New Styles ~桜井夏穂と聖森学園の物語~   作:Samical

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暑すぎて甲子園が心配になる今日この頃
p.s パワター追加しました


35 磨きあげられた武器を手に

「さぁー、マウンドに上がったエースナンバーを背負うサウスポーの緩井! 先頭の神成に対してどのような投球を見せてくれるのでしょうかぁ!」

マウンドに上がった緩井は大きく振りかぶる。そして足を上げ、踏み出す。左腕をしならせてリリース。

 

その瞬間、神成の視界からボールは消えた。

「…なっ!?」

戸惑う神成、しかし次の瞬間。ボールは"落ちて"きた。

ホームベースの少し後ろの方でワンバウンドして白色が捕球。主審も少し判定を迷ったが、

「ス、ストライク!」

「何だと! ワンバンで、んな訳ねーだろ!?」

「…いや、良く見れば今のはストライクゾーンを掠めていた。あの角度でそれをやるのはかなり難しいと思うのだが…」

「…ちっ、冗談じゃねーぜ。ふざけたピッチャーだぜ…」

神成がそんな感想を抱くと同時に天空中央側のスタンドからもヤジが飛ぶ。

「なんだそのふざけた球はー!」

「ボールだろ今の!」

「神成! そいつとっととぶっ潰しちまえー!」

 

超スローボール。通称イーファス。とてつもなく山なりのボールを投じて打者のタイミングを狂わせるボール。最近ではオールスターなどの緊迫していない場面でのパフォーマンスとして見られている。タイミングを狂わせるのが目的でストライクを入れるのが難しいこともあり、実用的に活用する投手はほぼいない。この緩井を除いては。

 

「(いやー、それにしても大した嫌われようだね。こりゃ)」

赤井はベンチでニヤリと笑う。だがその程度で動揺するメンバーじゃないのは分かっている。特に、緩井は。

「(俺は今まで中々の変わり者たちと関わってきたけど、コイツらもそうだ。だけどせっかくの才能を、誰かが決めつけた"普通"を押し付けられて台無しにしかけていた。それを輝かせるために、俺はアイツらを集めたんだ)」

 

緩井は再び振りかぶり、ボールを投じる。今度も再び山なりの超スローボール。そしてそれは再びストライクゾーンを掠めていく。

「ストライク!」

「あのやろー、舐めやがって…」

「(舐めてなんかいないさ…、むしろ僕のフルパワーピッチだよ)」

緩井の3球目、神成も構える。

「(予想外ことがあったとはいえ、コイツのストレートはせいぜい130キロ程度らしいし、打てねー訳が…!?)」

そう、来たのは128キロのストレートだった。普段の神成なら軽々打てたボール。

ただし、それが約60キロ前後のスローボールを2球も見せられた上で、アウトローいっぱいに決められていなければの話だ。

「ストライク! バッターアウト!」

 

「おいおい、神成。なに見逃してるんだよ…」

「…じゃあお前、打ってみろよ。ま、お前にゃ無理だな」

「ないない。"あんな"ピッチャー、簡単さ。イーファスにはビックリしたけど、あんなおふざけするピッチャー、なんともないって」

そう言って打席に向かった雨宮を見送りながら神成は呟いた。

「(打席に立てば分かるぜ。…ヤツの意味わかんねーぐらいの余裕がな…)」

雨宮に対して緩井は初球はアウトローいっぱいのストレートから入った。

「(確かにコントロールは良さげだし、少しノビてきてる。だが打てない球じゃない)」

続く2球目、再びアウトローにボールが来た。

「(続けてストレート? 舐めるな!)」カキン!

完璧に捉えたと思った雨宮だったが打球は代わったセカンドの風薙へ。簡単に捌かれツーアウト。

続く星野は初球から超スローボール。これを振るも空振り。続く2球目はストレートをファール。

「(確かにイーファス後のストレートは厄介だがどちらも張れば当てられなくもない! 投げた瞬間、浮けばイーファス、普通に来ればストレート!)」

3球目、ストレートか超スローボールかを見極めようとした星野。投じられたのは…、

「(来たっ! ストレート…!?)」

ボールは浮かずに真っ直ぐの軌道。ただし、"来ない"。ストレートと同じリリースから投じられるチェンジアップ。ストレートに合わせていたバットは空を切り、三振。この回は天羽が風薙から放ったホームランのみの1点に終わった。

 

「フッ、そんな隠し球がいたのには驚いたけど…」

マウンドに立った虹谷は渾身のストレートを投じて六上から空振りを奪う。

「このボクが投げる限り、君たちに勝利はないさ!」

続く2球目で六上はまたもセーフティーを仕掛ける。

「今度はやらせねー!」

星野がすかさずチャージを仕掛ける。

「…じゃあこっちにやるか!」

六上は今度はファースト側に転がした。雨宮が慌ててボールに駆け寄り、虹谷はファーストカバーへ走る。しかしこれは六上の思う壺だった。

「ファーストが出てきた時点で俺の勝ちだぜー!」

六上が虹谷のカバーよりベース到達。またも内野安打になる。そして…、

「スチール!」

「チクショウが!」

すかさず二盗を許した。さらに六上は2球目で3塁を狙う。

「いい加減にしやがれっ!」

今度はウエストで外した神成が3塁送球。またも三盗失敗に終わった。そして守田は三振。風薙もライトライナーに倒れる。

「(あの1番は何がしてーんだ? バカの一つ覚えみたいに走りまくりやがって…)」

一方の天空中央打線は緩井の前に沈黙。望月はショーフライ、倉木はセカンドゴロ、虹谷はレフトフライ。

5回裏、虹谷は美留田をフォークで三振、緩井はセカンドゴロ、佐部はセンターライナー。

回はいよいよ6回。先頭の日笠をサードフライに打ち取り、東雲はセンターライナー。そして、

「4番、レフト、天羽くん」

天空中央の主砲が打席に立った。緩井は白色と共に配球を考える。

「(ちょっとボールゾーンに外したストレート!)」

緩井がそのコース通りにボールを投じた。

カッキーーン!!

快音を残したがファール。しかし少し間違えればホームランだったと感じさせる打球速度。次に投じたのはチェンジアップ。しかしこれはタイミングが早すぎたのか1塁アルプスへと飛びファール。

「(これは…、参ったな)」

正直打つ手が無いとはこのことだ。どちらにも十二分に対応してくる。

「(打つ手が無くはないけど…)」

「(…ですが、"あれ"はまだ置いておきたいのですが…)」

「(ここで負けたら意味ないよ。…それに、ここで彼を抑えれば。僕を打てなくてイライラし始めた向こうに大きなダメージを与えられる!)」

「(…分かりました。キャプテンを信じましょう)」

白色の出したサインに緩井は頷く。先ほどと同じリリースからボールを投じる。天羽は先ほど星野が立てた対策と同様にボールを待つ。そして天羽は星野と違い、チェンジアップにも対応出来る力がある。

「(! ボールが浮いた…! イーファス!)」

ボールはリリースから一度フワリと浮いた。先ほどの超スローボールの軌道。

…かのように見えたのだが。

「っ!?」

ボールはするすると、緩やかな弧を描き、天羽のインハイあたりからアウトローへと決まった。

「ここでスローカーブ! 見逃し三振です! ピッチャー緩井! まだ武器を隠し持っていましたぁ! くーっ、今の見逃し三振はバッターはさぞ悔しいでしょう!」

しかし6回の裏、虹谷はなおも絶好調。この回も出塁すら許さない。ここまで六上のセーフティー以外はヒットどころか出塁すらさせていない。

「(打線を抑えようと…、ボクが投げている限り、君たちに勝利はない!)」

7回表、緩井に対する2巡目だが天空中央打線は捉え所の無いピッチングに翻弄され続けていた。

そして迎えた7回の裏。ここまで唯一全出塁の六上に回る。天空中央はここで奇策に出た。

 

「内野5人シフト!?」

「もうセーフティーはさせねーってか」

 

「(誠からヒットを打つ力があるならセーフティーなんか続ける必要は無かったはず。こいつには誠の球は打てねえ!)」

神成はメンバーと監督と打ち合わせた上でこのシフトを引いた。レフトの天羽をセカンドベース付近に守らせ、残りの外野手で右中間、左中間を守る。そして内野手は極端な前進守備。なりふり構わず、一芸大付属の攻撃を潰しにかかる。

「さあ、ボクの鮮やかな投球にひれ伏すが良いさ!」

しかし六上は簡単には終わってくれない。

「じゃあ…、こういうのはどうよ!」

虹谷の渾身のストレートを、六上は打席内で打つ前から走り始めながらバットにボールを合わせた。そしてインパクトと同時に凄まじいスピードで塁間を駆ける。

「! 走り打ち!?」

走り打ち。ソフトボールではよく見られる打ち方だが近年ある国の選手が世界大会でそれを武器に活躍し、話題となった打法だ。長打はまるで期待できないものの、足の速さをウリとする選手には武器を生かせる打ち方だ。

打球は高く跳ねてサードの頭上へ。不意を突かれたサードの反応が遅れる。その打球をショート東雲が押さえたが六上は1塁に到達していた。

 

「…この!」

「セーフ!」

無死1塁で迎えた2番の守田。虹谷は執拗に六上に牽制を投じた。リードは2点。だがみすみす1点差にされるランナーを走らせるわけにはいかない。そして神成の捕手としてのプライドもある。ウエストを投じてカウント1-0の2球目。

「逃げたっ!」

「ちっ、この!」

虹谷がシュートを投じたタイミングでスタートされ、またも盗塁成功。0死ランナー2塁。

「(また性懲りもなく3盗する気か…?)」

神成は無いとは言い切れない可能性も考えてサインを出す。

「「アウトローへのストレート!」」

ストレートならば先ほど同様に3塁で刺せる。そう踏んだのだが、

カッキーン!

「なんだとっ!?」

打席の右打者守田が上手くバットを合わせ打球は1、2塁間を抜けた。

「バックホーム!」

「いや、間に合わない! 2つだ!」

虹谷が慌てて叫んだがそれを神成が制して進塁を阻止する。六上は悠々ホームに帰り、ついに1点入った。

「へへっ、確かにええ球やが、来るとこがわかっとりゃー打てんことねーわ!」

「(3盗警戒し過ぎて、最低なリードしちまった…!)」

「(打てなくて雰囲気が悪い中であっさり失点…、これは不味いかもしれないね…。ボクとしたことが不甲斐ない!)」

続く風薙にはカーブを上手く拾われセンター前ヒット。ここで右の打席には4番、美留田。

「ハハハ! ここで一発ぶちかましてやるぜ!」

よく焼けた肌に筋骨隆々の肉体。見るからにパワーヒッターだろう。ただここまでは変化球にまるで合っていない。神成にとっては今日は安全パイといえる。

「(こいつには変化球投げときゃ大丈夫だろ…)」

「(ああ、わかっているさ!)」

虹谷はアウトローへとカーブを投じる。しかし、

「ふんっ!!」カッキーーン!!

「えっ!?」

それを強引に美留田は引っ張って見せた。

「ファール!!」

凄まじい当たりがレフトファールゾーンへと消えていった。

「ちっ、惜しいなあ。でも確かに白色のヤローの言うとおりだったぜ」

「(! まさか、読まれている!? いやそんなことは無いはずだ。アウトコースにシュートを外すぞ!)」

しかし美留田、これにはバット出ず。これで1-1。

「(今の見逃し方の余裕さ。マジで読まれてるのか! …どうする?)」

神成は迷った挙げ句、サインを決める。

「(悪い、誠。お前に任せるぜ…!)」

「ふっ、ボクのボールは打たれないさ。鮮やかに抑えてあげよう!」

投じたのはインハイの真っ直ぐ。

「どらあああああ!!」

美留田の叫びとガキンッ!という鈍い音が響く。

「「(打ち取った!)」」

バッテリーだけでなく、天空中央の誰もがそう思った。レフトの天羽は打球を確認して取りに向かうが、

「ちょっと待て。なんだよこの弾道は…?」

落ちてこない。打球を追う天羽はまもなくフェンスに追い詰められた。そして、

「入った、入りました! ホームラン! 遂に一芸大付属、逆転に成功だぁ!」

「そんなっ…」

「誠のストレートを詰まりながら力で打ち返しやがった…!?」

さらにその後も緩井にツーベースを浴び、佐部にもヒットを打たれる。しかし白色はファーストゴロ、手方は三振に打ち取り打席には伊賀井。

「(この女にはまだ打たれていない…。だが油断するなよ、誠!)」

「(分かっているさ!)」

「…甘い」カキン!

「「っ!?」」

先程まで1つも打てる気配の無かった伊賀井にアウトハイのボール球をライトに弾き返される。さらに1点を失った。

 

「さすが鈴葉(すずは、伊賀井の下の名前)。こういう時だけは打つな」

赤井はニヤリと笑う。この回の攻撃こそ一芸大付属の真骨頂。

「(緩井の相手を手玉に取るピッチングが流れを呼び、六上が足で崩し、守田は任されたことをしっかりこなし、美留田は自慢のパワーで空気を変えた。そして鈴葉の練習じゃてんでダメだけど本番では必ず結果を残す集中力に白色の異常なまでのデータ理論。アイツらが失いかけていたり、台無しにされかけていた実力を磨いた結果だ)」

 

そして9回。スコアは5-2。ここまで緩井から放ったヒットは神成と東雲の1本のみ。フォアボールは0。先頭は天羽。

「天羽ー! 打ってくれー!」

緩井は天羽に対して超スローボールを投じる。タイミングが合わず、空振り。そして2球目のスローカーブを引っかけファール。そして3球目。

ズバンッ!「ストライク! バッターアウト!」

「ぐっ…!」

インコースの真っ直ぐに空振り三振。球速こそ129キロだったが完全に振り遅れた。

「ストレート!」カツッ!

神成はフルスイングするも打球に力は無くサードゴロでツーアウト。天羽、神成の両名を打ち取られた天空中央にもう反撃の力は残っていなかった。雨宮はスローカーブを打ち上げ、ピッチャーフライに倒れてゲームセット。あっさりとした幕切れとなった。

「試合終了です! なんと一芸大付属! 初出場ながら優勝候補とも目されていた天空中央を下しました! 天空中央、足元を掬われてしまいましたぁ!」

 

「やあ、一芸大付属の諸君」

虹谷は試合終了後に一芸大付属メンバーの元に訪れた。

「虹谷か。どうしたんだい」

「ふっ、ボクたち天空中央を倒したんだ。良い試合だった。ボクたちの分も是非とも勝ち上がってくれ」

「保証は出来ない。けど、努力するよ。負けたチームのことを忘れたことはない。そっちも…、手強かったよ」

「…それはありがとう。では頑張ってくれたまえ」

「ああ…」

虹谷は去っていった。

「夏が終わったのに、案外普通だったな? アイツ」

六上の疑問に緩井が答えた。

「…いや、あれは強がりだよ、きっと。虹谷はキャプテンだ。周りに悟られないようにしてる。きっと悔しくて仕方がないのに、ね」

 

天空中央のメンバーの元に帰って来た虹谷は周りに声をかけていた。

「みんな、暗い顔なんかするもんじゃないさ! 確かにボクらは敗れた。しかし! 天空中央の名前を背負う以上、人前、特にレディたちの前でで弱気な姿勢を見せちゃいけないのさ! さあ! 胸を張って帰ろうじゃないか!」

「「お、おう!」」

多くの部員が引き上げていくなか、天羽は虹谷を見て彩理に話しかけた。

「彩理さん、虹谷って強いんだね。本当、スゴいヤツだよ…」

「うん…、そう、ね…」

だが彩理は知っていた。誰も見ていなかったところで、おそらく虹谷自身はそのつもりだったのだろうが、見つからないように虹谷が涙を流し、悔しがる姿を。だが誰よりも悔しくて仕方がないだろうに、虹谷は落ち込む部員たちを励ましていた。

彼は、虹谷は最後まで、天空中央高校"キャプテン"で居続けたのだった。

 

 

* * * *

 

 

「…」

「…」

宿舎のミーティング用に設けられた部屋に早めに足を運んで翌日に控えた一芸大付属戦のオーダーを考えているのは榊原監督と花崎コーチだった。

「データを見返したがかなり尖ったチーム、それでいて統率は執れている…。コーチ、どう思う?」

「正直手強いですね。怖いもの知らずな所もあってメンタルも強そうです。天空中央相手にリードを許しながらもプレッシャーをかけ続けて逆転したというのが物語っています」

「流動的な外野と先発をどうするか…」

「夏穂もここから休みのスパンが減ることを考えると、優勝を目指すならあまり無理はさせたくないですが…」

「しかし負けたら終わりな以上、出し惜しみしすぎるのも良くない…。難しいところだ」

「監督、こういうのは…」

「…ふむ、悪くないな。だが次の一芸大付属は天空中央を倒した実力を持っている。その策は秘策という形で置いておこう。本人には話を通しておいてくれ」

「わかりました。では次の試合は…」

「ああ、先発は桜井で行く」

 

* * * * *

 

「…い、以上が一芸大付属の試合の映像です。注目度が低かったのもあって県大会最初の方は映像が無かったんですけど…」

「いや十分だ。個性的なチーム故に特徴も分かりやすいし」

「は、はい。では改めて一芸大付属の選手の特徴を確認していきます。打順は天空中央戦の時のものですけど、細かいポジション以外は県大会から大きく変更しているところはないのでおそらくこの通りだと思われます」

氷花は普段は内気で人見知りなため人前で話すのは苦手だが、データを説明するときや試合中の集中している中ではスラスラと話したり、堂々としている。

「まず1番の六上さん。天空中央戦ではその俊足を活かして天空中央バッテリーにプレッシャーをかけ続けました。単に盗塁も厄介ですけど、それを警戒したことによる高めの速球を後続に打たれるなど出塁するだけで脅威となります。幸い、出塁率は高くありません」

「1試合で3盗塁。隙あらば三盗も狙うから注意だな」

「はい。続いて2番の守田さん。この人は打順がよく代わりますけど…、打撃よりも注意すべきはその守備力ですね。驚異的な守備範囲に加えて正確な送球、情報によると捕手を含めた全ポジションを完璧にこなすそうです。」

「打撃はどうなの? 3打席目は上手く打っていたけど…」

「はい、夏穂さんのおっしゃる通り。先の試合ではヒットは放ちましたがあれは六上さんのサポートがあった上でのヒットでしたので他の打者よりは警戒度は低いです。それでも甘い球は逃してくれないので注意が必要です。」

「なるほどね…」

「そして風薙くん。この選手は2年生です。彼もまた投手と内野の両方をこなすユーティリティープレーヤーです。というより一芸大付属は選手層の都合で複数ポジションをこなす選手がほとんどですね」

「風薙はどっちかっていうと打者としての方が警戒すべきだな。長打も率も稼げるタイプだしな」

「そして主砲の美留田さん。圧倒的なパワーを誇り、多少ずれたりボール球だったとしても力で持っていってしまいます。そして白色さんは相手の裏をかき続けるリードとそれを活かした読み打ちで高いアベレージを誇っています。そして緩井さんは打者としては突出したものは無いですけど中々の勝負強さを持っています。そして伊賀井さんは普段の打率などはそれほどなんですが終盤やチャンスでは高い集中力を見せるため警戒すべきです。野手は以上です」

「クセのある選手が多いね」

「はい、確かに各選手弱点はあるんですがそれを補えるぐらいの長所を持っています。投手陣は緩井さんと風薙くんがメインですね。一応、2年生の控え投手で一場くんという投手がいますが登板はここまでありません」

「控え野手も何人かいるみたいだけど、そいつらも極端に一分野に強い傾向があるな。代打専門の八木、代走専門の福地、強肩の蔵本。こいつらはたまに出てくるらしい」

「とにかく天空中央を倒した力のある相手、しっかり戦って勝とう!」

「あっ、俺のセリフとりやがって…。まあいいや。とにかく次も全力で勝ちに行くぞ!」

「「「おお!!」」」




いよいよ次で聖森学園VS一芸大付属の幕が上がります!
今回のおまけは個性派集団一芸大付属から美留田と六上を紹介します!

・美留田剛(びるだつよし) (3年) 右/右
赤井が集めたメンバーの一人。筋トレとプロテイン、そして自分の肉体をこよなく愛する。見せるためだけではなく、実用的に鍛え上げられたそのパワーは本物。口調は荒いがみんなの兄貴分で副キャプテンも勤める。率は悪く、パワー以外はさっぱりだが開き直りの潔さとヤマを張り続ける度胸を赤井から評価されている。
 弾 ミ パ 走 肩 守 捕  守備位置
 4 F S E D F F  一F 三F
パワーヒッター ケガしにくさ○ 高速チャージ ムード○ 悪球打ち 併殺 扇風機 調子極端 強振多用

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・六上俊(りくがみしゅん) (3年) 左/左
赤井が集めたメンバーの一人。中学までは陸上部をやっていたが赤井に誘われ野球を始める。まともなバッティングよりも出塁する術と出塁してから相手を撹乱する術を叩き込まれている。走り打ちやセーフティーは2年でモノにしてしまうなどたかい適応力を持つ。やんちゃでポジティブだが影で努力するタイプ。
 弾 ミ パ 走 肩 守 捕  守備位置
 1 E F S E D F  外D 一F
電光石火 ケガしにくさ○ バント○ 内野安打○ 積極盗塁 積極守備

【挿絵表示】


次回もよろしくお願いします!

この作品の中で好きな登場人物は?(パワプロキャラでもオッケー)

  • 桜井夏穂
  • 松浪将知
  • 空川恵
  • 久米百合亜
  • ここに上がってる以外!(コメントでもオッケー)
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