1つ! 突然の生徒会長からの挑戦!相対する彩音!
2つ! 生徒会長、星城龍巳の怒涛の戦術、翻弄される彩音!
そして3つ! 敗北するも、後腐れは無い! 彩音は次の対戦へと思いを馳せる!
あの、あまりにも突然すぎる出来事から一日たった次の日
「・・・・・ふぅ・・・」
少女、安藤彩音は物憂げな溜息をつきながら、窓の外を眺めていた
その瞳は何処か遠くをぼんやりと眺めている
さらに、その少し離れた所では統夜と水穂、二人がそんな彩音を見ながら話し合う
「今日の彩音、な~んか元気ないわね」
「そうだな・・・」
普段から、喧しいというほどではないがニコニコと笑顔で楽しそうに話している彩音とは一変、今日は本当に静かだ
お友達として、付き合いだしてから一週間ちょいしか経っていないが、それくらいは統夜みたいな女心をいまいち理解してないような男でもわかる
「(やっぱり気にしてんのか? 昨日の事・・・)」
昨日の事、というのは生徒会長、星城龍巳との決闘の事である
自分とも浅からぬ因縁がある相手だ
そんな男と決闘した彩音は昨日、龍巳の圧倒的な戦術の前に敗れ去った
いくら温厚な彩音でも、やはり傷ついたのであろうか
統夜はそう思う
「これはチャンスね・・・」
「は・・・? チャンス?」
突然の水穂の呟き
あまりにも脈絡が無く、何がチャンスなのかもわからないのでとりあえず聞き返す統夜
すると、水穂は統夜の肩に手を回し、彩音から隠すようにして話しかける
「まあ聞きなさいよ。まず、今彩音が何で元気ないと思う?」
「そりゃあ昨日の龍巳さんとの決闘で・・・」
「そう、そうなのよ!」
と、水穂はテンション高く話を続ける
「彩音は今、昨日悪しき生徒会長からあまりにも残虐な目に合わされてしまい、その心にふか~い傷を負ってしまったのよ・・・ああ、可哀想な彩音」
「それだと龍巳さんが完全に悪役・・・」
「あんな観衆の目の前で叩きのめされたんだもの、そりゃぁ元気も無くなるわ」
「前にオレと歓迎決闘やった時は全然気にしてなかったが・・・?」
「黙って聞けや」
「はい」
ギロッと睨まれそのまま黙る
今の水穂は気持ちよく語らせないとダメな奴だった
「そこで、よ!」
バッ! っと勢いよく水穂が一枚の紙を広げる
そこには“水穂流、好感度アッププラン”と書かれていた
あまりにも、どストレートすぎる気がしなくもない
「傷ついた彩音の心をアンタが巧みに癒し、ついでに好感度アップを目指そうって訳よ!」
少し疑問も残ったが、少なくとも自分よりも女心ってものを理解しているであろう水穂の言う事だ、理屈はわかる
実際頼れない事も無いはずである
しかし、
「あのさ、右下に小さく書いてある“孤空一人監修”ってのが、すげぇ不安なんだが、オレとしては」
「そいつは酷いぜ兄弟!」
「うぉわっ!?」
何処からともなくニュッと這い出てきた一人に驚く統夜
どうやら最初から聞いていたらしい
「急に出てくんなよカズヤ・・・」
「カズマだ! じゃなかった・・・一人だ!って、んなこたぁどうでもいい! このプランが心配だと? 安心しろ、数々のギャルゲをクリアしてきたこの恋愛マスター(二次元)の一人様のプランに不可能は無い」
「あたしが色々考えてたら、一人が『私に良い考えがある』とか言ってアイデアくれたのよ」
「それダメな奴じゃねぇか!」
楽しそうに語る2人ではあるが、不安要素でしかない
呆れた統夜はその場を離れようとする、が
「大丈夫! 今日の“めぐりんのキラキラ星座占い☆”だと天秤座の運勢は絶好調よ! ただし、詰めを誤らないように気を付けましょうって言ってたけど」
「その詰めが微妙に心配なんだが」←天秤座
めぐりんのキラキラ星座占い☆
朝のニュース番組の占いコーナーであり、プロデュエリストの宙野廻(そらのめぐり)こと“めぐりん”が行っていることから知名度は抜群であり、よく当たると評判の占いである
「そんな占いなんかで決められるかよ」
「じゃあ逆に聞くけど、アンタ一人でどうにかできんの?」
「ぬ・・・・」
痛いところをつかれた
四倍弱点だ、特攻だ、ライロにダークロウ、緑にビランバ、ベリアルにゼロ、しっこくにハンマー、シンにヅラだ
「いくら、彩音と多少仲良くなったと言っても、それはアンタのヘタレが解消されたわけじゃない、むしろ現状に満足しちゃってんじゃないの?」
ギクッ、と擬音が聞こえた気がした
「さぁ、どうする?」
「俺達のプランに乗るか、プランなんてお構いなしに突撃して玉砕するか。 二つに一つだぜぇ! 統夜ぁ!」
何故か微妙にテンションの高い二人
統夜は、意を決して答える
「“悪魔の囁きは時として天使の声に聞こえる”・・・か」
「要するに乗るのね」
割と決心するのに勇気が要ったのに、この幼馴染は簡単に二秒で切り返してくれた
なんとなく二人の思惑通りになってしまったような気がしなくもないが、虎穴に入らずんば何とやら、だ
後はやってみてから考えようと思う統夜
その一方で
その話題の中心人物である彩音はと言うと
「(お腹・・・空いたなぁ・・・・)」
今にも鳴りそうなお腹を押さえて、またもため息をつく
そう、この少女の元気がない理由
完膚なきまでに叩きのめされたからとか、大観衆の前で負けたからとかそんなことは一歳無く、ただ単に空腹の為である
もっと言えば、昨日の敗北で火が付いたのか、昨日の夜遅くまでデッキ調整していたら、寝坊してしまい、朝ご飯を食べられなかったからである
オマケにうっかり弁当を家に忘れてきてしまう始末
プランやら何やらを行う前からすれ違いまくっている二人の思い
その行く先は希望か絶望か
―――――
――――――――――
―――――――――――――――
「彩音、なんか今日元気ないけど、何かあったのか?」
「え・・・・あ、ダイジョブ、何でもないよ!」
あの後、短時間に密度の濃いレクチャーをたっぷりと水穂と一人から受けた統夜は、それとなく彩音に様子を聞いてみる
すると帰ってきたのは如何にも歯切れの悪い返事
やはり、無理して元気にふるまっているのだろうと統夜は判断する
「―――――彩音、まだ短い付き合いかもしれないけどさ、悩み抱えるくらいだったらオレ達に相談してくれないか?」
「そ、そんな悩みだなんて、大したことじゃないよ!ただ・・・」
「ただ?」
「う、ううん、本当に何でもないの!
(な、なんか今日の統夜くんグイグイ来るなぁ・・・・)」
一方でいまいち良い反応が得られない統夜は、後ろの水穂に視線を送るが返ってくるのはサムズアップした笑顔だけである
これでは完全に平行線である
「と、とにかく! 私は特に何でもないから、だから心配しないで!」
「っ! そんな、明らかに何か隠してるような奴、放っとけるわけないだろ!」
「違うの! そんな・・・・」
「彩音・・・・?」
「統夜く―――――――――」
グウウウウゥゥゥゥゥゥゥ~~~~~~・・・・・・・・
突然、教室中に気の抜けたような音が鳴り響く
それも、間が悪いことに、なる瞬間だけ少し回りが静かになるというOMK付だ
クラス中がポカーンとなる中、彩音だけプルプルと震えながら、おそらく恥ずかしさからであろうか少し赤くなった顔と若干の涙目でこちらを見ている
身長差からどうしても上目遣いになる、不謹慎極まりなくときめいてしまう統夜
「―――――――――んの・・・・・・」
「・・・・へ?」
「統夜くんの・・・・・・バカアァァァアァ!!!!!!!」
その一言は統夜の心、体に激しく響いた
一昔のギャグマンガのようにふっ飛ばされ、床に沈む統夜
一方の彩音はと言うと
「うわあああああああああん!」
と涙目のま全力で走っていてしまった
流石に年頃の乙女が周囲に腹の音を聞かれるのは恥ずかしかったのであろう
「彩音! あ、行っちゃったか・・・」
「統夜! 大丈夫か!?・・・・・統夜?」
見ると統夜は床に倒れ伏しながら、真っ白な灰のようになっている
よほど先程の彩音の言葉が効いたのだろう・・・・
「マズいわ・・・一人! とりあえずCM入れて!」
「お、おう!」
~~~~~~~~~~~~
【予告】
「―――――ここが“遊戯王の世界”か」
全世界消滅の危機!?
「我等は、大アカデミア! 今こそ、全ての世界を征服する!」
「強さとは、六天連鎖! 強さとは、ゴッド・ゼクス!」
「決闘者たちよ、これが絶望だ」
「我々が書き替えたのだ」
「想像力が足りないよ」
「邪魔されに参った」
「イメージしろ」
終結する悪の力
「絶対に許さねえ! ゴルゴムゥゥゥ!!」
「全てはドン・サウザンド、そしてディケイドの仕業だ!」
「おのれプロフェッサー、ダークネス!!」
平和な日常に、襲いかかる魔の影
「そんな・・・・このままじゃ・・・・」
「世界は・・・・終わりだ・・・」
多元世界、崩壊の危機
迫りくるアカデミア、地獄の軍団
「くっそぉぉぉぉぉ!!!!!」
「ルリィィィィィィィィィ!!!」
「ハルトオオオオオオオオオ!!!」
「結衣ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
「ブルーノォォォォォォォォォォ!!!」
絶望の暗雲を・・・・
「あたし達は・・・・あたし達はっ!!!」
「まだだ・・まだ終わっちゃいない!」
貫け!決闘者達よ!!!
「必ず、勝たなきゃいけないのよぉっ!!!!」
「本当の戦いはここからだぜ!!」
「オゾンより上キターーーーーーーー!!!」
「今日のわたしは、最初から最後までクライマックスだ!」
「平気、へっちゃらだよ! だから、生きるのを諦めないで!」
「つながる心が、俺の力だ!」
「颯爽登場! 超銀河美少女!」
「ゆ゛る゛さ゛ん゛!」
「死ぬほど痛いぞ」
「ブラックホールが吹き荒れるぜぇ!!!」
「おい、デュエルしろよ」
集う英雄たち
「お楽しみは、これからだ!」
「かっとビングだ!オレ!」
「ガッチャ! 楽しい決闘だったぜ!」
「AIBOOOOOOOOOOOO!!」
―――――――しかし、物語は急展開を迎える
「どうして、どうしてよ!? 統夜!」
「オレは全ての破壊者だ。 偉大なる大アカデミアの野望の為、お前たちにも消えてもらう!」
裏切りの統夜、その真意とは!?
「オンドゥルルラギッタンディスカー!!」
「アイツはもう、わたしたちの知ってる統夜じゃないんだ!」
今、全てを賭けた最後の決闘が始まる!
「我々の新たな世界での伝説が始まるのだ!」
「伝説って?」
「ああ!」
「通りすがりの仮面デュエリストだ、覚えておけ!」
「ジャンジャジャーン!!今明かされる衝撃の真実!!!」
「少し、頭冷やそうか?」
「・・・アンタが、この世界を思いのままにできるってんなら・・・・まずは、その幻想をぶち殺す!」
「過ちは、繰り返さない!」
「この世にボランティアがある限り、アカデミアの野望は必ず潰す!」
「行くわよ彩音、あたし達で統夜を止める!」
「うん!」
「「「決闘!」」」
時代、世界、そして次元を越え勃発する
正義と悪の超絶決闘ストーリー!
劇場版
天元突破武闘伝遊戯王OGsサーガブレイヴG銀河伝説
天下分け目のオールボランティア部対大アカデミア MOVIE大戦CHAOS MAX
~統夜、死す~
「―――――――ありがとうございました。 良い決闘でした」
「統夜ぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
~~~~~~~~~~~~
「――――――まてまてまてまてぇぇぇい!!!!!!」
「お、復活した。 ツッコミで復活とは流石ね」
「うっせぇどアホっ!!!」
流石にあそこまでやられてはツッコミの血が騒いだのか、統夜の復活は案外簡単だった
そのあたりは流石幼馴染ゆえの手腕と行った所であろう
「だいたい、なんだよあの予告は! ツッコミ所が多すぎる上にどう頑張ってもオレが死ぬじゃねぇか! そもそもあの中学生が考えたようなタイトルはなんだ! 元ネタを全部拾える人がいたらぜひとも作者にご一報ください!」
「おい、少し作者が乗り移ってんぞ」
「大丈夫、最終回とかで消えた主人公が、後の作品で復活して出ることで喜ばれる事例もあるのよ!」
「オレそんな長い間頑張ったキャラじゃないし、そもそも最後のあのセリフだと戻ってこられないんだが?」
「・・・・・・ファイトだよっ!」
「雑なネタで逃げんじゃねえ!」
スパコーンと軽快な音と共にハリセン炸裂
水穂は頭を摩りながら話題を元に戻す
「――――んな事よりアンタ、彩音のことどうすんのよ」
「うっ・・・・・も、元はと言えばお前らがあんなプラン提示するから」
「乗ったアンタにも責任があるでしょ」
「・・・・・・水穂に正論で返された」
二つのショックでがっくりと肩を落とす統夜
某SRPGだったら気力-50と行った所であろうか、さっきまでの勢いの良さは瞬く間に形を潜めてしまった
そんな統夜の肩に、水穂はポンと手を置く
「ふっ、大丈夫よ。こんな格言を知ってる?“戦いとは、常に二手三手先を読んで行うものだ”」
「お前はネタしか言えんのか」
「ツッコむ元気があるならイケるわね・・・・一人!」
「おう!」
そう言って一人は懐から、またも一枚の紙を出す
「プランBよ!」
「まだやんのかよ!」
―――――
――――――――――
―――――――――――――――
時は流れ、昼休み
「――――――――ううん、さっきの事ならもう気にしてないよ。 統夜くんだって私が元気内の心配してくれただけだもん」
なんというか、事態は思っていたよりも簡単に終結してしまった
昼休みに入り、水穂が彩音を誘い購買に向かいながら、それとなく統夜の事について謝罪したら返って聞いたのが前述の台詞である
「彩音・・・アンタいい子ね・・・」
「どうしたの急に?」
しかし、これではプランBが無駄になってしまうかもしれないと考えるが、特に不都合な事が起こるようにも思えないので、まぁいいかと自己完結させる
と、そうこうしている内に購買に着くと、何やら人混みができており、その中心と近くに見慣れた人物がいた
どうやら、決闘をしており、周りは野次馬のようだ
「あれ? あそこでデュエルしてるのって統夜くん・・・だよね?」
「一人ー、統夜の調子はどう?」
「中々に厳しいな、相手は“ワイト研究部”の強豪、“魔導の和井田”先輩だ」
一人が腕を組みながら険しい表情で前を見る
《さぁさぁ! 決闘も終盤! 和井田先輩の場には攻撃力13000の“ワイトキング”が二体! 更に、墓地には“魔導雑貨商人”の効果で落としたモンスターが大量に存在しております! 一方統夜さんの場には伏せモンスターが一体のみ、流石にこれは厳しいか!》
「ふっふっふっ
ふ・・・・・流石は、部長が一目置く決闘者だ。 我等ワイト研究部がとことん磨き上げたこのデッキに食らいつくとは・・・・」
「くっ・・・・・」
「だが、既に君の持つ最高火力モンスター、“サイバー・エンド・ドラゴン”は倒した! 君の運もここまでだ!行けぃ、ワイトキング!セットモンスターを攻撃だ!」
ワイトキングが場の伏せモンスターへと接近していくと、その正体が露わとなると同時に戦闘破壊が確定する
しかし、その正体に和井田は目を見開く
「残念ながら先輩、オレの“運”はこっからなんですよ・・・」
「なぁっ!? なにぃ!? 俺と同じ“魔導雑貨商人”だと!?」
「効果発動! オレはデッキから魔法罠が出るまでカードをめくりモンスターを墓地に送る!その後、出た魔法を手札に加える!」
「しかし、【サイバー・ドラゴン】の性質上、魔法は多いはず、そう都合よく望んだカードを手札に加えられるわけが・・・・・・っ! まさかっ!」
まさかのモンスターに驚く和井田であったがすぐに冷静さを取り戻す
そして冷静に分析するのだがすぐさまその表情をまたも驚愕の物へと変える
「そう、オレの目的はあくまでも墓地肥やし! そしてこのデッキは少々特殊な構築でしてね、魔法は最低限しか入ってないんですよ!」
「だが、だとしても俺にはもう一体のワイトキングが残っている! このターンをしのぎ切ることは」
「その点に関してご心配なく。 なんせ今日のオレは―――――――――」
デッキから魔法“パワー・ボンド”が捲られ、それまでに出たモンスターが大量に墓地に送られていく、その中から一枚のカードを見せつける
“超電磁タートル”のカードを
「――――――――運勢絶好調らしいので」
「くっ! もう一体のワイトキングでダイレクトアタック!」
「墓地の超電磁タートルの効果でバトルフェイズを終了させる」
「・・・・・俺はターンエンドだ」
和井田 〈LP8000〉 〈手札〉0
〈モンスター〉 ワイトキング ワイトキング
〈魔法・罠〉なし
「オレの、ターン! 行きますよ先輩!
“パワー・ボンド”、それにチェーンして“サイバネティック・フュージョン・サポート”を発動! オレは 墓地のサイバー・ドラゴン三枚、サイバー・ドラゴン・コア三枚、サイバー・ドラゴン・ツヴァイ三枚、サイバー・ドラゴン・ドライ三枚、プロトサイバー・ドラゴン三枚、ジェット・シンクロン三枚、先史遺産ゴールデンシャトル三枚、クイック・シンクロン三枚、銀河戦士三枚、フルール・シンクロン2枚、サイバー・エンド・ドラゴンの計30枚を除外し、機械族融合モンスターを融合召喚するッ!
現れろォォォッ!!!!“キメラテック・オーバー・ドラゴン”!!!!」
〈統夜LP2800→1400〉
【キメラテック・オーバー・ドラゴン 攻?】
「キメラテック・オーバー・ドラゴンの攻撃力は融合素材とした機械族モンスターの数×800ポイントの数値となる!さらにパワー・ボンドで融合したことにより、さらにその倍!オレが除外したモンスターは30体!よって攻撃力は――――」
【キメラテック・オーバー・ドラゴン 攻?→24000→48000】
「こ、攻撃力48000のキメラテックだとぉぉぉぉぉぉっ!?」
圧倒的攻撃力を誇る機光龍の誕生、誰もがその迫力に息を呑む
「――――――――と、君の実力に敬意を表して驚いてみせたが、惜しかったな。 気付いてるはずだ、オレの墓地には既にお前同様、“超電磁タートル”が存在している! このターンで俺を倒すことは――――――――」
「そ れ が ど う し た?」
「はっ!?」
「おっと、先輩相手に失礼、魔法カード“ソウルチャージ”発動!」
「ソウルチャージだと? 今更何を・・・・だいたいお前の墓地のモンスターは今根こそぎ除外しているはず」
まさか魔導雑貨商人でも蘇生する気か?と訝しむ和井田
統夜はそれに不敵な笑みで答える
「そんなんじゃないですよ。ただロマンコンボすぎて普段は滅多に決まらないんで先輩が知らないのも無理はないです。 オレは墓地の――――――――
――――――――“カタパルト・タートル”を特殊召喚!」
「・・・・・・・・・はい?」
「いやぁ、元々サイバー・エンド打ち出して、これぞホントの【サイエンカタパ】ってやるのが目的だったんですけどね」
HAHAHAと笑っている統夜だが、和井田はすっかり固まってしまっている
「じゃ、いきますよ!」
「・・・・・・・・・・え・・・・・・・・え・・・・・・?」
「カタパルト・タートルの効果発動! キメラテックを――――――」
「・・・・・・・・・・ちょっ・・・・・・」
「――――――――射☆出!」
その宣言と同時に、カタパルト・タートルの背中からキメラテックが打ち出され、和井田へと激突し大爆発を起こす
「ぎょわあああああああああぁああぁぁぁぁぁっ!!!!!!」
〈和井田LP8000→-16000〉
「――――――YESッ!!!大勝利!!!!」
デュエルディスクから決闘終了を告げるブザー音が鳴り、それと同時に統夜は拳を高々と突き上げる
――――――――――
―――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――
「その、彩音・・・さっきは、悪かったな。 流石にデリカシーが足らなかった」
と、バツの悪そうに言いながら先程の決闘の後受け取っていた、包みを差し出す
「おにぎり・・・・?」
「ただのおにぎりと侮るなかれ、その名も“清桜学園限定!ハイパー決闘飯!”よ!」
それ美味いのよ、と楽しそうに語る水穂の隣で統夜は恥ずかしそうに、メガネを弄っている
「いっつもある程度限定で発売されてるんだけど、超人気商品の一つだからね、結局最後はいつも決闘で奪い合う事になるのよ」
「それで、統夜くんが決闘してたんだ」
漸く合点がいったのかうんうんと頷く彩音
とはいえ元々、統夜は彩音への謝罪の気持ちも込めて奪い合っていたのだが、彩音はそれほど(と言うか全然)怒っていなかったため、統夜の行動は微妙に空回りだった気がしなくもない
「ありがとう、統夜くん」
「あ、ああ・・・・」
彩音の笑顔に、顔を真っ赤にして照れる統夜
それだけで今回のすべての苦労が報われた気がした
なんとも単純な男である
と、包みを見ていた彩音が急に表情を急変させる
なんとも気まずそうな表情へ
「―――――――統夜くん・・・」
「ん? なんだ?」
「私、梅干し苦手・・・・・」
「・・・・・・ゑ?」
~《“めぐりんのキラキラ星座占い☆”~!! 皆さんおはようございます! 宙野廻(そらのめぐり)です☆今日の一位は、デッキ破壊が大好きそうな天秤座のあなた! 今日は決闘に恋愛にと絶好調! 普段は決められないコンボも、大胆なアピールも積極的に狙ってみてね? ただし、油断は大敵! 詰めの一手は慎重に! 》~
――To be next turn・・・
舞香「カラカラカラカラ、統夜は空回る、運命に翻弄され、まるで風車のごとく」
統夜「そういうのやめてください!」
舞香「でもさー、ふつー相手の好みくらいは覚えてから渡すよな」
統夜「うぅ・・・・」
舞香「ま、本人も笑って許してくれたし良しとしようや」
統夜「あの優しさが胸に痛い・・・・・」
舞香「それでは次回、遊戯王OGs第十三話『突撃、隣の転校生!』にご期待下さい、だぞ!」
と、言う訳で第十二話、読んでいただき、感謝です
前回が九割決闘だったので今回は会話パート主体という事になりましたが
さすがにやりすぎた感が否めませんね、後悔って程の後悔もしてないんですが(オイ
どうしても自分が遊戯王小説を書こうとすると、会話→決闘→会話の一定のパターンになってしまうんですよね
そういった形でしか話を考えられない、と言うのは問題なのかもしれませんが
あと、一話分の文章量とかも、長すぎて読みづらいんじゃないか、と思う事もあります
実際の所どうなんでしょう?
もっと、勉強して精進していきたいと思います、ストーリーも文章も決闘内容も
統夜のデッキに関して、アンティークは新規が来るまで保留にするとして、もう少し絞った方がいいんでしょうか?
使わせたいデッキは多いんですが、仮にも主人公がデッキをとっかえひっかえするのもなぁ・・・ってかんじで、やきもきしてます
ご意見ご感想、お気軽にどうぞ