死立恐厳学園   作:ヤマタケる

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私立響原学園に入学した愛羅は一人の少年、田中健人と出会う。そして愛羅の高校生活が始まる。


2日目 悲劇

「ふぁぁ、良く寝た。」

 

目を覚ました愛羅は窓にかかっているカーテンを開ける。

 

「うわっ!」

 

その瞬間、朝の眩しい太陽が彼女の顔を照らす。それを見た愛羅は笑みを浮かべて言う。

 

「今日も良いことありそうだなぁ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「行ってきまーす。」

 

そう言うと愛羅は家を出る。と、彼女は鞄の中を確かめながら言う。

 

「筆箱よし、財布よし、ケータイよしっと。よし、頑張ろうっと!!」

 

そう言うと彼女は学校へ歩いていく。と、愛羅は一人の人物を見つけて、走っていく。そして口を開く。

 

「健人、おはよう!」

 

「おっ、おはよう愛羅。」

 

二人は肩を並べながら学校へ向かう。と、愛羅が彼に言う。

 

「健人って中学校どこだったの?」

 

「谷尻中学校だよ。愛羅は?」

 

「私は岡沢中学校だよ。」

 

「岡沢中か。確かそこは駅伝は優秀な学校だよな。」

 

「うん、私の友達が選抜で選ばれて名高校に行ったよ。」

 

話している内に二人は学校へ到着する。二人は学校内でも肩を並べて教室へと入る。教室内ではクラスメイトのほとんどが来ていた。二人は自分の席に座り、荷物を机の中に入れる。と、愛羅は一人の少女に目をつけた。愛羅が目をつけた少女は黒い髪が腰まで伸びていて赤い目の少女だった。彼女はクラスメイトと話す様子はない。愛羅は彼女に近づく。愛羅に気づいた少女は愛羅を見る。そんな彼女に愛羅が言う。

 

「君は、あの・・・友達を作ろうと思わないの?」

 

「これから作る。まだどういう人物なのか分からないしな 。でも、クラスのほとんどはいなくなるだろうがな。」

 

少女は愛羅とは違い、男口調であった。それに、不可解な言葉を口にした。それを聞いた愛羅は彼女に問う。

 

「ど、どういうこと?」

 

「ここはだな・・・。」

 

「キャァーーッ!!」

 

少女が話そうとした瞬間、隣のクラスから悲鳴が上がった。

 

「え?」

 

「何が起こったんだ?」

 

「またか・・・。」

 

クラスメイトが混乱している中、少女は教室を飛び出した。

 

「あっ、待って!!」

 

「愛羅!!」

 

少女の後を追うために愛羅と健人も教室を飛び出した。少女は隣のクラスの4組の前で止まっていて教室内の様子を見ていた。

 

「ちょっと、どうしたの?」

 

「お、おい愛羅!!」

 

冷静に教室内を見る少女とは別に健人は教室内を指差す。健人が指差す先、そこには首をはねられて息絶えた女子生徒がいた。

 

「ひっ・・・うっ!?」

 

突如吐き気に襲われた愛羅は急いでトイレに駆け込み、便器の中に嘔吐する。

 

「ゲホッ、ゲホッ。はぁ、はぁ。」

 

「大丈夫か?」

 

彼女の背中を優しく擦りながら先程の少女がやって来た。そんな少女に愛羅が口を開く。

 

「あれは何なの?なんで人が死んでるの?不審者でも入ってきたの?」

 

「あれは不審者じゃない。あることをしたから殺されたんだ。」

 

「あること?」

 

「そう、寝てしまったんだ。」

 

「寝ると殺されるの?」

 

「その通りだ。そのために私はここへ来たんだ。」

 

「・・・どういうこと?」

 

「まずは自己紹介しないとな。私の名前は出野楓。本来は17歳だが潜入捜査のため、高校生に成りすましている。」

 

「楓、先輩?」

 

「楓と呼んでくれ。先輩と言われれば敵に気づかれる。」

 

「・・・分かった。よろしくね、楓ちゃん。」

 

「お前の名前は瀬戸愛羅だったな。よろしく。」

 

トイレから出た二人は教室に戻る。と、健人が愛羅に近づき、言う。

 

「愛羅、大丈夫か?」

 

「うん、大丈夫。ありがとう、健人。」

 

「よかった。そんなことより聞いてくれ!!校長の野郎め、人が死んだのに全校集会を行わないらしいぞ!」

 

「なんで!?」

 

「・・・ふむ、やはりな。」

「楓ちゃん、な、何か分かったの?」

 

「黒幕が分かった。」

 

「黒幕って一体・・・。」

「校長以外考えられない。教頭や他の先生方は奴に思うがままにされているんだな。」

 

「ひどい・・・。」

 

「そんな状況を打破するために私はここへ来た。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっといいかい?出野さん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三人の元へとやって来たのは眼鏡をかけていて青い髪に黒い瞳の男子生徒がやって来た。彼を呆然と見る三人とは別に男子生徒は楓に言う。

 

「君は今、黒幕は校長以外考えられないって言ったよね。僕も同じだ。僕の兄はここの高校の卒業生だ。」

 

「なんだと!?」

 

「だから出野さん、僕も君に協力するよ。」

 

「・・・ありがとう、助かるよ。そうだ、お前の名前は?」

 

「僕の名前は山下彰だ。」

 

「彰か。よろしく。」

 

「ちょっと待って二人とも。」

 

二人が話している中、愛羅が二人に言う。

 

「私達も協力したい!!こんな残酷な学校生活なんておくりたくないの!!」

 

「同感だ。絶対に校長をブッ飛ばして、必ず平和な高校生活を送るんだ!」

 

「・・・・人数がいたほうがやりやすい。よろしく、愛羅に健人。」

 

「おう、よろしくな出野。」

 

「待ってなさい、校長。必ず倒して見せる!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学校が終わり、愛羅は健人と彰と肩を並べていた。と、彰が二人に言う。

 

「一応言っておくけれど、さっきの死んだ生徒のことは家族には話さないことだよ。話したら家族が死ぬ。」

 

「!!そんな・・・。」

 

「校長め・・・。」

 

「僕と僕の兄もこのことを話してしまい、家族を失った。」

 

「・・・。」

 

「それじゃあ僕はここで。」

 

そう言うと彰は一人で歩いていった。それを見た健人は愛羅に言う。

 

「・・・面倒なことに巻き込まれたようだな。」

 

「うん・・・。」

 

「ま、明日から頑張ろうぜ。」

 

そう言うと健人も一人で歩いていった。愛羅はそのまま家に帰っていった。




生徒の死、謎の少女楓。今後の生活はどうなってしまうのか?
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