ハリーポッターの世界に神様が転生させてくれたので神様との約束通り全力で楽しむことにした   作:おどぽけ

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どうも、おどぽけと申します。
小説を書くのは初めてなので至らない点があると思いますが、よろしくお願いします。
アドバイスや注意、指摘などは優しい言葉でコメントしてくれれば幸いです。豆腐メンタルです。


転生〜賢者の石
ハリー大好き少女、神様に会う。


「…うん!やっぱりハリーポッターいいよね!」

某DVDレンタル店にて、ハリーポッターの作品を借りて帰って行く。横断歩道は赤であり、その間も浮かれたままである。

少女はハリーポッターが好きだ。大好きだ。それこそ物語を覚えるほど好きで好きで仕方が無い…()()()()()()()()()

確かにストーリーも好きである。あの毎回厄介ごとに巻き込まれても解決する所はとても好きであるし、魔法という存在にも憧れる。杖もどきを買って俎の上の魚に「ウィンガーディアム・レビオーサ!(浮遊せよ)」と叫んだこともある。無論、両親は外出中のときである。魚は浮くことは当然なく、手でひょい、と持ち上げて虚しくなったところで「セクタムセンプラ…セクタムセンプラ…」と言いながら包丁で捌いたのも記憶に新しい。

それ以上に彼女は「ハリーポッター」というその人物そのものが好きだった。

選ばれし赤ん坊と言われながらも特にチート(後半であればそうなるが)というほどのものではなく、勇気と友人達の力で困難を達成するあの力。

普通の平凡な日々でも苦悩しながら授業を受け、年相応の感情を表に出すところも堪らなくよかった。

物語の中でキスするシーンなどはこれ以上なくグサッときたし、最後のシーンでは心を打ち砕かれる程の衝撃を受けた。

(私の、私のハリーが…!)

と、少しアブナイ思考を持ったものの、物語の中である。仕方が無い。と思っていた。

しかしそれでは納得出来ない!と彼女は自分で自分の転生をハリーポッターの世界へと送り込み、自分とハリーポッターを結びつけていた。評価は程々だったが、自己満足の小説だから良いのだ、と考えていた。

そんなことを考えながら青になった横断歩道を渡る。(帰ったらまずは小説の続きを…)と、ウキウキと心躍る思考に身を任せていた。

だからこそ、横から猛スピードで迫り来るトラックの音も、その警告をする周囲の人にも彼女は死ぬ寸前まで、気がつけなかったのである。

 

 

 

-…の……よ

(…何か、声が聞こえる)

-そ…の…ごよ

(でも私…トラックに引かれて…)

-そ…の…な…ごよ

(ああ…ここが死後の)

 

 

「そこの女子(おなご)よ!」

 

 

「ッ!?」

ふと周りを見渡すと、真っ白な世界に私は立っていた。

寒いような、暑いような。ジメジメしているような、カラッとしているような。立っている場所は濡れているような、乾いているような。

そんな摩訶不思議の言葉がお似合いの場所だった。

横にはゆらりゆらりと陽炎のように揺れる「何か」が立っており、私は尋ねる。

「…ここは、どこ?」

そうすると目に見えないその何かはこう答えた。

「ここは死後でありながら、自分の生き様を全う出来なかった者のうち、強い欲望のある者が来れる世界…まあ、簡単にいうと「転生する者」の部屋とでも言おうか」

…転、生。

自分の意識を別の者へと飛ばすそれは、私が小説として書いたそれとそっくりだった。

「お主は現実にいながらも現実ではない、非現実にその身を捧げていたであろう。その強い欲望、わらわが叶えよう」

(えっ…マジで?)

と頭の中で思ったのもつかの間、カカカッと何かは愉快そうに笑った。

「本当に?とでもおもったであろう。無論、本当だ。『神』は嘘をつかぬ。どれ、お主の願いを叶えよう。ただし条件つきでな」

 

条件つき……ん?

 

「神様ッ!?」

 

陽炎に向かって叫ぶ。

まさかこんなハリーポッター厨の私が神様に会えるとは思いもしなかった。

そして神様のありがたい注意を一語一句漏らさずお聞きした。

 

1.望む世界に転生はさせるが、どれだけ辛くとも諦めずに生涯を全うし、全力で楽しむこと。

 

2.1に伴い、私が転生する時に好きな事を3つだけ願え、それを神様は必ず付与してくれること。

 

3.ただし、赤ん坊として転生するため「〇〇になる」や「〇〇に好かれる」などの未来の事を願ってはいけないこと。

 

4.記憶は保持されるが、前世の身の回りの事(名前や住所、友人や親の容姿)や前の言語は忘れている代わりに転生先の言語を最初から扱えること。この部屋のやり取りは覚えている。

 

5.転生先の家族も選べないが、転生先の子供の才能も自らに加わる

 

との事だった

少し悩み、あむむむ、んむむむ、と唸る。

時計の針があったら長針が一周しただろうか、という時間をかけて私はその答えを口にした

 

「私は『ハリーポッターの世界に転生』します。

私は

『魔法及び勉強や箒などの自らの事を底上げすることのできる才能』

『女として万人に愛される可愛らしい容姿になること』

『開始の時期をハリーポッターの産まれた時期と同じ』

にすることを願います」

 

神様はほう、と言ってとん、どこからか杖を取り出した。

「よかろう!ハリーポッターとやらの世界に行き、現世では全う出来なかったその人生、全うしてくるがよい!」

と言い杖を振る。

 

カン!という音と共に視界がぼやけていく。すぅ…と飛ぶ意識の中、優しげに微笑む神様の顔を見たような気がした。

 

神はそれを見送ると、静かにこの空間ごと姿を消した。

 

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