GOD EATER 〜神無き世界〜   作:死姫

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俺的ヒロインです!


4話 神機と少女

 

 

「コア回収、終わったかー?」

「はい、終わりました!」

「こっちも問題ない」

「みんな、お疲れ様♪」

任務は問題無く終了し、コアの回収も終了したところだ。

荒神を形成するオラクル細胞は、『コア』と呼ばれる人間の心臓部、もしくは脳に値するモノを中心に多細胞が集結し、1つの生物として形をなしている。つまりコアの回収=心臓をえぐり出すという事だ。

「あー、第一部隊雨宮だー。コア回収完了、今から帰投する。今日も全員無事。以上!」

『了解しました。無事のお帰りお待ちしてます』

オペレーターの竹田ヒバリとの会話を終了し、リンドウが改めて皆に向かい合う。

「よし、じゃあー、帰るか!」

 

 

任務を行う際、現地への移動は様々だ。

近くであれば専用の大型バギーにて移動、遠方に赴く際にはヘリや輸送飛行船などで移動する。緊急時には走っていく事もしばしばあるとか・・・。

今回の任務はバギーでの移動、帰りもリンドウの運転に揺られ極東支部に凱旋である。

荷台に2人で乗る事になったユウは、ソーマに話しかけようか迷っていた。任務では中々の連携ができたと思うのだが、対面式で緊張のあまり余計な事を口走ってしまったので、少々ビクついているのだ。

「・・・おい」

「は、はい!」

突然話しかけられたので、挙動不審な反応をとってしまい、またもやしまったと顔色を伺う。

「ちっ。・・・一々構えなくても良い」

「はい!ソーマさん!」

「ソーマで良い。テメェにさん付けで呼ばれるとか、気持ち悪い」

「あ、・・・・・・はい〜」

こういう人なのだろうとわかってはいても、ユウは元々高圧的な態度に慣れていないので、つい縮こまってしまう。

「もう、ソーマ。話しかけるまでは褒められた行為なのに、どうして脅かすような態度に出るのよ」

「ふん」

見かねたサクヤが窘めにかかっても、ソーマは相変わらずその態度を改善する気はない意をしめし、サクヤに溜息をつかせる。そんなやり取りを見ていたリンドウが苦笑しながら口を開く。

「サクヤ、あれもソーマの1つの愛情表現と思えば可愛いもんさ。それに初対面でこんなに仲良しさんになれたのが初めてで、ソーマ自身も戸惑ってるんだろ?」

「なっ、リンドウ!テメェは・・!」

「照れるな照れるなー、ははっ。ほーら、思う存分友情を深めたまえ」

「ちっ!クソ!」

リンドウにからかわれ、しばらく黙るソーマ。ユウはまたどうしようかと、あたふたしている。そんな様子を横目で見ながらサクヤは、戦闘の時とのギャップについ吹き出してしまった。

沈黙続くなか、もうすぐ極東支部に着くという頃に、ソーマがユウに目を向けた。

「・・・おまえの、さっきの動き・・」

「えっ?あ、はい」

「・・・・良かったんじゃないか?」

「・・・・・・」

「へぇ〜」

「・・・・・・・うそ」

ソーマが発した意外な言葉に、三者とも物珍しげに目を向ける。

「・・せいぜい、死んでくれるな」

「は、・・はい!」

「・・・ふん」

そんな短い会話を、リンドウとサクヤは心の中で大笑いしつつ喜んだ。

 

 

「お疲れ様!」

報告を終え自由時間を貰ったユウは、初任務に出た高ぶりから神機保管庫に来ていた。すぐに休めとツバキには言われたものの、正直気持ちが高揚しすぎて、眠りが訪れなかったのだ。

そんな中、ゆっくり自分の神機を眺めていた所、神機開発及び管理担当主任の楠リッカが声をかけて来たのだ。

「どうも、お疲れ様です、リッカさん」

「リッカで良いよ、ユウ君。後、敬語もいらない」

「ん。それじゃあ、・・リッカ?」

「何で疑問系?」

少し控えめに笑ってから、リッカはユウからユウの眺めていた神機に目を移した。

「どう?神機の調子は?今日、初任務だったんでしょ?」

「はい。じゃなかった、うん。凄く調子良かったよ。・・・ただ・・」

「ん?何か引っかかることでも、あった?」

少し考えるように、指を顎に当ててから、ユウは顔を上げた。

「何か、少し軽いかなって。今日初めて荒神を斬りつけた時に、重さが足りないのか思ったより反動がキツかったかな?」

その答えに「へぇ〜」と、リッカは興味深げにユウを見た。

「そっか。最初に神機を持つ時、大抵のゴッドイーターは重すぎて振れないって言うんだけど、ユウ君は逆に軽い、かー」

「何か不味かった?」

「ううん。そんな事ないよ。了解!じゃあ、明日までに調整してみるから、確認次第教えてくれる?」

「うん、わかったよ!・・・リッカは、神機好きなんだね」

その質問に、リッカは当然と言わんばかりに笑顔になって喋り始める。

「そうなんだよねー!元々、機械いじったり、モノを作るのが好きだからさ、もうーこれって結構な天職だと思うんだよね!しかもさ、この世界を救う為に戦うゴッドイーターの命を守る=人々を護る神機を私が作ってるってのが、もう最高!しかもね、神機も多種にわたってるじゃない?あっ、そうそう!多種といえば、今本部の方で開発されてる新しい神機の話知ってる?実装まではまだまだらしいけど、それが出来れば、また新たな方向性が、」

「ちょ、ちょっと、リッカ?リッカ⁈」

「は、え?・・・あっ」

唐突に饒舌になったリッカに戸惑って話を止めたユウ。に対して、やっちまった感満載の顔で、リッカが2、3歩退く。

「ご、ごめんね!何か、私神機の事になると割とおかしいと言うか、いや、自覚はしてるんだけど、なんとも。あー、だからね、あー・・・・・・・ごめん」

肩を落として項垂れるリッカを見て、急に可笑しくなったのか、ユウは声を上げて笑い出した。

「ちょ、酷いよユウ君!そんなに、笑わなくても!」

「ごめんごめん。いや、ここに来てから色々気を張り詰めてたから、久しぶりに凄く笑っちゃった。ハハハッ」

「むぅ〜」

ユウの反応にむくれたリッカに、ユウはポンッと頭に手を置き、優しく撫でた。急な行動に、リッカはしばらくキョトンとしていたが、理解した瞬間顔を真っ赤にして飛び退いた。

「ちょ、な、なになになにー!?ユウ君、え?え?なにー!?」

「ごめんね。つい、ね。嫌だった?」

「べべ、別に、嫌じゃ・・ないけど」

「そう?良かった」

悪びれもしないユウの態度に、「セクハラだー!」といつものノリを出せなかったリッカは、目を泳がせてユウを直視出来なくなった。

少しの沈黙の間、神機を眺めていたユウは「うん」と頷きリッカに向き直った。

「それじゃあ、神機よろしくね!」

「え?あ、は・・・・はい。・・」

何事も無かった様に去っていくユウを、リッカは視界から外す事が出来ず、ユウが去ってから30分後に正気を取り戻したのであった。

 

 

 





私は、実はアリサが好きです。
でも、止ん事無き事情により、ヒロインはリッカ決定ー!

てか、段々1話の文章長くなってる。
すいません!頑張ります!
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