イルーゾォのスタンド、Man in the mirrorだッ!
作中ではクソヤロー呼ばわりされていたが、曲は歌詞含めて最高だぜェーッ!
なんかいい曲なほどキャラクターが不憫な気がするが天邪鬼なのかァ?
「ムッ! 今の音は・・・角笛だな。 撤退するつもりか」
承太郎が特徴的な音の方向へ進行方向を変え、
音が聞こえたのは、村の中央部。 今いる場所に近く、すぐ先の角を曲がったら村の広場だ。
速度を落とさずに角を曲がると、はほとんどの騎士達が再起不能になっているのが目に映った。
「落ち着け仗助。 もういい こいつらは再起不能だ。 これからは怪我人の治療を優先するべきだ。 だが、そいつらがまだ続けると言うなら別だがな」
駆け寄って興奮した仗助をなだめると同時に、暗に投降を呼びかけた。
返事は・・・無い。 いや、細かく震えてカチカチとした耳障りな音が答えになっているが。
「
ドスの効いた声によって、あっけなく地に放り出され泥に汚れていく幾多の剣。 突然現れた襲撃者は、より強い襲撃者によって駆逐され身柄を拘束されていった。
壁に埋まった騎士を掘り出して捕まえ、怪我をして気絶した騎士も捕まえた。
剣も鎧も取り上げ武装解除された騎士を、助け出された村人と協力し、少なくない時間をかけ騎士に縄を打ち、拘束し終えたのは昼を過ぎた辺りだった。 捕縛した騎士を目の届きやすい中央広場へと集める。
そこに縛られた一人の男を引きずって移動する少年がいた。 東方仗助はキレて暴れ、村中を現代美術館にした後始末をしていた。ひしゃげた家具や家を直し、えぐられた地面を元通りになおす。 そして今は、泣き喚きながら助けを請う男を縛り上げ、村の中央へ移動しているところであった。
「朝っぱらから森の中に放り出されてよ~~ わけわかんねーうちに事件に巻き込まれてよ~~」
ズルズルと音をたてながら荷物を引きずる。
「昼過ぎだっつーのに、こいつらのせいでメシも食えねーしよ~~」
空腹によって少しずつ腹立ち始める仗助。 声には少しずつ怒りが込められてゆく。
「それによぉ~~ なんかよぉ~~
急にクルリと振り向くと荷物に蹴りを入れ始めた!
「テメェ――ッ! 臭セェ――ンだよオオオッ!!」 ドゴオッ! ボゴオッ!
「ウヒィ――ッ!おがッ おがねあげッ あげまじゅううッ!」
「ウルセェェエエエッ!」 ボムギ!
食事を取っている場合ではないことは、仗助にも解っているがどうしようもない怒りが沸いてくる。
悪臭がする原因をつくったのは仗助だ。 踏んだことによって漏らしたベリュースを、ブツブツ文句を言いながらぞんざいに中央広場へ捨てると、村長が住んでいる村で一番大きな建物へと歩いていく。
戸を開け中へ入る。 土間のような場所に大きめのテーブルと数脚の椅子がある。
室内には村長夫婦と、承太郎、億泰、康一の5人がすでに作業を終えて、椅子に掛け集まっていた。
村内で最も大きいとはいえ5人もいると少々手狭だ。
「おっ! やっと来たか仗助ェ~ そんちょーの奥さんが白湯を淹れてくれたんだぜ~ オメーも分もあるし座れよ~」
「さゆ? 白湯ってなんだ?」
承太郎は軽く溜息を吐き仗助の分の白湯を渡す。
「白湯ってのは水を一度沸騰させ殺菌した水だ。 オメーのために貴重な燃料を使ってくれたんだ。 生水より安全だから飲んでおけ」
「ヘェー 湯気が白いから白湯って言うんスかねェ~」
空いていた椅子に腰掛けると、陶器製のコップを傾ける。
あらためまして、と村長が背筋を伸ばして話し始める。
「私達の命を助けていただき・・・本当に・・・ありがとうございました」
村長は頭を下げ、続くように村長の妻も感謝の言葉と共に頭を下げた。
「あのままでは私達は・・・成すすべも無く殺されていたでしょう。 本当に・・・本当にありがとうございます。」
「村長、頭を上げてくれ。 何度も言っていることだが・・・俺達は偶然助けることが出来ただけだ。 ・・・結果的にそうなったに過ぎない」
「いえ・・・ そうだとしても私達の命が助かった事に違いはありません。 本当に感謝しているのです。 お礼をさせて下さい」
「そうか・・・ だったら俺達に手を貸して欲しい。 実はトラブッて道に迷ってしまってな 帰国したいのだが・・・日本という国を知っているか?」
村長は目を伏せ少し考えた後、頭を振ると
「いいえ・・・私には ニホン という国も地域も知りません。 お力になれず・・・本当に申し訳ありません」
「いや、いいんだ 深く気に病まないでくれ。 では・・・この周辺の地域や国の名前と、地図などの情報が知りたい。」
「わかりました。 地図をすぐに用意致します。」
村長は後ろに居た妻であろう女性に声を掛けると、女性はうなずき席を外す。
「それと・・・そうだな この国の通貨を俺達は持っていない。 通過を両替するか、何か俺たちの持ち物を買い取ってくれないか?」
「と、とんでもない! 貴方がたは命の恩人です。 両替ではなく支払わせてください!」
立ち上がりそうになりながら両替を遠慮する村長。 だが、急に声のトーンが下がる。
「・・・とはいえ今の村はこの有様でして・・・村の銀貨や銅貨を調べてみなければ詳しくは解りませんが・・・銅貨にして三千枚程しか私達には」
おや?と、承太郎は片眉を上げて聞き返す。
「待て・・・ 銅貨・・・? 銀貨と銅貨、と言ったのか?」
「え? ええ そうです。 少ないとお思いでしょうが私達にはこれが限界です。 これ以上ですと私達が次の季節を越せなく・・・」
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承太郎の額に汗がツツーと流れる。 違和感に気が付いているのは4人のうち、承太郎以外に誰もいない。
「いや・・・ 量がどうこうと言っているのではなく
「はい。 そのとおりでございます。 なにか不都合でもあったのでしょうか?」
と、村長が不安そうな顔で問いかけてくる。
そこへアレェ~?と億泰が抜けた声で聞き返してくる
「なんか変なとこあったッスかあ~? オレは気が付かなかったけどよ~」
「ヤバイ・・・ この状況はヤバ過ぎるぜ・・・ テメーらは気が付かないのか?」
「・・・ハッ! そ、そうか!」
仗助が初めに気が付き、一拍おいて康一も気が付いたように顔色を変えた。
億泰はまだ頭をひねって ええとつまりィ~・・・どゆこと? と言っていた。
「銀貨は既に俺達がいた世界では、価格が高騰しすぎて通貨として使われていない。 安いニッケルや白銅に置き換わっちまったからだ。 1円はアルミ、5円は黄銅、10円は青銅、50円 100円は白銅、 500円はニッケル黄銅が材料なんだ。」
つまり、と一拍おいて承太郎は3人に向かって、丁寧に教えるように話す。
「俺たちは
「エッ! するってェ~とぉ~・・・ つまりィ俺達が居る場所は モノスゲー過去ってことですかイ!?」
「未来・・・ッて線もあるぜ億泰・・・」
ようやく状況が飲み込めた億泰は額に汗を浮かべ、手を上下にシパシパと動かしながら承太郎に問いかける。
「オ、オレただのコスプレ野郎だって思ってブチのめしちまったよ!」
「こいつぁ~グレートっすよ~ さっきの鎧の男は本物の騎士の可能性がある! ッて事ッスよね!」
「ガスも水道も無い・・・ サバイバルなんて、ぼくには無理だよぉ・・・」
「ああ だがそれ以上にヤバイのは・・・
全員が押し黙る。 長い沈黙が続くかと思われたが、億泰によって唐突に破られることとなった。
「ああ~ッ! そ、そういえばよォ!」
全員の視線が億泰に集まる。
「そお~いやぁなんでここの人たちに日本語通じてんだ? ここって外国のはずじゃぁないの?」
「「「 !! 」」」
「そ、そういえば言ってる言葉と口の動きが違うような・・・」
「グレート! この衝撃的な状況はよぉ~ まるでSFだよなぁ~」
「決まりだな。 ここは俺たちの知っている世界ではない」
億泰の一言に全員の表情が驚きに変わる。 億泰なのに!と言うことでは決してない。
時を同じくして、地図を取りに行っていた村長の妻が、「失礼します」と室内へ入ってくる。 遅くなって申し訳ありませんと謝罪しつつ机に手書きと思われる、あまり緻密ではない地図が広げられた。
片付けがあるからと村長の妻は家から出て行く。 村長が地理の説明をするようだ。
「私達の村はこの地図の中央部にある『トブの大森林』という森の南部にあります。 これが私達の村『カルネ』村です」
村長が地図の中央部を指差す。 かなり大きめの森林のすぐそばに村がポツンと書かれている。
ススッと指が動き、すぐ下の要塞都市を指す。
「すぐ南にあるのが『エ・ランテル城塞都市』です」
トントンと指が地図上の左右の首都を叩いた。
「そして地図の西にあるのが『リ・エスティーゼ王国』で、カルネ村とエ・ランテルは王国所属です。 東にあるのが『バハルス帝国』です。王国と帝国は現在戦争中です。」
指が地図の上から下までをなぞるように、山岳を示す絵をなぞっていく。
「この山岳によって二国間はこの、エ・ランテル城塞都市の部分で分断されています。 なので、このエ・ランテルで毎年のように争っています。」
最後に地図下部の一際大きい国の部分を示した。
「南にあるのが『スレイン法国』です。 この国には人間種以外住んでおりません」
「ん?
村長は不思議そうな表情をすると指折り説明していく。
「はい人間種は他に、
エ・ランテル城塞都市を村長の皺が刻まれた指が指し示す。
「このような大きな都市には『冒険者ギルド』がありまして、このようなモンスターを報酬次第ですが退治している『冒険者』の人たちがいます。 こちらには魔法を使える方々もたくさんいますので、もしかしたら私達よりもお役に立てるかもしれません。」
予想外の単語が次々と出てくると、承太郎を含む4人はさらに困惑する。
「おいおいおい・・・ モンスターに魔法使い、さらには冒険者って・・・ マジかよ・・・」
「だがこれで1つ解ったことがあるな。 この状況・・・世界と言ってもいい。 なんらかの作為的な力が働いているッてことだ。 それならば必ず杜王町に帰る方法がある!」
「何らかの『スタンド能力』って可能性もあるってことですよね。 つまりはそれを解除する方法も・・・」
コンコンとドアがノックされる。 億泰が何も考えずに開けると、そこには一人のやつれた男性がいた。
「村長。 お話中すんませんが、葬儀の準備が整いますたんで・・・」
承太郎は、仗助の表情が一瞬強張るのを見逃さなかったが、あえて何も言わずに立ち上がると
「村長、話は一先ず中断しよう。 それで・・・1つ頼みがあるのだが・・・」
「あなた方は命の恩人です。 頼みなどとおっしゃらずともなんでも言ってください」
「俺達もその葬儀に出席できないだろうか?」
バッ! と勢いよく仗助が顔を向け、驚いた表情を見せる。
「ええ、ええ、もちろんですとも。 皆喜びます。」
と返答すると、村長の頬に暖かいものが流れるのであった。
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|to be continued・・・ >
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はやくニグンさんを出したい
――没ネタ――
~ブレインがもし爪切りを成長させたら~
「これはもう『爪切り』を超えた! 『
すきなとこ:だれであろーと成長するシーンは燃える
ボツりゆう:ありんすさんがいないので、お前は成長できぬぁ~い!