艦これやりたい放題   作:世紀末バスケットボール部員

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何やってんだ…俺…


世紀末編 当海域は甘え禁止となっております。

 深海棲艦。

 それは海の底から突如現れた謎の存在。人の形をした化け物。

 既存兵器が一切通用しない彼女らにより各国のシーラインは完全に崩壊。日本では慢性的な食糧難に陥る。

 そんな窮地に陥った人類の前に現れたのが、嘗て第二次世界大戦で活躍した軍艦の記憶を持つ人間の女性の姿をした存在、艦娘。

 彼女らだけが唯一深海棲艦に対抗しうる力を持っていた。そして国の防人として彼女らは勿論よく戦った。

 

 しかし、日に日に増す深海棲艦の攻撃と上層部の権利争いと更に各国の不協和が、ただ国を守りたいという純粋な彼女らを汚していった。

 それは楽観視していた者たちが気づかない所で取り返しがつかないところまで発展してし、人類に深海棲艦に対抗する力が失われてしまっていた。

 

 そして、遂に……

 

 20XX年。世界は深海棲艦に支配された。

 大地は燃き尽くされ、海面上昇による異常気象と塩害で植物は枯れ果て、全ての人類と艦娘が死滅した。

 

 

 

 

 

 かのように見えた。

 

 

 

 南西諸島海域、バシー島沖。

 東アジアに位置するこの海域は嘗て人類と艦娘が深海棲艦と戦っていた頃ではボーキサイトの産出地として重宝され、多くの艦載機の開発、生産に貢献した。しかし今では人類が管理していた時の面影など存在せず深海棲艦によって管理運営され、産出されるボーキサイトは彼女らの艦載機へと姿を変えていった。

 また此処は戦時中から深海棲艦の輸送ルートとしても機能しており、付近の戦線の生命線として今尚も機能している。

 

「定時報告、輸送船団付近ニ異常無シ」

 

 深海棲艦の輸送船団の警戒を務める軽巡ト級eliteから戦艦ル級に定時報告が入る。その報告を聞いたル級は一瞬だけ顔に安堵の表情を浮かべるが、直ぐに緊張感のある兵士の顔に戻った。

 彼女ら輸送船団は他の海域からやって来た船団であり、輸送ワ級を3隻も連れていた。ワ級の大きく丸い艤装にはこの海域では入手できない燃料に弾薬、魚介類を主とした食料などが多く詰め込まれていた。これらはバシー島で活動する仲間達の活動源であり、これが届けられなければ基地の稼働率が下がる羽目になる。そうなってはボーキサイトの産出量も自ずと低下し軽空母ヌ級や空母ヲ級の艦載機も満足に補充できなくなってしまう。

 その為何としてでもこの輸送船団を無事にバシー島基地の仲間の元へ届けなければという使命感がル級にはあった。

 長距離の航海と長時間の警護活動によって護衛を務める軽巡ト級eliteも駆逐ニ級も疲労の限界が近づいてきていた。斯く言う戦艦ル級も疲れを隠すことに精一杯だった。

 

(コノママ何モ起コラナケレバヨイガ……)

 

 人類と艦娘に勝利したはずの深海棲艦が彼女らの庭でもある海で、何故こうも警戒心を抱かなければならないのか?

 

 答えは自然と、向こうからやって来た……

 

 その異変は視覚を共有している戦艦ル級が搭載している偵察機の映像から察知出来た。

 

「っ! 船団、戦闘準備ニ入レ!」

 

 ル級からの通信により船団から少し離れて警戒していたト級とニ級に緊張が走り、直ぐに護衛対象であるワ級の元へ戻る。

 

「船団ノ速度ヲ上ゲ輪形陣ヲ取レ。輸送艦ヲヤラセルナ!」

 

 指示の通り先頭にル級、両翼をト級とニ級が固め後方と中央部に護衛対象であるワ級を配置した。

 

(何時ダ、何時ノ間ニ此処マデ近付イテイタ!?)

 

 近年姿を現し最優先攻撃対象になっている奴ら(・・)が電探にも引っかからずに船団の近くまで接近していた事に内心驚かずにはいられないル級。それはト級とニ級も同じことで彼女を責めることが出来なかった。

 

(ヲ級カ……セメテ、ヌ級サエ居レバ!)

 

 有効射程圏内に入らなければ近付いてくる()を撃破することは出来ない。艦載機を持つヌ級かヲ級が居れば射程に入る前に奴らを攻撃し、撃退することも容易だろうに。後悔しても意味は無いが、ル級はそう思わざるを得なかった。

 

(マダカ、マダ射程ニ入ラナイカ!)

 

 近づいてくる()。その数は、ざっと20を超えていた。それが54ノット以上の速さで急接近していた。

 

「ヒャッハー! 輸送船団だー!!」

 

 その者たちは深海棲艦の輸送船団を見るやいなや狂気を孕んだ歓声を上げながら水上バイクのアクセルを更に捻り込む。レザーパンツを履き上裸の者も居れば、レザーコートを羽織っている者も居る。ただ共通しているのは皆棘付き肩パッドを装備し、立派なモヒカンをしていた。

 

 その姿は余りにも歪だった。

 

 そして奴らこそが、深海棲艦を脅かす敵であった。

 

「全艦、斉射!」

 

 射程圏内に入った瞬間にル級の怒鳴り声が響いた。それに伴ってト級eliteとニ級の主砲から火が噴き出し轟音が鳴り響く。3隻から放たれた大小違う砲弾は固まって行動していた奴らに向かって飛来した。

 だがそう簡単には当たらない。

 水上バイクを駆る男たちは護衛を担っている深海棲艦から閃光が発せられるのを見るやいなやすぐさま回避行動に移った。団体を解散させて直撃を防ぐ。彼らからすれば飛来してくる砲弾などドッジボールの球と同じ速度に見えるのだ。

 それでも海に着弾した際に発せられた衝撃波、水しぶきと荒波によって数名が水上バイクから放り出され海に放り投げられた。

 

 それでも死者はまだ出ておらず、男たちの侵攻は止まらない。

 

「魚雷、斉射用意!」

 

 初めから砲撃だけで倒せる相手と思っていなかったル級は直ぐにト級とニ級に魚雷を発射するように命じる。ピンポイント攻撃では1人殺したところで他の奴らが容易に近付いてくる。ならば残弾数を気にせず魚雷斉射による面制圧で一気に数を減らしてしまおうというのがル級の考えだった。

 命令に従い直ぐに魚雷を用意する2隻。

 

「ヒャッハー! これでも喰らえー!!」

 

 軽巡ト級と駆逐ニ級が魚雷を放つよりも早く男たちの一人が黒い筒を肩に掛け、それに付いているトリガーに指を掛けていた。それはバズーカ砲と言うべき物だった。

 トリガーが引かれ打ち出されるバズーカ。既存の兵器は深海棲艦に効かないという常識に囚われていたニ級は動じずに魚雷発射準備を続ける。

 

 それが彼女の最期の思考だった。

 

 ニ級に向かって放たれたバズーカ弾は彼女の目に相当する発光部分に着弾すると信管が作動し爆発を起こした。爆発によって生じた煙が晴れると顔の上半分が無くなり、焼け焦げ青い血を流しながらニ級だったものは海へ沈んでいった。

 だがそれは随伴していたト級eliteとル級を驚かせるようなことは無く、当然の事の様に受け止めていた。

 

 何故なら奴らは、人間でありながら深海棲艦を狩るのだから。

 

 ニ級を喪いながらもト級はありったけの魚雷を斉射する。雷巡並ではないもののそれでも魚雷の本数は多い方だ。それが横一列に並び魚雷の絨毯を形成し男たちへと迫った。

 水上バイクに搭載されているセンサーから魚雷の接近を察知した男たちは同じく回避行動をとろうとしたが、そこに次弾装填が完了していたル級の砲撃が加わる。結局回避することは出来ずにル級の砲弾を直撃し肉塊へとなり果て者も居れば、魚雷が直撃し赤い血を撒き散らしながらバラバラになる者が多かった。

 炸裂した魚雷が生み出した水柱が収まると、少数の無傷だった者と水上バイクから落ちた者と負傷した者たちが残っていた。ル級は動きが鈍くなっている男たちに副砲を、ト級eliteは機銃で掃射する。

 逃げることも儘ならず撃ち抜かれ絶命していく男たち。既に半数以下にまで減らされていた。

 攻撃能力の無いワ級の代わりにル級とト級eliteはありったけの弾薬を放つ。

 

(コレナラバ、護衛ハ成功……)

 

 ト級eliteは残り僅かとなった男たちを見て勝利を確信する。それと同時にト級eliteの後頭部に激痛が一瞬走ると彼女の意識は刈り取られてしまった。

 

「ホーホホホホホ!!」

 

 積りに積もった疲労と目の前の勝利に執着したことがこの船団の失敗だった。

 突然ト級eliteが硝煙の臭いと共に倒れたのを見て驚いたル級とワ級たち。目の前に意識を集中し過ぎたことに今更になって気づき後方を見ると、目の前の男たちよりも多い銃火器を手に持った団体が迫ってきていた。

 

「何故電探デ感知出来ナイ!?」

 

 敵の増援は先行部隊より多く装備も充実していた。それに対して攻撃能力を持つのは最早自分1人のみ。

 戦艦ル級の疑問は全てを諦めた嘆きだった。

 増援に対して副砲も加えた砲撃を行うが津波の様に押し寄せてくる敵の侵攻を抑えることなど出来ず、遂に接触を許してしまう。

 逃げ場を失ったワ級たちは男たちが手に持つ斧によって頭を叩き割られ、ル級は最後の瞬間まで抵抗したが手首を切り落とされ無力化された。

 ワ級が沈没するより先に男たちは水上バイクで彼女たちの艤装を固定し、輸送品がダメにならないようにする。残る男たちは……

 

「いい女じゃねぇか!」

「しかも戦艦だ! 何回ヤったって壊れねえぞ!!」

 

 無力化したル級を捕らえ、思い思いのことを口にする。彼らからすれば性の捌け口に出来るのであれば人間だろうが艦娘だろうが、深海棲艦だろうが関係ないのだ。

 

「今日は大量だな! これならジャギ様も機嫌を良くしてくれるに違いない!」

「ヒャーハッハッハー!」

 

 戦利品である深海棲艦の輸送品と、売春婦にする予定の手を失った戦艦ル級を携えて男たちは海域から離脱する。

 

 彼らは元々個人で活動しており統率など取らず、お互いの糧を奪い合う毎日を送っていた。そこに突然2人の艦娘を連れたジャギという謎の拳法家が現れ、その力で彼らを服従させたのだ。

 最初は反感を抱いていたが、今となっては感謝していた。

 何故なら死と隣り合わせだが飢えに困らず毎日充実した日々を送らせてもらっているから。

 何故ならジャギが連れていた2人の艦娘、明石と夕張のおかげでこれ程の高性能な高ステルス性水陸両用バイクに、深海棲艦にも通用する武器を与えられているから。

 

 どうも最近ジャギの機嫌が良くないことを知った男たちは独自にこの輸送船団襲撃を計画した。その結果大成功に終わり、これほどの大戦果を持って帰れば少しは彼の機嫌が良くなってくれるだろうと全員期待に馳せた。

 

 

 

 

 人類と艦娘は深海棲艦に敗れた。それは紛れもない事実である。

 深海棲艦の手は海に止まらず陸にも向けられた。それにより島国である日本は火の海に沈められ、大陸国も海岸付近の国は揃って深海棲艦によって滅ぼされた。

 人間の陰謀のせいで大きく力を落とした艦娘では対抗することなど出来ず、最早深海棲艦を止める者など居なくなったかに思えた。

 

 それは余りにも突然だった。

 

 絶望に押しつぶされ、心を保てなくなり狂った人たちが居た。その狂人たちは空腹のあまり人を殺し、その肉を食うことが多かった。

 ある日、一人の狂人が弱体化した艦娘を食ったことで異変が起きた。その狂人は艦娘を食べた影響か、突然妖精が見えるようになったのだ。

 その妖精すらも食う狂人。次第に彼の身体は艦娘並に強靭なものになるも、付近に人や艦娘が居なくなるや今度は深海棲艦を襲いに向かう。

 その場にいたのは駆逐イ級。最弱の深海棲艦。

 上陸形態をとっていたイ級を素手で殺した狂人はその有り余る肉を食べる。その瞬間狂人は驚異的な身体能力を身に着け、頭髪がモヒカンになった。

 彼以外にも深海棲艦を食らうという結論に至った狂人は多く、皆揃って彼と同じ驚異的な身体能力を持ち頭髪がモヒカンになる。彼らは軽巡クラスならば指一本で容易に殺し、flagshipクラスでさえも肉弾戦で勝利することが出来るくらいの身体能力を得たのだ。

 

 だが、致命的にまで狂っていた。

 

 頭髪は、モヒカンから元に戻らなかった。

 

 元が狂人であったため倫理や道徳的概念など持ち合わせておらず、同じ人間と艦娘にすら残虐非道を躊躇わず行い力の無い人を更に苦しめる。僅かに残った国家が彼らを逮捕ないしは排除しようと試みたが、それら全てが返り討ちに遭い結果として国家消滅を早める原因になったのだ。

 

 人間も襲えば深海棲艦も襲う。

 そんな狂人たちのことをその格好から双方同じ名称で呼ぶことにした。

 

『モヒ(カン)』と……

 

 

 

 

「さっさと水と食料を寄越しやがれ! さもねえと皆殺しにするぞ!」

 

 生き残った人々が集って作った集落の前にありとあらゆる改造が加えられた大型バイクに跨る多数のモヒ艦たちが居た。モヒ艦たちの手にはあらゆる凶器が握られ、今にも集落へ突撃し蹂躙しようとする意志が見える。

 

「そんな、やっと生きていけると思ったのに……」

 

 集落に建てられた粗末な家の窓から、その住人が外の様子を見て嘆いてしまう。それはその家に住まう他の者たちも声に出していないが同じだった。

 

 モヒ艦の悪名は有名だ。

 生き延びた人間たちが何とかして得た糧を奴らは何処からともなく現れ、そのすべてを奪い殺し浪費し、そして去っていく。まるで(イナゴ)の大群の様に。

 それはこんな辺境の集落ですら認知されている。

 

 最初こそ深海棲艦に対する新たなる力と生き残った人類は思ったが、人間も攻撃したことで希望が絶望へと直ぐに変わった。

 

 海では深海棲艦が、陸ではモヒ艦が。

 どこへ逃げようと逃げられぬ脅威に人類は衰退へと向かっていた。

 

 恐怖から涙を流し震える力の無い女子供たちを見た集落の長は、食料と自らの命を渡す代わりに集落の安全を約束させることに賭けようとする。しかし腰を上げた彼に待ったをかけた者がいた。

 

「長。長がしようとしていることは多分出来ないぜ」

 

 立ち上がろうとした長を静止させたのは眼帯をつけた女性だった。

 

「しかし、天龍くん……」

「そうですよ、長。あいつらはもう、もうあなたたちのような正気を失った人たちなんですから」

 

 もう一人は肩まで伸びた後ろ髪を結んだ少女。

 

「吹雪くん……」

 

 長は目の前に立つ二人の艦娘、天龍と吹雪を見つめた。

 

 二人は元々海軍に所属し深海棲艦と戦っていた正規の艦娘だった。しかし人類の欲望と傲慢が彼女らから力を奪い、深海棲艦との戦いに敗れてしまう。多くの仲間達が海に沈んでいく中生き残った二人は、陸で生きていくことを決意し、長い放浪を続けた末にこの集落を見つけたのだ。

 力を喪ったとは言え艦娘、大人の男性以上の力は健在であるため労働力として、そして賊から集落を守るための用心棒として集落に迎え入れられる。

 二人が来てくれたからこそ集落は守られ見違えるように発展し、そこに住まう者たちは生きる希望を取り戻しつつあった。

 しかしその希望も今日で潰えるのだ。艦娘はおろか、深海棲艦でも対抗できないモヒ艦という狂気に取りつかれた暴力によって。

 

「いいか、長。俺たちは今から表に出て一つ派手に暴れ来る」

「その隙に予め作っておいた隠れ家へ。そこから秘密の脱出路を使って皆逃げるようにしてください」

「だが、それは……!」

 

 長は天龍と吹雪が言わんとしていることを理解し目を見開いてしまった。

 

 囮となって自分たちを逃がそうとしている。つまり、二人は死のうとしているという事を。

 

 二人の考えをいち早く理解したのは長だが、徐々にその場にいる者たちも天龍と吹雪が言ったことを理解していった。

 

「そんな、そんなことって……」

「イヤだよ! 吹雪お姉ちゃんと天龍お姉ちゃんが死んじゃうなんて!」

「俺たちだって戦える!」

 

 住民たちが死に赴こうとしている二人を止めようと思い思いの言葉を口にする。そのどれもが天龍と吹雪を思い、死なせまいと呼び止め、中には共に戦うも申し出るものだった。

 

「へっ。全く、お前らときたら……」

 

 彼女たちを思う住民たちの声に天龍は熱くなった右目頭を手で覆う。

 

「ここまで思ってもらえるなら、もう何も思い残すことはありません」

 

 吹雪もそう言うと己の身体に格納していた艤装を展開する。それらは復興作業で使用していた時のような、作業機械を取り払った純粋な戦闘用の艤装。しかし手に持つ武装は12cm単装砲と非常に粗末なものだった。

 天龍も吹雪に合わせて艤装を展開する。彼女の武装も14cm単装砲に7.7cm機関銃という、とてもではないが前線で戦えるような武装ではない。

 しかし、これらの武装は彼女らが後方任務に就いていたからではなく、戦争末期になると高性能の武装を整備するだけの物資が無くなり使用出来なくなったため、単純な構造で整備が容易であり消耗も少ない低性能な武装を使わざるを得なくなったからだ。

 

 此処にいる吹雪や天龍、それに末期の艦娘たちはそんな武装で姫級や鬼級と戦わざるを得なかったのだ。

 

 吹雪と天龍は使い慣れ、己の全てを託せる主砲を手に取り、必死に彼女たちを引き留めようとする住民たちを優しく振りほどいた。

 

「私たちは元々、人々を守るために蘇ったのです。こんなに私たちを思ってくれている人たちが危機に陥っているのに、助けないわけにはいきません」

「それにな、俺たち二人が死んでお前らが助かるってなら、それこそ本望だぜ!」

 

 二人の顔からは、此れから死地へ赴こうとしているのに後悔などまるでない、覚悟を決めた者のそれがにじみ出ていた。

 そんな二人を見た住民たちは、これ以上彼女たちの厚意を無駄にはしないと思い、尚も引き留めようと泣き叫ぶ子供たちを諦めさせ脱出の準備に移る。

 

「……すまない、吹雪くん、天龍くん。君たちにはいくら感謝しても足りないぐらいだ」

 

 長が皆の避難を指示しながら最後の最後まで自分たちを助けてくれた二人の艦娘に例を述べる。

 

「水臭えな、長! 俺らからすればこんなこと、当たり前だったんだぜ?」

 

 申し訳なさでいっぱいの長に対して天龍はそう笑い飛ばした。それにつられて吹雪も苦笑を浮かべてしまう。

 しかしそんな彼女たちを何時までも集落の外にいるモヒ艦たちは待ってはくれない。怒声は大きさを増し、いよいよ襲撃をかけてこようとしていることが分かった。

 

「長、急いでください。私たちが時間を稼ぎます」

「……分かった。後は頼んだ!」

 

 長は避難に手間取っている住民たちに的確な指示を飛ばし、脱出を急がせる。その様子を見た二人は長に任せても大丈夫だと判断し、外にいる大量のモヒ艦たちの相手をするために集落を守っている強固な門へと足を向けた。

 

「おい、吹雪。俺らが足掻いたところでどのくらい持たせられると思う?」

 

 門へと足を向ける天龍が隣で同じように歩く吹雪に問いかけた。

 

「5分……いえ、3分持たせられれば上出来かもしれません」

「……そうか」

 

 吹雪からの答えに天龍の額から冷や汗が流れる。実際のところ天龍もせいぜい1分、2分も足止めできればいい方だと思っていたので吹雪の答えを否定しなかった。

 無駄死にかもしれない。それでもあの集落で共に過ごしてきた人たちに好意を抱いている天龍は今更引こうとは微塵も考えておらず、主砲を左手に握り、右手にはこの人の姿に生まれ変わってから一時も肌身から離さなかった刀を握った。

 

(龍田……見ているなら、俺たちに力を分けてくれ!)

 

 天龍は大戦中共に戦い、今はもう居ない相棒に心の中でそう呼びかけた。

 

 重厚な金属板を用いて作られた集落の門を吹雪と天龍は二人が通れるだけの隙間を開け、そして外に出ると直ぐに閉じた。

 

「おい、見ろ! 敗残兵だぞ!」

 

 集落の外で待機していた30近くはいるモヒ艦たちは、門から出てきた吹雪と天龍の姿を見てそう叫んだ。

 

「あの集落、艦娘を用心棒としていたみたいだぞ!」

「ヒャッハハ! あんな豆鉄砲しか使えないオンボロで俺たちとやりあおうっていうのかよ!」

 

 モヒ艦たちの言う通り、今の吹雪と天龍が持っている主砲では彼らに傷を付けることすら出来ない。それも戦艦クラスや深海棲艦の小口径程度でも殺すことは困難だ。それほどまでにモヒ艦とは人間から離れた存在なのである。

 モヒ艦たちはゲラゲラと罵声を吹雪と天龍に浴びせ続けた。それでも二人はその場から動こうとしない。

 

「野郎ども! まずはあの邪魔な船を廃船にするぞ!」

 

「私は逃げません……ここで暮らす人たちを守るんだから!」

「豆鉄砲たぁ、言ってくれるじゃねえか……なんならやってみるか!? ああッ!!」

 

 アクセルを吹かすモヒ艦たちに対して吹雪と天龍は主砲を向ける。これから起こるのはモヒ艦たちによる一方的な蹂躙……

 

 

 

 しかし、それは起こらなかった。

 

 

 

 モヒ艦たちがいる場所と、吹雪と天龍が待ち構える場所のちょうど中間を、麻布のローブで全身を覆い何かで一杯になっているズタ袋を担いだ人間が横切り始めた。

 

「何やってんだ、あいつ!?」

 

 突然現れ戦場になろうとしている場所を横切る人間に、天龍は驚きの声を上げてしまう。

 

「なんだぁ! あいつは!?」

 

 それは集落へ突撃していたモヒ艦たちも同じだった。

 その人物はモヒ艦たちが近づこうと、まるでこの騒動とは関係なしに平然と横切っている。

 

「逃げてください! 早く!」

 

 吹雪が慌てて主砲を撃ちながら声を掛けるが照準がブレてモヒ艦たちに当たることは無く、モヒ艦たちが寸前まで接近していた。

 

「ヒャッハッハー! ならまずお前から死にやがれ!」

 

 先陣を切っていたモヒ艦がその人物に向けて手に握っている斧を振り下ろした。

 

「……ぽい?」

 

 しかし振り下ろされた斧はその人物の頭をカチ割ることは無く、ローブから伸びた手がその屈強なモヒ艦の腕を掴むとそのまま背負い投げるようにバイクから放り投げた。突然のことに受け身を取れなかったモヒ艦はモロに衝撃を受け、軽い脳震盪を起こす。

 

「グハッ。て、てめぇ……」

「ぽい」

 

 その人物はそれに止まらず掴んでいるモヒ艦の腕を両手で握り、無理矢理そのモヒ艦の肩を外した。

 

「ギャアアアア!!」

 

 モヒ艦に生まれ変わってから真面に受けたことのない、久々の痛覚に耐えられずそのモヒ艦は思わず悲鳴を上げてしまった。

 既にモヒ艦たちに囲まれてしまっているため、何が起こっているか分からに吹雪と天龍は突然のモヒ艦の悲鳴に戸惑わずにはいられなかった。

 

「お、おい。何が起こっているんだ?」

 

 仲間がやられたことでモヒ艦たちは標的を集落と艦娘から、この無礼なローブの人間へと変更する。

 

「てめぇ、よくもやってくれやがった!」

 

 普通の人間ならばショック死してもおかしくはないモヒ艦たちの気迫に押されても、その人物は決して動揺することは無かった。

 

「今のうちにさっさと失せるっぽい? そうすれば命は助けてやるっぽい」

 

 明らかに自分たちを見下すような発言にモヒ艦たちの怒りのボルテージは一気に跳ね上がる。

 

「野郎、好き勝手に言わせておけば! やっちまえ!!」

 

 バイクから降り、それぞれが慣れ親しんだ凶器を持ちその人物にモヒ艦たちは襲い掛かった。

 深海棲艦ですら目を凝らさなければ捕らえられない程の素早さ。しかし、当の襲われている人物はその後継を、あたかも赤子はハイハイしているのを見ているような余裕さがあった。

 

「しかたがないっぽい……」

 

 ローブの人物は何を思ったのか突然地べたに胡坐をかく。そしてローブから伸びる腕がまるでお手上げの様に上げられその掌はモヒ艦たちの方へと向けられた。

 すると突然その人物から目に見えるオーラが発せられ、身体に溜まったオーラは両腕に凝縮される。そして凝縮されたオーラは掌からまるでビームのようにモヒ艦たちへと照射された。そのオーラを浴びたモヒ艦たちはどうしたというのか、まるで時間が止まったかのように固まってしまった。しかもその中には飛び掛かっている者もいるが、空中に浮いたまま動きが止まっていた。

 あれ程の大量のモヒ艦たちの動きが止まり、中には宙に浮かんだままという摩訶不思議な光景に吹雪と天龍は言葉を失ってしまう。

 

 

 

「 (ほく) () () (じょう) () (がん) (けん) 」

 

 

 

 そう高らかにその人物は言うと上げていた両腕を胸の前で交差させ振り下ろし、凄まじい衝撃波と共に闘気の刃が発生する。

 暴風に煽られたかのように吹き飛ばされ、地面に叩きつけられるモヒ艦たち。

 地に伏したモヒ艦たちを片目にその爆心地の中央に居る人物は、ゆっくりと立ち上がる。

 突然の出来事に戸惑うモヒ艦たち。

 先程の衝撃は目の前にいる人物によるものだと予想出来る者も勿論居た。何時までもやられっぱなしではいられないと立ち上がろうとする。

 

「チクショウ……って、な、何だ!?」

 

 膝をつきながら立とうとしたモヒ艦は己の身体の異常に気付く。

 彼の腕が、手首が、指が、あり得ない方へと曲がり始めたのだ。

 

「あっ、あっ、い、いいぃ……」

「せめて痛みを知らずに死ぬっぽい」

 

 謎の技を放った人物は次々と体が、間接があらぬ方向へと曲がり始めるモヒ艦たちに向かってそう呟く。

 

「いっ……いてえ! いてえよおおおおおおおおおおおお!!」

 

 呟いたことと真逆の現象が起きていることにローブの人物は戸惑いを隠せない。

 

「……ぽい? 間違ったぽい?」

 

 まるで他人事のように目の前の現象を観察し、結論を述べる。

 

「おおお おはっ だはずけてえ・・・ えほ かっ!! はあ~」

「はわあ!! うわぢゃ~~!!」

「はあ!! が!! おろら ごぼば!!」

「えう!! おろろいれえぇ ほ・・・ほんろにいれえ~」

「ぱっびっぶっぺっぽぉっ」

 

 余りもの苦痛から言葉にならない悲鳴を上げるモヒ艦たち。中には身体中から血が噴水の様に溢れ出し、まるでグミの様に肉体が歪む。遠くから見ていた吹雪と天龍も、もうモヒ艦たちは助からないと確信した。

 

 

「 ち に ゃ ! ! 」

 

 

 30人以上いたモヒ艦たちは最期に全く同じ断末魔を上げ、それと同時にまるで手榴弾の様に身体が爆散した。それはある意味地獄のような苦痛を味わったモヒ艦たちからすれば、苦痛からの解放という救いなのかもしれない。

 空から雨の様に降り注ぐモヒ艦たちの肉片と血液。悪臭を伴うそれを浴びてもローブの人物は全く気にする様子は無かった。

 

 麻のローブが真紅に染まりきると、その人物はズタ袋を担ぎなおし吹雪と天龍の方へと足を向ける。

 

「……はっ! と、止まってください!」

 

 窮地を助けてくれた人物とはいえ、敵か味方か未だに断定できていない人物をみすみす集落に入れるわけにはいかないと用心棒の役割を思い出した吹雪が、主砲を向けながら停止の指示を出す。

 

「助けてくれたことには感謝するが、お前が俺たちやこの集落に危害を加えないと分かっていないからな……」

 

 天龍も命の恩人に理由を述べながら主砲を向ける。

 本当は二人ともわかっていた。

 目の前の人物は、自分たちが主砲のトリガーを引くより先に殺すことが出来るという事を。

 それでもこの集落を守ると決めた二人は、門を守ることを放棄したりはしない。

 

 二人の願いが通じたのかどうかは分からないが、ローブを覆った人物は二人の前で歩みを止めた。

 

「……久しぶりっぽい?」

 

 そう言うと顔の半分以上を覆い隠していたフードを上げ、顔を露出させる。

 まず目立つのは先端が赤みがかった金髪で、頭頂部にはまるで犬の垂れ耳を彷彿とさせる一対の撥ね毛があること。次に真っ赤な瞳を持つ女性であること。

 しかしそんな特徴に注視せずとも、その容姿を見て吹雪と天龍は直ぐに彼女が何者か分かった。

 

「お前……ひょっとして、あの夕立か!?」

「でも、あの夕立ちゃんは確か……」

 

 天龍と吹雪はその夕立に覚えがあった。

 大戦末期になると形振り構わなくなった軍部は、高練度の艦娘が確実に生存するようにと囮の艦娘を用いた、後に捨て艦戦法というものを積極的に用いるようになった。

 そして目の前の夕立は、非常に高い練度を誇る天龍と吹雪の囮となるための捨て艦になる直前に鎮守府から脱走するという前代未聞の行動を起こした夕立でもあった。

 彼女らの記憶が確かであれば、脱走した夕立はその後督戦隊によって処分(・・)された筈だ。

 しかし現に彼女は二人の目の前に改二の姿でおり、しかもモヒ艦を一掃する程の摩訶不思議な術を身に着けていた。

 

「実は逃げている途中に、ある人に助けてもらったの。それで生きているっぽい!」

 

 彼女がそう発言するのであれば、何らかしらの方法を使って彼女の言うある人物に助けてもらったという事なのだろう。どの様な方法を用いたのかは、二人は想像することも出来なかった。

 

「それで夕立は今、その人、先生と一緒に生活しているっぽい」

 

 彼女の発言から吹雪と天龍は、その先生という人物が彼女に術を教えたのではないだろうかと予想する。

 

「そうだったんだ……それよりも、助けてくれてありがとう」

「全くだぜ。あん時のチビに助けられるとは、思いもしなかったぜ」

 

 二人は死地に赴いていた自分たちを救ってくれた小さな救世主に感謝の意を述べた。

 

「二人にそう言ってもらえるなら、嬉しいっぽい! それより、二人はこの集落に住んでいるの?」

「ああ、労働力兼用心棒として、な」

「でも、持っている武器はこれだけだから、モヒ艦の相手も出来ないよ」

 

 吹雪は苦笑しながら手に持っている12cm単装砲を夕立に見せた。

 

「それなら、夕立もたまにはこの集落に来るっぽい。夕立と先生はこの集落の近くに住んでいるから、助けを呼んでくれれば直ぐに駆けつけるっぽい!」

 

 夕立の申し出に二人は笑顔を浮かべる。

 もし本当にそうしてくれるのであれば、悔しさはあるが各段に集落の安全は守られることになる。口約ではあるが、夕立は本気でそうするつもりであった。ある程度話が纏まったところで夕立は御遣いの途中だったことを思い出し、彼女の家がある方角へと去っていった。

 その後、脱出路を辿って来た吹雪と天龍が集落の住民たちの前に現れると、これ以上ない程の喜びの歓声が避難場所から沸き上がったらしい。

 

 

 

 

 日は暮れ、星々が天に輝く頃、集落から少し離れた所にある一つの小屋の中で、夕立と一人の男性が正座しながら向かい合っていた。

 

「話は分かったが、だからと言ってむやみやたらに有情拳を使うことは許さないと言ったはずだぞ」

「はい……先生、ごめんなさい」

 

 夕立は悲しそうな表情を浮かべながら男性からのお叱りを受けていた。

 その男性は平均以上の身長に引き締まった身体を持つが、ある種悟りの境地に達した人間が持つ独特の落ち着きを醸し出していた。

 

 その男の名は、トキ。

 中国が発祥とされ、約2000年前から伝わる拳法、北斗神拳の伝承者候補の一人であった。

 

 トキの言う有情拳というのは北斗神拳の中で最も難易度の高い拳の一つであり、その拳を受けた者は天国の様な快楽を感じながら絶命するというものである。しかし半端な者が使えば相手は地獄の様な痛みを感じながら絶命することになる。快楽があるとすれば、死によって激痛から解放される一瞬であろう。

 だからこそトキは夕立が友を助ける為とはいえ、体得しきっていない有情拳を使ったことを叱っているのだ。

 

「ただ、無事に遣いを終え、友を助けたということでこの辺りで免じてやろう」

 

 トキからの説教は続いたが、無事に御遣いを終えたことと、友を助けたことは素直に褒めた。

 

「ぽい!」

 

 先程まで暗い表情だったのが褒められると一瞬で輝くような笑顔を夕立は浮かべた。子供の様に素直で、コロコロと変わる彼女の表情にトキも微笑んでしまった。

 乱れた世ではあるが、争いの無い平和で温かい空間が確かにそこにはあった。

 

 彼らがどの様にして出会ったのかは、ここで語ることではない。しかし、何時か、語られる時が来るのかもしれない。

 




この小説を書こうと思った理由
→某静画サイトで「北斗の艦」と検索
→卑怯だろ、これ

~らくがき いろんなひとたち~
・モヒ艦
 被害者であり加害者。艦娘、妖精、深海棲艦の力を取り込んだ狂人の成れの果て。その強さは普通の人間では歯が立たず、深海棲艦も無傷での撃退は不可能と言われる程。
 基本的に単独で行動するが、略奪に際しては烏合の衆ではあるが集団で行動する。それだけでも人間にとっては絶望の象徴である。
 強大な力を持つ人間の配下になることが多い。
 人間や深海棲艦が明日を生きるために備蓄していた物資をその場で浪費する、蝗そのもの。彼らからすれば絶望の明日よりも今を輝いて生きることを重視しているに過ぎない、ある意味笑顔でこの世界を生きる者たち。

・深海棲艦
 戦争の勝者。人類から海を奪い取り、その勢力を拡大するのを阻む存在はいないと思われていた。
 彼らもまたモヒ艦の被害者。勝ったはずなのにそれまで最大の脅威だった艦娘をさらに上回るモヒ艦という狂人たちが大陸を闊歩しているため、迂闊に上陸することも出来ずテリトリーである筈の海ですら警戒せねばならない毎日を送る。
 どうせなら、人間と戦争し続ければよかったと後悔の日々。

・ジャギ
 名前だけ登場した北斗神拳伝承者候補の一人。極悪の華基準。
 アンナを深海棲艦に殺され、ケンシロウに伝承者としての地位を奪われ北斗神拳伝承者になれず、そのケンシロウに返り討ちに遭い失意の日々を送っていた。
 人類の敗北後も何とか生き延びていた所に、深海棲艦の掃討部隊に追い詰められていた夕張と明石を偶々発見する。最初は見捨てようとしたがアンナを深海棲艦に殺されたことを引きずったままで、ここで彼女らを見捨てればより一層後悔すると判断し助け出す。伝承者にはなれなかったが北斗神拳は体得しており、しかもそれが深海棲艦にも有効だったため無双の限りを尽くす。
 救出した二人は戦闘力としては使えないが代わりに高い技術力を持っていたため、ジャギのバイクの改造から始まり様々な高性能兵器を生産している。また、ケンシロウに崩された顔を矯正している鉄板やチューブまでも彼女らによって改修される。その結果メンテナンスの時ぐらいしか痛みは無くなり、精神定期にも安定している(メンテナンスの後ぐらいが、一番機嫌が悪い)。
 北斗神拳を用いてモヒ艦たちを従え労働力とする代わりに、彼らには明石と夕張が開発した機械を提供することで主従関係を築き上げている。
 物資や開発品を手札に他の勢力と交渉することで勢力圏を確保している。現在は更なる燃料確保の為に本拠地を東オリョール海へと移すための侵攻を計画している。

・夕張と明石
 人類の敗北後、深海棲艦から逃げていたが追い詰められた所をジャギに助けられた艦娘。戦闘力は落ちていたもののその高い技術力は健在だったため、様々な機械の改造、開発を行う。ジャギのバイクやケンシロウに崩された顔の矯正パーツも彼女らが改修した。
 最近の発明品は対深海棲艦用高隠密性水陸両用バイクであり、これを各勢力に高額で売りつけようと考えている。
 悪人ではあるが自分たちの命を助けてくれたジャギのことを敬愛しており、彼の為に戦う覚悟も備えている。

・天龍と吹雪
 この世界ではベテランの域。人類が敗北するその時まで戦い続けた。
 レベルは99にまで達しているが人類の無駄な欲によって弱体化しており、実際の能力はゲームで言うところのレベル45あるかどうか。装備は最弱クラスしか持っておらず、逆に言うならばそれで姫と鬼に対して対等に戦える程の強さはある。
 その後も集落で人々の生活を助ける日々を送る。

・サウザー
 原作とは異なり子供ではなく、ありとあらゆる北方棲姫を拉致し聖帝十字陵建造という強制労働を行わせている。人柱には港湾棲姫にするか飛行場姫にするか検討中。
 あと、ありとあらゆる「鳳」が付く艦娘を収集中。

・ユダ
 サウザーに対抗して「鶴」と付く艦娘を収集中。

・K.I.た上
 93式酸素魚雷を全撤去、黒い制服に着替え南斗水鳥拳を体得したスーパーK.I.た上様だよ。その攻撃制度は精密機械と言われていたけれど! お酒には微妙に弱かったんだよね~。ちぇ。

・ハート様
 生き残った駆逐艦たちの保護者的存在。血さえ見なければいいお父さん。

・夕立
ジョインジョインポイィデデデデザタイムオブレトビューションバトーワンデッサイダデステニーナギッペシペシナギッペシペシポォーイナギッポォーイテンショーヒャクレツナギッカクゴォナギッナギッナギッフゥハァナギッゲキリュウニゲキリュウニミヲマカセドウカナギッカクゴーポィーテンショウヒャクレツケンナギッポイイイイキィーンホクトウジョウダンジンケンK.O. イノチハポイイスルモノ
バトートゥーデッサイダデステニー セッカッコーポイイイイキィーン テーレッテーホクトウジョーハガンケンポォーイ
FATAL K.O. セメテイタミヲシラズニヤスラカニシヌッポイ ウィーンポイィ (パーフェクト)

・トキ
ジョインジョイントキィデデデデザタイムオブレトビューションバトーワンデッサイダデステニーナギッペシペシナギッペシペシハァーンナギッハァーンテンショーヒャクレツナギッカクゴォナギッナギッナギッフゥハァナギッゲキリュウニゲキリュウニミヲマカセドウカナギッカクゴーハァーテンショウヒャクレツケンナギッハアアアアキィーンホクトウジョウダンジンケンK.O. イノチハナゲステルモノ
バトートゥーデッサイダデステニー セッカッコーハアアアアキィーン テーレッテーホクトウジョーハガンケンハァーン
FATAL K.O. セメテイタミヲシラズニヤスラカニシヌガヨイ ウィーントキィ (パーフェクト)
「トキ…病んでさえいれば!」
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