お前らみたいなザコが言っても何もねーよ」
「…相手を見下すしか出来ないやつに負ける訳ねーじゃん」
「ほー、面白い。じゃあ試合で見せてもらおうかねーか 」――
そのような会話が交わされたことを松浪はチームメートに話した。だがそれを聞いて激しく怒りを露にする者はいなかった。
「へへっ、全員冷静だな」
「当然! そういう見方をする人もそうでない人も! 私たちのプレーでびっくりさせちゃうんだから!」
「そーだそーだっ! 私たちの凄さ、思い知らせてやるっ!」
「そのと~り!」
「よし。じゃあ見せてやろうぜ! 聖森! ファイト!」
「「「オオー!!」」」
そして試合開始に先立ち、スタメンが発表された。
先攻 聖森学園高校
1番 セカンド 椿
2番 レフト 村井
3番 キャッチャー 松浪
4番 ファースト 竹原
5番 サード 桜井満
6番 ショート 梅田
7番 センター 初芝
8番 ライト 空川
9番 ピッチャー 桜井夏
後攻 米田実業高校
1番 センター 松本
2番 セカンド 二宮
3番 サード 相葉
4番 ファースト 池須賀
5番 ピッチャー 西城
6番 ショート 大野
7番 キャッチャー 櫻田
8番 ライト 山口
9番 レフト 小山
「どーもみなさん! 実況は私、熱盛宗厚が担当いたします! 聖森は県大会決勝とは大きくオーダーを変えてきました! 私の注目はズバリ! エース桜井夏穂! キュートな見た目から繰り出されるキレッキレのボールからは目が離せません!
一方の米田実業もエース、西城が登場だあ! 爽やかスマイルで多くのファンを魅了するアイドル球児! 彼の投球にスタンドの女性陣はもうメロメロだあ!
さあ間もなくプレーボール!」
挨拶の後、審判のコールで試合が開始される。
先頭は今日1番に入った姫華。
「さあっ! いっくよーっ!」
「トップバッターは椿姫華! チーム一小柄ですが、秘めたる闘志は人一倍デカい! さあ、エースの西城にどう立ち向かうのか! 私、非常に楽しみです!」
一方の西城。米田実業特有の真っ白なユニフォームを身に付けマウンドに立つ姿は、余裕たっぷり、貫禄のある佇まいだった。
「(女共は力でねじ伏せるとして、問題はあの松浪、竹原辺りか。間違えたらスタンドいかれるからな)」
テンポの良いフォームから初球を投じる。
「(打ってみろよ!)」
無駄の無いフォームから投じられたのはインコースのストレート。そのスピードは…、
「驚きました! 150キロ! くーっ! このストレートがビシッと決まるとバッターは難しくなります!」
「ひゃー、はっやいっ!」
投じられたボールに対する姫華の反応はとても豪速球を投げ込まれたようなリアクションでは無かった。
「「(こいつ…、バカか?)」」
米田実業バッテリーが姫華の反応をどう取るか迷う。続けてストレートを投じ、姫華は見逃す。簡単に2ストライク。
「(なんか不気味だ…。様子見に1球外す…)」
「(そんなのいるかよ、3球勝負だ!)」
櫻田のサインに首を振り、西城はストレートを投じる。
「よっ!」キンッ!
「ファール!」
「…当てたか」
さらにストレートを続けるが姫華はそれもカットした。
「(ストレートに合わせてきてる。ここでカーブだ)」
「(思ったより粘るな。面倒だし、そうしようか)」
5球目にカーブを投じる。しかしそれも姫華はファールにした。
「(スライダー。たぶんこれならいける)」
「(ちっ、こんなやつに投げるなんてな…)」
6球目、西城のウイニングショット、スライダーが真ん中からインコースに曲がってくる。流石の姫華もこれには空を切り、三振に倒れた。
しかし三振に倒れた姫華本人は
さほど悔しがる風には見えず、次の村井と少し会話を交わしてベンチへと戻った。
続く村井。県大会では出場は代走1回のみ。データが無さすぎる。
「(ひとまず外に…)」
「(ストレートだ)」
「(うん。それで)」
初球の外のストレート、ここで村井が仕掛けた。
「! セーフティー!」
慌ててサードの相葉がチャージを仕掛けるが打球は3塁線の僅か外を転がりファール。続く2球目も、
「! まただ!」
「くそっ、しつこい!」
今度は1塁線の外に切れてファール。これで0-2。
そして…、
カッ!「ファール!」
「こいつもかよ…!」
村井もストレートはカットし、粘る。さらにカーブ、フォークは見送られてカウントは2-2。たまらずバッテリーはスライダーを選択。村井も当てることはできず三振。
「キャー! 西城くーん! 素敵ー!」
「連続三振よー! さすがー!」
スタンドからは西城への黄色い声が飛ぶ。そんな中、松浪が打席に入る。そして、
カキンッ!
「「なっ!?」」
初球のストレートをあっさり打ち返し、レフト前ヒット。
「(これなら東出の方がエグかったぜ!)」
「(初球ストレート待ってたか…。次は4番。長打だけ無しで、変化から入ろう)」
「(オッケー)」
櫻田のサインに頷いて、西城は竹原にボールを投じる。
「(待っていたボール!)」カキーーン!!
「なんだと!?」
西城が投じたのはカーブ。決して高かった訳ではないが、カーブを待っていた竹原からすれば絶好球だった。
打球はぐんぐん伸びていき、そのままレフトスタンドへと飛び込んだ。
「入った、入りました! ホームラーン!! 心を熱くさせてくれる一発!! 聖森学園、先制!」
「やった! ナイバッチ、大!」
「出来すぎだぞこのヤロー!」
「雪瀬と松浪の分析おかげだ。…データ通りだったよ」
「だからってホームラン打つお前もお前だっての!」
この試合に向け、聖森学園が準備したことは1つ。西城の対策。しかし、西城も好投手。打つのは容易ではない。そこで…、
「(文武がやったような、'キャッチャー'の分析)」
最近は高校野球でも複数人の投手を用意するチームが多く、その1人1人の対策をするのは大変である。だがレギュラーのキャッチャーは基本1人。その配球傾向、クセを分析し狙い球を絞る。そして、導きだした答えは
『キャッチャーの櫻田は打たれ始めるまではストレート主体。打たれた直後は変化球』というもの。そして持ち球は姫華と村井が粘って炙り出した。選抜の時から増えてはいない。さらにスライダーは打つのは難しいが
フォークとカーブはカウントを取るための球種であるとも判断した。
「(前と同じ。序盤こそミスを恐れず攻める。失敗してもこの後の糧になるし、成功すればアドバンテージ。これが聖森のスタイルだ!)」
その後の満は快音を残すもレフトライナーに倒れてスリーアウト。そしていよいよ夏穂が甲子園のマウンドに上がる。
「(マウンドに立つと分かる。このたくさんの人の視線が、注目が自分に集まっているのが)」
投球練習を終え、打席に立つ松本を見据え投球動作に入る。
「(ヒロと約束した通り…、私は、私たち聖森学園は!)」
磨きあげたフォームから渾身の1球を投じる。
「(全国相手に、暴れてやる!)」
まさに糸を引くような、真っ直ぐなストレートが松浪のミットに突き刺さる。その1球に打席の松本も、米田実業のベンチも、観客も息を呑む。
「ストライークッ!」
「指の掛かったストレート! んんー! こちらもいいボールだあ! ナイスなピッチング!」
スクリーンに表示された球速は138キロ。それに戸惑ったのは松本だった。
「(今のが138だと!? そんな訳無い! こいつはもっとはえーだろ!)」
続く2球目もストレートに空振り。しかし流石は名門のトップバッター。2球でかなり合わせてきた。
「(ガンは気にしねえ。とにかく来た球を…!?)」
3球目も鋭い腕の振りを見てストレートを予測した松本だったが、それを嘲笑うようなチェンジアップが松浪のミットに収まる。
「ストライーク! バッターアウト!」
「ナイスピーです夏穂さん!」
「…ナイスピー」
「白石、そんなんじゃ聞こえないでやんす…」
続く二宮は高速スライダーを初球で打たせセカンドゴロでツーアウト。そして3番の相葉もストレート、チェンジアップ、チェンジアップと裏をかき、三振に抑える。
「さすがーっ! ナイスピー夏穂っ!」
「やるね~」
「甲子園でも躍動してるでやんす!」
「夏穂さん、後ろは任せて飛ばしちゃってください」
「そうだぜ。バテても俺達がなんとかしてやる。思いきって投げてこい!」
「僕も…準備してるんで…」
「オッケー! フルスロットルでいくよ! なんなら最後まで行っちゃうから!」
簡単に終わった米田実業の攻撃とは対象的に、聖森学園は攻撃の手を緩めなかった。
先頭の風太はまたしてもストレートを弾き返す。三遊間を抜けるかという当たりをショートが追い付いたが俊足が生きて内野安打に。続く初芝の打席ですかさずスチール。初芝のアシストスイングもあり、盗塁は成功。さらに初芝はきっちり右方向へと転がして1アウト3塁のチャンス。ここで8番の恵。打順は以前よりも下がっているがピッチャーの前の打順ということは彼女でランナーを返し切らないといけない。
「さ~、こ~い!」
「(こんな奴に打たれてたまるかよ!)」
西城は強気にインコースへのストレートを投じる。恵を非力だと踏んで詰まらせて内野フライを狙ったのだ。だが内角こそ恵の得意コースだった。
「そりゃ~!!」カッキーーン!!
「っ!?」
振りぬいて弾き返された打球はライト線を破るツーベース。
「とりゃ!」カキン!!
「くそっ!」
さらに夏穂にも初球のフォークを狙い打たれた西城は動揺した。
「(こいつら! 俺の投げる球見切ってやがるのか!?)」
まさにその通りなのだがまさかキャッチャーの櫻田の配球が読まれるとは思っていない。自分のボールの質に自信があるがゆえにそれほどキャッチャーのリードに疑問を持ったことがなかったのだ。
櫻田はここでようやくリードを変えた。ただし変えたといってもストレートの割合を減らしただけだったが・・・。それでは完全に聖森学園は止めきれなかった。
一方の夏穂はどんどんとペースを上げていく。
「三振ー!! 桜井! この回も0に抑えちゃいましたぁ! んんー! 素晴らしいストレート!!」
高低内外、ストレートと変化球の緩急を駆使して次々三振を奪っていく。
「くそ!! なんだよあいつ!」
「池須賀、落ち着け。熱くなりすぎたら思うつぼだ!」
米田実業は打てない焦り、リードが広がることによる焦り。その2つが混ざって思うように実力が発揮できない。
そして・・・、
「ストライーク!! バッターアウト!! ゲームセット!!」
「試合、終了です! なんとなんと! 初出場の聖森学園! 好投手西城擁する名門、米田実業を8-0で破り、2回戦に駒を進めましたぁ! なんといっても立役者は、聖森学園エースの桜井でしょう! 米田実業相手に9回14奪三振完封勝利! ひっじょーに素晴らしい投球でした!」
「夏穂ナイスピッチング!!」
「想像以上に完璧だったな! リードしてて楽しかったぜ!」
「わ~い! 勝利~!」
攻守にわたって米田実業を圧倒した聖森学園、そして夏穂の名前は瞬く間に、全国に知れ渡ったのだった・・・!
この話は実在の人物、団体、事件とは一切関係ないです。でも米田実業は某あの白い高校がモデルです。
今回のおまけは出番が一瞬で終わった、米田実業の西城と、なんだかんだ紹介してなかった矢部川です。(池須賀は所謂噛ませですね)
西城祐基 (3年) 右/右
名門米田実業のエース。高校生らしくないクールさが人気を呼んだ。その本性はそれほどクールでは無い。池須賀の愚痴の相手によくなることに少々うんざりしている。投手としてはこれといった決め球は無いが全体的にレベルが高い。
球速 スタ コン
151km/h B C
➡️スライダー 4
↘️カーブ 2
⬇️フォーク 2
弾 ミ パ 走 肩 守 捕 守備位置
3 D C D B D D 投D
ピンチ△ クイック◯ ポーカーフェイス 打たれ強さ◯ 速球中心
矢部川昭典 (3年) 右/右
3年生になった矢部川。激しい外野のポジション争いに1度は心が折れかけたが、夏穂や他のメンバーに励まされたことと、どんな形でもチームの勝利に貢献したいという思いから代走のスペシャリストを目指した。それが実り、盗塁技術と走塁の上手さはチームナンバーワン。ただし、女の子好きはそのまま。
弾 ミ パ 走 肩 守 捕 守備位置
2 E D B C C D 外C
内野安打○ 盗塁◎ 走塁○ かく乱 プレッシャーラン バント○ ホーム生還 対左投手△ チャンス△ 調子極端 積極盗塁
この作品の中で好きな登場人物は?(パワプロキャラでもオッケー)
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桜井夏穂
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松浪将知
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空川恵
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久米百合亜
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ここに上がってる以外!(コメントでもオッケー)