New Styles ~桜井夏穂と聖森学園の物語~   作:Samical

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p.s 白石の変化球、修正しました。すいません!


37 '今'の自分

「さあマウンドに立ったのは! 天空中央の強力打線を手玉に取り、チームを勝利に導いたエース緩井が上がります! 今日はどんな投球を見せてくれるのか、ワタクシ、ひじょーっに! 楽しみです!」

4回裏2アウトランナー2塁、打席に恵を迎えたところで緩井にスイッチした。

「(緩急を見せられれば見せられるほど、こっちは不利になるもんね~、狙うなら初球~!)」

緩井がセットポジションからボールを投じる。恵は初球にどんな球にもフルスイングでぶつかるつもりだった。

 

…だがそれは緩井の予想の範囲だった。

「うわっ!?」

思い切り踏み込んだ恵に投じられたのは、超スローボール。恵は慌ててスイングを止めるが超スローボールはストライクゾーンを通過した。

「ストライクッ!」

「(しまった…!)」

完全に打ち気を読まれていた。そして2球目…、

「っ…!」

クイックのフォームから投じられたのは緩いチェンジアップ。これにはタイミングが合わずスイングすら出来ない。

完全に恵は緩井のペースに嵌まってしまった。

「(そろそろ速いのが来る? そう思わせてまたチェンジアップ? あ~、も~、分かんないよ~!)」

恵が完全にペースを掴まれた中、投じられた3球目。アウトローいっぱいにストレートが決まる。

「ストライク! バッターアウト!」

恵は見逃しの三振。しかも全く手が出なかった。

これは聖森ベンチにもショックが大きかった。

「(思いっきりのいい恵が自分のスイングが出来ないなんて…)」

「(天空中央を抑えたのは偶々なんかじゃないでやんすね…)」

「(こいつは…、今までに戦ったことの無いタイプたな…。厄介だぜ…!)」

 

「うりゃあああ!」

ズバーーン!!

そんな雰囲気を振り払うかの如く、夏穂は腕を振った。

緩井、白色、佐部に真っ向勝負を挑み三振、ショートゴロ、ファーストファールフライ。

「(私が打たれなければ、負けない!)」

「(緩井が変えかけた雰囲気をなんとか断ち切った! だけど、アイツを打ち崩さねーことには…、な)」

5回裏、打席に立った夏穂だが緩井のスローカーブ2球を捉えられず、ストレートで空振りの三振。満は初球の速球を引っかけてセカンドゴロ。初芝はチェンジアップを上手く拾ったがセンター六上が快足を飛ばしてセンターライナーに打ち取った。

「くそっ、今の捕られるのか!」

「俺の足は盗塁のためだけじゃねえぜ!」

5回終了後のグランド整備。高校野球の試合の多くがここで流れが変わるとも言われる。

聖森学園のベンチでは円陣が組まれていた。

「先制したまでは良かった。だが…、流れは掴めきれていない。あのエースが出て来てから流れは持っていかれつつある。ここからが踏ん張りどころだ」

「みんな。次の1点だ。それがこの試合を大きく左右する!」

「「「おおっ!」」」

 

「? 夏穂さん、キャッチボールいいんですか? そろそろ整備、終わりますよ?」

百合亜が夏穂に肩を冷やさないようにキャッチボールの相手を申し出た。しかし夏穂は少ししてから反応した。

「…えっ? ああ、うん。大丈夫大丈夫! そこまで長い時間経ってないから! ありがと」

「そうですか、ならいいんですけど…」

 

「整備、ありがとうございました!」

「「「ありがとうございました!」」」

「よっしゃ、守備で流れ取るぞ!」

「「「おおお!!」」」

 

グランドへと守備に向かう。その背中、夏穂を見送った百合亜は違和感を覚えていた。

「(夏穂さん、どこかおかしい…? いや、見た感じは元気そのもの…。でも、嫌な予感がするな…)」

百合亜のそんな心配を他所に、夏穂は6回もパーフェクトに抑える。

だが緩井は至ってマイペースに投げ続けていた。姫華にヒットこそ浴びたが梅田をサードフライに打ち取り、さらに元木には緩急を使い分けた投球術で三振。

そして打席に松浪を迎える。

「(さて、一番の要注意人物の松浪か。どう抑えるかな…)」

「(姫華は上手くチェンジアップを運んだ。突破口が無いわけじゃない…!)」

両チームのキャプテン同士の対決。その初球に緩井が投じたのは、

「! イーファスか…!」

意表を突く超スローボール。松浪はタイミングが合わずスイングすら出来なかった、が。

「走ってるぞ! ランナー!」

「なんだって!?」

超スローボールを見た瞬間に姫華はディレイドスチールを決めた。ボールが遅く、キャッチャーの白色もそれほど強肩ではないことを踏まえた盗塁だった。

「一塁ランナー、走っちゃっていました! これで2アウトランナー2塁! 1打で点差を広げるチャンス、これは非常に熱い!」

実況の熱盛もヒートアップするなか緩井は2球目、突然のクイックでストレートを投じた。

「ちっ! 合わせ辛い!」

「追い込んだ…!」

カウント0-2。緩井は3球勝負のつもりだった。白色のサインに2度ほど首を振って、ボールを決める。

「(…少しでもここからプレッシャーをかければ、遅い球の選択肢は取りづらくなるはずっ!)」

姫華は大きなリードを取って走る姿勢を見せていた。松浪もそれを見て速いボール主体で待っていた。

緩井が始動する。足を大きく上げたのを見て姫華はスタートした。緩井の意識は完全に打者に向いた。思い切り腕を振って投じられたのは…、

「! これは…!?」

リリースして、すぐさま視界から消えた。だがボールは緩やかな弧を描いて、ミットに収まった。

「ストライク! バッターアウト!」

「スローカーブ…!」

この状況で不用意に遅い球を投げれば、バットに当てられてスタートしたランナーに帰られる可能性が高かった。だが緩井はそれを選び、抑えた。自分の投球に、このボールで絶対に仕留めるという自信がなせる技だろう。

「(しまった…、勝手に決めつけちまった! よりにもよって見逃し三振か…!)」

松浪は悔やむがもう遅かった。しかし夏穂は松浪に声をかけた。

「トモ! 何落ち込んでるのさ! まだ勝ってるんだから、元気出して守備行くよ!」

「…ああ! そうだな!」

夏穂は随分頼もしくなったもんだ、とキャッチャー道具を着けながら松浪は考える。

「0に抑えれば、負けはない。ここからあと3イニング!」

 

7回表、一芸大は円陣を組まず、ベンチ前に集まっていた。そのメンバーに赤井は一言だけ伝えた。

「この緊迫した場面、この試合展開。苦しいのは追っかけられている向こうの方だ。…勝つぞ!」

「「「おおおお!!!」」」

その言葉に一芸大付属メンバーは強く答える。

先頭は六上。

「何がなんでも、ぜってー出てやる!」

先ほど以上に気合いを見せる六上に夏穂が投じたのはインコースへのストレート。六上はこの大会で初めて見せたフルスイングで応じた。

ゴッ!という鈍い音と共に打球はフラフラと上がった。

「まずい! バント警戒で守備が前に…!」

松浪が危惧した通り、打球を姫華が必死に追ったが姫華と恵の間にポトリと落ちた。完全試合は阻止された上に、遂に六上が出塁する。

続く守田に対して夏穂はボールが先行した。そしてカウント2-1からバントを決められ1アウト2塁。打席には風薙。

「踏ん張りどころだぜ! 夏穂!」

「当然っ!」

初球に高速スライダーで見逃しを取る。もう1球投じたがボール、そしてカウント1-1から渾身のストレートを投じた。

「! ど真ん中!?」

「くっ!」

思わぬ絶好球に流石の風薙も面食らい、降り遅れのファールになる。

「(…あぶねえ…、気を付けてくれよ…!)」

「(ごめんごめん…、次は決めるよ…!)」

カウント1-2からの4球目、

「いっけええええ!」

夏穂は思い切り腕を振った。

「(ストレート! いやこれはまさか!)」

聞いていた話を頼りに風薙はフルブルームと予想し、バットを合わせる。だが、想像以上のキレ、球威だった。

カツッ! と引っかけた音がなる。ボテボテのファーストゴロ。大が拾い、カバーへと走る夏穂へとボールをトスした。

風薙は全力で走った。それと同時に不思議と色々なことが思い浮かんだ。

 

いつからだろう、周りと違うと気づいたのは。

いつからだろう、何でもすぐ出来るようになることに気づいてしまったのは。

いつからだろう、何も楽しくなくなってしまったのは。

いつからだろう…、

 

周りの友人、友人だった人たちが離れていくようになったのは。

 

ボールが夏穂へと渡り、競走になった。

 

なんとなく練習をして、なんとなく試合に出て、多くの高校から誘いが来て、適当に決めようかと思っていた時、たまたま昼寝をしていた川原で見かけたのが緩井だった。

川原の野球場で草野球の試合が行われていた。その時の片方のチームで投手を務めていたのが緩井。後で聞いた話では実践感覚を養うために出ていたのだとか。

ボールは遅い。実力は大したことないと判断したがまるで打たれない。そんな時に緩井とは逆のチームから声がかかった。

「そこのボウズ! こいつがさっき守備のときに足を捻ったみてーでよお! ちょっと助っ人やってくれねーか!?」

面倒な話だったが、あの遅い投手がなぜ打てないのかが気になって代打で出たのだった。

結果は凡退。初めての経験だった。そして同時に考えた。この人と野球をすれば自分の退屈な人生を変えてくれるのでは…。

そして試合終わりに緩井に尋ねたのだった。

「オレに、あなたと一緒に野球させてくれませんか?」

これが全ての始まりだった…。

 

 

「(このままでは間に合わない! だけど…)」

いつもならここで全力疾走を止めるだろう。というかしている時点で珍しいのだが。

「(ここでセーフになって、後ろに繋ぐ…!)

うおおおお!!!」

今まで闘志をむき出しにすることなどなかった風薙が1塁へとヘッドスライディング。しかし、わずかに夏穂の方が早かった。

「アウト!」

結果はファーストゴロ。これで2アウト3塁。だが風薙が見せた全力のプレーは一芸大付属のメンバーに何か伝わるものがあった。

次の打者、美留田もそうだ。

「なあ、緩井」

「? なんだい?」

「俺はよぉ、風薙のことをいけすかねえ奴だと思ってたんだ。俺らと違って、あいつは何でも上手くやる。必死に磨いた1つの分野でさえもアイツに脅かされる。でも本人はそのことに何も思っちゃいねぇ…」

「風薙は…、天才だよ。ウチにはもったいないくらいに」

「でもアイツにも、ちゃんと心があったんだな。今のプレー、その思いは伝わった」

戻ってきた風薙に美留田は話しかける。

「風薙、お前の気迫。無駄にはしねぇぜ…」

「美留田さん…、…期待してますよ」

「おう、見てろ。この美留田という男の生き様をよぉ!」

 

打席には美留田。松浪は少々複雑な心境でリードを考える。

「(風薙よりはアンパイだ。だけど間違えたとき恐ろしいのはこっちだ、油断せず行くぞ…!)」

「(うん…!)」

初球、高速スライダーがアウトローに決まる。美留田は空振り。

「ちぃっ…!」

「(やべぇ…、なんつースイングスピードだ…!)」

続けてアウトローに高速スライダー。今度も空振り。簡単に2ストライク。

「(簡単に追い込めた! だけどこいつ、なんか不気味なんだよな…)」

「(…くそが、目で追っても追い付かねえ…。だが簡単に終わるわけにはいかないんだよ…!)」

美留田は一度打席を外してから、大きく深呼吸。そして打席に入って夏穂を見据え…、

ニヤリと、歯を見せて笑った。

「(笑ってる…?)」

「(こいつの余裕はどこから来てんだ…?

慎重に行こう。フルブルーム。こいつなら当てられない!)」

夏穂はサインに頷き、投球動作に入る。

ベンチの赤井は美留田の様子を見て不敵に笑った。

「…監督。何が面白いんです?」

風薙の疑問に赤井は答えた。

「なに、アイツが歯を見せてニヤッとしたときはな…、アイツが何かに覚悟決めたときの顔だ。1つに掛ける、まさに一芸スピリットってやつだ」

赤井は改めて言い切った。

「美留田剛、アイツはおそらくこの野球部で最もウチの高校のモットーにふさわしい男だ」

 

美留田剛は一芸大付属では貴重な野球経験者だ。ただし、中学の頃の美留田は今と見た目は程遠かった。全く打てない自分の技術の無さを補うために始めたのが筋トレ。それが今の美留田の原点。

「美留田、残念だったな~。あと一本出てれば…」

「逆転のチャンスでレフトフライか~」

「よし、ならもっと筋トレして次はホームラン打ってやるぜ!」

だが美留田は技術的な問題から目を遠ざけてしまっていた。結果が出ないと筋トレに走り、技術は何一つ向上しないまま。結果を最後まで出すことなく引退した。

だがそんな美留田に赤井は声を掛けた。

「君、筋トレには随分こだわってるんだね」

「うっす! 俺にはそれしかねーっすから!」

「…でもそれだけじゃダメなことも分かってるだろう?」

「それは…」

「ウチへ来ないか? そのスタイル、俺は変えろとは言わないよ」

「えっ…?」

「ただやるならとことんやるんだ。迷うな。信じろ。それで負けたら終わりぐらいの気持ちで…」

美留田は一芸大付属に入学し、誰よりも筋トレに励む。そこに赤井は才能を見出だしていた。

「(美留田の本当の才能は恵まれたフィジカルだけじゃない。何か一つを信じ、突き進むメンタル。それがアイツの最大の才能だ)」

 

それは努力に留まらない。例えそれが、常識からすればあり得ないことでも、だ。

「うおおおおらあああ!!!!」 ガキッッ!!!

美留田はボールはタイミングを計る程度にしか見ず、'アウトロー付近'を狙ってフルスイングしたのだ。

ボールを見ず、コース目掛けてバットを振る超大博打。しかしそこに迷いは無かった。

フルブルームに常識はずれのゾーン打ちで応じた美留田の打球はジャストミートぜずバットで擦った分、強烈なスピンがかかりライト線へと切れていく。

「これは~、ちょっと無理~!」

そして打球はポトリと恵の前に落ちた。六上が帰り、同点となった。

思わぬ同点劇に一芸大付属のアルプスは盛り上がる。

「夏穂! まだ同点だ! ここで止めるぞ!」

「う、うん…!」

しかし続く緩井に投じた夏穂のストレートは先ほどよりも甘く入ってしまう。

カキーン!

「あっ…!」

これで2アウトランナー1、2塁。

ここで夏穂に異変が起きた。松浪がタイムを取ってマウンドに向かおうとしたときにフラッ、とよろめいた。

松浪、そして榊原はこれを見逃さなかった。

「! 夏穂!?」

「主審! タイムを!」

慌てて駆け寄るメンバー。

「だ、大丈夫…、まだ…」

「…とてもそうは見えねえよ、いつからだ?」

「さっき、急に…」

「熱中症、か?」

「そう、なのかな…。分かんない…」

今日はかなり蒸し暑い。前の日に軽く夕立があったこともあって湿度は高く、今日は取り分け気温も高いと天気予報で言っていた。

さらには強力な一芸大付属打線に初回から飛ばして来た上に、細心の注意も払って投げてきた。そして無意識の内に持ってしまったパーフェクトへの意識。これらによって精神的にも体力的にもかなりの疲労が来ていたのだろう。そこに自身のウイニングショットのひとつ、フルブルームをタイムリーヒットにされたことがさらに追い討ちをかけた。

「桜井、交代だ。これ以上無理させるわけにはいかん」

榊原の言葉に夏穂は珍しく強く食って掛かった。

「私はまだ…!」

「その状態のお前を投げさせる訳にはいかない。そしてそれで勝てるような相手ではない」

「それは…」

厳しい顔をしていた榊原だったがふと顔を緩める。

「分かっている。最後の夏をかけた戦いで降りたくないことはな。もしこの試合を落としたら俺のことを好きなように文句を言ってくれても構わん。だがこの試合は必ず取る。…そしてエースとして、副キャプテンとして。後を継ぐ選手たちを信じてくれないか?」

「信じる…」

夏穂は若干朦朧としつつある中でマウンドに集まった仲間を、ベンチで見守る仲間を、スタンドで応援してくれているみんなを見渡し、決意する。

「…信じ、ます! …みんな、任せたよ…!」

運ばれてきた担架に乗せられ、ベンチへ下がる夏穂。そしてブルペンからマウンドに向かったのは…、

「聖森学園高校、選手の交代をお知らせします。ピッチャー、桜井さんに代わりまして、白石くん。ピッチャー白石くん。背番号、13」

 

「…ここが甲子園…」

白石は正直中学までまともに野球をしてこなかった自分がここに立てるとは思っていなかった。

「(普段ならもっと楽しめたけど…、状況が状況だ…。それに…)」

「白石、サインはこれで行こう。…あとアウト1つ。苦しい場面だがとりあえず取るぞ」

「はい」

松浪が戻っていくのを見ながら考える。

「(夏穂さんはベンチ裏に運ばれる前にも笑っていた。…でもあんなに弱々しい笑顔は初めて見た…)」

チームで野球をしてこなかった白石にはエースの重責とかは分からない。だが分かっていることはそれがおそらく苦しく、思いということ。

「(それでもあの人は笑ってた。いつだって…。)」

自分が苦しいときもチームが苦しいときにチームを引っ張るのがエースの務め。だがその重責が夏穂に異変をもたらした。

白石はまっすぐと松浪のミットを見つめ、覚悟を決めた。

「(俺は…、必ず抑える! 夏穂さんの笑顔を…、守るんだ…!)」

あの笑顔に何度も救われてきた。本人は気づいてないだろうがもはや夏穂に惚れているようなものかもしれない。

「行くぞっ…!」

 

スタンドで見守る花崎コーチはマウンドに上がった白石を見つめる。その横でベンチ入りできなかった美田村が不安そうにしていた。

「白石くん、大丈夫かな…」

「大丈夫よ。あの子は…、白石くんは'天性のリリーフエース'だから」

「天性のリリーフエース?」

「先発だといつもエンジンかかるの遅いんだけど、だ誰かの後を継ぐときの白石くんは先発するときの何倍も集中してる。仲間が作った試合を絶対に壊さない、っていう魂。それがあの子の強みね」

 

ズドーーン!!!

白石の投じた1球目で、甲子園にはざわつきが生まれた。夏穂の降板に落胆した様子だったスタンドが息を吹き返す。

「(これは…、聞いてませんよ…!)」

スコアボードに表示された球速はなんと、149キロ。自己最速を、ここで叩き出した。

さらに2球目、今度は148キロ。マグレではない。確実に、白石は成長していた。続けてきた地道なトレーニング、憧れの投手の動画を何度も見返し築き上げたフォーム。その全てが、今ここで結実する。

「マウンドに上がった白石! なんと2年生ながら140キロ台後半連発! 白色をあっさり追い込んだぁ!」

「(最速146キロと聞いていましたが…、しかしフォークもある。ここで来ますか…!)」

「(まっすぐ勝負だ! 来い! 白石!)」

3球目もストレート。白色は手が出ず見逃し三振。そして球速は、

「で、出たーっ!! 150キロ! この2年生白石。一体どこまで我々を驚かせるのでしょうか!」

熱盛もこれには大騒ぎだ。

一気に沸き立つ聖森学園のスタンド。そして盛り上がる聖森メンバー。

「エースが抜けた穴はみんなで埋める! 行くぞ!」

「「「おおおっ!!」」」

だがそれは追い付いた一芸大付属も同じだ。

「さあ、追い付いた! ここから一気に相手を食ってやろう!」

「「「っしゃあ!!」」」

聖森学園と一芸大付属の激戦はいよいよ終盤に突入しようとしていた…!

 

全国高校野球選手権大会 3回戦

一芸大付 0000001 1

聖森学園 000100 1

(7回表終了)




今回のおまけ、要望に答えて白石と満でいきます!久々にこの二人を紹介する気がする…。

○白石和真(2年) 右/右
2年生の速球派投手。苦手だった連係プレーや基礎練習を真面目にこなし、着実に成長。夏穂や百合亜に隠れがちだか立派な投手になった。スマホのアプリなどを使いこなし練習に活かすなど意外な一面も持つ。
好きな食べ物はカレー。嫌いな食べ物は納豆。物静かだが話しかけると普通に話してくれる。

球速   スタ コン
150km/h  D  E
⬇️フォーク 4
 弾 ミ パ 走 肩 守 捕  守備位置 
 3 E C D C E F  投E 
 ノビ○ ピンチ○ 奪三振 緊急登板○ 速球中心
 広角打法 エラー 強振多用 

○桜井満(2年) 右/左
野手転向した満。逆方向への意識が強い中距離打者に成長。投手出身だけあってバント処理などは強い気持ちで前に出る。
夏穂からよく可愛がられているが嬉しい一方で恥ずかしく思っている。そしてそれを見た友人たちからは羨ましがられている。

 弾 ミ パ 走 肩 守 捕  守備位置 
 3 C C D D D E  三D 一E 外E 
粘り打ち 流し打ち 高速チャージ 連打〇 窮地〇 慎重打法 積極守備

次回もよろしくお願いします! また、感想などもよければどうぞ。可能な限り返信させてもらいます!

この作品の中で好きな登場人物は?(パワプロキャラでもオッケー)

  • 桜井夏穂
  • 松浪将知
  • 空川恵
  • 久米百合亜
  • ここに上がってる以外!(コメントでもオッケー)
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